クリスちゃん良いママになりそうだよネ

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クリスちゃん絶対抱き心地良いでしょ(挨拶)

本小説は拙作「百合が見たいだけです(切実)」における、Ifというかありえたかもしれない世界のお話になっております
一応そっちを読まずとも大丈夫かと思われます

先に言っておきますが、ここのクリスちゃんはデレ成分強めになっております


クリスちゃんをママにしたい(直球)

これはどこかの世界線

 

あり得たかもしれない、そんな世界

 

家族に愛されてきた男と、家族を亡くした女の子

 

そんな二人が家族になった、そんなもしもの世界のお話である

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「―――ん」

 

簡素な目覚まし時計のアラームに、雪音クリスは目を覚ます。

カーテンの隙間から漏れる朝日の光と、部屋の外から漂う香り、起き抜けの耳に心地好く響いてくる微かな生活の音。

未だぼやける頭で、久方ぶりの休日であるということにふと思い至った。

 

「……ぅー」

 

もそもそと身体を起こして、けたたましく鳴る目覚ましを止める。その薄いネグリジェに覆われた肢体をいっぱいに伸ばして、瞬きを数回。

 

「……はっ!? あいつまさか……!」

 

ベッド脇の棚上に置いておいた宝物を手に、クリスは勢い良く部屋を出る。

ドタドタと足音を鳴らしながら階段を駆け降り、リビングへと繋がるドアを大きな音と共に開け放った。

 

 

 

「―――ヒロッ!!」

 

リビングの先、台所で鼻歌を流していた男がクリスの方へと向き直る。

 

「ん? ……あぁ、おはようクリス」

 

相原ヒロ。

かつて出逢い、数年前に惹かれ合い、2年ほど前に紆余曲折の果てに結ばれたクリスの初めての男友達―――今は、かけがえのない、家族となってくれた人。

 

その左手の薬指には、クリスの手に収まっているものと同じ、銀色の指輪が輝いていた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「今日はあたしがやるって言っといただろ」

「いやーお疲れだったし、このくらいなら特に問題無いしネ」

 

目の前の、2年前に俺と結婚してくれた女性がぼやきながらトーストを口に運ぶ。

昔はメシ食べれば口の周りもテーブルもグッチャグチャにしてた子が成長したもんだネ……

 

「……お前余計なこと思い出してるだろ」

「ん? いやいや、『クリスちゃん』は変わらず可愛いなって」

「ぶっ……おま、もうその呼び方やめろって言ってんだろ!? ガキじゃねーんだぞ!」

「あっはは。ごめんごめん……クリス」

「ったく……もうガキじゃないし……それに、さ」

「ん?」

 

コーヒー(砂糖ミルク盛り盛り)の入ったカップを持ってそっぽ向くクリスが、顔を赤くしながらハッキリと口にした。

 

「もう、その……結婚、して、2年なんだから、よ」

「―――そう、だな」

 

そう

 

俺はついぞ、ずっと俺を想ってくれていた誰でもなく、この人を選んだ。

 

泣かれもした

怒られたし、殴られた

罵られもした

 

けど、後悔だけはしまいと心に決めていた。

 

俺は、この人と、今度こそ幸せになりたいと思ったから

 

「……なんてツラしてんだよ」

「んえ?」

 

ふわり、と。気づけば目の前にいた妻に抱き締められる。

彼女から香る甘い匂い、顔から伝わる温もりと柔らかさに、昔を思い出して荒み始めていた心が急速に落ち着いていく。

 

「……あの時のことや、あいつらのことを気にすんなって言っても無駄なのはよくわかってる。けどさ……」

「……クリス?」

「今は、お前はもう、誰からも裏切られねぇし、誰からも傷付けられねぇよ。だから、あたしと二人だけの時くらい……思い出すなよな」

「………ん。ありがと」

「ああ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「今でも情けなくて参るぜあいつ」

「フフッ……まぁ割とナイーブだからな、我が息子ながら」

 

ヒロは仕事に出かけ、掃除や洗濯といった家事も一通り片付けて手持ち無沙汰になったクリス。

今はヒロの母親、自分の義母の女性の下へと足を運んでいた。

 

