※この作品はR-18です。

冴えない彼氏の育てかた   作:もっち~!

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12/21 後書きを追加


めぐみんが呼び込んだ災難

---山県 きらら---

 

GF文庫編集部で、那由多の担当をしている。締め切り破りの常習犯だった那由多だったのだが、ある時を境に締め切りを護る様になった。隣のデスクの同僚の担当している羽島伊月先生もだった。『プロダクション縁』に参加してから…

 

その実績から、編集長に命じられて、『プロダクション縁』の賛助企業の登録作業をしていた。彼らの社屋の会議室で、このプロダクションのサポートをしている芳文堂の大和さんを前にして、書類に記入をしていた。

 

「大和さん以外にサポート出向されている編集者って居るんですか?」

 

「あとは、フルドライブ文庫の山田クリスさんと、常駐じゃないけど、電撃文庫の神楽坂あやめさんです」

 

業界でも敏腕と噂されているお二人がサポート出向しているのか…

 

「メインで働いているのは京さんだけどね」

 

うちの編集部でバイトをしていた白川京さん。芳文堂にスカウトされて移籍した有能な人材である。

 

「その節はお世話になりました。今は、ここでプロジェクトマネージャーをしています」

 

まだ正社員は彼女だけらしい。なので、大学中退で新入社員で有りながら、いきなりの重要職になったそうだ。

 

「彼女が、各パブリッシャーと作家の間のパイプになります」

 

と、大和さん。

 

「そういえば、伊月先生のコミカライズ担当の三国山先生も、参加されたそうですね」

 

「えぇ、そうです。朝霧先生の元で修行をしたいそうです」

 

ここに参加している作家陣はスゴい。朝霧沙樹先生はミリオンを連発、千寿ムラマサ先生は累計2000万部が近いそうだ。そこに山田エルフ先生、伊月先生、那由多の中堅作家が後を追っている。

 

「で、朝霧先生には会えませんか?」

 

「無理ですね。お忙しいですから」

 

コンコン!

 

京さんが応対をすると、高校生らしき青年が現れた。

 

「あぁ、紹介します。ここの代表である和泉マサムネ先生です」

 

えっ?高校生作家なのか…まてよ、確か累計20万部程度の作家だったような。なんで代表なんだ?売上的には朝霧先生のはずだと思うのだけど。

 

「和泉マサムネです」

 

手を差し出してきたので、握手をした。

 

「なんで、朝霧先生が代表では無いのですか?」

 

疑問を口にした私。

 

「彼がいるから成り立つプロジェクトだからですよ。発行部数は関係無いんですよ。ここでは縁を大事にしていますからね」

 

大和さんの説明は、わかるような、わからないような。

 

「わからないなら、わからないで良いですよ」

 

大和さんと京さんの冷たい視線が、私に降り注ぐ感じがした。

 

 

 

---大野 アシュリー---

 

羽島伊月先生から紹介をされた。専属の税理士を探している作家さんだそうだ。早速、依頼主の元へと伺う。丁度、不破春斗先生という欠員が出たばかりなので。

 

依頼主は和泉マサムネ先生。事前調査では累計20万部という、売れ無いラノベ作家であった。専属の税理士が必要なのかと疑うレベルである。まぁ、雇って貰えるなら、お金を貰えるなら、そんなことは関係は無い。私はプロであるから。

 

彼の家で対面、高校2年生だと言う…若い…彼以外にも少女が4名いる。ハーレムなのか?

 

「で、レシート、領収書の類いは保存されていますか?」

 

「その前に専属料は如何ほどですか?」

 

「毎月1万円の決算時期に10万円でどうでしょうか?」

 

赤字かな?まぁ、いいか。

 

「え?いいんですか?そんなに安くて…」

 

契約書にサインをする彼…え?何々…聞いていた話と違う。依頼人欄には『プロダクション縁』と書かれ、代表者印を押されて、契約が締結した。おい、彼一人で無いのか…

 

「一人で無いのか…」

 

「え?一人分でこの価格?それは高すぎるなぁ」

 

「マサムネ、契約は締結されているわよ。今更料金アップは有り得ないわよ」

 

私と姿と服装が被っているような少女に言われた。いや、そうだけど…

 

「何名くらいいるんですか…」

 

彼は税理対象者名を書きだした。

 

『プロダクション縁、和泉マサムネ、エロマンガ、朝霧沙樹、山田エルフ、千寿ムラマサ、霞詩子、柏木エリ、可児那由多、三国山蚕、羽島伊月…』

 

え?こんなに…ビッグネームが数名いるし…え?伊月先生…含まれるのか…個人契約は破棄になるようだ。

 

「5人分でどうでしょうか?」

 

首を縦に振ってくれない…高いのか?毎月5万の決算50万なのだが…全員合わせると億行くだろうに…

 

