※この作品はR-18です。

冴えない彼氏の育てかた   作:もっち~!

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取材旅行Part4*

---羽島千尋---

 

皆が寝静まった後、こっそりと露天温泉へ…もう、女の子の日は終わっていた。でも、まだそう思わせていた。何故って…モデルは自信が無いから。正宗君を騙している気がするが、まぁ、そんな感じである。

 

パンフを見た時から、洞窟風呂に興味有った。脱衣所で着ている物を脱ぎ、大きめのタオルで前を隠して、洞窟の中を歩いて、目的地へと向かった。お湯の温度は少し熱めではあるけど、入れない程では無く、湯の中に身体を沈めた。久しぶりの湯船…休まるなぁ。ここ数日間はシャワーだけだったから。

 

しばらく、お湯の中で瞑想に慕っていると、誰かの腕に包まれている感覚になってきた。なんか悶悶と…そろそろあがろうかなって時に、声を掛けられた。

 

「あれ?千尋君…もういいの?」

 

湯気でぼんやりと見える姿だが、声は正宗君だ…マズい。正宗君がお湯に入って来たのか、波紋が身体に感じられた。

 

ボクの隣に陣取った正宗君。でも、何もしてこない。何も話掛けてこない。スルーされているのかな?偽っていたから。

 

「ねぇ、正宗君…」

 

「どうしたの?」

 

「あのね…」

 

「うん?」

 

何気ない会話であるが、ドキドキする。

 

「ボクのこと…」

 

「かわいいと思うよ♪」

 

面と向かって言われたことの無い言葉…意識が遠くへと…持って行かれる気分だ…

 

-------

 

ここはどこだろう?温泉にいた筈だけど、どこかで布団に寝かされている。

 

「ちっひー、大丈夫?」

 

みやーさんの声。

 

「ボク…どうしてのですか?」

 

「湯船でのぼせたそうよ。正宗君が、慌てて、部屋に飛び込んで来た時は、焦ったわよ。彼は全裸で、バスタオルで包んだちっひーをお姫様抱っこなんだもの」

 

「のぼせたのか…で、正宗君は?」

 

「全裸で来て、身体が冷えたから、温泉の続きだって」

 

迷惑を掛けちゃった…どうしよう。

 

「水分を摂った方がいいわよ」

 

みやーさんが、スポーツドリンクのペットボトルを、手渡しくれた。それをゆっくりと飲む。身体に水分が染みこんでいく感覚が、身体中に広がっていく。

 

「あれ?なゆさんは?」

 

同室のなゆさんが、いないのに気が付いた。

 

「正宗君とお風呂よ」

 

モデルかな?入浴かな?少し気になる。

 

 

 

---可児那由多---

 

伊月先輩と違って、正宗君には言葉は要らない。皆の前では彼に対して、強気で接しているが、二人っきりの時は…私は彼のペットである。足湯状態の彼の肉棒を頬張っている。そして、湯船に入った彼の上に、コネクトインしながら座る。背中を彼の胸に預けて、うなじを彼の肩に預ける。

 

「なゆはどこがいいの?」

 

言葉責め…

 

「えぇ…っとねぇ…あぅ…」

 

答えている最中なのに、身体を弄られていく。彼は正解を知っているから。

 

 

「耳に息はダメ…え!そんな…ダメだよ…」

 

耳の穴の中を舐めてきた。これが思っていて以上にクリティカルな刺激だった。あそこが痙攣していく。彼の肉棒をハムハムしている。柄にも無く耳タブが熱いよ~。

 

胸を手の平で優しく包み込んできた。胸の鼓動がドキドキと大きく奏でている。こんなにもウブじゃないのに…何故か、彼の前では小動物のペットになってしまう。

 

「うっ…うぅぅぅ~」

 

唇を重ね、舌が私の舌を制圧していく。ダメだよ~。のぼせ気味の私。ちっひーと同じにされてしまいそうだ。

 

「俺じゃダメかな…」

 

「そんな事無いよ~とっても気持ちいいよ~」

 

ビッチと思われているのか、私とのプレイは自信なさげな彼。まぁ、伊月先輩とのやりとりはみやーさんに聞いていると思われ、そう思われてもしょうがないけど…

 

「そろそろ、あがろうか?のぼせると大変だ」

 

え?刺さったまま、立ち上がるの?一瞬、湯船の底に足の先が着かない。スゴいチン力だ。私を肉棒だけで持ち上げるとは…しかし、そのまま前のめりに湯船に落ちていく私。コネクトが外れたらしい。乳首の先端が湯船の底に触れる。これはこれで新たな刺激だけど…

 

 

 

---白川京--

 

今度はちゃんと浴衣を着てきた正宗君。彼の腕の中にはバスタオルで包まれたなゆちゃんがいた。

 

「のぼせたの?」

 

「う~ん…溺れたらしい」

 

「はぁ?」

 

水深は浅いだろうに、なんで?