「ヒロの仕事の調子はどうだい?」

「いや、あんたから継いだもんだろ? あんたの方が詳しいんじゃないのかよ」

「助けを求められない限りは、出来るだけ不干渉を貫くのがうちの家系のやり方でね。私も家督を継いだばかりの頃は苦労させられたさ」

「面倒なだけじゃねーのかそれって……」

「まさか。あの子が自分で選んで自分で決めた生き方だ。それが我が家の事業の後継だというなら、その方針にも従って然るべきだと思うがね」

「そんなもんかねぇ……」

「フフッ……それで、質問に答えてもらっていないよ?」

「そうだな……」

 

しばらく思案するクリス。夫婦間で特に隠し事等無い現状、というかヒロに至っては隠すのはともかく嘘は致命的に下手だったりするので

 

「大きな問題は無い、ってーのは聞いてる。そりゃ大変だったり小さなあれこれがあるのは確かだけど、特筆するもんは無い、らしい」

「……そうか。無事にやれてるようで何よりだ」

 

心からの安堵の笑みを浮かべる義母。

我が子を思う母の顔に、自分には決してこんな表情は出来ないんだろうな、とクリスは思う。

 

そんな感情が顔に出ていたのか、はたまた何か勘のような何かなのか、義母はいたずらっ子のような悪どい笑みへと表情を変えていた。

 

「……それはそうと、クリスさん」

「な、なんだ?」

「いやなに、君達が結婚してもう2年になる。私と夫もなかなかの歳になった」

「あ、あぁ」

「君に言うのは不躾というか何か違うというのはわかっているのだが―――」

 

「―――そろそろ、孫の顔を見たくなってきたのだよ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

(あんの……ったく!!)

 

時間は過ぎて夕刻。ヒロからそろそろ帰るという旨のメールを受けたクリスは、夕飯の準備に勤しんでいた。

脳裏に過るのは、義母の言葉。

 

「……あたしに、ママなんて」

 

幼い頃に、理不尽に奪われた大好きな両親。

それから弦十郎に出逢うまで、まともな大人と出逢うことのなかったクリスには、自分が人の親になるというビジョンを持てず、またもし子供を産むことがあったとしても、良い親になれるかどうか自信が持てなかった。

 

「こんな……ヒロだって、こんな女と子供なんて」

 

仮に夫に子供が欲しいと伝えて、もし困ったような顔だけでもされようものなら、もうその時点で立ち直れない。義理の両親には申し訳ないが、恐らく孫の顔を見せてやることなど出来ないだろう。

 

「はぁ………ん?」

 

そんな思考の袋小路に迷いこんだ弊害か

 

「あ゛ぁッ!?」

 

作っていた料理は、盛大に煙と焦げ臭い匂いを撒き散らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「………悪い」

「いや、たまたまだよ、たまたま」

 

盛大にやらかした料理でも、苦笑いしながらではあったが普通に完食したヒロに申し訳なさを感じるクリス。

後片付けも終わり、ヒロが入っている浴室の方を見る。

 

「……まぁ、なんだ」

 

―――言わなきゃ問題無いだろ、子供のことは

 

無論、夫が疲れているのもわかっている。だが、明日は数少ない夫婦揃って休日が重なる日、久しぶりに少しくらいハメを外しても大丈夫だろという結論に落ち着いた。

まだ子供が欲しいとは思えないし、ヒロに言うつもりも微塵も無い。

だがそれと夫婦の蜜月を過ごしたいという欲求は無関係だ。

 

「ヒロー」

『んー?』

 

脱衣所から声をかけながらバレないように服を脱いでいくクリス。

シャツからスカート、ソックスを脱ぎ捨てたら、後は下着を脱ぎ去るだけ。

タオルは巻かず、申し訳程度に前を隠しただけの状態で浴室のドアに手をかけた。

 

「入るぞ」

「あいよー……えっ」

 

クリスに視線を向けたまま固まるヒロ。案の定のリアクションに吹き出すクリス。

 

「…………どしたん?」

「なんだよ、背中流すのもダメってか?」

「いや、そうじゃなくてさ……珍しい」

「いんだよ、普段から頑張ってる旦那様の労いくらいさせろ」

「……じゃあ、お願いします」

 

声から少し怪訝に思ってるだろうが、それをあえてスルーしてヒロの後ろにしゃがみこむクリス。

ヒロから手渡されたボディソープとスポンジ、その内スポンジを持っていたタオルと一緒に床に置いて、ボディソープを泡立てていく。

 

―――手ではなく、大きく膨らんだクリス自身の胸の中で。

 

