※この作品はR-18です。

孕まされるヒロイン達   作:seriallain

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更新遅くて申し訳ありません。
疲れて帰って、寝て、また仕事に行くのローテーションで、休みは寝ると気付いたら次の日になっている始末。
書く暇ないじゃん、とか思ってたら小説以外の事で頭が一杯になりまた駄目と。
やっと今日書き始めたら、なんと一気に全部書けてしまいました。
しかしなんかメインヒロインなのに自分的にはもうちょっと弄りたかったかも。


ソードアートオンライン【結城明日奈】リクエスト 通常凌辱 通常孕ませ

浅田 詩乃【未妊娠】【時系列前後】

 

『結城明日奈』、この名前を知った経緯は偶然だった。

偶々次の目標を探してる時に通りがかった病院で、頭に変な機械を着けた女の子を不思議に思って眺め始めたのがきっかけだった。

綺麗で可愛い女の子だったが、決して目を覚まさなかった。

寝たままの女の子を孕ませるのは僕の信念に反す・・・・まあ、場合にもよるけどね。

調べてみた所、どうも事故で電脳空間から戻ってこれなくなっているようだ。

僕は惚れちゃうと他に目がいかなくなっちゃうからなぁ。

そして数日間彼女を眺めて楽しんでいたが、父親と思われる男性と、もう一人スーツの男性が病室に入ってきた。

そこには彼女と同い年位の少年もいた。

 

 

暫く話を聞いていたがどうやら少年は明日奈さんと恋人の様な間柄らしい。

片やスーツの男性は明日奈さんの婚約者らしい。

 

「あ・・・」

 

スーツの男性が不意に明日奈さんの髪を弄び少年を嘲笑っていた。

少年の事も男性の事もは正直そんなに気にしてはいなかった・・・だが。

 

「・・・・気に入らないっ」

 

僕の子供を産んでくれる明日奈さんの綺麗な髪をあんな風にするなんて・・。

僕は今まで抱いた事の無い初めての感情が沸き上がっていた。

僕は・・・怒りを感じていた。

 

 

 

数日後、僕は夜に病室の外から明日奈さんを眺めていた。

あの日の怒りはもう霧散していたけど、明日奈さんを見るたびに興奮が抑えられなくなってきていた。

僕はこんなに長く一人を観察した事は初めてだったから、かなり明日奈さんに執着している様だった。

 

「ん?」

 

下が騒がしいから見てみると、この前のスーツの男性と少年が駐車場で相対していた。

 

「あっ!」

 

余所見をしていて気が付いていなかった。

明日奈さんが目を覚まし身を起こしていたのだ。

僕は感動で胸がいっぱいになった。

 

『やっと僕の子供を孕んでもらえる!!』

 

僕は興奮冷めやらぬままに、彼女を空間に呑み込んだ。

 

 

 

 

視点【明日奈】

 

病院で目を覚まし、ゲームの世界から抜け出した事を実感したその時、私の視界は闇に包まれ、周囲は簡素なコンクリート壁に変わった。

 

「え・・・・?」

 

私は現状を把握出来ずにひたすら混乱していた。

またゲームの世界に来てしまったのかとも思ったが、服は病院服のままで、視界にはなんの情報も表示されてはいなかった。

 

「あ、明日奈さん!」

 

私が混乱している真っ最中に、目の前の唯一の扉が開き、白髪の青年が現れた。

彼は私の名前を呼んでいたが、私には彼に出会った記憶は無い。

 

「誰・・?」

 

私は警戒しながら彼に問い掛ける。

 

「僕の名前はタトナ。明日奈さんに一目惚れしちゃって、ここに来てもらったんだ。目が覚めるのをずっと待ってたんだ」

 

ただ言葉だけを聞けばそんなにおかしな事は言っていない。

でもこの状況、この場所、この場面で言われたその言葉は、私を全身で恐怖を感じさせるには充分な内容だった。

つまり方法迄は分からないが、私は誘拐されたのだ、彼の手によって。

 

「あんなに待ち焦がれた明日奈さんとこうして目を合わせて話せる、今までこんなに嬉しかった事無いや」

 

