勝手ですみません。完結出来る目処がたってないのに、駄文垂れ流すのはどうかなーと、悩んだ末の結論です(´・ω・`)すみません。 完結しなくてもいいよ。久歳偏も読ませろよという、奇特な方いらっしゃいましたら、メッセくださいな。登録します。
◇弘義side◇
ある昼下がり。俺はシャマル先生からはやてが産気付いたと連絡を受け、海鳴大学病院へと走っていた。
息は切れ、こぼれる汗もそのままにひたすら走る。
ノックすらもどかしく、病室のドアを開け放つ。すると、ベッドの上では、はやてがよつん這いになり、ふう。ふう。痛い。痛い。と、玉のような汗を滲ませながら、その端正な顔を苦痛に歪めていた。その周りには真剣な表情の石田先生と、シャマル先生。そしてヴィータやリィン達騎士の面々が心配そうな顔で囲んでいた。間に合ったか。
「はやて!」
「ああ。弘義。来てくれたんか‥おおきにな」
「大丈夫か?」
俺が駆け寄って、はやてに声をかければ、彼女は、痛みに顔を歪めながらも、少しだけ安心したのか、口元を少しだけ綻ばせる。その顔が可愛いくてぼかぁ!ぼかぁもう!危うく押し倒したくなる。が、そんなことが当然出来るわけもなく。俺がはやての手を握り、立ち尽くしていると、
「そのまま声を掛けてあげて」
と、石田先生が言ってくる。
声を掛けろといわれても、一体何を‥と、俺が驚きとまどっていると、
「あ!子宮口が開いたわ!」
「はやてさん!このまま一気に産んじゃいましょう!」
「大丈夫だ!はやて!大丈夫だ!」
俺は手を握りしめ、はやてに声をかけ続ける。
そこからは、あれやこれやと一気に進み程なく、産声があがった。
「おめでとう。元気な男の子よ」
石田先生から赤ん坊を渡され、俺はその子を腕に納めると、じっと顔を見る。まだ髪の毛も薄く、顔もくしゃくしゃで、顔立ちもはっきりしないが、言いようのない感情が沸き上がり、俺はボロボロとその場に泣き崩れてしまった。
「ありがとう。産まれてきてくれてありがとう‥!」
そんな俺を騎士達が生暖かい目で見ていたが、まったく気にならなかった。はやては少しなみだぐんでいた。やはり痛かったのだろう。男にはわからん痛みっていうしな。
ナニハトモアレ、五月5日、八神久歳。誕生。
願わくば。この子の人生に幸多からんことを。
その後、赤ん坊をはやてに任せ、俺は病室の外で、放心していた。
「ふふ。あっさりでびっくりした?」
そんな俺に石田先生が声を掛けてくる。
「そうですね‥初めてなのてなんとも言えませんが、予想よりは‥」
「ふふ。旦那さんが来て、奥さんが安心してするすると産まれちゃうってことは結構あるのよ」
「へえ、そうなんですね。なら来た甲斐ありましたね」
「もちろん。ただ今回は、それでも異常な速さだったけどね」
「そうなんですか」
「うん。まあそれだけ貴方が安心を与えたってことなんでしょう。愛されてるわね」
うりうりと肘で小突いてくる石田先生に俺は顔を赤くするしかできない。
「あの子を‥はやてさんを幸せにしてあげてね」
そう言えば。石田先生ははやてが子供の頃から、ずっと主治医をやってくれているらしい。
「はい。任せてください」
俺が石田先生を真っ直ぐ見返し、そう答えれば、石田先生もふっと柔らかく微笑み、安心したような穏やかな笑顔を見せてくれる。
はやては色んな人に愛されているな。
願わくば、我が愛息もこんな風に愛されるように育ってほしい。島津歳久のように敵からも愛されるような、愛され系になってほしいものである。
妄想にお付き合い頂きありがとうございました。