「い、いくぞ」

「? はいよ、ォ!?」

 

飛びかからんばかりの勢いでヒロの背中に胸を押し当てるクリス。

泡とそれになりきらなかったボディソープのぬめりの中に、たっぷりと柔肉の詰まった感触とその登頂部の微かな固さが、その大きな背中に何とも言えない刺激を与えていく。

 

「はっ、ちょ、クリス!?」

「こ、こっち見んな!」

 

思わず立ち上がろうとしたヒロの胸に腕を回して、逃がさないように固定。そのまま身体を上下に揺すれば、擦り上げられる乳房と共に泡がその背中を覆っていった。

 

「……ほ、ほんとにどした? こんなこと今まで一度も……」

「お、男ってこういうことされると、その、なんだ……嬉しいんだろ? だからたまには、って……」

「そ、そうなんだ……」

「そ、そうだよ……」

 

ぬりゅぬりゅふにふにと熱心に身体を上下させるクリス。

硬く引き締まった背中を擦る度に、固さを増していく乳頭が刺激されクリスの脳に甘い痺れを送り込む。

 

「はぁ、ん……♡」

「く、クリスー?」

「……へへっ。気持ち、いいだろ?」

「は? あ、あぁ、うん」

 

気持ちよくなってんのはそっちじゃないかナー、と呟くヒロ。その背中越しに、大きく屹立している男の象徴を眺める。

 

(あ、もうあんなに……)

 

クリスの下腹部、その奥がきゅんと疼いて、視線をそこに固定させる。

思い返してみれば時間が合わず、一月前後ほど夜を共にしていなかったことに気付く。かつてはそういう話題は徹底して拒絶していたクリスだが、もう乙女だった頃は過ぎ去り、今は自分を『女』にしたこの男性との営みにノリノリになっていた。

 

「……なんだよ、期待してんのか?」

「え、なに急に、ぃ!?」

 

新しく泡立てたボディソープに塗れた両手で、その男根をそっと握る。

愚息と形容するだけあり、ビクリと跳ねたそれに呼応するように、ヒロの身体も跳ね上がった。

 

「いや、待って! 今日ホントにどうした!?」

「いーから。黙って嫁さんにご奉仕されとけ、よ!」

「っあ……!?」

 

一度握ってしまえば、後は慣れたもの。この数年間で仕込まれ、身に付けた床の技術と夫の弱点、緩急付けて竿を扱き、睾丸を揉みしだき、角張ったエラから鈴口にかけて指で擦り上げていく。

 

「ほら、ほらっ。我慢しねぇで出しちまえよっ。もうイキそうなの丸わかりなんだからよっ」

「ぐっ、ぃ……!」

 

既に先端からは先走りが溢れ、泡と混ざってにちゃにちゃと淫靡な音を奏でている。それが潤滑剤となって、クリスの手淫は更に速さを増してより男根への刺激を強めてまた先走りが……という循環を生み出していた。

 

「ほら、ほら、ほらぁ。早く……イッちま、えっ♡」

「づ、うぅっ……!」

 

胸を一層強く押し付け、耳元で甘い猫なで声で囁き、一際強い力で指を鈴口に押し付ける。その瞬間、精巣から尿道を駆け昇った大量の子種がクリスの掌へと勢い良く吐き出された。

 

「うぁっ……すげぇ勢い……」

「まっ、今、扱くな……!」

 

精に塗れた手で亀頭を、空いた手で尿道に残ったモノを押し出すように力を入れて扱き上げる。

その狙い通り、鈴口からはまだまだかなりの量の精が漏れ出てきた。

 

「は、ぁ……ぐっ」

「……へ、へへっ。どうだったよ……?」

「……」

 

風呂場の熱気と唐突に迎えさせられた絶頂に頭が湯だっているのか、半ば放心状態のヒロ。その様に気を良くしたのか、クリスは一度自分の身体と手、ヒロの愚息に付いた泡をシャワーで洗い流すと、今度はヒロの前に跪いた。

 

「……はっ!? あ、ちょ」

「へへっ……まだまだ堅いまんまじゃねーかよぉ……あむ」

「っ!?」

 