「では4人分では?」

 

「じゃ、年100万で手を打とうではないか」

 

和服姿の女性に言われた。4人分より多いから、そこで手を打った私。そして、社屋の方へと連行された。自社ビルは3階建てで、カードキーで出入り出来る場所の制限をしているそうだ。1階には担当編集達の詰め所兼休憩所と会議室が有り、2階には作業スペース、3階は資料庫だそうだ。

 

2階に通された。パーテーションで区切られただけの倉庫のようなスペース。そこに机や本棚、事務用品などが置かれていた。

 

一番奥の区切られたエリアに連れて行かれた。そこには段ボール箱が幾つも積まれていた。

 

「ここを大野先生の作業スペースにします」

 

入館の為のカードキーを渡された。

 

「入出記録は保存されます。用も無く来ない方が良いですよ」

 

きっと、監視カメラも充実しているのだろう。早速、仕事を始めた。今年の1月に正式な起業したようで…初年度の出費はデカイ物になっていた。建物代、設備費、消耗品など、綺麗に領収書の類いが分類されている。

 

「大野先生、彼女達が経理担当です。加藤恵、羽島千尋、土間うまるです」

 

女性を3名紹介された。あれ?羽島って言ったよな?

 

「え?伊月先生の妹さん?」

 

「えぇ、義兄さんがお世話になっています」

 

ボーイッシュな女性が頭を下げた。妹大好き作家に妹がいたとは…

 

「全員、簿記3級の資格有りです。普段の金の出入りの記録は、彼女達がしています」

 

マサムネ先生の説明。そうか。だから、こんなに見やすいのか。普通レシートの束を渡されて、後頼む的な展開なのだが、ここは効率的な仕事ができそうだ。

 

 

 

---神野めぐみ---

 

紗霧ちゃんからの信用はまるで無かった。エミリー・グレンジャーという編入生と仲良くしている。う~ん、どうすれば、信用を取り戻せるのだろうか。かと言って、無理も無茶も出来無い。警察には紗霧ちゃんのストーカーと言うレッテルを貼られているし。うむ、どうするかな。

 

と、考えていると、紗霧ちゃんの家の前に来てしまった。周囲を見回して、警官がいないかをチェック。そして、ドアノブに手を掛けると、あれ?鍵掛かっていない。チャンスだな。紗霧ちゃんの家に入った。

 

「めぐみん、前科が増えたな。不法侵入だぞ♪」

 

お兄様が玄関で待ち構えていた。え?なんで?戸惑う私を尻目に、

 

「監視カメラにお前の顔が認証されて、警報がなったんだよ。ようこそ、めぐみんホイホイに♪」

 

鍵が開いていたのは、罠だったのか…顔認証出来る監視カメラ…

 

「酷いです。私は犯罪者では無いんですよ~」

 

「え?これで前科3犯確定だけど、どうする?」

 

前科3犯…また警察で絞られて、学校で絞られて、両親に絞られるのかぁぁぁぁぁ~。いやぁぁぁぁ~!

 

「どうするって、何がですか?」

 

平静を装おう。

 

「警察に突き出されるか、モデルになるかだな」

 

両方、いやだよ~!

 

「私の身体は私のボーイフレンド達の物ですよ!」

 

『私の身体は私のボーイフレンド達の物ですよ!』

 

私の言った言葉がリピートされた。お兄様が音声レコーダーを手にしていた。マズい…ビッチ発言は警察の印象が悪くなるよ~

 

「どうする?」

 

項垂れる私…

 

「マサムネ、どうしたの?」

 

知っている声が奥から聞こえた。リビングから、私から紗霧ちゃんを奪ったエミリー・グレンジャーが現れた。

 

「あぁ?めぐみん…アンタ、懲りないわね。また、不法侵入したの?」

 

『また』って…過去の件も知っているようだ。お兄様が告げ口をしたの?

 

「エミリー、ちょっと、めぐみんとデッサンタイムだ」

 

名前呼び…お兄様とも親しいの?紗霧ちゃんだけで無くて…私はグレンジャーさんに掴み掛かろうとすると、お兄様に抱きつかれた♪

 

「おい、今、土足で家に入ったな!」

 

うっ…怒りを買ってしまった…マズい展開だ。

 

「お前には躾が必要だな」

 

抱き抱えられたまま、どこかに連れて行かれた。連れて行かれたのは倉庫のような場所。ここって、どこ?何をされるの?

 

「自分でエロいと思うポーズをしてみな」

 

はい?お兄様…何ですか?

