---和泉紗霧---
う~ん…中間試験の結果とにらめっこ中である。隣でエルフちゃんは泣いていた。
「期末試験、頑張らないと…夏休み…勉強付けたよ~」
それは、私も似たような状況である。避けないと、補習は…補習必須だと、夏合宿で兄さんに会えない。
「あぁ、小淵沢ベースへ連絡したら、うまるさんと深雪さんを派遣してくれるって」
ムラマサちゃんは余裕そうである。でも、ムラマサちゃんも夏合宿危機らしい。今月分の作品がまだ上がらないらしい。
「正宗君の新作が読みたいんだけど、最近は大先生の物ばかりでなぁ」
ムラマサちゃんは遠くを見つめていた。大先生の作品も好きらしいが、自分の作品にフィードバックできないらしい。兄さんの新作、私も読みたいなぁ…
---工藤新一---
服部達と俺達の違いは何だ?なんで、服部達だけが、消えたんだ?服部とずっと一緒にいなかったので、アイツの行動を総て知っている訳では無い。
「でも、あの二人、元々恋人同士だったんだろ?」
金田一に訊かれた。
「そうなんだが…それなら、ここへ参加させることは、無かったはずだ」
高木刑事を引き摺り込むのが、妥当戦だと思う。
「何か、心境の変化でもあったのか?」
心境か…相思相愛だったよなぁ…あれ以上…まさか、プロポーズか?そう言えば、アナウンスで「ペア」とか「スワップ」とか言っていたなぁ。ペアが確定すると、解放ってことか?それは、俺が蘭に戻らない為の処置…たぶん、金田一も誰かに戻らないように、あの知らないヤツもかも知れない。服部達は例題として、参加させられたのかもしれないな。
金田一に俺の考えたを伝えた。
「それは一理有るなぁ。」
『では、ディナータイムにしましょう。食堂へどうぞ♪』
アナウンスが突然流れた。何かあったのか?
食堂?リビングにある地図を見ると、食堂が新設されていた。そこへ向かう俺達。テーブル一杯に並ぶ料理や飲み物。毒は入っていないよな?
『服部平次様、和葉様の結婚を祝して、ささやかですが、ディナーをお楽しみください♪』
って、服部と和葉は結婚させられたのか…。それが、ここを出る為の条件か?そう言えば、金田一の従兄弟以外、安全では無い日って言っていたような…そういうことなのか…全員の生理のスケジュールまで調べたのか…朝霧沙樹めぇ~!アイツの悪意をビシビシと感じる。
---服部平次---
責任を取る形で結婚をしてしもうた。はぁ~
「平次♪嬉しかったでぇ~、俺の和葉に何しやがる!って♪」
アレは、一生の不覚である。一生言われるんだろうな、コイツの性格だと…
「平次…名前を考えないと、いかんねぇ♪」
俺達の受精卵は無事に着床したそうや。あのヤロ~、あそこから脱出させた後、即病院で検査って…手回しが良すぎるやろ♪
「退院するときに、衣服などは返すそうだよ」
って、アイツの主治医。病気が病気だけに、殺人以外は黙認らしい。
「なぁ、手荒すぎないか?」
「工藤君がどんなことをしたか、訊いていないのか?」
工藤が、なんかやらかしたのか?アイツの主治医に訊いた。アイツの病を悪化させる原因を作った工藤と金田一の行いを…工藤は、蘭ちゃんの承諾無しに、婚姻届けを出し、結婚したと周囲に…金田一は、アイツの贈り物を、所有者の許可無く売り払った…
二人ともあかんと思う。
「平次はそんなマネせえへんよね♪」
で、入院なんだが、個室で、和葉と1つのベッドって…何の為の入院?
