ほぼ丸々2週間かかりましたがきちんと第二話が上がりました。
今回は時々使ってる手法を用いて書いたので若干前回とは違うかもしれませんがご容赦を
とまぁ能書きはこれくらいにして第二話をお楽しみ下さい。
「……あ〜、そのなんだ……何でそうなった……」
いきなり何を言い出すかと思えばまさかの交われときた。一体何が理由でそう思ったのかは皆目検討もつかないが、そもそも俺なんかで本当に良いのだろうかと思ってしまう。
元々人の感情には鈍感と言うよりはむしろ敏感な方だ。だから二人から時々感じる何かも、うっすらとだが気づいてはいた。だがそれは絶対に勘違いなのだと常に言い聞かせ続けて来たし、それは未だ持って変わる事は無い。
しかしここに来てそれが破られようとしている。自分は虚言を吐かないと言っていたとおり、きっと今のこいつはそう言った感情を持っているのだろう。だからといってそのまま進んでいい筈が無い。
「理由、理由ね……現状の生命の危機に瀕しているからというのも否定できないし、流れに任されてというのもあながち間違いではないと思うわ」
当然だ。流れにのせられてそんな事をして良い筈がない。何より後で絶対に後悔する事になる筈なんだ。それだけは避けなければならない。
「なら尚更だ。そう思ってるんだったらそんな事は言わない方が良い。それにそんな事をして後からきっと後悔する。だから……そういうのは止めておけ」
「そう……あなたはそう言うのね……もう何を言っても変わる気は無い。そうなのよね」
明らかに落胆と観念した表情が見て取れる。
頼むからそんなに悲しそうな顔をしないでくれ。
だが、それで良いんだ。その方が良いんだ。
「えぇわかっていたわよ。あなたが随分と思慮深いもといヘタレなのはね」
「せめてリスクマネージメントが完璧と言ってくれ 」
「あら?か弱い女の子がここまで言い寄っているのにヘタレ以外の何と言うのかしら 」
凄まじい勢いで言葉の刺がぐさぐさと突き刺さる。
「お、おう。その、すまん」
認めるのは多少癪だがその通りなので謝るほか無い。
「良いのよ。謝って欲しい訳ではないのだし… それにあなたがその気ならこちらにも考えがあるのよ…… 」
ぐいぐいと距離を詰め、もう後少しでぶつかりそうな所まで来る。
「は?……って近い近い」
余りの勢いに思わず座ったまま後ずさり、背中がベッド柱に当たる。
「残念ながらそっちは行き止まりよ。そしてあなたには私がどれだけ覚悟を決めたのかを知ってもらうわ」
言い放つや否やこちらの手を引っ張り胸へと押し当てる。
「 ど……どうかしら?……由比ヶ浜さん程では無いけれど……きちんと感じるでしょ 」
「お、お前…… 」
「ん、んん……こちらもご入用かしら…… 」
確かに存在を感じさせる柔らかさと、暖かさ。ほのかなジャスミンの香りが鼻腔をくすぐる。
「うっ、んぐ…… 」余りの強烈な刺激にたじろぎながらも意図しない反応が漏れてしまう。
「ふふふ……あなたもやはり男の子なのね」
そんな反応がお気に召したのか機嫌が上向きへと向かう。
「ちょ……ちょっとストッ !」
「何かしら……そろそろ襲ってくれるの……?」
むしろ動きが誤解を招き、距離を詰められ肩がぴったりと触れるまでになる。
スルスルと手が太ももや脇腹、胸をなでてゆく。
「止まれって! 」
そんな行動を止め、手が引き込む程の音量で半ば怒鳴ってしまう。
「ご……ごめんなさい…… 」ズンと表情が沈みこんでしまう。
「あ……い、いや…な、何つうかすまんかった……」
「いえ、その……私もごめんなさい 」
やってしまったと言う後悔の念と申し訳なさが一挙に襲いかかってくる。
そして居心地の悪い不自然な沈黙が訪れる。
「「あの……」」
「あ…さ、先にどうぞ」
「じゃ、じゃあ……何でこんなことしたんだ。大体、こんなのお前らしくないだろ」
「そ、そう……私ではダメなのね……」
何をどう解釈したのか再び沈み込んでいく。ある意味ではこれで良いのかもしれない。
何故か魚の小骨が引っかかったような違和感を覚える。けれどそれが何だか分からない。だからほったらかしになる。でもやっぱり気になるのだ。今回は蓋をしないと決めたのだ。
だから自分からは引かない。
「あぁー……いや、ダメっつうか早いっつうか……。そもそもそんな関係じゃないし……」
「い、嫌じゃないってこと……?」
「お、おう」
「……良かった 」
ほっと息を吐き、体の強ばりと肩の力が抜けてゆく。そしてそこには綺麗な一輪の華が咲いたような、儚さと力強さと可憐さを醸し出している。そんな気がした。
「け、けどな……それとこれとは別だ。第一恋人同士でもねぇのにそう言う事をするのは間違ってるだろ…… 」
「そう、よね……それもそうよね…… 」
何やらブツブツとここで押せば、とかここで言わないでどうするの、とか若干不穏な言葉が聞こえてくる。
「んっ、んんっ 」
「どうした? 」
「い、今から言うことを聞いてくれる?」