 

「エロいと思うポーズ?」

 

「そうだよ。お前が男達を誘惑しまくったポーズをしてみろよ!」

 

お兄様の隣に紗霧ちゃんとグレンジャーさんが来た。

 

「また、兄さんを怒らせたの?懲りないな」

 

怒らせた訳では無いけど。なにか知らないけど、知らない女性達が集まってきた。

 

「どうするの、この子?」

 

「眺めていたけど、対象外かな…ビッチらしいんだけど」

 

『私の身体は私のボーイフレンド達の物ですよ!』

 

音声レコーダーを再生されてしまった。うぅぅぅ…

 

「ビッチだね。中学生でビッチ?ガバガバじゃないのかな?」

 

「え?ビッチってガバガバになるの?」

 

お兄様が知らない女性に質問をした。

 

「だって、中学生でしょ?筋力もそんなに無いし…確かめるか♪」

 

えっ?確かめる?知らない女性が近寄って来て、私の服を脱がせていく。え?みんな見ているんだけど…

 

「あぁ、かわいいパンツだ♪」

 

紗霧ちゃんが私のパンツに喰い付いた。でも、

 

「相変わらず、ブラのセンスは無いのか…」

 

ブラのセンスって何?

 

「蚕先生、どう思いますか?」

 

紗霧ちゃんが知らない女性に質問した。

 

「う~ん…初心者向けだな、あれって。冒険心は無いと思う。って、本当に男達を虜にしたのかな?師匠、あぁいう下着って興醒めしませんか?」

 

知らない女性がお兄様に訊いた。

 

「え?あまり下着に対しては、興味無いからな。総合的判断をするよ。めぐみんなら、この程度なんじゃないかな?」

 

私の下着について論じている、目の前にいる人達…あなた達の方がおかしいよ~!

 

「う~ん?まだ開通していない気がするけど…」

 

しまった。目の前の人達に気を取られて、全裸にされた上、股間を鑑賞されている。

 

「開通していないのにビッチって?」

 

「なぁ、めぐみん。どうやって、男達を虜にしたんだ?」

 

「え?えぇっと…」

 

追い込まれていく私。ビッチから嘘吐き女に転落していく気がする。紗霧ちゃんに軽蔑されちゃうかな?

 

「フィンガーテクニックですよ、お兄様」

 

この前読んだラノベに出て来たセリフを口にした私。

 

「じゃ、やってみて♪」

 

へ?頭の中が白くなっていく。『やってみて』って…どうやるんだろうか?直訳すると指技術である。指で何かをするのかな?

 

「どうしたよ?やってみてよ。そうだな、セルフでいいから」

 

『セルフ』?直訳すると『自分自身で』だっけ?自分の頭のマッサージをしだした私。

 

「何をしているの?」

 

紗霧ちゃんに訊かれた。

 

「自分自分の頭に指技術を施しているんだよ♪」

 

「警察を呼ぼう。こいつ、頭がおかしいだろ?」

 

「そうだね、兄さん。嘘吐きだし」

 

「なゆ、服を着せておいてくれるか」

 

「了解です」

 

服を脱がせた女性が、私に服を着せ始めた。お兄様はどこかへ連絡をしている。警察はいやぁぁぁ~!

 

でも、迎えに来たのは私の両親だった。

 

「今回は土足での不法侵入です。いくら、罪を問えない年齢だからって…」

 

お兄様が私の両親に苦言を呈しているようだ。警察に通報しないのは、私のことを思ってなんだろうな♪うふっ、少し嬉しい気分だ。

 

「後ですね、ノーパン、ノーブラで来るのは止めて貰えませんか?僕が疑われるのはゴメンです」

 

え?ノーパン、ノーブラ?あぁぁぁぁぁぁ~!服を着せてくれたけど、下着を着せてもらっていないよぉぉぉぉぉ~!

 

私の両親が何度も、深々と頭をお兄様に下げている。そして、両親と共に帰宅した私は、こってりと絞られた…

 

勿論、反論はした。罠に嵌められたのだと。下着は奪われたんだと。すると、父がスマホを手にして、何かを再生し始めた。

 

『私の身体は私のボーイフレンド達の物ですよ!』

 

「お前って、娘は…」

 

父の身体は震えている。母の目が物凄く恐い…

 

「中学生の女の子のホラでは、済まないレベルよ!」

 

更にこってりと絞られていく私…

 

 




魔法法科高校の劣等生をクロスオーバー作品にしようかと…魔法師とか魔法などの要素とバトルなどは排除しますけど。シンメトリーな女性…それに惹かれる正宗君とか(^^;

作品ジャンルの違うクロスオーバーに不安は有りますけど(^^;;;
魔法科高校でなく、ReLIFEにしようか迷ったのですが、ReLIFEだとストーリーがうまく浮かばなくて。

朝霧の作風的には、化物語が良いのですが、あっちの舞台は直江津だし…五反野にいる正宗君との接点が見いだせなかったですorz
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