「マスター!ちょっと急ぎすぎだってば!」
近くに敵が見えないからか、前へ前へと進む白野をライダーが制止する。
ライダーは月の裏側に落ちた際にウェイター服に似た衣装を着ていたが今は白野と契約したときの騎士服を着ていた。気分らしい。
「でもライダー。まだ先は長そうだしこの階の構造を早く把握しないと」
「だからって焦ってもしょうがないさ。突然敵が現れることもあるんだし、もう少しだけゆっくり行こう」
「うん。そうだよね……ごめんね、ライダー」
気にしない!気にしない!と手をひらひらさせて笑うライダー。
サクラメイキュウの攻略を初めて幾分か経ち、どうやら慣れにより警戒心が薄くなっているようだ。
それを諌められて肩を落とすがすぐに意気を取り戻す。
まるで普段と立場が逆だが彼とて生前色んな場所を旅した身だ。危険には経験則が働くし、マスターの安全のために周りを警戒するくらいのことはする。
そうして進んでいくうちにアイテムボックスを発見した。
手持ちの回復アイテムも心許なくなってきたし、それ関係のアイテムだったらいいなと思いながらいつも通りその箱を開ける。
それが、慢心だったと気づかずに。
「えっ!?」
アイテムボックスを開くと突如として白野がなにか膜のようなモノに包まれた。
「マスターッ!?」
ライダーが即座に引っ張り出そうとするが、その手は弾かれてしまう。
「な、に……コレ……!?」
自分が弄られているような不快感に吐きそうになりながら白野は自分がどうなるのか震えた。
さっきライダーに注意されたばかりだというのにこの失態。情けなさと恐怖で泣きたくなってくる。
「たすけて、らいだー」
そうして自分のサーヴァントに手を伸ばすと同時に膜は消え、床に尻餅を着く。
「いったぁ……なにが……」
尻を擦り、立ち上がると体に、そして周りに違和感を覚えた。
何故か周りがやけに大きくなったように感じる。手の平を見るとイヤに小さい。
「マスター?」
なによりも、ライダーとの身長差がなぜ幼子と大人ほどに差がついているのか?
「あははははははっ!!まんまと引っ掛かりましたね先輩!」
そこで現れたのは黒いコートを着た桜と瓜二つの見た目をしたBBと名乗る少女だった。
「まさか冗談半分で設置しただけの罠にホントに当たるとは思いませんでした!どうですぅ、先輩?見た目は子供、頭脳は大人になった気分は?」
小バカにするように捲し立てるBBに白野は悔しさに唇を噛む。
確認すれば自分は今、10歳以下の体格に変化させられていた。
「あ、ちなみにトラップに引っ掛かったペナルティとしてその姿でいる内は先輩の能力に制限がかかるので急いでここから脱出した方がいいですよ?」
マスターの能力はサーヴァントに影響する。白野の魔術師としての能力が下がったのなら当然ライダーの能力も下がってしまう。
恐る恐るライダーのステータスを確認するとサクラメイキュウに落ちた頃のように初期化されたわけではないが、この階層で行動するにはちょっと頼りない。
「逃げるよ、マスター!」
白野を抱えてライダーは全力で撤退した。
旧校舎の生徒会室に戻った白野に迎えられたのは笑いを噛み殺している凜にいつも通りの無表情のラニ。そして苦笑している桜だった。
「とっても可愛らしい姿になったわね白野」
「まさか、子供の姿に変えられるなんて……」
口元を押さえて笑っている凜と興味深そうに白野のを観察するラニ。その間に桜が白野の状態を調べている。
「先輩の状態ですが、健康には問題は診られません。子供の姿になったプログラムもそう複雑なモノでもないので少々時間はかかりますが、解除可能です」
「少々ってどれくらい?」
「えっと……私と遠坂先輩で先輩を元に戻すプログラムを組んで、ラニさんが今後同じ轍を踏まないようにアイテムボックスを調べる礼装を作成してもらうので……凡そ30時間ほどです」
「丸1日とちょっとだね」
「ま、この際だからゆっくり休んだら?ここ最近色々と棍を詰めてたし、ライダーが警告してたように焦りも出てきてる。一度本格的にリフレッシュするんだと思えば悪いことじゃないわ。貴女たちが一番危険な役割を負ってるんだから、休息も念入りにね」
ウインクしながらそう諭す凜だが白野の方がそれでは落ち着かない。
「でもみんなが頑張ってるのに私たちだけ休むなんて……」
