※この作品はR-18です。

マギアレコード +H   作:黒ゴマアザラシ

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何が起こってもおかしくない

 何がどうなっているのだろう。

 

 私は、とりあえず服を脱いでとやちよさんに言われた。さっきまで自分がしていたことで頭がメチャクチャになっていたせいか余計に訳が分からなくなる。

 というか、実際どうかしていた。自分の火照りをどうにかするために、魔法まで使って彼に襲いかかるなんて。

 あまりの痛みに逃げてしまった直後にやちよさんが来てくれなければ本当に間違いを犯してしまいそうだったのに。

 なのに、今の起こっている予想外の状況に、私はついて行けずにいた。

 

 呆気にとられている私を見かねたのか、やちよさんに手を捕まれた私はされるがままに寝室へと連れ込まれてしまう。当然、彼も一緒だ。

 

 彼は、あっ・・・(察し)、といったような顔でやちよさんに文句一つ言わずついてきている。

 

 「さて・・・っと!」

 

 そして、昨晩、彼とやちよさんが激しく体を求め合っていた場所に連れ込まれた私は、いきなり大きなベッドの上に寝っ転がされる。

 

 「ひゃっ・・・!」

 

 ベッドの上に転がりながら声をあげる。レナちゃんやももこちゃんとは違って、あまり受け身とかは得意じゃないんだけど、柔らかいベッドならば、怪我をせずに済む。

 私は仰向けになったまま、見下ろしている二人の様子をうかがっていた。

 

 「・・・・・・あの、やちよさん。本当にやるんですか?」

 

 「当然よ。あなたも被害者とはいえ当事者でもあるのだから責任は取る義務があるわ」

 

 「その方向が間違っている気が・・・・・・」

 

 なにやら話し合っている二人、でもなんとなく私がこれからどんな目に遭うのかは分かっていた。それを想像するだけで、一度はひいていった熱がまたぶり返してきたのを肌で感じる。頭や胸、昨晩に一人で触っていたところが、自分の指では届かなかったところが、焦がれるように熱かった。

 

 「それじゃあ、始めるわよ」

 

 やちよさんは寝たきりの私の隣に腰を下ろす。その姿に意を決した彼は彼女とは反対に座って私を見下ろしている。

 

 「んっ・・・・・・」

 

 やがて、やちよさんの手が私に伸びていく。体に触れると、ゆっくりと私の身につけている制服をたくし上げ始めた。

 私はちょっと困惑する。

 

 その、エッチなことってあれだよね。

 男の人と女の人のアソコが交じり合うことであって、上の服を脱がされる理由がよく分からない。なにか大事なことなのかな?

 

 「あなたも、かえでの服を脱がすのを手伝って」

 

 「は、はい」

 

 彼はやちよさんといつもしているせいなのか、動揺している割には手つきが初めての人とは違っていた。

 

 「ぁ・・・・・・」

 

 あっという間に私の上の制服をたくし上げられせいで私の胸元が晒される。

 私よりずっと胸が大きいレナちゃんやももこちゃんがつけてるようなのじゃない、ちょっと子供っぽい印象のある下着を露わにされた私は、男の子に下着を見られたとはまた違った意味で恥ずかしくなる。

 

 こんな子供みたいなも、普通はつけないよね。きっとやちよさんだって、すごくセクシーなのつけてるのかな。

 

 彼もがっかりしてると思ったけど、見上げてみれば彼は私の胸元をチラチラと落ち着きがない様子で伺っている。それを見て、どこか安心した。

 そっか、私も誰かにそういう目で見られるんだ。

 

 恥ずかしいけどなぜか嬉しい気持ちになって、それがさっきから止まない熱をさらに煽ってくる。

 

 「・・・その、触りますね」

 

 隣にいるやちよさんに目配せされた彼は、丁寧にそう言ってから私の胸に手を伸ばす。

 彼の指が、下着越しに私の胸に触れる。女の子の指と違って、太くて固い指先が控えめで自信のない私の胸を優しく揉んでくる。

 

