「ね~あすとるふぉ~」
「なんだい?マスター」
「だいすきっ!」
上機嫌な笑顔で白野は自身のサーヴァントに抱きついた。
いつもと立場が逆な状況にアストルフォは困ったように笑う。
(なんでこうなっちゃったかなー)
床に転がる酒瓶を見ながらアストルフォは今日のことを思い出していた。
「パーティー?」
「そ!聖杯戦争が終わってもうすぐ1年でしょ。だからちょっと騒ぎたいな~って」
アストルフォの言葉になるほどと思った。
自分たちが勝者にこそ成れなかったが、あの命の奪い合う聖杯戦争が終わったのは良いことだ。
あのもうひとりの自分なら二度と聖杯戦争など起こさせないだろう。
「良いんじゃないかな。最近は生活に大分余裕があるし」
未明領域の探査というのは危険は伴うがその分収入もいい。
その他にも護衛やら何やらと手を出して今では家事なとせずに家政婦が雇えそうなほどお金が貯まっていた。もっとも、最近は家事が趣味になりつつある白野にその意思は無いが。
「それで、どうする?最近はお店も増えてきたし、どこかで食べる?」
「白野の料理がいい!!」
「それじゃいつもと変わらないじゃない……」
呆れているが、アストルフォに自分の料理がそこまで気に入られていることが嬉しくて苦笑しながらも照れて顔が赤くなる。
なら、ちょっと豪華なケーキでも買えば良いかと白野は考えた。
買い物に出掛けると顔見知りになった人たちと挨拶を交わしながら買い出しを進めていく。
これは本人たちは知らないことだが、アストルフォがその容姿と女物の服を好んで着用している関係で2人は街の住民から百合カップルとして認定されている。
そんなこととは露とも知らず、2人は買い物を済ませていった。
街には店なども大分増えてきた。
電脳空間であるのだから食事などは基本必要としないのだが、やはり舌を楽しませることは人生にとって必須なのだろう。飲食店などもそれなりの数で出来ている。
揉め事なども起るがそこは警備用の造られたエネミーや暇なサーヴァントなどが事を治めていたり、最近では治安維持の組織が住民の間で発足されていたりする。
見慣れた町の人たちとあいさつを交わしながら買い物を済ませていく。
途中で会った顔なじみのサーヴァントなどとも会話に花を咲かせた。
聞くところによると、アルトリアも治安維持の仕事を手伝うらしい。
あの公平な騎士王のことだ。きっと街の治安の為に活躍してくれるだろう。
家に戻るとパーティー用の料理の準備をする。
アストルフォはそれを後ろからワクワクしながら見ている。
それに白野は苦笑しながらも僅かにした様子で食材を捌いていく。
料理が出来て並べている間にアストルフォがある物を取り出した。
「アストルフォ……それって」
「ん?ワインだよ。マスターも飲むでしょ?」
「いや、私お酒飲めないし」
「まぁまぁ。何事も経験だよ、ハクノ!ここはSE.RA.PHなんだから!」
「そうかもしれないけど……」
躊躇う白野を余所にアストルフォはワイングラスにワインを注いでいく。
「それじゃ、かんぱ~い!」
「乾杯……」
グラスをこつんと当ててアストルフォは一気にワインを飲み、白野は躊躇いがちにワインを口の中へと流す。
そして白野が一口飲むと。
「あ、おいし……」
「でしょ?」
味を知って飲み干すとアストルフォが追加してくる。
「さ、じゃんじゃん飲もう!多めに買っといたからね!」
だんだんと目が据わってきた白野にアストルフォはさすがにワインを注ぐのを中断したが、白野が自分でグラスにアルコールを注ぎ、飲み続けていた。
「あ~ハクノ……進めたボクが言えたことじゃないけどそろそろ止めたら?」
「ん~。でもおいしいよ?」
「うん。気に入ったのはわかったから。でももう限界でしょ?そろそろ休まないと」