彼は笑顔を絶さずそう言う。

その笑顔に一切の邪気は感じられず、自分の楽しいと思う事しか無いような表情は、私の恐怖を加速させた。

 

「貴方が私をここに連れてきた目的はなんなの?」

 

「うん。僕ももうそろそろ我慢出来ないから教えるよ。君に僕の子供を孕んでもらう為に連れてきたんだ」

 

彼は全くなんて事の無いようにいい放ち、その間も顔は笑みを浮かべ続けていた。

 

「後はこの空間のルールだけ説明したら始めるね」

 

彼はそう言って、私が絶望するには充分のルールを説明しだした。

 

 

1、作られたこれ等の空間からは孕む迄出る事は出来ない。

 

2、過度な暴力行為は行えない(自傷行為に関しては例外として全面的に行えない)

 

3、この空間の中では特別な力を使う事は出来ない。これは僕(タトナ)も例外では無い。

 

4、精神に異常をきたさない。病気にならない。但し身体に元々ある機能での体調不良は起こり得る。

 

5、孕んだ子供に関して、この空間を出た後であっても危害を加える事は出来ず、母体も維持しなければならない。また、流産等も起こらない。

 

6、欲しい物は空間の外から取り寄せる事が可能。

 

7、食事や排泄はする事は可能だが、必要が無くなる。(排泄は更に生理現象が希薄になり、食事は空腹を感じなくなる。但し食欲は存在する)

 

 

「何を言ってるのっ!?」

 

私にはその説明を飲み下せる余裕は無かった。

ついさっき迄、辱しめられ、傷つけられ、女として最悪な体験を、キリト君に漸く助けてもらったばかりなのだ。

その私には到底受け入れられない現実だった。

 

「っ・・・あっ!?」

 

咄嗟に逃げ出そうと力を込めて起き上がろうとするが、込めた先から力が抜けていき、床に手をついた手も間接に力が入らず顔から崩れ落ちた。

 

「大丈夫!?」

 

彼は焦った様子で私に駆け寄ると、私を抱えあげ再びベッドに寝かせる。

顔から落ちたにも関わらず痛みを感じなかった。

まるでゲームの中で攻撃を受けた時の様に、床の感触はあるのに痛覚だけが切られているみたいだった。

それで悟る。

 

これが現実であれ仮想世界であれどのみち逃げられないという事実を。

 

「長い間寝たきりだったから、この空間のルールでも回復に時間がかかってしまうみたいだね。あくまでも身体的な機能の話だから」

 

彼は私がぶつけた顔や腕を撫でながら語りかけていた。

私は彼が肌を触る度に全身を悪寒が走り抜け、今にもまた逃げ出したい、しかし抵抗出来ないという感情と身体の反応の違いに歯噛みした。

 

「大丈夫。僕は明日奈さんとするのをずっと待ってたんだ。だから痛い思いなんてさせないよ」

 

彼はそう言って顔を耳元に寄せると、その一言を囁き、私を愛撫し始めた。

 

「最高に気持ち良く孕ませてあげるね」

 

「いやぁ・・・・」

 

私は触り始めた彼に、言葉で拒絶をする以外出来はしなかった。

私は下着に病院服を羽織っているだけと薄着の状態で、彼は満足に動けない私に覆い被さると、服の上から胸の愛撫を始めた。

 

「やだっ・・んっ!・・いやぁっ!・・やめってぇっ!・・・あっ!!」

 

彼は少しまさぐり私の反応を見て乳首をきゅっ、と摘まむ。

私は堪らず声を上げるが、彼は気に入ったのか数回繰返し刺激し、私の声を楽しんでいた。

 

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

息は浅くなり、頬は上気しているのか妙に熱かった。

当たり前の事だが筋力だけで無く、体力も低下しているようだ。

 

「息が荒いね。ちょっと胸を触っただけなのに。感じやすいのかな?」

 

「っ!」

 

恥ずかしさで涙が滲む。

しかしこれからされる事を想像すると、恥ずかしさや息苦しいのとは別に、身体がかっ、と熱くなり顔の赤みが更に増す。

 