 「んん・・・」

 

 思わず声が漏れてしまった。触れただけで、自分が昨日朝までしていたときと同じくらいの感覚が襲ってくる。彼の手つきが休まることはなく、両方の胸の包まれてしまいゆっくりと動かされる。

 揉むだけじゃなく、まるで円を描きながら私の胸の形を変えていく。自分でもあまり触ったことがなかったんおに、気持ちいいと感じでしまう。

 

 でも足りない。下着越しのせいで彼の指が今ひとつ伝わってこない。もどかしい。もっと触って欲しい。

 

 一方的に触られていることに、想像以上に興奮していた。

 

 「・・・・・・う、ぅ・・・・・・」

 胸の先端が、ブラのパッドに当たって擦れてる。今までこんなことなかったのに。

 触りたい。触って欲しい。

 

 無意識に懇願してしまっている私を察してくれたのか、それとも私なんかの胸を見たいと思ってくれたのか、彼は私が無意識に邪魔だと思ってしまっていたブラに手を添えてゆっくりと上にずらし始めた。

 

 「・・・・・・ふゆっ」

 

 先端が一度、ブラのゴムに引っかかる。それだけで、電気が走ったほどの快感が走った。でも構わずに上へと押し上げられた。

 ぷるんっ、と揺れながら。桃色をしたそれが顔を見せる。それはぷっくりとふくれあがっていて今にもそこから母乳が出てきそうだ。今まで、こんな風になったこともないし気にかけたこともなかった。でも、ここを触られたら、どうなるんだろう。

 

 「あっ・・・!」

 

 彼の指が、固くなった私の先端に触れる。指先でソッと摘ままれる。

 ずっと触って欲しいと訴えていたそこは、それだけで軽く達しそうになった。一人で下腹部を触っていてもこうはならなかったのに。

 得体もしれない未知の快感に、少し怖くなる。でも、彼は指で弄ることをやめてくれない。

 

 「ひゃっ、あ、うっ・・・・・・ふっ、んっ・・・・・・」

 

 指先で先端をキュッと強く摘まんでみたり、反対側は指の腹でクリクリとなで上げてくる。両方から、違う気持ちいいが先端から脳に届き、まだ触っていないのに自分の下着は濡れ始めていることに気がつき始めた。

 

 このまま触られながらアレが来たら、絶対に気持ちいい。

 

 「ふぅっ、うっ、ぅんっ、ふ、ぁあっ、う・・・・・・」

 

 やがて、彼の指先が先端を離れる。

 急に先端から離れたせいで、私はなんでと言わんばかりような声を上げてしまった。

 

 そんな、気持ちよかったのに、まだアレが来てない。もうしばらく触ってくれてもよかったのに。

 

 「――んんっ!?」

 

 そう思っていた私を襲ったのは、先ほどの想像を絶する快感だった。

 何が起こったのかわからなかった。

 

 一度彼の指が先端から離れていくのを見ていると、今度は彼の顔が先端に迫ってきた。次の瞬間、先端は温かく濡れたモノに包まれた。

 

 「ふぁ、んんっ・・・、あぁっ」

 

 彼のざらついた舌が先端をなぞる。私が自分の口で彼にしていたときの仕返しのように一番敏感になっているところを丹念になめてくる。

 

 「んっ、あ・・・ぁ、ふぁあぁ・・・・・・」

 

 舌で先端を転がされるたび、私の体はピクピクと反応してしまう。それを見て楽しんでいるのか、頭頂部をさらに責め立ててくる。

 

 「き・・・きもち、いい・・・・・・」

 

 吸い上げられたり、唇で甘噛みされる。片方は人差し指と中指で挟み込まれてクリクリと弄られる。それは思わず、素直な感想が飛び出てしまうほどだった。

 

