「パパ~! ママ~! こっちこっちー!!」
「こーらっ! 1人で先に行かないの! 迷子になっても知らないわよ!」
「うん!」
母親の言葉を耳から耳へと通り過ぎているのか少女は元気良く返事はするものの、またすぐに草原を走って行く。
先を行く娘に父親が追い付いて後ろから抱き上げた。
「ほら! つっかまえたっと!」
「きゃ~!」
父親に後ろから抱き上げられると笑顔のまま少しジタバタしたが、すぐに任されるがままに抱っこされる。
こうしてみると、父娘というより、母娘、もしくは年の離れた姉妹に見える。
娘、桃野の顔立ちは父親であるアストルフォによく似ていた。
ただ、目元や髪と瞳の色は母親のモノを受け継いでいる。
「パパ! 肩車して!」
「よーし、来た!」
桃野を肩に乗せて走り回る。
自他共々弱いと認める英霊であっても、生前は騎士だったアストルフォだ。その身体能力は常人を遥かに上回っている。
奔ったり飛び跳ねたりするとちょっとしたマシンくらいには動くのだが娘は楽しそうに声を上げている。
しばらくそうして肩車をした親子が走り回っていると桃野が手を振ってきた。
「ママー! こっちこっちー! 早く~!」
「はいはい。今行くから!」
ピクニック用の弁当が崩れないように白野も苦笑して家族の下へ歩いた。
草むらの上にシートを敷いてお弁当を広げるとアストルフォと桃野の2人揃っておぉーっ! 声を上げていただきますをするとすごい勢いで食べ始めた。
「食べ方までお父さんに似ちゃったわね。もう少し味わって食べて欲しいんだけど……」
「ん。美味しいよ」
苦笑する白野にアストルフォが答えると桃野もコクコクと頷いた。
お弁当を食べ終わると桃野は再び草原を走り回っており、アストルフォは草を上で寝転がっている。
「SE.RA.PHもだいぶ人が増えたよね」
「そうだね。地上から色々な
このまま人が増えれば一気に問題も増えるだろう。
魔術師とNPCの問題。
特に超常的な能力を持ち、我の強いサーヴァントなどは地上から来た人たちとどんな関係を構築していくのか未だ未確定のままだ。
今のところ大半は月の王様に寄っているが、それがずっと続くかは分からない。
それだけ、SE.RA.PHは試行錯誤の段階なのだ。
「ずっとこのままのんびりできて、たまにおもしろいことでも起きれば充分なんだけどねー」
「本当に、そうね」
もう、少し前の大帝の時のようなことは、本当にごめんだ。
そう思っていると桃野は自分の背負ってきた小さなリュックサックを漁り始める。
そんな娘を白野は抱きしめた。
「ママ?」
この愛しい娘が、ずっと安心して暮らせる世界でありますようにと願った。
「桃野。大好きよ」
「うん! 桃野もママもパパも好き!」
「ありがとう」
そう言って笑い合っていると桃野がリュックの中から野球ボールとグローブを出した。
「キャッチボールやりたい! やろ!」
娘に言われてアストルフォは立ち上がる。
「じゃあやろうか!」
「うん!」
「本気で投げちゃダメよ?」
「わかってるー」
少し離れてキャッチボールを始めるアストルフォと桃野。
例えここで電子の海でも、その光景は間違いなく普通の家族団欒の光景だった。
「ねぇ、ハクノ……いいでしょう?」
甘えるようにベッドの上で顔を近づけてくるアストルフォに白野は渋い顔をして上半身を逸らした。
「だってここには桃野も居るし……ダメだって」
「大丈夫だって。モモノは一度寝ちゃうと朝まで絶対起きないし」
「そうだけど。万が一ってこともあるでしょう」
重なっている夫婦の横で熟睡している愛娘。
流石にその横で夫婦の営みをするのは憚れる。
「だってぇ。最近ハクノって全然夜相手にしてくれないし。ボクもちょっと限界なんだよ」
「だからって、ここでなんて……せめて別室で移動して、ね?」
声を落としながら会話を続ける。
アストルフォがベッドについている手の甲に自分の手の平を乗せてくる。
そして互いの鼻がくっ付くほどに接近してきた。
「ボクは今すぐハクノを抱きたいな」
「だからダメだ────っ!?」
突然アストルフォが白野の口をキスで塞いできた。
すぐに舌を絡めて互いの唾液を交換し合う。
アストルフォは自分が白野の口内を貪っていると力が弛緩してくるのを感じて、重ねていた手を外し、片手で履いているパジャマからショーツの中へとゆっくりと指を滑り込ませ始めた。
反対の手で上のボタンを外して胸を揉み始める。
「ん……!」
乳房を強めに揉みながら人差し指で乳首を押された白野が頬をほんのりと上気させて声を漏らす。
ショーツの中の陰部を弄っていた手を出して濡れた指を舐める。
「反応、早いね。モモノが一緒に居る部屋でしてるから興奮してるの?」
艶めかしい表情で垂れた自分の愛液の付いた指を舐めるアストルフォに一気に顔を真っ赤にさせる白野。
「こうして、一度始めるとなんだかんだで付き合ってくれるよねハクノは。そういうところ、かわいいって思うし、好きだよ」
言いながらアストルフォは白野の上体をゆっくりと寝かせる。
そしてズボンとショーツを膝まで下ろして中の陰部を舐め始めた。