「はぁ・・明日奈さんに触ってるととっても落ち着く」

 

「やだっ!」

 

彼は軽く私を抱き締めると、顔を私の胸の上に置いた。

その間も彼は行為を止めず、私の足の間に自分の足を割り込ませ、秘処を膝でやんわりと刺激していた。

服ははだけさせられてきていて、肩から外れた服は脇の下辺りまで下げられ、胸を隠す物はブラジャーのみとなっていた。

彼は私の肌に指を、手を這わせながらおへその辺りを重点的に撫でる。

撫でられる度に背中にぞわぞわとした感覚が走り、それと同時に、否応無く快感と呼ばれる感覚も確かに感じ始めていたが、私は頑なにそれを拒絶する様に目を瞑り耐えていた。

 

 

 

「あっ!・・・んんぅっ!・・はぁっ・・あっんっ!・・」

 

私は既にショーツ以外は脱がされており、脱がされた服がベッドの周りに散らばっている。

愛撫は深度を深めるばかりで、私は最早抵抗する気力も体力も無くなっていて、ただあえぎ声を上げ、彼を楽しませる機械となっていた。

 

「明日奈さん凄くいいよ。身体の自由を奪うのは僕の本意じゃないんだけど、この場合は仕方がないよね」

 

「はぁ・・・はぁ・・もぅ・・許して・・」

 

『キリト君・・・』

 

私は私を助けてくれた大好きな彼を想う。

ずっとずっと待っていた。

そしてあそこまで助けにきてくれた彼を。

しかし、今あの時にさえされなかった辱しめを受けていた。

 

『多分・・ここには誰も助けに来れない・・・』

 

それは漠然とした感覚ではあるがほぼ確信していた。

私は逃げられず、助けも来ないのだ。

 

「さあ次は君の大事な場所だよ」

 

「やっ!!?」

 

彼はとうとう残った最後の下着を脱がし、言い訳できない程に蜜を溢れさせた秘裂が姿を現す。

 

「大洪水だね」

 

「〜〜〜っ!!」

 

彼が笑顔でそんな事を言う。

私は恥ずかしさのあまりそこを隠すのも忘れて両手で顔を覆った。

その隙に私の足の間に身体を滑り込ませた彼は、私の秘唇に迷わず口をつけて舌を膣内に突き入れた。

 

「あんっ!やっ!・・そんなっ!のっやめてっ!・・あぁっ!」

 

私は彼の舌が触れた所からまるで電流でも流れているかの様に、びりびりとした快感が腰から身体全体駆け巡り、耐えられず腰が浮く。

彼の頭を押し退けようとするが、元々身体に力が入らない上に、快感で敏感になっている膣を刺激されている状況で、私が抗う事など出来る筈は無かった。

 

 

 

どれくらい時間がたっただろうか、少しだけの気するし、一時間以上たった様な気もした。

彼はそうして漸く私の膣から舌を離し、身体を起こした。

私は息も荒く、頬どころか全身も真っ赤に染まり、体が心臓になってしまったかの様にドクンドクン、と鼓動していた。

 

「はぁ・・・・んぅっ!」

 

彼がなんの前触れ無しに、今までしようとしなかったキスをしてきた。

半ば放心状態だった私は、キスをされるまで彼の顔が近くにあることさえ認証出来ていなかった。

顔を背け逃げようともがくが、快感にぼやけた身体と意識、突然のキスに対処出来ずに混乱する思考はそれをうまく自分の身体に命令する事が出来ない。

 

「んっ!ちゅっ!・・ちゅくっ!・・・んんんぅっ!?・・やっだめっ!それだけはだめっやめてぇ!!」

 

「あ、気付かれちゃったか。でもその駄目は駄目なんだよね」

 

私はキスされつつ彼に抱き付かれ、彼の『熱』を私の秘裂に押し付けられたのを感じとり、それがなんであるか理解した途端に、私はなけなしの力を振り絞り暴れる。

キスをされ、身体中を愛撫され、彼が私に触れていないところなんて最早無いだろう。

それでも、それだけは嫌だった。

私の初めて、『処女』だけはキリト君にあげたかった。

それが無理だと分かっていても。

これを抗わずに受け入れる事なんて私には出来なかった。

 