「だから貴女たちが1番過酷な役割を負ってるのにそれで同じ時間だけ働いたら貴女だけ疲労が凄まじいことになるでしょうが!それに言っちゃなんだけど岸波さん、
「はい組めません……」
岸波白野は
もちろん、教えれば将来的には可能だろうがそんな暇は無い。
今ここに必要なのは猫の手ではなく腕利きの技術者なのだから。
わかっていても何か手伝えることは無いか考える白野をライダーが持ち上げる。
「ほら!みんながいいって言うんだからボクたちは休も!じゃ、後はお願いね~」
まだ何か言っている白野を無視してライダーはマイルームへと戻り、マスターをベッドへと落とす。
本人も羽織っていたマントを床に落とした。
「ライダー!」
抗議しようとする白野にライダーは鼻が当たるほどに顔を近づけ、じー、と見てくる。
「な、なによ?」
少し後ずさったマスターにサーヴァントはにっこりと笑う。
「うん!かわいい!!一緒に寝る時とは別種のかわいさだよマスター!」
そのままライダーは白野を抱きしめる。
ライダーの胸に顔を埋めさせられる白野。
それから頬擦りされたり、頭を撫でられたりして一通り揉みくちゃにされた後で今はライダーの膝の上に乗って後ろから緩く抱き締められていた。
「う~んもうしばらくこのままでいいかもね」
そう呟くライダーに白野は驚いたように問い掛ける。
「も、もしかしてアストルフォは小さいほうが良いの!?」
「ん~?こうして程よいサイズの白野を抱き締めるのは好きかな」
他意はないのだろう。ライダーはただ子供の姿になった白野を愛でて楽しんでいるだけなのだ。
ちょっとムッとしながらも白野は自分の想いを口にする。
「私は、早く戻りたいな。このままじゃライダーも力が振るえないし…………それに、その……この身体じゃアストルフォを気持ちよくさせてあげられないし……」
白野はポツリと本心を呟く。
最近身体を重ねることにも慣れてきて自身のサーヴァントに気持ち良くなってもらうことに一種、満たされる感覚があった。
だがこの状態では流石に――――。
「ま、いいんじゃない?別にさ!これはこれでボクは満足だし!流石にボクも子供で相手にしようと思わないしね!」
そのサーヴァントの台詞に言い様のない苛立ちを覚えた。
ライダーからすればその内元に戻るんだから今の状態を楽しめばいいと言ったつもりだったが、聞き様によっては今の主はどうでもいいと捉えられてしまう発言だった。
白野とてそんなことはないことは理解しているがどうにも苛立ちが起こる。
「ん?どうしたんだい、マスター?急に怖い顔して」
白野は答えずにライダーの膝から降りると懐から小瓶を取り出した。
それを良い笑顔で。
「アストルフォ……えい!」
その中身をアストルフォの口に流し込む。
中を反射的に飲み込むと口の小瓶を床に落とした。
「ゴホ!?ゴホ!い、いきなりなにするのさ!?それに何を飲ませ――――」
瞬間、アストルフォは自身の身体が急激に火照っていくのを感じた感じた。
「ちょっ、なにコレ……!?」
「たとえサーヴァントでも発情させられらる特別な媚薬、だって」
「媚薬ぅっ!?そんなのどこで――――――」
「キアラにもらった」
あれは、月の裏側で初めてアストルフォに抱かれた後にひとりで校舎を歩いていた時にキアラと遭遇し、始めはちょっとした世間話をしていたが、なにかを気付いたようにこちらを見ると耳元で囁いてきた。
『もしや岸波さん、昨夜は情事を行いませんでしたか?』
そう訊かれた際に白野は一拍を置いて意味を理解し、顔を真っ赤にする。
『まぁまぁ!やはりそうでしたか!私、そういう雰囲気、特に初めてを終えた後の、は』
そうして上機嫌なキアラに別れ際で媚薬を渡されたのだ。もちろん白野とてこのような薬は使いたくなかったが、つい使用してしまった。
もう後の祭りだ。
薬を飲まされたアストルフォは強い虚脱感に襲われて力が入らないでいる。
白野はベッドの上に立ってアストルフォを見下ろした。
「この姿だと本当に相手に出来ないか試してあげる」
言うと、靴下を脱いだ足を使ってアストルフォのスカートをめくり上げて中の肉棒を露にした。
「あ、足でなんて、ひゃっ!?」
抗議しようとしたアストルフォに白野は痛みを与えない程度に踏むと可愛らしい声が上がる。
「どうしたの、アストルフォ?ずいぶんと硬くなってきてるけど?」
