シャーリーの勝負の行く末がわかっちゃうとつまらないかなと。
◇シャーリーside◇
朝。むくりと起き上がり、鏡で顔を確認する。
‥‥ひどい顔だ。目元は赤く腫れ上がりまるでクマのようになっている。昨日弘義に完全にフラれ、夜はずっと泣いていた。もう一生分泣いたかもしれない。
何がいけなかったんだろう。どこで間違えたんだろう。途中迄は完全にうまく行っていた筈なのに!
はやてさんにはもう私の狙いはバレてしまった。ここからはガードはより一層固くなるだろう。
弘義がはやてさんに確認をとるとは思わなかった。肉体関係を持たせたのは失敗だったのかもしれない。それによって、私の予想以上に二人の信頼関係が深まってしまった。という事なのだろう。私の知ってる弘義ならあのタイミングではやてさんに確認をとろうとはしなかっただろうから。もう‥私にはチャンスは無いのだろうか。このまま、諦めるしか無いのだろうか‥
嫌だ!イヤだよ。そんなの!考えるのよシャーリー!素数を数えて落ち着こう。
はやてさんと肉体関係を持って、絆が深まったんなら‥私も肉体関係を持てば絆は深まるんじゃないかな!かな!かな!そうだよ!どうせなら駄目元で、全力で行くべきだよね。私はすぐさま、メールを送る[返信はすぐに来た。
その内容を見て、私の唇はつり上がる。
勝負は明日だ。
次の日、私は司令室の前に立っていた。
ここで待ち合わせをしている。ある人 達を待っているのだ。
程なく彼女達は現れた。
「「ごめんシャーリー待った?」」
「全然待ってないですよ。なのはさん、フェイトさん」
「「本当に大丈夫なの?」」
彼女達は声を揃えて不安を口にする。
「フェイトさんはこのまま諦めていいんですか?」
私が逆に聞き返すと。
「はやては‥親友だし、二人が幸せなら‥私は‥別に‥」
「私だってはやてさんは大好きですし、弘義が幸せならそれでいいかなと、納得しようとしました」
「でもね、納得出来ないんです。だって私は、自分の気持ちを全部ぶつけてないですもん!ここで引き下がったら、私、一生後悔しますから‥」
「そっか‥そうだよね‥気持ちを伝えもしないで諦めるなんて、出来ないよね‥」
フェイトさんは納得してくれたようだ。
「うん。後悔はいけないよね。全部ぶつけよう!」
すると、黙って聞いていた、なのはさんもやる気になってくれたようだ。
思った通り、こういう言い方をすれば彼女は乗ってきてくれると思った。
私達は三人で手を出して重ね合わせ、気合を入れた。
‥計画通り‥!
そういえば、はやてさんが言っていたっけ。
なのはさんはまだ恋心を自覚してないって。
私は一瞬逡巡する。
これは賭けだ。場合によっては、最強のジョーカーが敵にまわる。
だが、ガードのきつくなったはやてさんの壁をぶち破るには、エースオブエースの突破力が必要なのだ。背に腹は変えられない。私は覚悟を決める。
「なのはさん」
「どうしたのシャーリー」
「OHANASHIがあります」
さて、難易度は神級、失敗したら「死」
震えそうになる足をつねって、気合を入れ直す。