「あっ・・・・・」

 

彼の男性器の先端が私の膣内に入り込んだのを感じた。

 

「あぁ・・やぁぁ・・・あ・・あぁ・・」

 

嫌で嫌で仕方ないのに抗えない状況が、私に異常な興奮を与えていた。

性器どうしが接触している箇所が有り得ない程の快感と熱を伝えてきていた。

先程迄の愛撫とは比べ物にならない位の刺激に頭はショートし、挿入が深くなると、どんどん呼吸が苦しくなっていた。

そして彼の先端が、私の初めてを証明している壁に押し宛られた。

 

「少しだけ痛いけどがまんしてね」

 

そんな軽い言葉と共に、彼は勢いをつけて自分の腰を突きだした。

 

「あぁ・・・・っ」

 

『私・・・全部無くしちゃったよ・・・キリト君・・』

 

それを感じ取った瞬間から、涙は溢れ続けた。

キリト君にあげたかったモノを全て、タトナに奪われてしまった事実を、彼の私の身体に触れている部分全てから伝わってくる熱が、それをどうしようもない程に理解させられていた。

特に私のお腹の一番奥、子宮に触れているであろう男性器の先端の熱が、胎内から身体中にどんどん広がっていた。

彼は私が自分の状況を理解する位には思考が回復したのを確認したのか、私を抱き起こすと、挿入したまま自分の膝に座らせて抱き締め、更に深く深く挿入した。

 

「はぁぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」

 

私は最後の抵抗する力も挿入の時に使ってしまい、彼にしがみつかなければ倒れてしまう程になっていた。

 

「あっ!・・・あっ!・・あっ!・・あんっ!・・・はぁっ!・・あぁっ!」

 

彼は私がしがみつくのが嬉しいのかとても嬉しそうな笑顔を浮かべ、予告無く注挿を始めた。

密着していることで大きく動けないが、挿入が深く、彼の男性器が長いのも相まって、子宮口ばかりに刺激が集中していた。

そこを狙っている事が初めての私に分かってしまうほどに執拗に、執拗に、彼は穴を穿ち続ける。

 

「はんっ!・・あんっ!・・あっあんっ!・・んやぁっ!・・・んむっ!!」

 

抱き合いながら彼が再度キスをしてくる。

さながら愛し合う二人の様に。

少なくとも身体どうしは、繋がれる所は全部繋がって性行為をしている姿に、愛し合う以前に、本能的な行為をしている事を如実に語っていた。

それは即ち生殖行為。

新たな生命を作り出す行為だ。

それを理解していても、なすすべ無く繋がって受け入れるしかない自分は、最早別人になっているんじゃないかと錯覚を抱く程だった。

 

「っ、そろそろ出すよ」

 

言わなくてもいいはずの言葉を敢えて口に出す彼は、私を辱しめようとして言っている様だった。

 

「いやぁ・・・お願い止めて・・」

 

こんなことを言っても無駄だと分かっていても、言わずにはいられない。

それをされてしまえば二度と引き返せない気がした。

キリト君隣の、ユイちゃんのいるあの暖かい場所には。

 

「んっ!・・ちゅっ!ちゅっ!んむっ!・・あっ!んんっ!・・・あんっ!やぁっ!・・・んちゅっ!んっ!」

 

彼は腰を引き寄せ、更に挿入を深める。

触れあっている性器とお腹がくちゅくちゅと卑猥な音が大きくなり、それを意識すると快感と羞恥が同時に襲ってくる。

彼は先程よりも更に子宮を攻め立てる。

そこを意識させてる事で、私にこれから起こる事を告げている様だった。

子宮口が解され、望まぬながらも快感を与えられ続けた身体、子宮は降りて既に亀頭を加え込んでいた。

そこからくるモノが、自分の機能を果たす事が出来ると、無意識に身体が理解しているのだ。

私がどんなに拒もうが、それが自分が受け入れたいモノでなくても、私の身体はその機能を果たしてしまうのだ。

 

