魔女に襲われて両親を亡くした主人公が、やちよの家で暮らすようになってからしばらく経った。
彼が落ち着いて生活できていることに安心していたかえでは、彼が忘れた宿題を渡しにいくために深夜にやちよの家を尋ねた。
つい好奇心に当てられたかえでは、こっそりやちよの家の中を覗いてしまう。
そして、憧れだったやちよさんと彼がお互いの体を求めあっているところを目撃してした。
二人の光景が忘れられず、自慰行為にふけるかえでは魔女退治にも集中できない。
やがて、彼の家を訪ねると、かえでは魔法少女の姿になり彼に襲いかかった。
──突然、視界が奪われた。身動きも取れない。
「うぅっ……」
手足がなにか太くて固いものに縛られているようだ。でも何があったのか思い出せない。
それでも、朧気な記憶を思い起こしてみる。
……確か、やちよさんが出掛けたのを見送ったあと、入れ違うようにかえでさんが訪ねてきたんだ。魔女退治で疲れていたのか、休ませてあげようと家に上げてあげたんだ。
でも、かえでさんは相変わらず様子がおかしくて……。
そこまで記憶を掘り起こしていれば、直前に何があったのか思い出せた。
あぁそうだ。思い出した。
……ごめんね。
と、かえでさんがそう言ってからまぶしい光が僕の視界を奪ったんだ。
そう、そこから僕はこんな状態になっているんじゃないだろか?
「……怪我はない? ごめんね、いきなりこんなことして」
閉ざされた視界のどこかから、ごめんね、と言う言葉がまた聞こえた。この声はかえでさんだ。
視界が閉ざされて真っ暗な暗闇が僕の目の前にあるから何がどうなっているのかよくわからない。
ただ、かえでさんがいるってことは、ここはやちよさんの家なのだろうけど僕がなんでこうなっていのかわからないまま。
「かえでさん……一体何をしたんですか?」
やちよさんに自分の行為を目撃されて、あんなことをされた僕はなんとなく、この状況がかえでさんのしたことじゃないかと直感した。
「心配しないで……すぐに終わると思うから」
布が擦れる音が聞こえる。昨日もやちよさんとしていた僕はそれがなんの音かわかる気がした。
多分、衣服を脱いでる音。
ここがやちよさんの家だと言うのなら、おそらくここにいるのは僕以外にかえでさんしかいないはず。
この音を発しているのは、かえでさんで間違いない。
つまり、かえでさんは……。
「なにやってるんですか……かえでさん」
視界はないけど、ズボンのベルトが外されていくのがわかる。
ズボンが下着ごとズルズルと引きずり下ろされていく。下半身が開放的になった。
そこまでされても、全身を拘束された僕は抵抗すらすることができない。
「……えっと、興奮して……ないの?」
「あの、色々ついていけないんですけど」
興奮する以前に恥ずかしい。
今、同い年の女の子に脱がされているなんて。
それ以前にやちよさんに一方的に犯された僕が言えたことではないのはわかってるのだけれど……。
「そういうものなんだ」
かえでさんは変に納得してる。だったら、早くこの状況を何とかしてほしい。
と言っても、今のかえでさんにはそんなこと通じないだろし、唯一なんとかしてくれるであろうやちよさんは出掛けたばかりでしばらくは帰ってこない。
いや、やちよさんに見られたら殺されるかもしれない。
「……」
なにも言わないかえでさん。
なんだか、股間に視線を感じてむずむずしてしまう。だけどそれはそこに血が集まるほどではない。
「……はむっ」
「…っ!?」
突然、力が入らない竿が暖かくてヌメヌメしたもので包まれてしまい、思わず声をあげてしまう。
僅かに固いものが竿に触れているのから、それはかえでさんの口だとわかってしまう。
「ちょっ……かえでさん! いきなりなんてこと!?」
「んっ…んん……」
柔らかい唇と裏筋をなぞるざらついた舌が、僕の竿に触れているせいで、否応なしに下腹部に熱がこもる。
視界がないからか、敏感になっていような気がする。聞こえる卑猥な音も、まるで脳に直接響いてくるようだ。