アストルフォが考え無しに買ったワイン5本が既に空となり、床に転がっていた。もしかしたら自分のマスターは将来酒豪になるかもしれないと思ったがすぐに考えを切り替える。
手元も震え始めており、さすがにマズイと止めているのだが一向に飲むのを止めない。
どうするかな~と考えていると白野が急にアストルフォの口を自分の口で塞いできた。
「!?」
すると、白野の口の中のワインがアストルフォの口に移される。入らなかった赤い液体は2人の口から顎を伝って床に落ちる。
口を離すと抗議の声を上げる。
「い、いきなりなにするのさ!ビックリしたぁ!?」
「えへへ!おすそわけぇ」
完全にできあがっているマスターにアストルフォは休ませるように誘導することにした。
「ほらもう休も。片付けは明日でいいからさ」
「ならだっこして!お姫さまだっこ!!」
「はいはい」
まるで子供だな~と思いながら白野を抱き上げる。するとギュッと首に腕を回して満足そうに笑う。
ヘッドまで運び寝台の上に寝かせるが白野は回した腕を外そうとしない。
「ハクノ?」
「ネェ、あすとるふぉ……しよ……」
白野の台詞にアストルフォは眼を大きく張る。
「からだ、あついの……おねがい、しずめて、アストルフォ…………」
潤んだ瞳にほんのりと赤く染まった頬。葡萄酒の香りが鼻孔をくすぐる中での誘いはいつもより艶っぽく見える。しかしアストルフォは早くマスターを休ませなかった。
「ベッドで目を瞑ってれば寝れるって。もう寝ようねハクノ……」
そう答えると白野は明らかに不満そうな表情をすると、アストルフォをベッドに押し倒す。
「なら、いいもん……むりやりしちゃうんだから!」
白野はアストルフォの服を捲し上げてヘソを舐め始めた。
「ハクノ!?ほらもう休まないとさ!?」
「ふふ……だいじょうぶだよアストルフォ。ちゃんと気持ちよくするから……」
「うわっ!?もう話聞いてない!!」
ヘソの窪みに舌で愛撫しながらスカートの上からアストルフォの肉棒に触れてきた。
「ほらぁ……おっきく、なってきたぁ……!」
嬉しそうに微笑む白野にアストルフォの顔が羞恥に染まる。
その間に白野は体勢を変えて、スカートの中の肉棒を取りだし、手と口で扱き始め、尻をアストルフォの顔に向ける。
所謂69の体勢だ。
「ハ、ハクノ!?この体勢は!?」
「すぐにださせてあげるよ!」
酔っているため自分が今どんな体勢でいるのか自覚がないのだろう。ただ夢中にアストルフォの肉棒をしゃぶっている。
しかし、アストルフォ自身も多少ながら酒が回っており、性欲も高まって目の前にある白野の尻にとうとう我慢の限界を迎えた。
アストルフォは白野のクリトリスを舌で舐め始めた。白野から驚きと甘い声が漏れる。
クリトリスを舐めたり、秘部に舌を入れる度に白野の愛液が流れる。
「あぅ!あ……アストルフォ、はげし、い……!?」
流れる愛液の秘部に口づけて吸い始める。白野が達したのはそのすぐ後だった。
お互いに荒い呼吸をする。
アストルフォは自分がイケなかったのは残念だがこれで終わりかなと思った。しかし白野は一度体を浮かせて騎乗位の体勢になる。
「まだ、アストルフォは、イッてないでしょう?すぐに射精させてあげるね」
着ているワンピースを脱ぎ捨てて一気に自分の膣内にアストルフォの肉棒を招き入れた。
「アッ!ヤダ!いつもより、感じて……!」
アストルフォの薄い胸板に手を置いて腰を振る白野。
いつもはアストルフォにリードされて受け身な白野だが今は積極的に腰を動かしている。
先程のフェラで昂っていた肉棒から精液が吐き出されのに時間はかからなかった。
白野の膣内に精を出しながらアストルフォはあることに気づく。
(あれ?もしかして射精と一緒に魔力も