「だっめぇっ!・・・いまされたらっ・・あんっ!・・だめっ!おねがい・・・・」

 

絞り出すように叶わない『おねがい』を口にする。

 

「だめ、僕の子供を、孕んでね」

 

彼は笑顔で告げた。

その瞬間に今までで一番抱き締め、腰を最大限迄引き寄せて完全に密着する。

子宮口は開ききり、亀頭はその奥の更に奥を狙う。

彼が私の首筋に顔を埋め、最後の一突きをした時に、私は望まず、彼と絶頂の瞬間が重なった。

つまりは私の胎内に精液が、私を孕ませる為に放出され始めたのだ。

 

「あ・・あぁ・・やっ!いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

私は子宮に熱がねっとりと広がっていく感覚に叫び声を上げた。

 

「いやぁっ!妊娠しちゃうよっ!抜いてっ!抜いてぇっ!キリト君!キリト君!」

 

彼の背中に深く深く爪をたてる。

力と筋力が戻ってきていた。

それでも逃げる事なんか出来なかった。

全身が絶望に支配されていた。

子宮に吐き出される精液はとても重く熱い。

どんどん子宮に広がっていく様子が見なくても私に感覚で伝わってきた。

しかもこれだけ出しているにも関わらず結合部から漏れてくる様子が無い。

中までしっかり吸収し、胎内をしっかり満たしている証拠に他なら無かった。

 

「もう・・出さないで・・・出さないで・・」

 

うわごとの様にそんな言葉を繰り返す。

もう今更出すのを止めたところで事実は覆らないというのに。

朦朧とし始めた意識では、そんな言葉を紡ぎ出すのがやっとだった。

 

 

彼の射精は長く、どれだけ続いたかは、時計の無いこの部屋で把握する事は出来なかったが、ゆうに30分はたっている気がする。

私のお腹はすっかり膨らみ、流石に入りきらなかった精液が漏れだし彼と私のお腹を汚していた。

濃厚な精液は私と彼の間で糸を引いていて、それが私の胎内に溜まっている事実を想像すると、射精が始まった頃から止まらない涙に拍車がかかり、顔がくしゃりと歪み嗚咽が漏れる。

しかし現実を受け入れたく無く、目を瞑れば、子宮に漂う私の卵子に向かって泳ぐ数億とうい精子の映像が頭にリフレインし、また涙を流すという悪循環を繰り返していた。

彼は精液により膨らんだお腹を愛おしそうに撫で、足りないとでも言うように未だに衰えをしらない射精を続けていた。

私はとうとう耐えられなくなり、そこで意識がぷつりと途絶えた。

意識が途絶える瞬間に、何故か赤ん坊の笑い声が聞こえた気がした。

 

 

 

【1日目】

 

私が目覚めたのは違うベッドの上だった。

辺りを見渡すと、あのコンクリートの冷たい部屋では無く、明らかに整えられた寝室だった。

私は自分を見下ろして初めて、自分の格好が全裸である事に気が付いた。

 

「っ・・・・!」

 

お腹はあの時のまま、膨らんでいて、彼の精液が詰まったままだという事を物語っていた。

再び涙が零れるが、ベッドの横の机の上のメモに目が止まる。

手に取って読むと、私宛の手紙の様だった。

『目が覚めたかな?多分普通に行動出来る位には身体の機能は回復してると思う。だからこの部屋でのルールを説明しておくね。ドアを握って、寝室、食事部屋、シャワールームのどれかを思い浮かべて開けばその場所にドアが繋がるから好きに過ごしてね。ゲームをやってた明日奈さんなら寧ろ簡単かな?最低でも24日は様子を見るからね

  タトナ』

 

一通り読んだ私はベッドから降りて立ち上がる。

あの時の様に倒れたりはしなかった。

あの行為の最中に筋力が戻っていたのを思い出す。

どうやら怪我や衰弱等は自然と通常生活出来るレベルまで回復する様に出来ているらしい。

本当にゲームみたいだ。

私は重いお腹を抱えながらドアを開き、シャワールームに繋げた。

全裸である為そのままシャワーを浴び始めた。

 