 

「人工呼吸はして、温泉のお湯は吐かせてきた。あとはどうすればいいのかな?」

 

なゆちゃんの脈を確認し、呼吸も確認した。平常な気がする。

 

「大丈夫そうだよ」

 

「そうか…良かった。で、千尋君は?」

 

「水分補給をして、もう寝ていますよ」

 

あん…背中越しに彼の気配を感じる。あぅ…えっ…これだけで濡れてきたよ~

 

「じゃ、これで…」

 

彼が部屋から出て行こうとしたので、彼の背中に抱きついた。

 

「私じゃダメですか?」

 

旅は気分を大きくしてくれる。普段しないことをしてしまう。そんな感じがする。

 

「光栄です…」

 

私の方を振り向き、抱きついてきた。そのまま、自分の寝床に彼を誘導していく。布団の中で浴衣を脱ぎ、彼の浴衣を脱がせて、スキンシップをしていく。

 

私を四つん這いにさせ、股間に顔を埋めている彼。恥ずかしい。臭いを嗅がれ、舐められて、味を確かめて、私という物を感覚で覚えていく彼。

 

「ダメ…そこは、汚いよ~」

 

「みやーさんが、汚いわけ無いですよ」

 

されたことの無い行為、初めての刺激…病み付きになりそうな蕩け感…彼のやりたいように、身体を満喫して貰う。嫌悪感も抵抗感も無く、ただ刺激を愉しんでいる私。身持ちが固いのに…いや、固いと思っていただけかな。彼と一体感になっていく感覚…まるで私の一部であると思える彼。そんな感覚に陥っていく。だから、みんなは彼と…

 

朝日を浴びて、目が覚めた。浴衣を着込んで寝ている私。そこには、彼はもういなかった。朝のデッサンタイムに出掛けたようだ。朝日を浴びる滝を描くと言っていたから。

 

 

 

---土間うまる---

 

久しぶりのお兄ちゃんの寝顔…そろそろ、起こさないとな。

 

「お兄ちゃん、朝だよ。朝ご飯の時間だよ~」

 

「うぅん?もう朝か…おぉ、晴れかぁ♪」

 

お兄ちゃんは窓から外を見ている。

 

「美味しい食事に、ゆったりとした温泉…なんか久しぶりに休めたぁ~って感じだよ♪」

 

ご機嫌なお兄ちゃん。洗顔をして、食堂へと向かう私達。

 

「おぉ~、ビュッフェ形式で無くて…ザ旅館だな」

 

感動気味のお兄ちゃん。美味しそうな干物だ…わさび漬けも付いている。

 

「今日の予定は、ワサビ園を見学して、漁協を見学して、宿になります」

 

今回の旅行は、正宗君が行程を決めたらしい。以前、取材旅行をした際のコネを全開に使ったそうだ。

 

「今夜の宿は、貸別荘です。断崖絶壁にあり、明日の朝が晴れであれば、朝日が海から昇る様子を見られます」

 

って、それを描きに来たらしい。画家系の紗霧ちゃん、切絵ちゃん、エリさん、コウさん、青葉さんが頷いていた。

 

「ねぇ、うまるさん。後でお話があります」

 

恵さんが話し掛けてきた。話?まさか…バレたのか…改まって言われるって、そういうことなんだろうな。はぁ~。

 

ワサビ田の見学、ワサビ味のソフトクリームをチャレンジなど、お兄ちゃんと叶さんと休日を満喫していく。恵さんの接触は未だ無い。なんか、恐いなぁ~。

 

お昼少し前、漁協へ到着。前もって頼んでいたそうで、漁師飯を堪能していく。魚介類の炭火焼き、潮汁…どれも美味しい。お兄ちゃんも満足そうだし。

 

そして、貸別荘へ…2階建ての大きな貸別荘だった。個室の部屋数は6と、かなり広い。庭先にはバーベキュースペースが有り、目の前は海が広がっている。

 

「内風呂は温泉では無いです。温泉は、レストハウスの先に温泉小屋が有るので、明るい内に行った方が良いですよ」

 

と、正宗君から案内が為された。今日の夕食は、漁協で仕入れた食材で、料理組が調理するらしい。メンバーは正宗君、お兄ちゃん、ムラマサちゃん、エルフちゃん、千尋さん、京香さん、りんさん辺りらしい。

 

潮風に当たっていると、恵さん、詩羽さんに両腕を抱かれて、2階の個室に連行された。で…

 

「あれは、なんですか?」

 

恵さんにいきなり言われた。

 

「アレって?」

 

聞き返す私。

 

「リアル『怠惰な呪い』の件よ~」

 

うっ…バレている。連れ込まれた部屋には、詩羽さん、恵さん、エリさんの他、コウさん、りんさん、うみこさん、大和さんの大人組が含まれていた。

 

「原因がわからないんです…うっぅぅぅぅぅ~」

 

みんなの前で大泣きをし始めた私。どう説明していいのか、わからないし…

 