「む……じゅ、じゅるる……はむ……おっひふなっへる……」
徐々に膨らんでいく竿が、彼女の唇で優しく締め付けられ、先端は深く口内に包み込まれていく。
抵抗できないことにも、どこか興奮してしまう自分がいて下腹部に走る熱の波が大きくなっていく。
「……ん、んん、ん~っ」
彼女の口が上下に動いて、竿を刺激する。
やちよさんの中とは違う温もりが、ヌメリが、電気が走ったような快感を与えてくる。
「ちゅっ……レルっ……レロ、んっ……」
今度は、ざらついた舌が先端の周りを撫で初めてる。やちよさんとするときでは感じることのなかった気持ちよさに呻き声を上げてしまった。
「じゅっ……ちゅっ……ちゅるるる……」
先端の部分だけが包まれて、舌で撫で上げながら吸い上げられる。
ただでさえ視界を遮られて敏感になっているのに、舌で一番感じるところを舐められている。
歯を食い縛っていても、我慢なんてできるわけがなかった。
「……んぷっ!?」
彼女の温かい口のなかに、白濁とした精液が吐き出される。昨日、やちよさんとしていたから量も勢いも大したことではない。
だけど、驚いたであろうかえでさんは口を離してしまう。
「うっ……なにへれぇ……ベトベト…あと、臭いっ……」
声をあげたかえでさん。
おそらく、口だけじゃなくて顔にもかかったのだろう。
「……変な味。そっか、これなんだ」
何かを舐めるような音が聞こえる。おそらくそれは、かえでさんが自分の口や顔についた僕の精液のことだろう。
「か……かえで……さん」
彼女が僕から出たモノを舐めていると想像すると、自然と息が乱れてしまう。
だ……ダメだ。やちよさん以外の女の人にこんなことを許したくなんてないのに。
僕の手足を縛る、太くて頑丈な枷は抗うことすら叶わなかった。
声をあげるのも空しくなるほどなにもできないほど、いきり立ったそれを治めることができない。
一度出したのに、まだ足りないのかこれは。
「……まだ、大丈夫…だよね?」
かえでさんの手が僕の胸板に触れるのを感じる。彼女の顔が目の前にあるからか、ヒノキのようなウッディーな香りが鼻腔を掠める。
やちよさんとは違ったそれは、別の意味で女性であることを彷彿させてさらに下半身に血が集まっていくのを感じる。
これが、秋野かえで特有の香りなんだ。
「ゆふっ……うぅ……」
ほんのりと湿った部分が、僕の竿の先端に触れる。やちよさんより小さくて固いと感じるそれは、彼女はまだ僕と同い年なんだと実感させる。
「ぁ……あぁ……」
先端に触れているだけで声が漏れてしまう。ただでさえ拘束されている手足から地からが抜けていく。
先端が徐々に埋まっていくのを感じた。それと同時にかえでさんも声をあげた。
「い゛っ……ひぎぃ……うぐぅ……」
強烈な痛みに耐えるような悲痛な声。目に涙をにじませている姿が容易に想像できた。
「かえで、さん……」
「痛いぃ……」
そりゃ、準備もせずにいきなりいれたら痛いだろう。僕がやちよさんと初めてしたときはしなかったけど、僕といるので興奮してくれていたのかすごく動きやすかった。
それでも、やちよさんだって一瞬は痛みに耐えていたんだ。未成熟な体である上、その痛みは想像を絶しているだろう。
「うぅ……やっ、やぁ……っ」
胸板に触れていた手が離れ、先端から熱いものか離れていく。
どうやら痛みに耐えられなくなってしまい、逃げ出してしまったようだ。
安堵の裏腹、ちょっとだけ寂しいなと思ってしまう。ここまで力が入ってしまえばそうそう治まってくれない。でも手足が使えないからなぁ。
というか、思い止まってくれたならこの拘束を何とかしてほしい。
今ならまだ、ギリギリ間違いで済まされる範疇にいる。だからその前に──
「──何をやっているのかしら?」
僕の僅かな希望は、その冷たい声に打ち砕かれた。
「「!?」」
凍りついてしまいそうな声、それを聞くと言われようない緊張感のせいで従うことしかできなくなる。
この声の持ち主は……やちよさんだ。
「……やちよ、さんっ。その…、これは…!」