ヒロが意識をハッキリさせた瞬間に、半勃ちなままの男根がクリスの口に含まれ、その刺激にまたしても言葉に詰まる。

口内にはまだ半分も入っていないが、その中では既に舌と吸引による口淫奉仕が始まっていた。

痛みを感じない程度の強さで吸い上げ、手では竿をストロークを付けて扱き上げながら、舌で亀頭を念入りに刺激していく。

一度目の射精でやや萎え気味だったそれは既に硬さを取り戻し、クリスの口内を圧迫するも、それに更に気がノッてきたクリス。先程まで以上に吸う力を強くし、頬の裏側の肉さえ使って丁寧に愛撫を続けていく。

 

「ぃ、っあ゛あ゛……!」

 

普段では絶対に見せない、ともすれば下品にも見える表情を浮かべながら熱心に口淫を続ける妻の姿にヒロの胸の奥底からドロドロとした獣じみた欲が溢れてくる。

眼光も怪しい光を宿し、すぐにでも目の前の極上の雌を組伏せろ、とでも言うような感情が鎌首をもたげてくるが、ヒロはなけなしの理性でそれを抑え込む。

それに気付いているのかそうでないのか、クリスの奉仕は止まるどころかより激しさを増していく。

 

「んぢゅっ、じゅ、ふっ、ぢゅぅぅぅ」

 

口から抜けるほどに吸い上げたかと思えば、喉奥まで呑み込み、その中途でも舌を使った亀頭や鈴口への責めも忘れない。

もはや手での竿への刺激は止み、クリスも気付けば夢中になって硬く、熱くそそり勃った肉棒に一心不乱にむしゃぶりついていた。

 

「ぷふぁ……れろっ、うむっ、ぢゅるぅ」

「っあぁ……クリス、そろそろ……!」

「ぅう? ……ぷふぅ。ダメだね」

「は? いぃっ!?」

 

激しく前後するクリスの頭を優しく撫で、限界を告げるヒロ。

だが、クリスはそれを良しとしなかった。

 

「なん、で……」

「まだ、こっち味わってねーだろ……?」

 

そう言ってクリスが指し示したのは、異性どころか同性の視線すら奪う、そのたわわに実った特大の果実。

 

「……」

「ほら、往くぞ……♡」

 

ぐにゅぅ、と限界間近で硬度も最高潮に達した肉棒がその双丘の間に埋まる。

先端以外全てが覆い隠され、全方位から熱く、唾液と溢れる先走りによるぬめり、そして乳肉そのものの柔らかさと弾力により与えられる快感は、いつまでも感じていたいと思わせる一方で、絶頂間近の男根にはある種の暴力でもあった。

加えて、そこに攻めかかるクリスの口淫。始まったばかりのパイズリだったが、限界が目の前にあったヒロの降参はあっという間だった。

 

「っは……ごめん、マジで、無理……!」

「んっ、はぁ……いいぞ、出せ……あたしの胸で、派手にイッちまえよ……♡」

 

それに甘い声とより強くなる愛撫で応えるクリス。

せり上がってきたものどころか、溜まりに溜まった精全てを絞り出すかのような乳圧と吸い尽くすかのような吸引に、ヒロの限界はすぐに訪れた。

 

「はっ……ぐっ!!」

「んっ、ん゛ーーーーー!」

 

頭を押さえ付けられ、放たれる精を喉奥で受け止めざるを得なかったクリス。だが、苦にしている様子は無く、舌で勢いを殺し、唾液と混ぜ合わせてゆっくりと嚥下していけば、その刺激で白濁はなおも吐き出されていく。

一発目と遜色ない量に、口の隙間から僅かに漏れ出ていた。

 

「ぐぅ……ん、はぁ……」

「クリ、ス……」

「んっ、ん……」

 

ごきゅっ、と口に残っていた特濃の精を飲み干す音が聞こえた気がして

 

「……げほっ。……はぁ、ったく……溜めすぎだっての……ちゅぅ」

「―――」

 

口の周りに付いた残りの汁を指で掬い取って口に運び、舐め上げるその光景に、ヒロの理性の最後の一線が音を立てて切れた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「はぁっ、あっ。すご、そこ、ぉ……ちゅぅ」

 

浴室から場所を移し、ここは寝室。

互いに一糸纏わぬ姿でベッドに身を投げ出し、クリスはヒロに後ろから抱きすくめられ、唇を重ねながらしこり立った乳首と秘所を同時に責められていた。

片方の乳房を大きく揉みこまれ、乳頭ごと摘まみ上げられる先端。もう片方の手は下腹部に潜りこみ、尽きることなくしとどに濡れ、既に指を二本咥えて離さない膣内を刺激されれば、子宮が甘く疼き、口からは甘い嬌声が上がる。

