旧校舎に戻った白野たちを出迎えたのは現在、残っているマスターたちと桜だった。
白野は簡単にこれまで起こったことを説明すると、凜に今日は休むように言われてマイルームに戻る。
「やったー!久しぶりのベッドだぁ!」
ライダーはマイルームに入ると真っ先にベッドにダイブしてゴロゴロし始めた。
そんなサーヴァントに白野は苦笑する。
「それじゃ、ライダー。私、先に風呂に入っちゃうね」
それだけ言い残して白野はマイルームに備え付けられたお風呂場に移動した。
最初はそれこそひとりでシャワーを浴びる程度の大きさだったお風呂場も浴槽が付いて今では5人くらいは入れるスペースが出来ている。
言峰綺礼が店員をしている売店で何故かマイルームの改装が項目にあり、どうしようか迷ったが、ライダーが駄々を捏ねたことで購入することなった。
そしてサクラ迷宮から戻ってきた折に少しずつ設備や広さを増して現在に至る。
しかも、お風呂の存在は凜たちは知らなかったりする。
シャワーを浴びながら気が緩んでいくと、先程の生徒会メンバーのことを思い出す。
それを見て嫌でも痛感させられるのだ。ここまでで亡くなった人たちのことを。
「マスター!一緒に入ろ!」
「―――――っ!!?」
突然ライダーが入って来て白野はバスタオルで体を隠す。
「ら、ら、ララ、ライダーッ!?なんで!?」
「ん?なんとなくマスターと一緒にお風呂入りたかっただけだよ?」
偶に忘れそうになるが、ライダーはれっきとした男だ。
見た目は美少女に見えるがその事実は変わらない。
「いいじゃん!こんなに広いんだからさ!一緒に入れるでしょう?」
「そ、そうだけど!そういうことじゃなくて!?」
「ま、いいからいいから!ほら座って!頭洗ってあげる!」
そのまま押し切られるままに白野は座らされ、濡れた髪にシャンプーを泡立たせられる。
「マスターの髪って柔らかくて気持ちいいね!」
「うん。ありがとう……」
恥ずかしさから俯いたまま白野は相槌を打つ。
「それで、どうしたのさ?マスター」
「え?」
「なんかこっちに戻って来てからずっと落ち込んでるから。気になっちゃってさ」
バシャッとお湯を頭からかぶせてくる。
お湯が落ちて一息吐くと白野はぽつりぽつり話し始めた。
「ただ、ちょっと……人が、少なくなったなって……」
臥藤にガウェイン。レオにユリウス。あのメンバーを見た時に彼らがいないことを再認識させられた。
誰もが、決して忘れることのできない人たち。
そして自分は彼らに後を任されたのだ。
元々彼らとは敵同士で表の聖杯戦争が始まればまた敵同士になる間柄だ。どれ程彼らと過ごした時間が心地よいものでもいつかは敵同士に戻ることも理解している。
しかも臥藤とユリウスに至っては既に聖杯戦争を脱落している。
だけど。
「みんな、善い人達だったよね……」
「うん、そうだね……」
ライダーが後ろから抱きしめてくれる。その温もりが心地よかった。
だからだろうか?気が緩み、その目から涙が溢れ出たのは。
「誰かの死をを悼むのは悪いことじゃないよ?マスターが泣きたいなら泣けばいいさ」
「うん……っ」
浴槽にの縁に座り、足を湯に浸からせているライダー。
そして座っているライダーの肉棒を白野は胸で挟んでいる。
「いいのかい、マスター?こういうの、あんまり好きじゃないでしょ?」
「いいよ……ライダーに気持ちよくなって欲しいから……」
月の裏側に落ちてから白野とライダーは片手で数えるくらいだが、肌を重ねて来た。
経験のない白野にライダーがリードするのがお決まりだったが、BBにの能力で自身のサーヴァントと離れ離れになり、再会して記憶のないライダーと出会ったことで彼の存在が白野にとってどれだけ大切な存在か確認した。
だからか。ライダーに気持ち良くしてもらうではなく、ライダーに気持ちよくなって欲しいと思えたのは。
どこで手に入れたのかもわからない性知識を総動員して胸を動かし、その亀頭をチロチロと舐める。
本当にこれで気持ち良いのかわからず上目使いで確認すると、そこには頬を上気させて息を荒くしているライダーがいた。
「マス、ター……そんな顔でそんなことされたら、ボク……!」
(あぁ、気持ちよくなってくれてるんだ)
安堵と嬉しさ。それらが自信となり、白野は胸を動かす手に力を入れ、丁寧にその亀頭を舐める。
ライダーが達するのに、そう時間はかからなかった。
「アッ!?」
「ん……!」
射精されたライダーの精液は白野の顔と湯船に落ちる。しかし、いつもより量が多い気がする。
「マスターが頑張るからすぐに出ちゃった。あんなの反則だよ!」
「反則って何が?」
「あ~、自覚ないんだ。それもそれで困るな~。でも変に自覚されてもな~」