「平次、検査入院やで♪」
そうだったなぁ。工藤は無事で出て来られるのか?あのメンバーで、工藤の好みは、紅葉しかおらへんけど…金田一と被るんだったよな。
---工藤新一---
毒は入っていなかったけど…精力剤と媚薬が入っていたようで…3人の女性に二人の男性である。あぁ、あのよく分からない男性は別室で軟禁状態だ。女性全員がパスって…
金田一は紅葉と…俺は世良と金田一の従兄弟の二三と…組んず解れつである。ダメだと思うのだが、本能が…あぁぁ~!二三の中で出てしまった。
「工藤君、ボクでいって♪」
世良と交わる。
「金田一…何かは無いのか?」
「すまない…何も浮かばない」
金田一は紅葉のテクニックの前に沈んだようだ。マズい、俺も思考出来なくなってきた。本能のまま突くだけ…
『新一…』
うん?蘭の声だ…どこにいるんだ?部屋を見回すがいない。
『ここだよ…新一…』
どこだ…らぁぁぁぁぁ~ん!四つん這いになって、蘭を探す俺。そんな俺に交わる誰か…え?お尻の穴に…意識が飛んでいく。
---千寿ムラマサ---
目を疑った…なんだって…なにげ無く検索を、したつもりなのだが、正宗君の新作がヒットした。こんな場所にアップしていたのか…読み進める。これは、『勇者マサムネ』のその後である。
新天地で作った仲間に裏切られ、心を悪魔の囁きにより毒されていく。そんなどうしようもない前半。後半では立ち直って、また旅立つまでを描くようだ。まだ、アップしている最中である。30分に1話ずつアップされている。今、書いているのか…
紗霧の部屋に駆け込み、このことを知らせた。目を輝かせる紗霧と亜人。
「兄さん…昔のスタイルだ」
「そうだよ、紗霧。正宗君が帰ってきたんだよ。おっ!またアップされている♪」
ほとんど生原稿で、校正作業すらしていないので、誤字脱字も多数。だけど、昔はこんな感じだった。私がファンになった当時は。
そして、三人で並んで、正宗君の新作を読み耽った。
---和泉正宗---
花ちゃんがピンチらしい。僕が新作を書いていないせいで…続編は書かないと言ったけど、なので続編を書いている。昔と同じスタイルで、違うのはガラケがスマホになった程度である。
蘭が傍にいてくれている。僕の下にいる蘭、疲れたら、彼女の胸で休んでいる。深雪とうまるさんは、紗霧の元へ向かっている。期末試験対策をしてもらう為だ。後、千尋君も向かってもらっている。花ちゃんの負担を減らす為に、家事全般をお願いした。
なので、今、僕を構ってくれるのは蘭と美和子だけである。でも、美和子は用事があると言って外出中であった。
「蘭…ごめんな」
「気にしないでください。私も散々、心配をお掛けしましたから」
僕のアップした作品を、読んでいる蘭。
「本当に早書きですね♪」
「これしか取り柄がないから♪」
---工藤新一---
翌朝、金田一と紅葉が消えていた。その翌日には二三とアイツが消えていた。俺と世良だけが残った。
目の前に世良がいる。唇を重ねている。お互い、腕は背中側で拘束され、下腹部は交わり、砂浜に立った状態で埋まられていた。見た目、砂から生首が生えているように見えるはずだ。絶体絶命のピンチだと思う。お互い唇を重ねたまま、固定されているので、言葉を交わせない。
照りつける太陽の光の暑さだけを感じている。いや、下腹部が大変なことになっている気もする。これは、拷問である。お互いの唾液で水分の補給をする。
満潮時、俺達はどうなるんだろうか?徐々に迫る波…世良と共に…
夜の帳が降りて来た。満潮でも潜らないようだ。だけど、このまま二人で、この体勢で人生を終えるのだろうか?生存本能が働くせいか、世良の中で出しまくっている。
翌朝、遠くからヘリの音が聞こえた。段々と近くなっている。最期の時間が迫っているのか…世良は既に意識が無い。世良の口の中は乾ききっているので、脱水症状のようだ。おまけに世良の額は、物凄く熱い。危険な状態だな。
ヘリが降下している。プロペラの巻き起こす風で砂が舞い、目が開けていられない。
「新一!大丈夫か?」
父さんの声…助かったのか?
スコップで、掘り起こす音が聞こえる。肩辺りまで掘り起こされた。だけど、世良と唇を重ねたままである。身体が捻られない。
「背中の後に杭が打ってあって、2本の杭を使って巻き付けてあるようだ」
そう…掘り出されるのが先か、脱水するのが先なんだな。首筋に痛みが…
「応急処置だ。生理食塩水を点滴で入れていくぞ」
脱水死は逃れたのか?
「新ちゃん、大丈夫?」
母さんの声…目の前には世良がいて、誰も見えない。幻聴だったら、終わりだな。
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病室のベッドの上で目が醒めた。ベッドサイドには、金田一と服部がいた。
「よぉ~、目覚めたな」
「あぁ、ここはどこだ…」
「小淵沢の病院だよ」
なんで、小淵沢なんだ?