 

「ほら、クリス……」

「へぁ……あむぅ」

 

ヒロが乳房を持ち上げ、先端をクリスの顔に向ける。意図を察したクリスはあえて逆らわず、口を開けて自分から自分の乳頭へと吸い付いた。

片方をヒロの指が、もう片方を自分の口で愛撫する。自分の胸を自分で吸うなど、たぶん自分くらいしか出来ないだろうな、と熱の入った頭でクリスは思う。

その最中でも膣を擦るヒロの指は止まらず、次第に下腹の底から熱がジリジリと昇ってきた。

 

「あっ、あぁ、やばっ、い……あた、しっ、もう、イッ―――!」

 

その先は声に出せず、大きく全身を波打たせながらクリスもまた絶頂に至った。

秘唇から勢い良く吹き出した愛液がヒロの手を大いに濡らしていく。

ぐったりとヒロに身体を預けるクリス。その腰に、未だ硬さを保ったままの男根が当たる。

 

「……悪い。俺もう我慢の限界」

「はぁ……はぁ……ん、あぁ。あたしも、そろそろ……」

 

絶頂直後で気怠い身体を何とか動かし、仰向けに倒れると、そのまま両脚を大きく開く。

その桜色の秘唇は物欲しげにヒクつき、絶頂の余韻が抜けていないのか、奥からトロトロと愛液が漏れ続けている。

 

「……っと、ゴム……」

 

一瞬我に帰ったヒロが、ベッド脇の棚を漁ると、中から小さい正方形の小袋……有り体に言って避妊具を取り出した。

 

「……なぁ、ヒロ」

「ん?」

「今日はそれ、いらねぇから」

「えっ……?」

「~~~~、そのままで良いって言ってんだよっ」

「……ホントに?」

「っ、しつけぇな、良いから、早くしろよぉっ」

 

声音からホントに切ないのだろう、うっすらと瞳には涙さえ浮かんでいた。

 

「……わかった。んじゃ……行くよ」

「んっ……」

 

くちゅ、と先端が埋まる。

それを確認すると、ヒロの腰がゆっくりと前進し、同時に剛直がゆるゆるとクリスの膣壁を掻き分けて奥へ奥へと進んでいく。

 

「あっ、ひ……っぁぁぁっ」

 

平均よりだいぶ小柄な身体のクリスだが、それでも男一人を受け入れられるくらいのスペースは持っている。ずぶずぶと体内に入ってくる、既に何度も受け入れた肉棒の感触を感じながら悦に入るクリス。

 

だが、今回はどういうわけかこれまでと勝手が違った。

 

(あ、れ……待て、こんなに速く―――!?)

 

「ヒロ、ちょっと待っ」

 

制止は間に合わず、膣に入った肉棒が全て埋まり、コツっと微かに最奥に触れた瞬間

 

「~~~~~♡♡♡!!?」

 

全身が大きく痙攣し、肉棒を締め上げる膣からは大量の潮が吹き出してヒロの下腹部を濡らす。

先に絶頂を迎えたとはいえ、少しの猶予はあった。なのに、挿入されただけで再び達してしまった、その上今までに感じたことのないレベルのオーガズムだった。

 

「っ!? クリス……まだ、挿れただけ……」

「はっ、はぁっ、あた、あたし、なんか変だ……こんなの、初めて……!」

「……もうちょい待とうか?」

「……いい、よ。お前も、がまん、できねぇんだろ……? なら、気にせず、ヤれよ……」

 

快感に蕩ける頭と表情で、何とか微笑みを作る。これ以上待たせるのは、いくらなんでも酷だと思った。

 

「……んじゃ、遠慮なく……!」

「あっ、く、んあぁっ♡」

 

腰が引かれ、また進む。

それだけでクリスの腰から性感が駆け昇り、脳に火花が散り始める。

 

「あひっ、ひぃう、ぅああっ♡♡」

 

進む度に閉じている肉壁を掻き分けられ、引く度に雁首が感じやすい箇所を擦り上げていく。その都度クリスの身体は与えられる快感に悶え、その動きがまた別の刺激となってヒロに襲いかかる。

 

「っは……いつもと、具合が全っ然違う……!」

「あたし、も……あたしも、いつもより、ずっと、ずっと、きもち、い……♡」

 

