---和泉正宗---
合宿参加者が作業場としているリビングに集まっている。今日は雨なので、ビーチ三昧は出来無いらしい。まぁ、俺には関係無いことなんだけど。
「で、合作の件なんだけど、俺と詩羽さんだけで無くて、みんなで作らない?」
俺はみんなに提案をしてみた。
「例えば、メインプロットは詩羽さんが担当して、バトルシーンはマサムネ先輩、エロシーンはエルフ先生、で、俺、朝霧沙樹はそれぞれのサブストーリーを担当する。イラストはエロマ…じゃなくて紗霧、コミカライズはエリさん、編集、出版、権利に関しては、クリスさん、神楽坂さんに担当して貰うんだよ」
「うん…なんかデカイプロジェクトになりそうね…」
詩羽さんは乗る気だ。エミリー、ムラマサ先輩の意向は確認している。紗霧も乗る気だ。
「やりたい…朝霧先生の作品をコミカライズ…♪」
エリさんもオーケーだな。クリスさん、神楽坂さんの許可も取れている。敏腕編集者である二人にとって、腕の見せ所のような仕事だと乗り気満々だった。
「私…クリエーターじゃないけど…どうしよう」
恵さんが声を上げた。
「恵さんには恵さんにしか出来無い仕事を頼みたいんです。俺達クリエーター陣は、作業に没頭すると時間の経つのを忘れてしまう。だから、恵さんには、タイムキーパーをお願いしたいです。簡単に言えば、時間の管理です。食事時間、休憩時間、睡眠時間などを管理してもらえませんか?」
「うん♪わかった」
「納期はどうするんだ?それぞれの仕事が有ると思うんだけど…」
と、エリさん。
「本来の仕事の合間にって感じで良いと思います。夢を追うプロジェクトですから、本来の仕事を圧迫するのは良くないし。かと言って、山田さんのように先延ばしによる先延ばしは、降りてもらうことにしますけど。ですね、クリスさん」
俺の言葉に頷くクリスさん。エミリーの顔色が悪くなっていく。
「大体の納期は毎週進み具合をチェックして、遅れ過ぎ、サボり過ぎのパートは、別の者でカバーでも良いかもね」
「その人数だと、ムネ君の家は狭い気がするのだけど」
と、詩羽さん。
「なので、山田邸の一部を借り上げて、今改装しています。俺達の共同作業場にね。資金は山田エルフ先生、千寿ムラマサ先生、朝霧沙樹が出資していますので、エリさん、詩羽さんは、金銭面を考え無いで良いです。どうしても出資したと申されるのであれば、出世払いで受け付けます。このプロジェクトの取り分の一部を運営資金に回しますから」
「凄い、そこまで計画を練っていたの…単なる合作って考えていたけど…」
詩羽さんは驚いているようだ。
「将来はわかりません。でも、今できることを、精一杯やりたいだけですよ」
「で、プロジェクト名は何にするの?」
って、神楽坂さん。そこまでは考えていなかった…固まる俺。
「兄さん…縁があれば出逢える…縁があるから、ここに集えたんだよ。だから『縁』がいいなぁ…」
紗霧が提案をしてきた。えにしかぁ…
「神楽坂さん、横文字で『Enishi』で、どうですか?」
「そうね…インパクト的には漢字一文字で『縁』が、良いと思うわ。筆文字で…ロゴ的にはバック黒で白文字も有りね」
唸るクリエーター陣。神楽坂さんの提案に乗っかることにした。『縁』プロジェクト始動である。
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浴衣姿のムラマサ先輩に呼び出された。待ち合わせ場所のサンデッキの屋根のある場所へと向かう。
「すまない…呼び出して…」
「どうされましたか?」
「プロジェクトのことなんだけど…私は出資だけの参加ではダメか?」
自信無さそうなムラマサ先輩。
「どうしました?戦わずに逃げますか?」
「…」
「ムラマサ先輩の誇りを見せてください」
「意趣返しか?」
俺を睨むムラマサ先輩。その目には以前のような力は宿っていない。
「俺の誇りをお見せします」
一通の封書をムラマサ先輩の前に置いた。
「こ、こ、これって…おい…」
顔から血の気が引いていく先輩。
「これが俺の誇りです。数少ないファンの為に、出版枠に固執するのが俺の誇りです。達筆な文字だけど、俺より歳下のファンからのファンレターです。褒め殺しに近い文面ですが、彼女から俺は力を得ています。重箱の隅をつつくような誉め言葉…俺の意図した事を、読み取ってくれて、俺の方も彼女へお礼がいいたいです。ありがとうございます」
ムラマサ先輩へ頭を下げた俺…
「なんで…ねぇ、なんで…これを書いたのが、私ってわかったの…」
動揺している先輩…いや、俺のデビュー当時からのファンである梅園花さん…紗霧の1学年上の少女だ。
「ノートに書いていた文字…筆跡が同じでした」
「君はファンレターの筆跡を覚えているのか?」
目を見開いて俺を見る先輩。
「彼女…花ちゃんの文字は力強さを感じました。印象深い文字だったし、出版する度にファンレターをくれている俺の大切なファンの一人ですからね」
「そうなのか…そうだったのか…君が出版枠に固執していたのは、私の為でも有ったんだな…」
力無くテーブルに顔を伏せた先輩…
「そんな君を私は…私が追い込んでしまった…すまない…」
俺を見る事無く、言葉を掛けてきた先輩…彼女の両頬に手を添えて、顔を上げさせた。涙をポロポロと流している少女。彼女の額に、優しく口づけを…
「えっ…」
俺の行動に驚く彼女。
「泣き止むおまじないです。先輩♪一緒に作りませんか?」
小さく頷く彼女。
---和泉紗霧---
エルフちゃんと作戦を練っている。神楽坂さんが見たい。成熟したメスを見たい。そんな欲求に駆られている私。
「警戒心が半端無いし、難しいわよ。詩羽さんの方が楽だと思うわ」
詩羽さんは、あの惨劇の時に観察してある。同じ獲物は当分先で良いの。どうするかな?