「お?おう」
何を話すのだろう。きっと何か考えがあるのだろう。そう思った。
「いつも卑屈で暗くて無愛想だって思ってた。
でも……これまで色んなことがあった。その度にあなたはきちんと依頼を達成していった」
今までの事がじわじわとフラッシュバックする。
由比ケ浜や戸塚、材木座に川崎。
葉山やルミルミ、戸部に一色。
本当にこの一年で色々あった。
「まぁ、やり方は少しばかり気に食わなかったけれど……
でも、それでも、あなたは達成できた。 何もできなかった私と違ってね
本当は……嫉妬だって、嫌悪だって、拒絶すらもしてしまった……」
どんどん雪ノ下が下を向いてゆく。
まるで秋の日は釣瓶落としを体現したような雰囲気。
外から漏れていた陽の光は沈んでいき辺りが闇に包まれていく。
そしてずぶずぶと音をたてて薄黒い何かが満ちてゆく。
「あの時は本当に酷いことをしてしまったと今でも悔やんでるわ。
本当にごめんなさい」
修学旅行事なのだとすぐに分かった。今も尚、こいつの『貴方のこと、嫌いだわ』と言う言葉が蘇ってくる。 今思えば自分がろくでも無い奴だというのが良くわかる。
「けれどね、あの後必死に足りない頭を使って考えたわ……
でも結局駄目だった、あなたのことを何も理解していないことしか分からなかったの…… 」
そう。彼女は人知れず独りで必死に努力するのだ。常に人より上を行き、本当は誰にも見向きもされず、肯定されなかった。それでも続けて来た。
「それでもあなたは私達に歩み寄ってくれた。
そして少なくとも私を助けてくれた。 」
そんな事を言わないでくれ。俺は何もしちゃいない。結局自分では何も出来なかったのだ。
「そんなあなたを凄いと思った、羨望や尊敬すら抱いた。」
それに、
何よりも、
そう続ける。
「そんなあなたに触れたいと思った。近づきたいと思った。知りたいと思った」 そこに今日、招待を受けた。間違いなく下心があったと思うわ……
これであなたに近づけるチャンスだと思った」
そう言って自嘲気味に吐き捨て、ニヒルに少し歪んだ笑いを見せる。
「流石にこの事態は想定していなかったけれどね…… 」
今度は困ったような、それでいて何かが吹っ切れたような、そんな苦笑だった。不思議とこちらも思わず苦笑を浮かべたくなる。
「でも、まぁ、これはこれで良かったのかも知れないわ……きっとあのままじゃ踏み出せなかったと思うから」
ふぅっと息を吐き出し、一呼吸入れる。
「良薬は口に苦しとはまさにその通りなのかも知れないわね 」
そう言ってフッと緩やかに微笑む
「だから、この際だから言ってしまおうと思うの。」
「 私は比企谷君が好きです……私の恋人になってくれますか…… 」
「あ……お、俺何かで良ければ…… 」
「あなたが……あなたじゃないとダメなの 」
「そ、そうか……何ていうか……その、よろしく」
ありがとう……ありがとう……
そう言ってこちらの胸に頭を擦り付け涙を湛えている。
おう。おう。こっちこそありがとうな……
そんな風に心で話しかけながら、髪を梳きながら小さくなでる。
そうしているうちにこいつが妹みたいに見えてくる 。
何分そうしていたか分からないが、ふと雪ノ下が顔を上げる。
「比企谷君……比企谷君……比企谷、君 」
いつもよりほんの少しだけ小さく見える背中を伸ばす。
こちらへと艷やかな前髪を垂らし、トロンとした目を閉じながら、小さく口を窄めて顔を近づけてくる。
逡巡したがもはや成すがままに身を任せ雪ノ下とは逆に顔を傾けて近づく。 「ん、んん……んぁ…… ん!……んぐ……ぷはぁ…… 」
最初から少し飛ばし気味の口づけ グイグイと来た唇に息を呑み、驚き、何とか顔を離す。
「 うぅ……もっと、もっろぉ…… 」
「んチュッ……チュル……んっ、んく……んく…… 」
ジュルジュルと唾液が混じり合い、音をたてて啜られる。
そんな掛け値なしのディープなキス 。しばらくして満足したのかゆっくりと顔を戻し、蕩けた顔を晒す。
そこには下へと垂れた銀糸のアーチがかかる。その光景に思わずゴクリと唾を飲む。更に追い打ちとばかりにうっすら微笑みながらアーチを舌で舐め取る。 余りにも淫靡な雰囲気に欲情し下の竿がむくむくと起き上がる。
「 続き……ダメ、かしら…… 」
ここに来てしおらしい庇護欲を掻き立てる幼気な少しシュンとした顔を見せる 「ダメな訳ねぇよ…… 」
「ふふっ……じゃあ、どうぞ…… 」
今度はとびきりの艶やかで淫らな微笑みを浮かべる。 それが引き金となりズブズブと深みへ嵌っていった。
いや〜所々悩まされた部分はあったけど全体的にはすんなり進んだかな?と言った感想です。
なにより投稿期間が二週間弱しか開いてないとか新記録ですよww
まぁ遅すぎるのが悪いので何とも言えないですが......
なんにせよ次が一番大変なので頑張ります。
そして次でこのお話は終わりになります。何よりもきちんと最後までおよびますのでご安心をw
また次回お会いしましょ〜