短いストローク、動きも緩やかなものだが、膣内を余すとこなく擦り上げられる官能に全身が襲われるような感覚。目を閉じれば視界が塞がれ、下腹部から与えられる刺激がより増していく。

そんなクリスに出来ることと言えば、両脇にあるヒロの腕に手を添えて、はしたなく喘ぐことだけだった。

 

「ひっ、ひぃうっ、んぅぅああああ♡」

 

へその下、その更に更に奥、子宮が熱い。未知の感覚に戸惑うクリスの瞳からは涙が溢れ、だらしなく開いて、舌も伸びている口からは涎もだらだらと。

きゅぅぅぅ、と膣がより締まり、まるでクリスの性器そのものが意思でも持ったように、射精をねだるかの如く責めているはずの肉棒を責め立てていた。

 

「あつ、いぃ……ヒロ、あたしの、腹の奥っ、なんかあつい……っ♡」

「えっ……」

「だから、もっと。もっと奥までぇ♡」

「……はい、よっ」

 

腰を大きく引き、先程までよりも力強く奥へと進む。

ズパンッ、一つ大きな音を立てながら、叩き付けられるようにその先端がクリスの最奥、絶え間ない性感の影響で降りきり、口も開いていた子宮に勢い良く触れた。

 

「~~~イッ、ぐ、ぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡」

 

三度目。またしても大きく身体を跳ね上げ、ヒロの腕に爪が立てられる。

だが一つ、先程とは違いがあった。ヒロの律動は、止まらなかった。

 

「まっ、まてっ、イッたっ。いま、イッたからぁ♡♡」

「ごめん、限界近くなってきたから……!」

「ばかっ、このばかぁ、イくっ、またイくっ、イキっぱなしになるぅ♡♡♡」

 

秘唇からはぶしゅぶしゅと愛液が止めどなく溢れ、腰もガクガクと震えっぱなし。

 

「んぅ!? ん、んむっ、んんんんんん♡♡」

 

唇を奪われれば、それだけでより大きな快感となり、またしても達してしまう。気付けば腕は彼の首元、脚は腰に絡み付いていた。

 

「クリ、ス……このまま、中に……!」

「ば、か……んなこと、したらぁ……!」

「脚絡ませといて言うことかよ……っあ、もう、無理……!」

「うあっあああ!? あたっ、あたし、も!」

 

子宮が押し潰され、その最奥で、剛直が大きく脈打つ。

 

「ひぃあああああああああッッ♡♡♡♡」

 

三度目にも関わらず、脈動は強く、放たれる精の量もまた多く、クリスの子宮に叩き付けられては、入りきらないものが膣口の隙間から漏れ出ていく。

それでもなお、精を吐き出す勢いは止まらなかった。

 

「んんっん、ん~~~~~~~~~♡♡♡」

 

口と瞳を固く閉じても、絶え間なく続く絶頂の波が消えるわけでもなし。クリスはただ、その暴力的なまでの性感に打ち震えることしか出来なかった。

 

「はひっ、ひぃっい……」

「ふぅ……ふぅ、う……」

「ば、かぁ……遠慮なく、出しやがって……」

「クリス……」

「できちまったら、どうすんだよぉ……」

「……嫌なの?」

「……えっ?」

 

ハッと目の前の夫の顔を見る。

激しい律動の疲労の中に、どこか物悲しさが感じられた。

 

「……迷惑? 俺との子供」

「それ、は……」

「答えて」

 

真剣だった。その瞳は、一つだけを語っていたから。

 

「……逆に、訊いていいか?」

「ん?」

「お前は……欲しい、のか? あたしとの、子供」

 

目は口ほどにものを言う、とは言うが、それでも彼の口から直接聞きたかった。

こんな自分との子供なんて、ホントに欲しがっているのだろうか。

自分との間にもうけて、迷惑に思わないのだろうか。

 

本当は、クリスの中でもとっくに答えは出ていた。けれど、幼い頃の悲劇と、その後の残酷な記憶がその気持ちに蓋をして、本心から目を背けていた。

 

だから、もし彼が認めてくれるなら―――

 

 

 

「―――欲しいに決まってる。こんな情けない男と一緒になってくれた人との子供だ。……欲しいに、決まってる」

 

「~~~~~~~~ッッ」

 

 

 

涙が溢れる。今度は、歓喜の涙だった。

 

