---白川京---
参加者を書き出す。
正宗君、紗霧ちゃん、エルフ先生、ムラマサ先生、伊月、切絵ちゃん、なゆ、詩羽さん、エリさん、蚕先生が作家陣。
私、千尋さん、恵さん、うまるさん、深雪さん、ヒカリちゃんがサポート陣。
ここに、大和さん、神楽坂さん、ケンケンさん、きららさん、クリスさんの編集者に、達也さん、叶さん、タイヘイさんが加わる。
う~ん、結構な人数である。空路、航路を経るのだが…遅刻者は置いて行く方針にした。館の住民はバスで、空港へ移動し、それ以外の者は空港で集合である。館以外の参加者へメールで案内を出す。
おっと…まずいまずい、大事な人達を忘れていた。コウさん、りんさん、うみこさんにも出さないと。今回はあちらの会社の都合で、青葉さん、はじめさんは不参加だそうだ。
飛行機も船も人数には余裕があるので、飛び入り参加も数名は大丈夫そうだ。
「大変ですね」
うまるさんが声を掛けてきた。
「私の仕事のうちよ。まだ、楽な部類だし」
大変なのは、遅筆組への催促である。特に伊月とエルフ先生は困り者である。それに、団体旅行と言っても、エルフ先生の所有する部分が多いので、経費の精算が楽であるしね。
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そして、出発の日…バスのカーゴスペースに荷物を詰めていく。やけに重いスーツケースがあるのだが、一体何を持ち込むのだ?来年以降は、事前荷物検査が必要かな?
そして、バスで空港へと向かった。空港では、達也さん、りんさん達を見つけた。編集者チームは来ていない。置いて行くかな?
---千葉エリカ---
達也君に旅行を誘われた。二人でのお忍び旅行かぁ~。ドキドキものだなと楽しみにしていたのだが…
「お兄様、お連れしてくれたのですね」
って、深雪。どういうことだ?
「あぁ。エリカが二つ返事で了承してくれたよ」
え?どういうこと?
「助かります。剣士のモデルがいた方が、参考資料になりますからね」
モデル?しまった。達也君からのお誘いで舞い上がって、上の空状態だったかもしれない。
「モデルって?」
「エリカ、何を呆けているんだ?頼んだだろ?」
だから、耳が日曜日だったんだよ~。
「あぁ、竹光と木刀はコチラで用意してありますから。現地ではよろしくお願いします」
笑顔の深雪…何を期待しているんだ?
---和泉正宗---
集合時間を10分過ぎた頃、コウ達が走ってきた。
「ごめん!」
徹夜明けで来たそうだ。
「移動中に寝るよ」
うん?うみこの荷物がやけに多い。
「これは何?」
「サバゲーの道具だ。モデルになってくれって…エロマンガ先生に頼まれたんだよ」
って、紗霧の頼みか…確かに銃の持ち方が変だったよな、アイツのイラスト。それに気づいたのかもしれない。
それから10分後に、きららさんと神楽坂さんが到着。これで揃ったかな。皆で、出発ゲートを目指す。
---羽島伊月---
クルーザーで海を眺めていると、メールが入っていたことに気づいた。誰だ?ケンケン…そういや、いねぇなぁ…
『空港に時間通り着いたが、見付からない(T_T)』
返信をしようとしたが、アンテナマークが出ない。海の上だしなぁ。着いてから返信をするか。
ちっひーとうまるちゃんが操舵室にいる。船舶免許を勉強中だそうだ。俺は何を勉強するかな?
で、俺の弟君は、密航者を尋問中である。やたらに重いスーツケースが有り、持ち主の特定も出来無かったので、開けてみたら、全裸の少女が出て来たのだった。
「だから、暑かったから脱いだだけですよ、お兄さん」
密航者が、俺の弟君をお兄さん呼びしている。
「ビッチにお兄さん呼ばわりはされたくないぞ、めぐみん!」
弟君の怒りを全裸で感じて、涙目で狼狽える少女。
「サメのエサはイヤです~」
「ピラニアならいいのか?」
「どっちもイヤです~」
「兄さん、このビッチを伊月先生預けにしませんか?」
紗霧ちゃんが俺絡みの提案をしている。好きにしていいのかな?
