今回は少し短めです。
もう少し何か書こうと思ったのですが、自分的に綺麗にまとまったのでやめておきましたw
感想は変わらず募集中なのでよければお願いします。
視点【美琴】
あれからどれくらいの時間が経っただろう。
「っ・・・ふぁっ・・・んっ・・」
時計はあるけど夜や朝になったりしない。
カレンダーがあるわけでもないから一日の感覚が狂ってしまい、最早どれだけここにいるのか分からない。
一ヶ月位かと思うのに一年いた気もする。
「んっ・・・ゃぁっ・・」
私は綺凛と一緒にここに捕らえられ、共同生活をしている。
あらゆる物を自由に取り寄せられる為そういう不自由はない。
ただ捕らえられている事。
そして・・・
「あっ・・・激し・・・いやっ・・・」
定期的に身体を犯されること以外は。
「美琴ちゃんは反応が素直でとても可愛いからつい意地悪したくなっちゃうな」
「うれしくなっんっ・・あっ・・・やぁっ・・」
私が快感を必死に我慢しているのが余程気に入ったのか、私がここに来てから綺凛が呼び出されているのを見たことがなかった。
「ん?今は余計な事を考えないでこっちを見て?」
「きゃっ!?」
彼が正常位をやめ私を引き起こすと、彼の腕に収まり抱き合う体勢になる。
「私はっ・・あんたの彼女でもっ・・・んっ!・・なんでもないって言ってんでしょ!」
私が引き離そうと力を込めてもびくともしない。
ルールのせいなのか、今も与えられる快感のせいなのか、何度抵抗しようと弱々しい反応しか返すことが出来ない。
「んっ・・ひぅっ・・・あっ・・あっっ!」
密着する事で激しさは多少和らぐ。
しかし挿入は深まり、私の最奥をこれでもかというほど持ち上げ、身体を揺すられる度に耐え難い甘い衝撃がお腹から頭の先、足の先迄走り抜ける。
「っ!・・・っ!・・っっ!!」
声にならない声を上げながらこの状態から一刻もはやく抜け出そうともがくが、彼は私の肩を抑えて動けない様にした。
「・・・・・・・っっっ!!!?」
私は涙目になりながら、普段ならけしてしない情けない表情を彼の顔に向けてしまった。
「ん?どうしたの?」
彼はわかっている筈なのに満面の笑みで私を追い詰める。
しかし私は悔しさで彼が求めているであろうその言葉を言うことは出来ない。
「仕方ないなぁ」
彼が注挿を止めて私の肩を丸ごと抱き締めてきた。
「はぁぁ・・・・」
そして深く息をつくと、彼の男性器がびくりっ、と震え、長い長い射精が始まりました。
「あっ!いやっ!・・あっ・・ぁ・・あ・・あぁぁ・・ぁ」
彼がびくりっ、びくりっと震える度に神経を焼ききる様な快感が子宮から迸り、私はなすがままにそれを受け入れるしかなく、弱々しい声が口から漏れる。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
彼の射精が一旦止まった。
何時もよりずっと短いので一瞬不思議に思ったが、乱れた息を整えるのに必死で、その事は直ぐに脳裏から流されてしまった。
「はぁぁ・・・はぁ・・」
私の耳許で、彼も息を整える様に何度も苦し気に息をつく。
しかし抱き締める力は強く、彼も震えている程だった。
彼の意識は今、私の子宮にあるんだろう。
私を確実に孕ませる為に。
「ぁ・・・・」
彼が私をベッドに横たえた後に私の膣から男性器をゆっくりと抜く。
その時膣と男性器に白い糸が出来た。
彼が私の子宮を確かに汚した証。
しかし見えた精液はそれだけで、膣内から溢れてはこない。
彼の精液が如何に濃く、それ故に子宮に留まっている事が窺えた。
何時もほどではありませんが、うっすらと下腹部の子宮辺りが膨らんでいるのもわかり、うっすらと涙が眼に浮かぶ。
激しい行為と強い快感の余韻で、私はまるで湯タンポの様に全身が火照っていて、決して名残惜しく等ないはずの男性器の快感を思い出して、小刻みに震えを繰り返していた。
「・・・・んむっ・・っ!」
彼が力無く横たわる私に覆い被さると、胸と肩、つまり身体全体を密着させながら深く口付けをしてきた。
「ちゅっ・・んぅっ・・・んっ・・ちゅっ・・・」
強い快感から開放との落差で、うまく思考が働かず、いつもの弱い抵抗さえせず、まるで恋人同士の様にお互いに目を瞑り口付けを続けた。
先程の強烈な快感とも違う粘膜の接触が、ぬるま湯の如き温度の快感が断続的に続くこの口付けは、麻薬の様に私の働かない思考を更に溶かしていく。
彼を嫌いな筈なのに。
彼を憎んでいる筈なのに。
もう、この瞬間の感情がわからなかった。
「ちゅ・・・・ぁ・・っ!」
彼がおもむろに口を放したのを見た私は残念そうな声を口から漏らした。