「……あたしだぞ?」

「うん?」

「こんな、口は悪いわ、割とすぐ手が出るわ、めんどくさいわ……こんな女だぞ?」

「うん」

「なのに……あたしと、子供作りたいのか?」

「うん。たまらなく。正直これまで何回も思ってきた」

「……あたしが、子供産んでいいのか?」

「それを決めていいのは、クリスだけだよ。他人から強制されることじゃない」

「………あたし」

 

もう、目を背けるのはやめよう。自分の気持ちを誤魔化すのは、やめよう。

疑問があったのは本当。不安だったのも、本当。

でも―――こんな自分を愛してくれる人が、こんなに想ってくれる人がいる。

 

なら、答えはただ一つ―――

 

 

 

「あたしも、欲しい……ヒロとの子供、欲しいっ」

 

「あたし……あたしも、ママになりたい……」

 

「あたしのこと―――ママに、してぇっ♡」

 

 

 

この人との子供を―――何よりも望んでいた。

 

「ああ―――わかったよ、クリス!」

「んぃぃぃぃぃ♡♡」

 

身体を起こされて対面座位の姿勢に。そのままベッドのスプリングも利用して、大きく奥まで穿たれる。

クリスももはや声を抑えることなく、全身でヒロに絡み付きながら、歓喜と幸福に満ちた嬌声を絶えることなく上げ続けた。

 

「うあっ、あぁぁぁ♡ おくっ、奥、もっとしてくれぇ♡ もっと、もっともっとほしいぃ♡」

「言われなくても、望むなら好きなだけ!」

「んあっ、あ~~~~~~♡♡」

 

ズンズンと奥を抉られる毎に官能が迸る。ザラザラとした天井を擦られる度に視界がチカチカ明滅する。

膣内どころか全身覆われて抱かれているかと思うほどに、クリスの身体は与えられる快楽に呑み込まれていた。

 

「ん、ぢゅぅ」

「んひぃぃぃっ♡ ば、かぁ……まだなんも出ない、し……おまえが乳吸っても、意味ねーだろうがぁ……♡」

「ほら、予行練習的な、ネ? あむっ、ぢゅぅぅぅ」

「ふあっああああ♡♡♡ ふたつっ、いっぺんに吸うなばかぁぁぁぁ♡♡♡」

 

大きく膨らみ、固くなった乳首を、乳輪もろとも左右同時に、力強く吸い上げられる。既に三度の絶頂で敏感になっていた身体はそれだけで歓喜に打ち震えた。

 

「あうっ、うあぁ、んはっああああ♡♡ ヒロ、ヒロっ、ヒロぉ♡」

「クリス、クリス……!」

 

夫の目を見つめる妻。互いに心からの愛を感じながら、二人で一緒に、望む所へと昇り詰めていく。

 

「ヒロっ、あたし、たぶん一人じゃ満足できないっ」

「え……」

「二人でもっ、三人でもぉっ♡ 何人でも、ヒロとの子供、欲しいんだ♡ それで、それで、ぇ」

「うん……それで?」

 

「それで……みんなで、幸せになりたいぃ……♡」

 

かつての自分では、なれなかったこと。

パパとママがいた時は、幸せだった。けれど、理不尽にそれを奪われた。

だから、大好きな両親が果たせなかったことを、自分は、この人と叶えたい。

 

「……なるさ。俺達、みんなで!」

「ふぅっう、ああああ♡♡♡」

 

ヒロの手がクリスの腰を掴み、そのまま大きく上下に揺さぶる。

クリスの膣壁も緩急を付けて肉棒を締め付け、扱き上げて。

そして、二人に果てる時が来て。

 

「あっ、あぁ♡ 来るっ、でかいのくるッ♡ こんなときに出されたらぁッ、ぜってー、ぜってー孕む♡ ぜってーあたしママになるぅッ♡♡♡」

「ハハッ……だったら、しっかり奥に注がないと……!」

「きてくれっ、だして、だせよォ♡ ちゃんと孕むからッ、ヒロとの子供、ちゃんと産むからァ♡♡」

「くっ、あ……出る……ッ!!」

 

もう一度、子宮に押し込まれ、格別に濃厚な精が、その奥の奥まで注ぎこまれる。

子宮どころか身体の中全てが満たされ、染み込んでいくようなその甘美な熱は、クリスを感じたことのない高みへと押し上げていった。

 