「しょうがないなぁ…これ、使う?」
エルフちゃんが手にしているのは、あの惨劇の原因となった甘い香りの元…超危険物だった。
「どうしたの、これ?」
「あの後、塊を回収して、小瓶に詰めて隠し持っていたんだよ」
迂闊に撒くと、私達も危険だわ…どこで撒くかな?
「私達に害の無い場所だと、彼女の部屋…バスルームかな?」
「じゃ、作戦はそれにしましょう」
---神楽坂あやめ---
和泉先生にプランを聞いた時、鳥肌が立った。売れっ子作家達の合作…ジャンルを越えたドリーム作家チームの合作である。それを手がけることが出来るなんて…一生に一度有るかどうかのプロジェクトだ。
私と同レベルの敏腕編集者である山田クリス氏と、仕事が出来るのも楽しみである。和泉先生は縁の紡ぎ方が上手い。それを作品に活かすことが出来無い。でも、何らかの魅力を持つ彼…いや、朝霧沙樹として、使い切っているのかもしれない。
ラノベ界の売れっ子、千寿ムラマサ先生、山田エルフ先生、霞詩子先生に加え、朝霧沙樹先生がストーリー製作を担当し、イラストはエロマンガ先生、コミカライズは柏木エリ…考えただけでも身震いがしてくる。
部屋に戻り、シャワーを浴びることにした。バスルームに行くと、入浴剤が置いてあった。香りを嗅いでみると甘い…これ、使ってみようかな?シャワーは止めて、バスタブにお湯を溜めていく。そして、入浴剤を投入…鮮やかなピンク色…甘い香りがバスルームに充満していく。香りにより疲れや、緊張感がほぐれていく感じがする。
全裸になりバスタブに身を沈める。
良い湯加減…良い刺激…全身がマッサージされている。乳房…乳首…脇腹…下腹部…えっ?誰がマッサージしてくれているの?バスルームには私一人しかいない…悲鳴を上げようにも声が出ない。バスタブから出ようにも、足を何本もの腕が掴んでいる。ちょっと…
やめてぇぇぇ~!
太くて固い何かが、口に入れられた。目の前には誰もいないのに…胸の谷間にも棒状の物がある。膣にもお尻にも刺さっている棒状の物…それらは、蠢いている。脈を打っている…見えざる者達に蹂躙されていく私の身体…
たすけてぇぇぇぇ~!
バスタブに吸い込まれて行く。口からお湯が入って来た…鼻から…耳から…毛穴から…藻掻きたくても腕に何本もの腕が掴まっていて動けない…
---霞ヶ丘詩羽---
会議が終わり部屋に戻る。夕食前に風呂にでも入るかな?部屋を開けて入ると…甘い香りがした。これって…マズい…逃げようと思うが、身体が刺激を求めて、香りの元でと向かう。行っちゃダメ!廃人になるかもしれない…
後ろから誰かに抱かれている。胸を揉まれ、乳首を玩具にされている。ベッドの上に押し倒され、顔の上に相手の股間が…小さな突起物を舐める…そうすると、相手も同じように舐めてくれている。
クチャ!クチュ!クチャ!
イヤらしい音を立てながら貝合わせをして楽しんでいる私達。お互いの乳首を鎖で繋いでいる。離れようとすると、激痛が…なんて気持ちが良いのだろうか…
私達の間には太い棒が有る。それを互いの谷間に挟んでいる。唇を重ね合わせて、舌がお互いの口の中を行き来している。有り得ない世界にいる私達…ここはどこ?
うっ!
後ろから入れられた。腰の括れを掴まれ、動かされている。前後の刺激により意識が…
---和泉正宗---
会議が終わり、夕食の時間まで各自の部屋で休むことになった。部屋でボンヤリして、時たま閃いたことをメモしていく。
うっ…
背中に柔らかい物が当たる。大きさ的に恵さん…
「恵さん…どうしましたか?」
返事が無い。変わりに柔らかな唇が、僕の首に…ふと甘い香りが…おいおい、アレか?なんでここに?