声を上げようとする白野は咄嗟に自分の口を手で押さえる。
「大きな声出すと、モモノが起きちゃうかもだもんね。でも、もうちょっと声聴きたいなぁ」
クリトリスを指で撫でるように触れてくる。
すると、口を押えていた白野の身体が跳ねた。
ギシッとベッドが軋む音がする。
「んー?」
その軋む音に反応してか、桃野がのそりと起き上がった。
「あ、ヤバ……」
流石にアストルフォも行為を止める。
桃野は眠そうな目で、瞼を少しだけ上げたり閉じたりを繰り返している。
まだ完全に起きてないことを確信して何とか寝かしつけようとした。
だが、桃野は晒された白野の胸に頭を落とした。
「おだんご~」
「へ!?」
そしてどんな夢を見ているのか、白野のおっぱいにしゃぶりついてきた。
「ん……んん……ん~」
「ちょ、桃野、離れて!!」
そう言うが、寝ぼけたまま桃野は白野の乳房を噛んできた。
終いには乳首を舐めたり吸ったりしてくる。
それをうわーと楽しそうに眺めているアストルフォ。
「んん! あんっ!? あ────」
桃野が口を離すとそのまま白野の膝の上でまた完全に眠りに落ちた。
顔を赤くしたままの白野にアストルフォが問いかける。
「ねーねー。モモノにおっぱい吸われて気持ちよ────」
最後まで言わせる前にアイアンクローで黙らせた。
「続き、お風呂場でしましょう。ここでするなんて言ったら、手足ふん縛って外に放り出すから」
「い、イエスマスター」
眼光から相手の本気を覚ってアストルフォは両手を上げて降参のポーズをした。
「気持ち、いい……?」
「う、ん……きもち、いいよ、ハクノ……」
浴室に入った2人はアストルフォが台座に座り、白野がペニスを口で奉仕していた。
竿の部分を唇を滑らしながら不規則に舌を出して舐める。
唇が亀頭まで到達させると音を立てて何度もキスをして割れ目に舌を突っ込ませる。
「あ! ハクノ、それ、いい……!」
アストルフォが陶酔した表情で呼吸を荒くしている。
しかし、射精感が高まってきたところで白野が口を離した。
「ハクノ……?」
「私も、久しぶりで、もう我慢できないから、そろそろ、膣内に、ね?」
「う、うん! ねぇハクノ。ちょっと後ろ向いて」
「え? なんで?」
「いいからいいから」
言われた通り、後ろを向くとアストルフォが白野の体を引き寄せた。
「きゃっ!?」
「えへへ。この体勢、ちょっとやってみたかったんだよねぇ。見える? 鏡に僕たちの姿がバッチリ映ってるよ」
真正面にある鏡がアストルフォに抱きかかえられている白野の姿を鮮明に映していた。
それも、足から抱えられて脚がMの字に開かれている。
「アストルフォ、これ、恥ずかしいって……!」
「でも、白野にも自分の姿をちゃんと見て欲しくてさ!」
そこで、自分のペニスを白野の膣内に落として一気に奥まで挿入した。
「ふあ……!? い、いきなり!」
「鏡で見えるでしょ? ボクと繋がってるところや白野のキレーな身体。それにすごく蕩けた表情。自分の姿を見て感じてるんだね~」
茶化すように言いながらアストルフォは腰を動かして白野の膣内で動き、子宮口まで刺激し続ける。
「あう、あ……! アス、トルフォ! もうちょっとゆっくり……」
「ごめん、すごく締め付けてきて、抑えらんないかも……もう、出しちゃいそう……」
ガクガクと体を揺らし、その度に脳が麻痺して相手の射精を促して自分も達することしか考えられなくなる。
次第に声を抑えるのも忘れて白野は喘ぎ声を上げ続け、アストルフォも腰の動きを激しくする。
「あ、もう、イッっちゃう!? はやく射精して!! がまんでき────あ、あああああっ!?」
悲鳴のような嬌声を上げて白野はペニスから吐き出された精液を膣内で受け止めた。
射精した精液をすべて受け止め終えると全体重をアストルフォに預けた。
「やっぱりかわいいなぁ。ボクのマスターは……」
そんな白野の頭をアストルフォは撫でながら、指で髪を梳かし続けた。
「おはよー」
「おはよ、桃野。朝ごはん出来てるから食べましょう」
「うんー」
寝ぼけ眼を擦って席に着く桃野。
朝食を眺めていると桃野が白野に言う。
「ねぇ、ママ~。今日のおやつ、おだんごがいい」
桃野のその発言に洗ったフライパンを拭いていた白野の手が止まった。
「え、と……どうして?」
「すっごくおおきなおだんごを食べる夢みたのー。だから食べたいなって。だめ?」
「ううん。ダメじゃない。ダメじゃないよ!」
「ママ、なんでお顔が真っ赤なのー?」
「なんでもない! なんでもないから!」
フライパンで顔を隠す白野。
誤魔化すように話題を逸らす。
「ほ、ほら! 朝ごはん、食べちゃいましょう。おやつはそれからだから!」
「はーい」
桃野は可愛らしい仕草で朝食を食べ始めた。
テーブルで頬杖をついているアストルフォを恨めしい眼を向ける白野。
アストルフォはその視線から顔を逸らして朝食を食べ始めた。
初期案だと白野の胸じゃなくてアストルフォのペニスに寝ぼけたまま口を突っ込んでフェラする展開でしたが自重しました。