「いぃっぐ、ああああああああああああ♡♡♡」

 

まるで子宮がそのまま生き物になったように、まぐまぐと動いては亀頭、鈴口から吐き出される子種を飲み込み、そこに至る膣内もより多くの精を求めるように蠢き続ける。

互いに抱き合い、腰ごと性器を押し付け合うような姿勢のまま微動だにしない二人。

やがて十数秒とも数分とも思える長い長い射精が終わり、二人は繋がったままゆっくりと唇を重ねた。

 

「ん、ちゅ……はぁ」

「はぁ、あ……なぁ、ヒロ」

「ん?」

 

潤んだ瞳、上気して真っ赤な頬、そして―――心から、幸せそうな、その笑顔。

 

「あたし、いま―――スッゲー幸せだ……♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おい、なんでまだ堅いまんまなんだよ」

「いやァ溜まったし、あんなドエロい姿見せられちゃったらほら……ね?」

「……ったく、しまらねーなお前は……」

「っと、クリス……?」

「か、回数多い方が、いいだろ……ほら、お前うしろからするのが好きって言ってたじゃねーかよ……」

「………」

 

「ちゃんと全部中に出して……今日でキッチリ、あたしのこと、ママにしろよな……♡」

 

―――夫婦の嬌声は、朝になっても止まなかったそうな

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

そんな激しい一夜から数ヶ月後。

 

「―――♪」

 

夫妻の住む一軒家に、清らかな歌声が響く。

その声の主、クリスは大きく膨らんだお腹を撫でながら、自分が好きな母親の歌を奏でていた。

産まれてくる子供にも、歌を好きになってもらいたい。自分が大好きな母の歌を、この子にも知っていてほしいから、その一心だった。

 

すると、インターホンが来客を告げる。

歌を中断し、ゆっくりとした足取りで玄関へと向かうクリス。

 

「よう、来たなお前ら」

「お久しぶりデス、クリス先輩!」

「ご無沙汰してます」

 

来客は数年来の付き合いになるクリスの後輩にして、今も変わらぬヒロの妹分である、暁切歌と月読調の二人。

リディアンを卒業し、今は立派な社会人となった二人、その容姿もまた、大人の女性へと成長を遂げていた。

 

「わぁ……ホントにお母さんになっちゃったんデスね、クリス先輩」

「大きい……この中に、ヒロさんとの赤ちゃんが……」

「……あんまり見るなよ、照れくせーから」

「クリス先輩クリス先輩っ。あの……触ってみてもいいデスか?」

「あの、わたしも、良ければ……」

「はぁ……しゃーねーなぁ。一人ずつだぞ」

「はいデスッ!」

「切ちゃん静かに。赤ちゃんビックリしちゃう」

「あぁ、ごめんなさいデス……」

「ハハッ……」

 

後輩達がゆっくりと赤子の眠るお腹に触れるのを見届けながら、クリスはそっとリビングの棚に置かれた写真を見る。

 

S.O.N.G時代に一度だけ全員で撮った写真。みんなが笑顔ではあるが、こんな未来を迎えるだなんて当時の自分は思いもしなくて。

あの頃、ヒロのことを一途に想っていたみんな。

みんなが、今はそれぞれの幸せを掴んでいる、ということは聞いている。

……みんなから、自分がヒロを奪ったのでは、ということは何度か考えた。それでも他でもない、ヒロはクリスを選んだ。

それだけで……今、自分は、たまらなく幸せだ。

 

「……あ」

「? どうした」

「今、動きました……」

「えっ!? そんな、あたしの時はそんなこと……!」

「切ちゃん静かに」

「調ェ!?」

 

こんな、幸福がいつまでも続きますように

 

(どうか、一緒に祈っててね……パパ、ママ……)




副題:クリスちゃんはママになりたい

この話を書くにあたって、書いてる拙作のIfルート話である以上、なるべくクリスちゃん以外の原作キャラは出さないように気を付けたこと
R18小説はいくつか投稿してきましたが、それでも初めて♡マークを使ってみたこと
致してる最中の喘ぎに「!」や「?」をなるべく使わないようにしたこと
などを注意してみました

反省点としては自分で読み返してクリスちゃんのツンが足りなかったことかなと



まぁ結局はクリスちゃんのノンケいちゃらぶ子作りックスが書きたかっただけなのとクリスちゃんに「ママになりたい」って言わせたかっただけなのですが(台無し)

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