拘束をされたまま、僕はそこにいるであろうやちよさんに向かって必死に弁明しようとする。
何がどうなっているのか僕にはまったく理解できなかったからどう説明すればいいのかわからないから噛み気味に口ごもってしまう。
「えぇ、わかってるわ。貴方のMが拘束や目隠しプレイを嗜むレベルまで達してないのは知ってるもの」
「え……いや、それはなんかちがうような……」
やちよさんは僕の話を聞かず、目の前で経たり混んでいるであろうかえでさんに矛先を向けた。
「かえで、説明してくれる? この子に何をしてたのか」
「……」
冷たき声で問いかけられるかえでさんはなにも答えない。この感覚を僕は理解できる。
言いたくないのではなくて、何を言えばいいのかわからないのだ。
僕の自慰行為をやちよさんに見られてしまったときと、状況も似ているわけだし。
「とりあえず、この拘束を解いてあげなさい」
このままじゃいたちごっこだと察したのか、ため息をついたやちよさんは彼女に僕の拘束を解くように命令する。
「……はい」
かえでさんは従わざるを得ない。この声でそう言われると気の強いレナさんですら反論できなかったのだ。
彼女にできるわけがない。
「うわっ……!」
やがて僕の手足を縛っていた拘束がなくなる。顔を覆っていた目隠しも。
突然視界がクリアになり、しばらくぶりに光が目に入ってきたので眩しさのあまり目を隠す。
「かえでさん……」
目が明るさに慣れてきた僕は、かえでさんを見る。さっきまで彼女の恥部が僕に当たっていたのだが、それは魔法少女の格好だったからか、今は制服姿になっている。
きっと、僕の拘束を解いたと同時にもとの姿に戻ったのだろう。
とりあえず、僕も脱がされたズボンを履いた。ずっと下半身丸出しなのを、女性二人に見せてるなんて本当に恥ずかしすぎる。
「それで、どうしてこんなことしたの?」
再び、やちよさんはかえでさんを見下ろして尋ねる。確かにそれは聞かなければならないことだ。
僕だっていきなり縛られて訳がわからなかったのだ。納得する説明とは言わないないにしても、せめて動機ぐらいは教えてほしい。
「……その、実は、昨日…見ちゃったんです」
「何を?」
「二人がエッチなことしてるところ」
「!?」
僕は息を呑む。そして悶絶しそうなほどの羞恥に溺れてしまう。顔が熱くなる。まるでトマトのように赤くなっているみたいだ。
確かにしていた。
金曜日だし、やちよさんは午前中は時間があると言って僕を寝室に誘ってくれた。
それを……まさか見られるなんて。
「……そう。あの時誰かに見られてる感じはあったのだけどまさかかえで
とはね」
かえでさんの自供は続く。
「それで、二人のことが頭から離れなくて……昨日、一人で朝までしたんですけど、全然……足りなくて、魔女退治にも……集中できなくて……」
「それで、魔法を使って彼を襲ったの?」
「……ごめんなさい」
「……かえで」
俯いて顔を曇らせているかえでさんは、怯えるように肩を震わせている。
彼女も自分がやろうとしていたことがどういうことか理解してしまっているのだろう。
どうすればいいんだ。このまま彼女を放っておくわけにはいかないし、やちよさんを裏切りたくなんてない。
どうすれば……。
考えても焦りが思考を阻む。でも、やちよさんは待ってくれない。
その場を牛耳っていた彼女は判決をくだす。
「そうね、じゃあとりあえず服を脱いでくれる?」
「……ふぇ?」
やちよさんは、かえでさんに突拍子もないことを言いつけた。かえでさんはもちろん、僕も一瞬、やちよさんが何を言ったのかわからず聞き返してしまう。
「人の家を勝手に覗いたりするのはまた後で話すとして、不注意にカーテンもせずにしてた私たちにも責任があるわけだし、魔女退治に集中できないのは死活問題よ」
真剣な目で熱弁するやちよさん。
……うん。
ますますこの人の言っていることがわからない。ただ、経験則で似たような体験をしたことがある僕は、彼女がこれから何をしようとしているのかわかった。
「ねぇ…」
やちよさんは僕の名前を呼ぶ。
「貴方も手伝って」
やったぜ。