 「あっ、あぁ、あんっ、んんっ」

 

 先ほどとは比べものにならない快感が、神経に直接響いているみたい。耐えようとシーツに手を伸ばして握りしめるけど力が入らなくて意味がない。

 

 「ん、ぁ・・・・・・え?」

 

 丹念な先端の快感に浸っていると、下腹部から気配があった。私を覆い被さるようにしている彼の隙間からそこを覗いてみると、

 

 「あら、まだ触ってないのに染みができてる」

 

 私を下から見上げてるやちよさんがいた。

 彼女の視点は、スカートの中身に向いている。元々湿り始めていたけど、誰かに見られてると意識してしまったせいでムズムズが止まらなくなってしまう。

 昨日、朝まで触り続けていた場所。

 二人がしていた所を見てしまってから疼きが止まらなかった。

 

 そこを今、やちよさんに見られている。

 

 得体も知れない興奮に、無意識に私は酔ってしまっていた。ただ、彼女が何をしようとしているのかまでは、私には分からなかった。

 

 「ん・・・・・・」

 

 目を閉じたやちよさんは、そこへ顔を近づけてくる。そこまできて、ようやく何をされるのか本能的に理解してしまった。

 

 「ひっ・・・やっ、あぁ・・・・・・っ」

 

 湿り始めていたパンツに隠されていた部分を晒され、そこに温かくて柔らかいモノが触れる。感触は、今も私の胸を蠢いているのと同じ。

 やちよさんの舌が、そこに滴っているモノをなめ始めたのだ。

 

 「や・・・、き、汚いです・・・ひゃんっ!」

 

 制止しようと声を上げても、止めてくれない。それは、彼も同じで、二人して私が今一番気持ちいいと感じてしまうところをそれぞれの舌で蹂躙している。

 

 「ひぅ・・・ん、んんっ!」

 

 彼は私の胸の先端を、やちよさんは私の一番奥の所を手を伸ばすように舌を挿れてくる。細い指と違って、柔らかいそれが内側を撫でることで走る電流に、私は目が眩む。

 今、イってしまった。あのときに比べればまだ軽いけど、明らかに思考が飛んで行ったのを実感する。これがまだほんの前兆であるのを分かっているのに、それだけでもう昨日よりも気持ちいいと確信できた。

 

 「最近の子はみんなおませさんだと聞くけど、触ってないのにここまでなのはすごいわね。ちょっと同情しちゃうかも」

 

 「やちよさんも、似たような感じだったような――」

 「――何か言った?」

 

 「あ、はい。すみません」

 

 昨日のことといい、普段からしている二人は馴れているのか、私を苛めている間でも和やかな会話が聞こえてくる。

 男の人と女の人がすることって、もっと生々しいものだと思っていたのだけど、こういう風に話すこともあるんだ。若干、彼がやちよさんの尻に敷かれている印象はあるのだけど。

 

 「ちゅ、レル・・・じゅる」

 

 「ふあ・・・!」

 

 一度口を離した二人がまた動き始める。一度空気に触れていたせいか、これまで以上に敏感になってしまっているのがわかる。

 ただ、やちよさんの舌から感じる快感が、別のモノに変っていった。

 

 「や・・・やちよさんっ。そこ・・・変ですぅ・・・んっ!」

 

 私が昨日、朝まで触っていた所とは違う場所だった。奥へ奥へと欲しがってしまっていたのに、なぜか入り口の上あたりに、舌を這わせてきた。

 彼女の柔らかい舌が、股間のどこか固くなっている部分を刺激する。

 まるで彼に、胸の先端をなめられてるのと――いいや、それ以上の強い快感が脳に染みこんでくる。

 

 「ふわ、ん、ぁ、あっ! あん、んんっ、あぁ!」

 

