悪神の魂を宿した兵藤一誠 作:岩喰う
ここはとある空間、その中には一人の人間と一柱の神が立っていた。
「で、お前さんは何を特典として何を望むんだ?」
「主人公になる事。」
神の言葉に人間の男はそう即答をする。
「ふーん、希望する主人公ってのはいるのか?」
「ハイスクールD×Dの兵藤一誠。」
興味無さげに質問をする神に対してまたもや即答する人間の男。
「はいはい、ハイスクールD×Dの兵藤一誠ね。そんじゃあ、そいつが持っている物もお前の方に行くようにすればいいんだな。」
「そうだ。それに悪魔になる事をできない様にしてほしい。」
確認をする神に人間の男はさらに注文をしてくる。
「はいはい、もうそれだけでいいな。」
「あぁ、早くしてくれ!!」
神の言葉に興奮気味に急かせてくる人間の男。
「そんじゃ、バイバイ。」
神はその言葉を最後に男を目的の世界にへと転生させるのだった。
「{よしよし、これで奪ってやったぞ!兵藤一誠から赤龍帝の籠手も、悪魔になる事を!!これで、ハイスクールD×Dの女共は俺の物だ!!!}」
そう男が転生の最中にそんな事を考えている中で、神はある事をしていた。
「うーん、あの転生者俺に対する態度がなってなかったな。興奮し切ってたし、キモイかったから嫌がらせに兵藤一誠に別の物を埋め込むか!!」
そう言いながら神が取り出したのはくじと書かれた箱で、中にはいくつもの紙が入っている。
「紙くじ、はっじめっるよ~!!」
テンション高めでそう言った後、素に戻った神はこうつぶやいた。
「なにやってんだろ、俺・・・。まぁ、取りあえずくじ引こうか。」
落ち込み気味でそう言いながらガサゴソと箱の中をかき混ぜて一枚の紙を取り出した。
「どんな特典になったかな?」
神はそう言いながら折り畳まれた紙を広げていくと、そこに書かれていたのは・・・。
【悪神の魂を宿し、その力を使役できる。】
悪神の魂一覧
アンラ・マンユ
ザリチュ
タルウィ
アカ・マナフ
ドゥルジ
アエーシュマ
タローマティ
サルワ
アパオシャ
それを見た神の反応は神とは思えないほどの凶悪な笑みを浮かべた顔をしていた。
「クヒヒヒヒッ、ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!何コイツ、どんな引き運してんだよ!! こんなの初めての無料10連レアガチャでいきなり全部レジェンドレア引くようなモンじゃねぇかよ!!やっぱり、あんなド三流の奴には
自分の送った転生者に嫌悪丸出しの表情で嘲笑と憐れみと侮蔑の意味を込めた言葉を言いながら高笑いをする神なのだった。
僕の名前は一誠、ただの一誠。
僕の人生は弟が生まれてから変わった、両親弟の事ばかりを可愛がり僕の事は居ない存在として扱われてきた、必要ないんだと思った時死ぬ事を決意した。
激しく雨の降る中、傘も差さずに歩いていると体から力が抜けていき倒れてしまう。
これで僕も死ねるんだその瞬間、俺の意識が暗転した。
眼を開くとそこには綺麗で妖艶な雰囲気を纏ったお姉さんが九人いた。
だが、そのお姉さん達は普通とは違うと見た瞬間に感じた。
すると、お姉さん達の中で頭に二本の角を生やしたアッシュブラウンの髪で紫檀色の眼をしたお姉さんが俺の事を抱き上げて話しかけてくる。
『君、大丈夫?今の状況理解出来る?』
そう言って来るお姉さんに対して俺はこう言った。
「お姉さん達誰なの?」
「それは後で話してあげる、今は体を温めないと。タルウィ、お願い!」
「オッケー、任せて!!」
タルウィと呼ばれて元気良くそう言って来るのは明るい橙色の髪に濃紫色の眼をしたお姉さんで、僕の事を優しく抱き締めてくれる。
お姉さんに抱かれているとだんだんと身体が温かくなっていくのを感じる。
「・・・あったかい。」
僕がそう言葉を漏らすと、それが聞こえていたのかお姉さんがこう言って来る。
「ありがとう。」
僕はその温かさを感じながら眼を閉じて眠りに就くのだった。
・・・・・・・。
しばらくしてから僕が目を覚ますと、大きなベッドで僕の事を温めてくれていたお姉さんを含めて九人全員のお姉さんが寝ていた。全裸で。
「え、ええっ!?」
あまりの光景に驚きのあまり大声を上げてしまう。
「あっ、起きたんだ。」
そう言って来るのは眼鏡をかけた深緑色のセミロングの髪に優し気な水色の眼をしているお姉さんだった。
そのお姉さんの言葉を皮切りに他のお姉さん達も起き始める。
「それじゃあ・・・、自己紹介しよ。」
そう言って来るのは最初に僕に話しかけてくれた灰色の髪のお姉さん。
「ボクの名前はアンラ・マンユ、ゾロアスター教の悪神で【絶対悪】とも呼ばれてる。」
アンラお姉さんがそう言った後、次々とお姉さん達が自己紹介をしてくる。
「私の名前はザリチュ、ゾロアスター教の悪神で【渇き】を司っているの。」
「あたしの名前はタルウィ、ゾロアスター教の悪神で【熱】を司ってるんだ!!」
「私の名前はアカ・マナフと言います、ゾロアスター教の悪神で【悪しき思考】を司っています。」
「私の名前はドゥルジよ、ゾロアスター教の【虚偽】と【不浄】を司っているの。」
「我の名前はアエーシュマ、ゾロアスター教の悪神で【狂暴】を司っている。」
「ワシの名前はタローマティ、ゾロアスター教の悪神で【背教】を司っているわ。」
「私の名前はサルワ、ゾロアスター教の悪神で【無秩序】を司ってんの。」
「私はねアパオシャって言うんだ、ゾロアスター教の悪神で【旱魃】を司ってるんだ~。」
お姉さん達の自己紹介が終わると、今度は僕の番となった。
「僕の名前は一誠、ただの一誠です。」
僕がそう言うと、アンラお姉さんが僕の事を抱きしめてくる。
「よく頑張ったね、もう大丈夫だよ。」
そう言いながら僕の方にしっかりと目線を合わせてくるお姉さん達。
言っている意味は分からなかった、でも、胸が軽くなった気がした。
本来の
この出会いがこれからの出来事に影響してくるのかは誰にもわからないのである。