顔に付いた精液を湯で落としている白野を見ながらライダーはぼやく。しかしその思考もすぐに投げ捨てた。
「ま、いいや。それよりマスター。ボクちょっとお願いがあるんだけど」
「?」
耳打ちしたライダーの提案に白野は顔を真っ赤にさせた。
「ライダー……この格好、やっぱり恥ずかしいんだけど……」
「そう?とってもキレイだよ。それにマスターのおっぱいとかお尻とか触り心地が良いいし、この格好で見るとすごくエッチですごく興奮する」
「~~~~~ッ!?」
浴槽に入った2人はそのまま体を重ねる。白野が浴槽の縁に手を置いて尻を突きだす体勢になっている。
その中でライダーが白野の肢体を褒めながらその体に触れてくる。
少し思うがライダーは肌を重ねる時、少しだけイジワルになる気がする。
「ほら、いつも普通にしてるから偶にはこういうのもいいかなって。ダメ?」
「いいけ、ど……優しくしてね……?」
「もっちろん!任せてよ!」
後ろから腰を掴んで、自身の肉棒を白野の秘部へと突き入れた。
「――――――ッ!!?」
下唇を噛んで声を押えようとする白野ライダーはゆっくりと注挿を繰り返す。
既に濡れていた秘部は湯の湯気で熱を持った身体によりいつもより敏感になっている。
「アハ!いつもより、マスターの奥に入ってるのがわかるよ!」
自身の肉棒を後ろで突き入れながら白野の髪をかき分け、うなじを舐め、耳を甘噛みする。
「っ!?ら、イダー……!少し、激し、すぎ!?」
「ゴメン、マスター!!ボク、ちょっと抑えきれそうにない!!」
そのままライダーは白野の膣内に二回目の射精を行った。
全て白野の膣内に射精し終わると、ライダーは自身の肉棒を抜く。
「マスター……すごくよかったよ……ボク、ハマっちゃいそ――――!?」
言い終わる前に白野がライダーの口を自身の唇で塞ぐ。
「マスター?」
「ライダー……今度は、こっちの体勢で、ね……」
「へ?まだするの?」
「やっぱり、アストルフォの顔を見ながらじゃないと、ヤダから……」
濡れた髪。上気した赤い頬。そして、潤んだ瞳で懇願し、自身の真名を呼ぶ姿。
そのすべてがライダーの乏しい理性を焼き切るに十分な破壊力を持っていた。
「ハクノ!!」
襲い掛かるようにアストルフォは白野に覆い被さる。
口づけを交わしながら舌でねっとりとお互いの唾液を交換し合った。
「それじゃ、もう一度行くよ?」
コクンと頷く白野。いや、もしかしたらその返事を聞く前にライダーは腰を動かしていたのかもしれない。
「んンッ!?」
腰を動かしながら乳首を舌で転がすアストルフォの頭を白野は思いっきり抱きしめる。
浴室に白野の喘ぎ声が響く。
何度か腰を動かしている間に、アストルフォは今日、三度目の射精を迎えようとしており、白野もそれを感じ取る。
「ア、いいよ、アストルフォ!また、わた、しの膣内に―――――ッ!」
「――――ンッ!?」
最後まで言い終わる前にアストルフォは射精し、精液を受け取ると白野も絶頂を迎えた。
性交を終えた後も、アストルフォは肉棒を膣内から抜かずに白野の胸に顔を埋める。白野は浴槽の端を背にしてそれを受け止めた。
「うん。ボクはやっぱりハクノのサーヴァントになってよかったよ」
ふやけた笑顔でそういうアストルフォに白野は自分も、と答えようとする。
しかし、そこで視界が暗転した―――――。
『せ~の、BBチャンネ―――――ッ!!!!!?』
暗転した視界の後に現れたのはBB。そして月の裏側に落ちてからお馴染になりつつあるBBチャンネルだった。
生徒会だろうがマイルームだろうが強制的に目と耳だけ介入することが出来る。
僅か数分だけだが、それは向こうの姿をこちらに認識させるだけでなく、こっちの姿も向こうに筒抜けになるわけで。
つまり浴槽で抱きあっている
BBは今まで見たことがないほど間の抜けた表情をした後にトマトのように顔を真っ赤にさせる。
『◎♂♀☆%♪!!!?』
果たしてそれは本当にBBの声だったのだろうか?
機械音だったと言われればそう聴こえるし、動物の声と言われればそう聴こえるかもしれない。
事実として、突如始まったBBチャンネルはただBBの醜態を晒して終わったということだ。
「あっちゃ~。見られちゃったか。ま、いっか。それよりハクノ。もう一回しない?」
アストルフォの提案に白野は顔をBBと同じくらい顔を真っ赤にさせて自身のサーヴァントを小突いた。
「なんだったのかしら、今の?」
「さぁ?」
「理解不能です」
生徒会室で今後の対策を練っていた3人は新手の精神攻撃かと勘繰るという極めて無駄な議論を交わすことになるのだが、それはこの際どうでもいい余談であった。
書いてて思った。
あれ?これもう、真(桜)ルートに行く可能性0じゃね?って。
しばらくはこっちは手を出しません。本命の執筆を優先させます。