それに気付いた瞬間にアストルフォがハッとなった。
「ハ、ハクノ!?離れて!!これ、マズイ!!」
事態に気付いて離れるように言い含めるが、白野は構わずに腰を再び動かす。
「ハクノッ!?」
「あ!きもちいい!もっと、きもちよくなろ……ね?」
今度は全体の体重を預けながらアストルフォの唇や顎に頬。首筋や肩などにキスをしていく。
その際に密着している関係から白野が動く度に胸が擦れ、アストルフォの性感を刺激していく。
「また、おっきくなったね!もっと射精していいよ!!いっぱい、いっぱい射精して!」
蕩けた笑みで精を懇願する白野の表情はまるで娼婦のように淫靡でいつもと異なる積極さに釣られて射精の感覚が上がってくる。
「ふ、あっ……!?」
「あは。だしちゃえ」
耳元で囁かれたその一言に堪えきれず、再び白野の膣内に射精のされる精液。そしてやはり魔力も同時に持っていかれている。
互いの鼓動を感じながら荒い呼吸をする2人。だが、呼吸が整うと白野はアストルフォの胸を舐めながら腰を動かす。
「まだするの!?」
「まひゃ、たひひゃいほ……もっひょ、ひょうひゃい……」
自分の乳首を舐めながら懇願する白野にアストルフォはなにも言うことが出来ずに身を委ねる。未だに締め付けは弛まずに貪欲に精を求める膣内はアストルフォの肉棒を勃たせるのに時間はかからなかった。
そうして三度目の射精を迎えようとした時に急に白野がアストルフォの肉棒を抜く。
「ふえっ!?」
突然のお預けにアストルフォの上擦った声を上げる。
そして白野がアストルフォの身体を舐めながら訊いてきた。
その手には肉棒が触れられている。
「アストルフォ……すごくエッチな顔……ふふ。どうする?もうやめる?それともまた挿入れてほしい?教えて」
さっきからずっと蕩けた顔で喘ぎ声を出すアストルフォに白野の中である欲求が生まれた。
目の前のサーヴァントに懇願されてみたいという。
対してアストルフォはこれ以上は止めるべきだと思った。だが。
(だめ、なのに……でも、射精と一緒に魔力も吸われてるって気持ちいい……)
自分の全てが吸い取られるような感覚。
それは通常の射精より強い感覚を生み出していた。
ダメだという思いともっとしたいという思い。それが天秤に乗せられて出した答えは。
「もっとしたい……ハクノの中にもっとボクの精を吐き出させて!!」
その懇願に白野は満足して一度キスをすると、ベッドの端に移動してアストルフォに尻を向ける姿勢になる。
「きて……アストルフォ……わたしを思う存分に貪って……」
その台詞が耳に届いた瞬間にアストルフォの理性が決壊した。
白野の名前を何度も呼び、後ろから肉棒を突きだして聴くことのできるマスターの喘ぎ声が欲望を昂らせた。
最初は後ろからの姿勢で交わっていた2人はすぐに体勢を変えて正常位でお互いの指を絡ませながらお互いを貪り合う。
白野が腰をくねらせて射精に導き、膣内て受け止める。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
アストルフォが精とともに魔力を吸収されて白野の上に倒れこんだ。
(これ、ホントにクセになるかも……)
白野の胸に顔を埋めて、目が合うと彼女はにっこりと微笑む。
「それじゃ、続き、しようか……」
「え?」
そんなあり得ない言葉を聞いた。
「ハクノ!?ボクそろそろホントに……っ!?」
妖艶な顔を衰えさせずにアストルフォの尻を掴んで無理矢理密着する。
それから白野が満足するまでひたすらに精と魔力を搾り取られ続けたアストルフォは白野が眠りにつく頃には霊体化を余儀なくされた。
そして目が覚めた白野は全て覚えており、顔を真っ赤にさせてアストルフォに平謝りすることになった。