「ひっく・・・うぅ・・あぁぁ・・・」

 

涙が止まらない。

私はお腹に溜まった精液を洗い流しつつ、枯れるまで泣き続けた。

 

 

 

【4日目】

 

この状況をいくら考えても理解する事が出来なかった。

自分の置かれている状況は理解出来る。

でも最初に聞いたルールや、この不思議な空間も考えても分からなかったのだ。

自分の身体も明らかに生身だ。

だけど、空間に設定されているルールには縛られている。

ここがゲームと言われた方が納得出来る位だ。

しかし紛れもない現実なのだ。

 

 

 

【24日目】

 

彼がこの日迄様子を見ると言った意味を初めて理解する。

その日ベッドの枕元に置いてあった物は知識だけだけど知っていた。

 

妊娠検査薬だ。

 

私は考えない様にしていた現実を突き付けられ、恐怖を思い出してしまった。

しかしいつかはしなければならない事だ。

私は・・・検査する事にした。

コップに用意した尿に検査薬を浸す。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・あぁっ」

 

結果は・・・・陽性。

ユイちゃんに兄弟姉妹が誕生した事実を告げていた。

これでキリト君への裏切りが決定してしまった。

私は悲しさと恥ずかしさで顔を上げる事が出来なかった。

 

 

 

【53日目】

 

ほんの少しお腹の膨らみが分かる様になってきた。

私は悪阻等は軽い様で、少し熱が上がったり、関節が若干痛む程度だった。

彼がこの日姿を見せた。

妊娠が確定したので90日目にここから出られるらしい。

とても嬉しそうな笑顔で告げた。

更に時間は私が浚われた瞬間に戻るらしかった。

戻れる事は素直に喜ばしい筈なのに、お腹の子供の事をどうしたらいいのか分からなかった。

 

 

 

【90日目】

 

目覚めて辺りを見渡す。

確かにあの日ゲームから目覚めた夜と変わらない様だった。

私は膨らんだお腹を撫でる。

私の子供。

タトナとの子供。

複雑過ぎる感情が渦をまいたように頭を支配し、ひとりでに涙を流させていた。

 

トントン、と病室のドアが叩かれた。

ドクン、と大きく心臓が跳ねる。

ゆっくりと開かれた入口に立っていたのは、一番会いたくて、一番愛していて、一番会いたく無かったひと。

キリト君だった。

私は再度お腹に手を宛てる。

 

とくん・・とくん・・。

 

「キリト君・・・大好きです」

 

私は涙を流しながら笑顔でその言葉を言った。

それは紛れもない真実の気持ちだった。

私は恐らく彼と一緒にいられないだろう。

それでも今は、彼に伝えたかった言葉を伝えた。

その身に、彼への裏切りを宿したままで・・。

 

 

 

視点【タトナ】

 

「彼は僕との子供も一緒に守ってくれると思うけどなぁ」

 

なにせ僕みたいなのと違って普通の生活がある彼が、毎日欠かさずに明日奈さんに会いに来てたんだから。

僕は基本好きな人以外どうでもいいけど、そこは評価してるんだ。

 

「さて、また明日奈さんは経過観察だな」

 

明日奈さんに少し抱いた感情の正体もしりたいしね。

あのイラつきはなんだったんだろ?

僕は次の目標を探すために次元の穴に消えた。




動けないって事実をもう少し細かに描写したかったかなぁ。
ただ一度書いた物を誤字脱字修正以外にいじるのって嫌いなんですよのなんか。
数日かけて書いてると尚更にその時浮かんだ文章否定するみたいでなんかね。

全然話変わるけど作者昔【筋崩壊】で症状が出て数日動けなくなった事あるんだよね。
あれは恐い体験だった。
文字通り筋肉が崩壊するんですよ。
明日奈もそうだけど、目覚めてする点滴台を杖に歩けたキリトは化け物だと私は思ってました。
感動的なシーンなのにね(^_^;)
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