 胸の先端と股間の先端が、唾液に包まれた柔らかいブラシに刺激される。立て続けに注ぎ込まれる快感に溺れるような声を上げるしか、私にはできなくなっていた。

 彼もやちよさんも、今度は本気で私をイかせるつもりなんだと、激しい舌使いがそれを予感させる。

 

 「あっ、んっ、くぁっ、あ、あっ、ああ、あああっ!」

 

 胸から、あそこから、何か熱いモノが溢れてきそうになる。この感覚、私が夜中に一人でしていたときと同じだ。でも規模が違う。

 あそこからだけじゃない、全身が、脳が、神経が、全部が焼けるように熱くなる。先ほど思考を飛ばしたアレ、それ以上のモノがもうすぐ訪れる。

 

 「あっ――」

 

 二人は、もうすぐ達してしまう私にとどめを指すように、一番敏感になってる部分を舌で絡ませながら激しく吸い上げた。

 

 「――あああぁアアあああっ!!」

 

 恐怖の反面、好奇心と期待が渦巻く中、ようやくその時がやってきた。

 激しく脳が揺れる。全身が痙攣して仰け反ってしまう。脊髄に鳥肌が立つ。頭が真っ白になり、激しく心が震える。ただ気持ちいいということだけしか考えられなくなる。

 

 「ぁ・・・・・・あぁ・・・」

 

 永遠にも感じられた長い絶頂の余韻に、うつろな声がこぼれた。視界が眩んで、思考がぼんやりする。ただ、妙に意識ははっきりとしていて乱れた呼吸と胸打つ鼓動が鼓膜を響かせているのが分かる。

 

 「す・・・すごいぃ・・・・・・」

 

 身の毛もよだつような強い絶頂。一人で触るだけでは決してたどり着くことのできない快楽の沼。

 私はもう、完全に溺れてしまっていた。

 

 「気持ちよかった?」

 

 揺らぐ視界の向こうから、やちよさんの声が聞こえる。あまりに強い絶頂に晒されていたせいか、耳が遠くにあるようだ。

 

 「はひぃ・・・」

 

 返事をするにも舌が回らない。胸と股間をなめられただけなのに、まだ余韻に浸っていて、今も小さくイっているのがわかる。

 気持ちいい。こんなの初めて、だけど・・・

 

 「――」

 

 身を起こした私はやちよさんと、彼の名前を呼んだ。

 

 まだ、まだ足りない。それは満たされるほどの激しかったけど、まだ私の一番の奥、一番熱いところがそう訴えているのがわかる。

 

 「・・・・・・奥が、切ないんです」

 

 二人に見せつけるように、私は足を広げる。やちよさんが彼を受け入れていたときみたいに広げられているその中心からは、熱を逃がすようにクラクラする匂いが鼻につく。

 自分で触れていたときよりも、あのとき手に絡みついた液体が溢れているのがわかる。

 

 それを見て、やちよさんと彼が目を丸くしてそれを見ていることも、私の中で燃える火を煽る。それは、はき直した彼のズボンからはち切れそうになっているものも、例外ではなかった。

 

 「「・・・・・・」」

 

 顔を合わせて見つめ合う二人。困惑しているのか、まるでどうしようか相談しているようだ。

 しばらくして何か合点がついたらしく、何かを許したような顔をするやちよさん、意を決して私の元へ這い寄る彼。

 

 「あの、かえでさん。本当に・・・・・・いいんですか?」

 

 「・・・」

 

 彼の問いかけに、沈黙で答える。その証明に、今にも恥ずかしくて閉じてしまいそうな足をまだ広げている。私がずっと欲しかったモノ。

 彼とやちよさんが、お互いの身をぶつけ合っていたアレ。

 夢想でしか想うことのできなかったそれが、もしかしたら今叶うかもしれない。一度はどうかしていたと反省していたはずなのに、また彼を魔法で襲ったときのように私は自分の熱を我慢できなかった。

 

 「そ、それじゃあ」

 