「あぁ、泣かないでいいんだよ。そうか、マジなのか」

 

って、コウさん。

 

「情報は共有って言ってあったでしょ?一人で抱え込んで悩まないでいいんだよ」

 

って、優しく語り掛けてくれた詩羽さん。みんな、私を心配してくれていたんだ。

 

「恵に聞いた時、マジかぁって思ったけど、『怠惰な呪い』を書き上げたタイミングは、うまるさんに出逢った頃だったのを思い出してね。彼、見た事を元ネタとしてしか、基本書けない不器用な作家だから」

 

コウさんが、私を抱き締めて、言葉を掛けてくれた。そうだ、彼は見た事をモチーフに書く作家だったんだ。だから、ここにいる方達にバレてしまったのか。

 

「原因がわからないのね。いい?今後は、些細な事でも言ってね。いつでも一緒に悩んで考えるからね」

 

って、りんさん。

 

「はい…」

 

その時、私には優しいお姉さん達が一杯いたんだと、認識したのだった。

 

 

 

---和泉京香---

 

どうやら、今回の取材旅行は、将来的に飲食店をする場合の視察も兼ねていたようだ。行く先々で、仕入れる場合などを取材していた正宗。あの将来の財源計画は嘘で無いようだった。

 

「うみこ、火を起こしてくれるかな?」

 

「まかせてくれ♪」

 

「昼に炭火焼きだったから、一手間入れた方がいいよね?」

 

「マサムネ君、刺身を作り終えたら、アラ汁を作ろうと思う」

 

「先輩、お願いします」

 

「マサムネ、私はムニエルをつくるわ」

 

「エミリー、頼むよ」

 

「はい♪」

 

楽しそうな子供達の会話であるが、彼らの料理スキルは高かった。魚を下ろせて、バターすら作ってしまうし。えっ?タルタルソースも?スゴい…既に私が手を出せるレベルでは無い。

 

「にくぅぅぅぅ…肉を焼くぞ!」

 

バーべキュースペースではブロック肉を切り分け、野菜を刻んでいる。別荘内のキッチン回りは満員だったから。

 

「おぉ~、アワビがあるのか♪なぁなぁ、肝和えをきぼんぬ♪」

 

「神楽坂さん、飲んでばっかでしょ?もう…千尋君、調理できる?」

 

「任せてください。酒のアテは得意ですよ♪」

 

「京香さんは、見ていても大丈夫ですよ」

 

「正宗…信頼されているようね」

 

甥っ子の成長に目を細める。こんなに、沢山の女性陣を束ねるって、信頼関係が無いと難しいと思うから。

 

「俺が、みんなを信頼しているんですよ」

 

笑顔で言い切る正宗。紗霧は、お友達と絵の勉強をしているようだ。あんなに明るい表情の姪っ子を見るのは、初めてである。今まで冷たく接していたから…なんか、無駄にあの子達との時間を過ごしてしまった気がする。

 

「京香さん、飲みましょう♪」

 

正宗の担当編集者の神楽坂さんが、酒瓶を持って近寄って来た。

 

「えぇ、飲みましょう」

 

 

 

---土間うまる---

 

切絵ちゃんの起き出す気配で、目が覚めた。室内を眠い目で見ていると、紗霧ちゃんも起き出して何かの準備をしていた。

 

「切絵ちゃん、行こう♪」

 

二人で部屋を出て行く。外はまだ薄暗いけど…外には数名の方々が出ていた。何をするのかな?私も起き出して、恐る恐る外へ出てみた。水平線の少し上辺りが明るくなっている。そうだ!日の出を描くと言っていたっけ…

 

うみこさん、りんさんがビデオで日の出の様子を撮影している。水平線の辺りの水面が輝き出した。

 

「きりんりんさん、様子を脳裏に焼き付けて、後で描くんだよ。見ながらは無理な速度で昇っていくからね」

 

「はい♪」

 

正宗君がアドバイスをしている。目をこらして見ると、画家系以外のメンバーも来ていた。ムラマサちゃん、エルフちゃん、詩羽さん、なゆさん、みゃーさん…

 

太陽の頭が見えると、確かにみるみると昇っていった。昇ると共に空も地上も明るくなっていく。そして、朝を迎えた。今日も快晴であり、潮風が気持ち良い。

 

「兄さん、朝ご飯は何?」

 

「アラ汁の残りで、雑炊かな。刺身とかは残っているのか?」

 

「あまり無いけど、叩いてつみれにしようかな」

 

って、千尋さん。

 

「野菜はあるよね?」

 

「未だ有る。芯に近い部分は雑炊に入れて、柔らかい部分はサラダだな」

 

って、ムラマサちゃん。お酒を飲まないチームは、朝から元気がいい。昨晩は、お兄ちゃんは、だいぶ良い感じに酔っていたよな。

 

朝ご飯の支度、私も手伝うことに…テーブルを拭いたり、洗い物をしたりだけど♪

 

 

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