「そうだな。伊月先生、どうですか?このビッチを、一ヶ月好きにしていいですよ」
「お兄さん、人身売買は犯罪ですよ~」
金の流れが無いから売買にはならないと思う。う~ん、俺の妄想する妹像に外見は似ているような…
「ありがたく、もらうよ♪」
弟君の厚意は無にすると、ちっひーに失礼である。
「そのビッチの名前はめぐみんです」
めぐみん…あぁ、紗霧ちゃんを虐めてガキか。密航してまで、虐めようとするとは、俺が虐め抜いてやるよ。ふふふ♪
---七草真由美---
実の父親に一服盛られた。気が付くと、何かの箱に入っていた。どういうことよ~手足が拘束され、口もだ。助けを呼べない。箱は移動しているようで、どこかに運ばれている。微かにローター音がすることから、ヘリの中にいるようだ。
一服盛られる前に、父親に言われたのは、
『俺の気に入った男の下僕になってくれ』
だった。姓の奴隷なのか?私はまだ高校3年生だよ!ピチピチの乙女だよ!どこの親父の玩具にされるんだ?あの狸親父め!私をいくらで売ったんだよ!
『あれ?これは何だ?正宗君宛のようだけど』
箱の外から声が聞こえた。ざわめきが聞こえる。けっこうな人数がいるようだ。どこかのパーティーで…乱行パーティーの賞品か?
『あぁ、七草の叔父さんだ』
声の主が狸親父が気に入った男か?
『うん?我が娘を召使いとして、夏休みの間、使って良いからねって…』
『お兄様、七草って…』
『あぁ…たぶん…』
私の知り合いの声が聞こえる…どういうことだ?あの兄妹ってそういう関係なのか?
目の前に眩しい光が差し込んできた。蓋が開いたようだ。
「真由美先輩…何をしているんですか?」
達也君が声を掛けてきた。蓋が開くと同時に、手足、口の拘束が外れたようだ。
「それはこっちのセリフよ!ここはどこよ?!」
「南海の孤島ですよ…」
振り返ると、透き通るような海…日差しは強い…えっ?!
「勇気あるなぁ。全裸で来るなんて♪」
全裸?自分の身体を見ると、全裸だった…衣服はどこ?
「一緒にあったスーツケースに入っているのか?」
あの男がスーツケースを開くと、私の水着、下着が現れた。
「まぁ、部屋に行って、一休みしましょう。眠いや」
私の全裸に興味を示さず、ゲストルームに歩いて行く男…
----和泉正宗---
部屋に入り、まず、仕事の環境を整えた。PCを出し、電源を確保して、スケッチブックと鉛筆をテーブルの上に置き。ベッドの上で横になった。長旅の疲れで、直ぐに睡魔に飲み込まれて行った。
柔らかい物に包まれる感覚で目覚めると、深雪、千尋君、紗霧に抱きつかれていた。どんな状況だ?
「あぁ、ゴメン…」
って、千尋くん。
「いや、いいんだけど。この状況は何?」
「海を見ようと誘いに来たんだけど、気持ち良く寝ていたから、一緒にって…」
そういうことか。身体をずらして、千尋君とベッドから下りた。
「海は興味無いんだ。夕暮れの池が見たいだけだよ」
「池?」
「行ってみる?」
スケッチブックと鉛筆を片手に持ち、もう片手で千尋君の手を引いて、あの池へと向かった。森に囲まれた池。まだ明るいので妖精達の舞踏会は見られない。
池をスケッチし始めた僕。スケッチに夢中になっていると、背中に柔らかな膨らみを感じた。頬に吸い付くような物が重なった。
「このまま、暫くいていいかな?」
頷く僕。背中に当たる膨らみが気になる。固い突起物が2つ感じるのだ。まさか…まさかなぁ、千尋君に限ってノーブラなんて…
脳裏に浮かぶ妄想。ソレを描き始める僕。耳元に千尋君の喘ぎ声…どこまでが妄想で、どこからが現実なんだろうか?千尋君が湖の妖精達に弄ばれ…
「はぁ…はぁ…はぁ…あぅ…」
僕の背中に千尋君の全体重が載った気がする。ゆっくりと千尋君を、僕の胸元に引き寄せる。全裸の彼女が余韻に浸っていた。僕は本能に逆らうことなく、彼女の上に載った。そして、彼女の全身の触感を楽しむ。地面に大の字に倒れている彼女と交わり、唇を重ね、胸の感触を満喫していく。死体のように動かない千尋君を満喫する僕…
「兄さん、風邪引くわよ」
紗霧の声で起こされた。僕は僕の部屋で一人で寝ていた。あれ?