そこで、少しだけ理性が戻ってきた。
『私は・・・なんでっ』
【彼の口付けが名残惜しいなんて考えてしまったのかと】震えた。
彼に恋心なんて無い。
むしろ憎くて憎くて仕方ない。
私や綺凜をこんな所に閉じ込めて、無理矢理肉体関係を繰り返す。
最低だ。
でも『快感』は苦痛より拒絶しずらい。
しかも彼は決して乱暴ではないのだ。
そしてルールのせいで拒む意思表示も最低限しか行うことが出来ない。
どこかで聞いた事がある。
身体を重ねれば、愛は無くとも『情』はわくのだと。
だから私は、情事の最中特に憎しみだけを感じている事が出来なくなっていた。
この生活が繰り返されて、それが当たり前になればなるほど、『それ』は心地好く、私の中に染みていっていた。
「ふふっ」
彼は楽しそうに、寂しそうに、嬉しそうに笑った。
彼はそのまま私の熱が少しも冷めないうちに、再び私の最奥まで一気に男性器で貫いた。
「はぁぅっっっっ!!」
私はあまりの快感に仰け反り、目を見開きながら口をパクパクと開閉した。
彼は貫く時両手をしっかり絡めていたため、彼に密着されているこの状況では快感を和らげる為に身動ぎする事すら困難だった。
「はっ・・はっ・・はっ・・はっ」
息が短い。
全身が下半身から来る快感にショートしてしまい、上で開いている口が息を求めて浅い呼吸を繰り返していた。
「動くよ?」
彼が耳許で囁く。
「まっ・・・まっ・・て」
私は息が続かない中で絞り出す様に制止の声を上げる。
それが、意味の無い事だとわかってはいても。
「あっ!・・あぅっ!・・んっ!あっ!あぁっ!」
彼の動きは決して速くはなかった。
でも彼は執拗に私の最奥、子宮口を狙って腰を前後させていた。
快感で緩みきり、今や亀頭の先端についている精液の噴出口をただただくわえる。
更に亀頭が離れる瞬間は名残惜しいとでもいうように吸い付き、放した時言い様のない寂しさと快感が弾ける。
「んっ!?・・ちゅっ!・・ちゅっ!・・んーっ!・・はぁっ!・・・んぅっ!・・ちゅっちゅっ!」
間断無く襲いくる快感の嵐。
私はただただ快感翻弄され、思考が働けばすぐに快楽に埋め尽くされ押し流される。
『気持ちいい・・よぉ・・!!』
抗えない、与えられ続ける快感というのはこんなに恐ろしく、そして悦びに満ちているなんて知らなかった。
知りたくなかった。
知れば知るほど抗う力が抜けていくから。
「あったかいね美琴。火照って凄い熱だ」
私は度重なる絶頂と、頭が働かなくなるほどの延々と続く快感によって、発する熱はとんでもない事になっていた。
先程迄の事で最早少しの快感ではぴくりとも反応出来なくなっていた。
しかし反応は出来なくとも全身は快楽しか感じていないのか、息を吐くのすら気持ちよく、鼓動や血の脈動、彼が触れている一ヶ所一ヶ所に甘い痺れが蔓延していた。
そうまるで、快感で出来たぬるま湯の中に浸かっている様な感覚だった。
「悪いけどまたそろそろ動くよ?」
そう言って私の返事を待つ事もなくいきなり激しく動き始めた。
「きゃっ・・・んぁっ!あっあっ!・・ふぁぁ!!」
肌が触れ合う度、腰が打ち付けられる度、膣と男性器が擦れる度、そして何より子宮が受ける衝撃が全て激しい快感に変換されて全身に行き渡る。
彼はそれに追い討ちをかける様に息も絶え絶えの口を塞ぐ。
「んっんんっ!?ちゅっちゅっぴちゃっ!・・んぅぅ!!・・・」
苦しいのに気持ち良くて、唇と舌を絡ませる度に、子宮を突かれるのとは違った快感が巻き起こる。
後頭部が痺れ、背筋をゾクゾクとした甘い疼きが波の様に走る。
キスを続けながらも勿論彼は腰を止めたりしていない。
私の下半身は絶頂につぐ絶頂で、まるで壊れた蛇口の様に愛液を溢れさせ、彼の男性器が埋没し密着する度に、快感と共に甲高い淫らな水音を響かせている。
「っ!やっ!むっちゅっ!」
恥ずかしさと悔しさと快感から逃げる様に顔を背けるが、それを許す彼では無く、直ぐに追いかけられ、口を塞がれ、舌を絡ませ、快感を送り込まれる。
そして、最早どうしようもなく与えられる情報を処理できなくなった時、彼は分かっていた様に耳許で再度それを囁き、私にトドメをさした。
「出すよ」
「やっ!!!!!」
言われた瞬間全身が硬直し、彼の腰の動きも完全に密着した状態で止まり、胎内は自分のモノではない灼熱で溢れかえった。
「っ!!っっ!っっっ!!!」
声にならない。
声を出せない。
快感に埋め尽くされる、押し流される。
でもこの射精されている時、一番に感じているものは快感でも、熱でも、悔しさでもない。
圧倒的な妊娠、受精への恐怖だった。