 彼はゆっくりと私に近づいて、広げた足の真ん中に腰を下ろす。ずっと見ていたはち切れそうになっているズボンのチャックを開けると、私が口にしていたモノが脈打ちながら解き放たれる。

 

 「っ・・・」

 

 それを見るのは二度目だけど、自分がしようとしていたのよりも、自分がこれからされるということが衝撃的だった。

 ちょっと男らしくない印象だったはずの彼、そこから放たれていた匂いにあてられてしまった私の火は油を注いだように燃えさかる。

 

 「・・・んぁっ」

 

 滴っていたところに、たくましいそれの先端が軽く触れただけで声が出る。私が挿れようとしていたときとちがって、入り口を確かめるように慎重に擦り合わせてくる。

 一度果ててしまった体は、それだけで天に昇るような気持ちになれた。でも、これはまだ始まってすらいない。

 

 「ぁ、あっ・・・、あぁ」

 

 ゆっくりと、先端が私の中に入っていくのがわかる。沈んでいくときに最初の痛みは感じなかった。でも、初めては痛いというのは知っていた。だから、

 

 「あ゛ぁ゛っ!」

 

 突き破られるような感触とともに、生々しい痛みが脳に伝令される。引き裂かれるような痛みは、さきほどまでの快感すらも忘れてしまいそうになり、必死に歯を食いしばる。

 やっぱり痛い。少しだけど血の臭いだってする。お腹がいっぱいになって息ができなくなる。逃げ出してしまいそうになったとき、後ろから優しい声が聞こえた。

 

 「安心して、痛いのは最初だけだから」

 

 涙がにじみそうになっている目で振り返ると、痛みにもだえる私の背中をやちよさんが支えてくれていた。彼女の手が顔に触れ、そっと目尻の雫を拭ってくれる。

 

 「ゆっくり息をして、力が入ってると余計に辛いから」

 

 「はいぃっ・・・」

 

 私はやちよさんに言われるように、引きつけを起こしそうになりながらも賢明に肺に酸素を送り込む。まだ痛みが治まってはいないけど、少しずつ落ち着けた。

 

 「そう、もう少しだけ頑張って」

 

 それは私に言っているのか、彼に言っているのかわからなかったが、やがて身を引き裂くような痛みがひいていくのを感じた。

 前に意識を向けられるようになってから、目の前にいる彼が今も衝動に押し流されてしまいそうなのを必死で抑えているのがわかった。

 

 「か・・・えで、さん。動いても・・・」

 

 顔を赤くしている彼がちょっとだけ可愛く見えてしまい、私はいいよの代わりにソッと彼を抱きしめた。

 すると、彼の先端が体の奥への進撃を再開したのが、膣を通して神経につながる。やがて、それは壁にぶつかって動きを止めた。

 

 「ふあぁ、あっ!」

 

 ソコが私の一番奥、私の指では届かなかった、私が一番欲しかったトコロ。ようやく、そこにたどり着いた。そして、そこからゆっくりと彼は先端を引き抜きはじめる。

 私の中は、なめらかに彼を受け入れたのに、離れようとすると離さないようにギュウッと締め付けている。

 

 「ぁっ・・・あぁ・・・」

 

 そして――

 

 「――あぁっ!」

 

 先端を、奥まで突き立てられる。

 引き抜かれる時に側面を撫でられるのも、一番奥を突き立てられるときも、すべての感覚が、気持ちいいに変換されて体に刻み込まれる。

 そのループは、次第に速くなっていく。彼も私の中がそれほど気持ちがいいのか堪えるように歯を食いしばりながら腰を打ち付けてくる。

 

 「はんぁぅっ…あぁっ、やあぁっ……!ひああぁっ!」

 

 打ち付けられる度に快感が脳を揺らす。一番熱いところがもっともっととねだって、彼の先端とキスをする。この行為が避妊をせずに行うと妊娠してしまうと言うことなど、もう頭に浮かんですらいなかった。

 