「どうしたの?どんな夢を見たのかな?」
紗霧が僕の上に載って、訊いてきた。
「いや、千尋君と…デッサンをしていたんだけど…」
「ちっひーは夕食を作っているわよ。ふ~ん、そんな夢を見ていたんだ」
夢か…うん?僕の上に載っている?僕のアレは暖かい何かに包まれているのだけど…
「兄さん…私は中学二年だよ。恐る恐るだったけど、出来たよ~♪」
って、喜んでいる紗霧。えっ!妹はマズいだろ…
「私達は血は繋がっていないんだよ、正宗♪きゃ~!」
僕を名前呼びして、パニくっている紗霧。
「心の中ではいつでも、名前呼びしていたけど…いざ、口に出すと、恥ずかしいなぁ…でも、初めてが兄さんで良かった。これからも兄さんだけだからね」
僕の唇を自分の唇で塞ぐ紗霧。いいのか?妹と…
---羽島伊月---
ケンケンは成田空港で待っていたらしい。海外旅行と思い込んでいたそうだ。バカめ♪部屋にめぐみんを連れ込んで、アレコレを試している。
ちなみに、弟君がめぐみんの家へ連絡をしたら、デッカいスーツケースを持って、駆け落ちと思っていたそうだ。事の顛末を聞いた彼女の両親は、一ヶ月間、好きにして良いって許可を出したそうだ。
「そんな目でみないでください」
「どんな目なら、いいのさ?」
「お兄さんのような…」
この偽ビッチは、弟君に惚れているようだった。
「なぁ、大きく股を広げて、見せてくれよ♪」
「何をおっしゃっているんですか?」
「正宗君に聞いたけど、ボーイフレンド達には、ご開帳プレイをしているそうじゃないか」
「したことは無いです」
って、言葉に意味は分かるようだ。股間の臭いを嗅ぐ…妄想とは違い、ション便臭い…もっと甘い香りがするんでは無いのか…現実は妄想を打ち砕いてくれた。
「どんなプレイなら、したことあるんだ?」
「全身を舐める様に見るとか」
舐めるのか?乳首を舐めてみた。汗の味…谷間を舐めて見た。これも汗の味…甘さがまるで無い…リアルは惨い…俺の妄想を木っ端微塵に打ち砕く。
が、舐める度に、甘い声が漏れ出る。コイツ、好き者なのか?ドエムなのか?入れるとマズいので、お尻の沢に挟ませた。
「ダメ…もう…いきそう…」
これだけの刺激で、口元からヨダレが漏れ、恍惚な表情になっていく。感じ易いのか?
「いっていいぞ♪」
「はぅ…」
達したのか、全身の筋肉が緩み、俺の方へ倒れて来た。う~ん…この体験を小説にするか。この小動物の挙動をメモに書き込んでいった。
---白川京---
そして、夕食。千尋さん、ムラマサ先生、りんさん、エルフ先生が担当した和洋折衷な料理。ビュッフェ形式の立食で食べる。高価な酒を持ち込んだ神楽坂さんが、すでにヨッパである。
伊月は皿に料理を二人分盛りつけ、自分の部屋に戻っていく。ちゃんとモデルにして書いているようだ。
正宗君は疲れた表情で、早めに切り上げて部屋に戻っていく。船酔いかもしれない。気になるので、彼の部屋に向かった。
「正宗君、大丈夫?」
「みゃーさん…」
いきなり抱きついて来た正宗君。そのまま、ベッドに押し倒された。
「しばらく、このままでいてください…」
抱きつくだけで何もしてこない正宗君。彼の手の平は乳房に載っているだけ。揉むことはしない。そして、寝息が聞こえて来た。私と触れ合うことで、安心して寝入ったようだ。
弟枠っていうより、息子枠か?う~ん…ベッドを抜け出して、みんなの元へ戻った。
---司波深雪---
寝つけなかったので、海岸で夜風に当たっている。心地良い風…そこに誰かの足音が聞こえてきた。私に近づいて来る足音…誰だろうか?振り返るが誰もいない。気のせい?いや。何かが近づいてくる気配を感じる。戻ろう、そう思った時、足に何かが絡み付き、その場に倒された私。そのまま、海に引き込まれて行く。藻掻いて藻掻いても、海の底に引き込まれて行く。息が保たない…
うっ、ゴホン、ゴホン…咳き込む私。自分の部屋のベッドにいる。夢か…でも、身体中砂だらけである。砂の上で藻掻いた証拠だ。どうして?微かに甘い香りが漂っている気がする。これは何の香りだ?