「それは、薬のせいだってば……」
クスクスと笑いながら質問する白野にアストルフォは頬を紅潮させて答えた。
「そう?ま、なんでもいいけどねぇ」
白野もベッドに座り、小さくなった両の足で肉棒をシゴキ始めた。
「は、ハクノォ……ヤメテッたらぁ」
小さくなった両足で擦り、または足の指で挟んで動かしたりする度に甘い声を出すアストルフォ。
最初の射精に至るのにさほど時間はかからなかった。
「ア……ッ!」
射精し、吐き出された精液が白野の足にかかる。
「ふふ。いっぱい出した。それも子供の足で達するなんてさっきの発言は何処に行ったのかなぁ?」
足にかかった精液を見て満足そうに笑う。
アストルフォは呼吸を荒くしながらも1度射精した肉棒はまだ萎えていない。
それを見て白野は着ている制服を脱ぎ捨てる。
「まだおっきいままだね。それに私が制服を脱いだら少し硬くなったような気がする」
「だからぁ……それは、薬のせいだってば……」
「ふうん」
言われて白野はアストルフォへの愛撫を始めた。
身体に手を這わせ、舌で舐める度に甘い声が耳に届く。
その声が白野を興奮させる。
「アストルフォ……こういうのは、どう?」
肉棒に再び触れた瞬間にアストルフォの身体がビク、と跳ねる。
白野は肉棒を自分の薄くなった胸や乳首で擦り出した。
平坦な胸に肉棒の先端を走らせたと思えば時折乳首の突起が当たる。
それを繰り返しているうちにまたアストルフォの快感が高まり、射精しようとした。
しかしその寸前で白野はアストルフォから体を離した。
「ハク、ノ……?」
もう少しで達することができたのにどうして止めるのか?
「ねぇアストルフォ。どうしてほしいかちゃんと口にして。じゃなかったら、ここで終わりね」
「うう……」
白野に囁かれてアストルフォはアワアワと口を動かす。
幼い肉体になったマスターと交わることに躊躇いがあるが、まだ媚薬の効果が治まらず、身体が熱くて仕方がないのだ。
「ハクノ……ボクをまだキモチ良くしてもっと射精させてぇ……!」
頬を紅潮させて泣きそうな顔で懇願するサーヴァントに白野は嗜虐心がそそられる。
いつも経験の差からか自分をリードしてくれる相手が涙目で求めてくる。
それに表現し難い快感があった。
「それじゃ、挿入れるね……」
体は小さくなったが処女膜は再生されていないのでなんとか膣内に挿入出来る筈。アストルフォの上に乗って肉棒を自分の入り口に合わせて少しずつ体を落として行く。
「……っ!?」
しかし、やはり肉体が小さくなったことで白野にも普段よりも膣内が圧迫されているように感じ、若干の痛みが伴う。
「ゴメン、アストルフォ……全部は、ムリ……」
肉棒の半分程挿入したところで止まってしまった。白野は下にいるアストルフォに体を預ける。
それでも少しずつ腰を動かしてアストルフォに快楽を贈ろうと動く。
「んん!?いつもより、キツイ……!」
アストルフォが呟くがそれに反応している余裕は白野にはなかった。
肉体が小さくなった影響か、腰を動かす度に膣内全体に肉棒が擦られ、思考が乱れる。
そんな中で白野はアストルフォの存在を求めるように指を絡めてきた。
「ハクノ、ボク……また……」
「い、いよ……いっぱい、射精して……」
こうして3度目の、精は白野の膣内に吐き出された。
「いや~なんていうか、ハクノの新たない1面を見たね!スッゴくノリノリだったし」
「……うるさい」
行為が終わり、再びアストルフォは白野を膝に乗せていた。
さっきまでさんざん喘ぎ声を上げていたがこうして薬が切れると性欲よりも愛しさが強く湧き上がってくる。
そして白野の方はさっきまでの自分に絶賛後悔中だった。
なんであんなことをしてしまったのか。
アストルフォが言うように自分にあんな嗜好があったことに戦慄し、思考を止めた。
「でもやっぱりボクはああいうことをするなら元のハクノのほうがいいなぁ」
「~~~~~~っ!?」
「あれはあれで気持ちいいけど、元の方がボクに合わせた気持ちよさっていうかさ~」
それ以上は聞いていられずに白野はアストルフォの口を自分の唇で塞いだ。
「ハァハァッ!子供の先輩カワイイ……」
その頃BBは画像データとして保存しておいた小さくなった白野を見てご満悦だったのを知る者は当然ながらひとりもいない。