 「ぅんんっ・・・すぶすぶってぇ、してるぅ、あぁっ、あっ、あぁ、はああぁんっ!」

 

 次第に、ジュプジュプと音を立て始める。卑猥な水の音が聞こえてくると、さらに奥の火が熱くなる。

 

 「あっ、あぁ、これ、すご、いぃっ、気持ち、いいっ、ひ、一人で、するの、よりっ、全然、んんっ」

 

 下腹部ばかりに夢中になっていた私は、彼の顔が近づいてくるのに気がつかなかった。彼は、私の口を自分の口でふさいできた。

 

 「・・・んむぅっ!?」

 

 驚くことに、それが初めての、ファーストキスだったのだ。触れるだけのモノだとばかり考えていた私は、そこから彼の舌が轟くことにさらに身を揺らした。

 

 「んんっ、んちゅっ…‥んはぁっ、んんっ、はぁむぅ、んじゅぅ……」

 

 彼は、舌を絡ませながら器用に腰を揺らし続ける。口をふさがれてしまったせいか、快感の逃がすことができず体がさらに感じるようになっている。

 奥を突かれるたび、視界がチカチカと点滅しているのがわかる。それは、おそらく絶頂の前兆。それもさっきのとは比べものにならない大きな波が、自分の内側から決壊しようと押し寄せてくる。

 ・・・・・・だけど、それだけじゃ終わらなかった。

 

 ずっと背中を預けていたやちよさんの手が、私の体に触れる。そこは私の胸、さっきまで彼に触られていたトコロ。一番敏感な先端は、触っていないのに依然、膨らんだままだった。

 

 「んんっ!?」

 

 そこを、やちよさんがキュウッと摘まんだ。触っていなかったせいか、そこも触られただけで背筋が快楽で震えた。

 後ろから一方的に、指の間で両方の先端をコリコリと転がす。当然、前にいる彼の動きが止まったわけじゃない。

 一番熱い奥。

 一番感じる胸の先端。

 

 「んぶぅっ、んんぐぅ、んじゅ、じゅぶぅ、んちゅぅ、じゅる、んちゅるぅぅ、んんっ!」

 

 感じる快感を逃がすことができず、押し寄せる波はさらに大きくなる。

 我慢なんて、最初からするつもりなんてなかったけど、怖くなる。ここまで大きなのに溺れて締まったら、私はきっとまともじゃいられなくなる。

 もう逃げられなくなる。でも、でも――

 

 「ちゅう、ぷはっ、んんっ、ひもち、いいっ、おっひいの、しゅごいのキちゃうっ、んっ」

 

 ――それから逃げることなんて、考えられなかった。

 

 彼の体を抱きしめる。もう逃げられないように、自分自身を快楽に縛り付けるように、このまま溺れてしまうために、私はすべてを受け入れた。

 そして、最後の絶頂がやってきた。

 

 「んぅぅっ!んんんふぅぅっ!んふぅぅ!!んんんんンンンンンッ!!」

 

 奥に信じられない熱量が放たれる。一度自分の顔にかかったそれは、最初の時とは勢いから桁違いだった。

 一番熱いところに、それ以上の熱が濁流のように注がれる。熱と熱がぶつかりあい、私はその間も達している自覚があった。

 

 「あっ、ぁ・・・・・・あっ・・・・・・」

 

 全身が痙攣する。ずっとキスをしていたせいか酸素を求めて口を離すけど頭が回らない。徐々に意識が遠くなる。

 快楽の海に身も心も溺れて締まった私は、ゆっくりと目を閉じて意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●

 

 

 

 

 

 

 

 「ああああぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

 

 すべてが終わった後、僕はその場で悶絶する。

 

 やってしまった。おそらく一番やってはいけないことを。

 

 僕がいるベッドの上には、気を失ったかえでさんと彼女を支えているやちよさんがいる。ぼくとやちよさんは、疼く体をどうにかするために彼女を慰めてあげていたのだが、行くところまで行ってしまった。

