※この作品はR-18です。

【ラブライブ μ's物語 Vol.2】僕らのバイブ 君との愛撫   作:スターダイヤモンド

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にこの葛藤 その2

 

 

 

 

 

「…虎太郎(こた)にキスを迫られて…怒ったら…花陽が『じゃあ、私とする?』とか言って…それとも花陽が『虎太郎くん、私とチューしようか?』と言ったのを、アタシが怒ったんだっけか…」

とにこは、腕組みしながら、う~ん…と唸った。

 

「…っていうか、あれ虎太郎(こた)だった?ミョーに大人っぽかったような…」

 

時間が経てば経つほど、どんどん内容はあやふやになっていく。

夢の中で見た人物が自分の弟だったのか、正直、自信はない。

 

だが、にこは

「この娘を妹たちと一緒に、お風呂に入れたのが原因ね!『胸を触られちゃった』とか言うから、きっと言葉がどこかに引っ掛かってたのよ」

とベッドの中で寝息を立てている花陽を見ながら、自己分析して、そう結論付けた。

 

 

 

花陽が泊まることになったキッカケは、まさにこのことが原因だった。

虎太郎のイタズラで、服がびしょ濡れになった彼女は、にこの妹弟たちとの入浴を余儀無くされたのだった。

 

 

 

「いずれにしても、バカバカしい夢だったことに、間違いないわ!」

 

そう呟いて、ベッドに座っていた彼女は、再び花陽の隣で横になり、羽布団を胸元まで引き上げた。

 

まだ予定している起床時刻までには、4時間以上もある。

目覚めたついでだからと、そこまで起きていよう…というには、あまりにも長すぎる。

にこは、もう一眠りして、時が来るのを待つことにした。

 

 

 

しかし…

 

 

 

何の気なしに

「…アイツ、アタシといつまでお風呂に入るのかしら…」

などと考え始めてしまった。

 

 

 

…普通…

 

…小学校の高学年くらいになれば、一緒に入るのを嫌がるようになるわよね?…

 

…自分で頭とか洗えるようになれば、自然に入らなくなるハズ…

 

…知らないけど…

 

 

 

…遅くても…アソコに毛が生えてくる頃までには…

 

…いや、そうなったら『一緒に入ろう』って言われても、アタシが拒否するわ!…

 

 

 

…

 

「ぬゎんで、アンタと一緒に入らなきゃいけないのよ!」

 

「ぬゎんで…って、姉弟(きょうだい)だから?」

 

「あのねぇ!いくら姉弟でも、そういうことが許される年齢と許されない年齢ってあるでしょ!もうソコがそんなことになったら、ムリだから!」

 

「大丈夫だよ!俺、姉ちゃん見ても、興奮しね~し…」

 

「アンタが良くても、アタシがダメなの!」

 

…

 

 

 

…って、なにを自分のスタイルをそんなに卑下してるのよ!…

 

…さすがにあと5~6年もすれば、それなりに色気だって出てくるハズだわ…

 

 

 

…「にこちゃんにはムリだにゃ!」…

 

 

 

「うるさいわね!猫娘は黙ってなさいよ!」

 

にこは、そこにはいない後輩に向かって、思わず怒鳴った!

 

 

 

その声を聴いてか、花陽が一瞬

「…ん…んん…」

と小さく呻いたが、しかし起きること無く、さっきまでと同じように、寝息を立て始めた。

 

 

 

「どうして凛が出てくるのよ…」

 

勝手に妄想して出演させたのは、他ならぬにこ自身なのだが…。

 

 

 

…

 

「ぬゎんで、アンタと一緒に入らなきゃいけないのよ!」

 

「ぬゎんで…って、姉弟(きょうだい)だから?」

 

「あのねぇ!いくら姉弟でも、そういうことが許される年齢と許されない年齢ってあるでしょ!もうソコがそんなことになったら、ムリだから!」

 

「ソコがそんな…って、どんな?」

 

「へっ?…だ、だから…つまり…大人になったっていうか…その…」

 

「こういうことか?」

 

「きゃ~!なにパンツ脱いでるのよ!」

 

「だから大人になったって、こういうことだろ?にこ姉ぇの裸見てたら、こんなに硬くなっちゃって!」

 

「バカ!くだらないこと言ってないで、早くそんなモノ仕舞いなさいよ!」

 

「ムリだよ!オレ、もう我慢が!!…」

 

…

 

 

 

「こらぁ!虎太郎(こた)!やめなさ~い!!」

 

にこは再び大きな声を出すと、ガバッと上半身を起こした。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…シャレにならないわ…」

と少し呼吸を荒くしながら、独り言つ(ひとりごつ)する。

 

 

 

…あぁ、ビックリした…

 

…にこ、アンタは一体、なに考えてるのよ!…

 

…漫画の読みすぎだから…

 

 

 

…でも…

 

 

 

…思春期になれば、いつか色気付く日が来るのよね?…

 

…まったくあり得ないことじゃないわ…

 

…ブサイクな姉ならともかく、相手は宇宙ナンバーワンアイドルのアタシじゃない!…

 

…そういう目で見られないハズがないんだから…

 

 

 

…みんなは、そういう心配しないのかしら?…

 

…絵里と穂乃果は…下がいるって言っても妹だし…

 

…海未は…歳の離れたお姉さんだったかしら…

 

 

 

…あとのみんなは…独りっ子?…

 

 

 

…まったく、役に立たないんだから…

 

 

 

…希あたりなら…話は聴いてくれそうだけど…

 

 

 

…「そんなら、ウチが2人のお手伝いしよっか♡」…

 

 

 

「セクハラ親父か!!」

 

にこは三度(みたび)ベッドの上で叫び声を上げたのだった…。

 

 

 

…バカだ…

 

…アイツに相談なんて、絶対ムリじゃない!!…

 

 

 

 

 

~つづく~

 

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