「アイツの息の掛かった病院と言えば良いかな?」
なんだって…
「どうして?」
「検査入院だよ」
「何の検査だ?」
「無事に着床したかの検査よ」
この声は灰原か…足元の方を見ると、小さいままの灰原がいた。
「お前…どうして…」
「この病院で薬学を研究しているのよ」
この病院で?寝返ったのか…
「工藤君達は勘違いをしている。彼は悪くないわ」
悪く無いだと…
「だって、先に攻撃をしたのは私達の方よ。彼は静かに暮らしたかったのに、朝霧沙樹の正体を暴く為に、彼の平穏な時間を壊したんだからね」
それは…
「その上、毛利探偵の娘は、自分から、彼の為に働きたいと言ったのに、あなたは、様々な手で彼女を奪い返そうとした。彼女が連絡したい時に、連絡が付かなかったのに…身勝手だと思わない?」
うっ!返す言葉が浮かばない。確かに、スマホの受信欄には、蘭の名前がオーバーフローするくらい入っていた。
「服部と金田一はいいのか?」
「俺は和葉に降参した。まぁ、アイツからの贈り物を受け取ったよ」
「俺は…まぁ、紅葉と…有りかな。その子に理由を訊くまでは、アイツを恨んだけど、俺はしてはいけないことを、したんだと納得したんだ」
服部も金田一も納得している。
「二三いいのか?」
「あの子は問題ないわ。あの薬で元に戻したら、膜が再生されたし、元々、出産出来るような身体ではなかったし。あの薬では、生殖機能までアップグレードはしないみたい」
そうなのか…
「で、世良は?」
「検査中よ。でも、出来たと思うわ。来るものが来ないって♪」
「はぁ?」
おい!ちょっと待て!
---工藤有希子---
新ちゃんのお見舞いに来たのだけど…新ちゃんが抱きついてきた。
「母さん…」
新ちゃんが私の着ている物を脱がしていく。なんで、こんなことをするの…
「子供を産んでも、若々しいよね。母さんは♪」
唇を重ねて来た。全身の力が抜けていく。新ちゃんに身体を預ける。
「母さん…身体を預けるって、好きにしていいってことだよね?」
耳元で囁かれた。身体の中が熱くなっていく。息子で発情はマズい。旦那に言い訳が立たない。
「へぇ~、息子でも発情しちゃうんだ♪」
耳に息を吹きかけられた。背中がゾクゾクしている。舌が入って来た。手の平で胸を調教されて行く。気持ちいい…息子で濡れる日が来るとは…
そして、息子と交わった。前から、後から。四つん這いになり、前の穴、上の穴、下の穴…
---工藤優作---
有り得ないビデオを見せられた。息子と妻の濃厚なシーン。
「困るんですよね。入院患者が、病院内でこのような行為をするのは…」
確かに…息子の個室で…
「一応、患者の容体をチェックする為に、監視カメラで保存しているんですが、チェックしたら、こんな映像ですよ。アナタから、奥様と息子さんに注意をして頂けないでしょうか」
担当医からお叱りを。平謝りを何度もする。なんてことをしているんだ…
「有希子!どういうことだ」
泊まっているホテルの部屋で、妻に訊き取りをした。
「ごめんなさい」
否定すると思ったのに…謝罪をしてきた妻。
「新ちゃんとしました…病室で…」
「どうして…」
「いきなり、抱きつかれて…私としたいって…」
おかしい。抱きつかれただけで、そんな事にはならないだろう。彼女は女優である。まさか…彼女の血液を少し取り、検査キットで調べて見た。やはり、媚薬を盛られている。新一がなんで、そんなことを?アイツ、媚薬が抜け切れていないのか?
翌日、新一の元を訪れて、訊いてみたのだが、
「母さん?来ていないけど…」
来ていない?そんなはずは…でも息子の顔は、嘘を吐いている顔では無い。そうなると…あれは偽の息子か…やられた…誰にだ?
息子に怪しまれないように、ホテルの部屋に戻ると、妻は縛れていた。体液塗れで、亀甲縛りである。彼女の胸元にはメモが挟まれていた。
『これで終わったと思うなよ!お前の息子のしたことは、この程度で済ませる訳に行かない』
と書かれていた。新一は、誰に何をしたんだ?
金田一君絡みですが、殺人はしない方向です(^^;;