 

 僕は、●学生にして二人の女性と肉体関係を持ってしまうなんて。

 猛省してももう遅い。というか、あの瞬間の僕はどうかしていた。かえでさんが放つ、やちよさんとは違った幼さを感じる色気。鼻腔に充満した檜のような香りに当てられて、完全に理性をなくしていた。

 あぁ、僕はどうすればいいんだ。

 

 「ねぇ」

 

 悶絶している僕の後ろから、やちよさんが僕を呼ぶ声を聞いて振り返る。最終的にやってしまったのは僕とはいえ、一応、ことの発端は彼女だ。

 まさか、これをなんとかする考えでも思いついたのだろうか。

 

 「さっき、かえでとキスしてたでしょ?」

 

 「そっち!?」

 

 「当たり前でしょ。私以外の子とキスするなんて」

 

 それ以上にとんでもないことをしてしまったのは咎めないんですかこの人は。

 

 ツッコミたくなるけど、ここばっかりはやちよさんがド正論なので反論すらできない。ただ、ここまでやってしまった以上どうすればいいか、ひとまず、彼女の意見を聞いてみることにした。

 

 「当然、貴方がかえでの彼氏になるしかないでしょ」

 

 キッパリと言われた。

 

 「・・・・・・あの、自分が言うのは一番イケないのは自覚してるんですけど、僕、一応やちよさんの彼氏ですし」

 

 「あら? いつ別れることになったの?」

 

 からかうようにとぼけるやちよさん。この顔を見て、彼女が何を考えているのかはもう、記すほどでもなかった。

 

 「・・・・・・あの、まさか」

 

 「やっちゃったのはしょうがないから、これからも宜しくね。私の彼氏兼、かえでの彼氏さん」

 

 微笑む彼女を見て、僕の記憶にある琴線が触れたこれは、いつかやちよさんが言っていた言葉なのだが、どうしても今思い出してしまった。

 

 ――この神浜市は、何が起こってもおかしくない。魔法少女でも一般人でも、気をつけろ、と。

 

 ・・・・・・本当に、何が起こってもおかしくない。いや、これはなんか違う気がするんだけど!!

 

 遺憾に思う僕には目もくれず、やちよさんは気を失ってグッタリしているかえでさんの服を脱がして、布団に寝かしてあげている。

 確かにこのままじゃ風邪をひいてしまうから正しい対処ではあるのだろうけど、その前は明らかに間違っているはずなのになんでこんなに堂々としてるんだこの人!

 

 「さてと」

 

 やちよさんはかえでさんの寝かせて一息つく。すると、今度は僕の方に振り返る。なんだか、顔色が赤いというか、昨日の夜と同じでエッチな雰囲気が漂っていた。

 幼いかえでさんとは違って、熟した大人なフェロモンが僕に向けられる。それは、一度出し切ったはずの竿にまた力を与えてくれた。

 この人の恋人失格のことをしでかしたはずなのに、彼女は優しい笑みを浮かべてくれた。そして、僕の大好きな優しい声でこう言ってくれた。

 

 「まだできるでしょ?」

 

 「やちよさんっ!」

 

 またどうかしてしまった僕は、その優しい笑顔に飛び込んだ。

 

 ・・・・・・だけど、僕は知らなかった。

 

 かえでさんだけじゃない。別の誰かにも、このことを見られていたということに――

 

 「ウソ・・・・・・でしょ・・・・・・っ!?」




かえでの『ゆふぅ・・・』は可愛い。異論は認めない。

責められる女の子の視点はなかなか新鮮でした。どうしてもかえでの視点でやりたかった。後悔はしていない。
あと他のR-18の作品を見ていると、割とドストレートな単語もよく見かけるのですが、どっちがいいんでしょうか。
(正直どっちでもいい。書いてると恥ずかしい気持ちになるけど)
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