何故恐怖するのか、勿論望まない相手との子供を身籠る、これもかなり恐怖を感じる。
女として当然の感情だ。
でも、一番恐怖を感じる原因は、『戻れなくなる』という漠然とした感情だった。
何故かはわからないけどそう感じたのだ。
今まで何回も彼に子宮を精液で満たされながらも妊娠しなかったのは、ひとえに運が良かっただけに他ならない。
それに今日は、間違いなく本命の危険日・・・排卵日だった。
『いや・・・こんなに・・また・・出されてる』
恐怖と快感に支配されている間にも、彼の射精は止まらない。
下腹部は既に膨らんで、苦しい程の大きさになっている。
血の気が引き青くなりながら私は、血の引く音って聞こえるんだなんて全く関係ない考えが浮かんだ。
その時。
『こんなに・・・・・・・・・・・ぁっ・・・』
下腹部の更に奥、子宮と思われる場所からピリッと電気の様な感覚と、じんわりと広がる熱と、幸せという快感が全身を走り抜けた。
その瞬間、何故かはっきりと理解した。
『・・・・・あぁっ・・受精しちゃったっ・・・』
くしゃり、と顔が歪み、涙が止めどなく溢れだした。
射精はいつの間にか止まっていて、彼は私に覆い被さり、肩口で息を整えていた。
「ひっ・・・っっ・・ぅぅっ・・・」
声を殺して泣いた。
私はもう帰れないんだ、と。
『1つ、もう伝えておかなきゃいけない事があるから美琴ちゃんから綺凜ちゃんに伝えておいて』
あれから私が泣き止み、彼がお風呂まで運び、感情の整理がつかないものの、何時もの様に着替え綺凜と私の部屋に帰ろうとした時、彼は事もなげにそれを私に伝えた。
「・・・最低っ」
その時の事を思い出して吐き捨てると、未だに涙が滲む目を擦りながら部屋に入る。
「あ・・お、お帰りなさい」
綺凜は眉を八の字に曲げ、とても申し訳なさそうに此方を見ている。
私が呼び出された時はいつもこんな顔をしていた。
自分が呼ばれないのが申し訳ないのだろう。
でも、これから言う事で確実に泣いてしまうだろう。
「綺凜、よく聞いて」
私は普通に歩み寄ると、ベッドに座っていた綺凜を抱き寄せて、耳許でしっかり言う。
「・・・・・・・はい」
声が固くなる。
恐いのだろう。
しかし言わない訳にはいかない。
「貴女はね・・・最初のタトナとの行為で既に・・・・・・妊娠しているの」
「・・・・・っ」
身体が強張る。
そして私をぎゅっ、と抱き返し震える。
「なんとなく・・・分かってました・・・」
「っ・・・・そう」
声も震えて泣き声が混じり始める。
私も嗚咽を隠せなくなり涙が溢れだす。
「私も・・・多分妊娠しちゃった・・・っ」
そして最初出会った時と同じ、それ以上に私達は泣いた。
涙が枯れる程に。
それから暫くして、常備してある検査薬で、やはり私も妊娠している事が分かった。
綺凜に妊娠の症状が表れなかったのは、この空間には特別なルールが追加されていたかららしい。
【この空間にいる間、妊娠によって表れる全ての症状や変化は表れない】
綺凜を苦しませない為の処置だと言っていたがわからないうちに育つ方が残酷だ。
タトナはやはりどこかが『ズレて』いるみたいだ。
道場で最初の頃、綺凜が度々吐いていたのは道場を後で造った為にルールの範囲外だったからみたい。
自分の下腹部をさする。
トクン・・・・
症状に表れないので実際には分からなくても、確実に自分の胎内に別の命を『感じる』。
タトナは私が妊娠したのを知ると喜び、あれから一度も呼び出しは無い。
産まれる直前まで留守にする様だった。
「美琴さん」
隣の道場にいた綺凜がこちらに戻ってくる。
ルールは途中でタトナが気付き修正された為、道場に行っても悪阻の症状やお腹が大きくなったりはしない。
「じゃあ、そろそろ寝よっか」
「はい」
最近二人で同じベッドに寝るようになった。
お互いに一人だと、ふとした時に感情が崩れて泣き出したりしてしまう事が何回かあった為だ。
「綺凜、貴女がいてくれて良かった」
「美琴さん・・・私もです」
お互いに手を握りあい顔を寄せあって目を瞑る。
他人の体温はとても安心出来た。
こんな状況でも一人じゃないんだと思えたから。
トクン・・・トクン・・・トクン・・・トクン・・・
互いが互いの中に、恐らく別の命を感じている。
これからどうなるかはわからない。
産まれくる子供も、私自身子供だからわからない。
私より年下の綺凜はもっとそう感じているだろう。
でも、綺凜と子供だけは守ろうと、かたく誓った。
次に二人が出てくるのは出産ですかね!
もっと二人がみたいとかヒロインもう一人捕まえろとかあれば言って下さい。
活動にアンケート作っておきますので声が多ければ考慮します。
ではまた。