立ち上がり、恵さんと向き合う。既に全裸の彼女。目付きが虚ろだ。彼女に抱きつき、声を掛ける。
「どうしたんですか?」
彼女から荒い息づかいが聞こえるだけだ。瞳が潤んでいる。そして、前触れも無く、俺に襲い掛かってきた。これってバイオハザードか?外からは激しい雨音が聞こえる。外に逃げられそうも無い。
彼女に抱きつき、彼女のしたいようにさせながら、バスルームへ誘導していく。うん?なんで、甘い香りが濃いんだ?まさか、誰かがバスルームで使って、換気扇ダクトを通じて蔓延したのか?
方針を変えて…恵さんが僕のアレを口に頬張っている。これでは誘導出来無いか。恵さんの横っ腹を掴み持ち上げて、ベランダに連れ出し、ホースで水を掛ける。
「うっ!あれ?どうしたんだろう?」
正気に戻った恵さん。僕のアレを口に頬張っていたことに、驚いているようだ。
「また、あの甘い香りです」
「え?アレ?」
「ここにいてください。襲い掛かる奴がいたら、水をかけてください」
ベランダに恵さんを置き去りにした。ゲストハウス内を捜索。中学生組は軽度で、全裸にはなっていなかった。サンデッキ部分に待機させた。残るは…エリさん、詩羽さん、神楽坂さんか?
まずエリさんだな。彼女の部屋に行く。開けた瞬間強烈な甘い香り…ここか?発生源は…窓とガラス戸を開けて空気を入れ替えて行く。で、エリさんはどこ?バスルームを覗いてみる…見たく無いエリさんの姿が有った。表現としてはおぞましい姿だ…
差し込んだ物を引き抜こうとすると、
「痛い…」
「一瞬だけ我慢してください。ダメですよ、大事な処にシャワーヘッドなんか、突っ込んじゃ!」
「うっ…反省しています。痛っ!痛すぎるよ~ムネ君、責任を取ってね…」
何の責任だ?
「アレ?持ち込んだのはエリさん?」
「アレ?って?エルフちゃんが入浴剤を持っていたから、取り上げて使っただけだよ~」
はぁ?エミリーが原因か?エミリーの元へ行き、事情を聞く。
「兄さん…エルフちゃんは悪くないよ~。アレを取り上げたエリさんが…」
紗霧が自白した。神楽坂さんの乱れる姿を見たくて、エミリーに相談したら、入浴剤の入れ物に、アレを隠し持っていたエミリーが、アレを使おうと言い出し、中身を知らないエリさんが使ったらしい。
「あと、詩羽さんと神楽坂さんだ…強敵だな」
まず、詩羽さんの部屋に行く。あれ?いない…まさか…部屋を間違えて…神楽坂さんの部屋をこっそり覗く。蠢いている二つの影…二人で協力されたら俺が危ない。どうするかな…閃くアイデア。う~ん、あまりしたくない手だ。でも…
恵さんの元に戻る。
「頼みがある。囮になってくれるかな?詩羽さんと神楽坂さんがプレイしていて、剥がせないんだよ」
「うん?一人を私が釣ればいいの?いいよ、ムネ君の為にがんばるよ」
恵さんと神楽坂さんの部屋に戻り、中に入った。新たなエサに反応した二人。詩羽さんを俺が抱き留め、ベランダへと連れて行く。ガラス戸を全開にして、窓を全開にしていく。そして、ベランダで水を浴びせていく。
「ここは?」
「詩羽さん…アレですよ。持ち込んだバカがいました」
「アレか?」
「ここにいてください」
頷く詩羽さん。再度、部屋に入る。
「あぅ…あぅ…あぅ…」
恵さんの喘ぐ声…また見たく無い光景だよ…ベッドの足の上部にある飾りの出っ張りに、恵さんの後ろの穴が差し込まれている。そして、身動きの出来なくなった恵さんを神楽坂さんが、いたぶっていた。
「神楽坂さん、止めてください!恵が壊れちゃうよ!」
俺の声で、俺に襲い掛かってきた神楽坂さん。タックルをして、ベランダの方へ突き飛ばし、詩羽さんと二人がかりで、神楽坂さんを無力化した。恵は大丈夫か?急いで戻り、ベッドから恵を取り戻した。
「大丈夫か?恵…」
「ムネ君…名前で呼んでくれたんだ…ありがとう…」
あぁ、さん付けしてなかった。
「痛い処は…あぁ、言え無いか…」
「うん?言えるよ。ムネ君になら…お尻の穴が痛いよ♪」
甘えるような恵の声…見てみると少しキレている。
「あぁ、なんか恥ずかしいなぁ。ムネ君にお尻をガン見されているなんて」
惨劇は終わった。ゲストハウスの窓、扉などを全開にして空気を入れ換える。クリスさんは本土に食料などを買い込みに行って留守だった。なので、エミリーに薬箱を探してくるように命じた。負傷者は2名だ。
で、紗霧には…
「ごめんなさい…兄さん…スルーしないで…反省しています…ねぇ…」
正座をさせた妹の顔から血の気は失せ、ポロポロと涙を流す妹…俺はあえて妹の目の前に座り、1時間スルーの刑にした。