悪神の魂を宿した兵藤一誠 作:岩喰う
悪神の力を使いこなすために修行をすることになった僕は精神世界で悪神達による能力の指導と戦闘訓練を行い、異空間の中では身体に悪神のオーラを纏わせて染み込ませていき、メキメキと力を上げていく事ができた。
だが、力を上げたとは言っても悪神達ばかりを相手していては感覚が鈍ってしまう事を思った僕はお姉さん達にこう言った。
「ねぇ、今の僕の実力ってどれくらいなの?」
そう問いかけると、アエーシュマお姉さんがこう言って来る。
「一誠の成長速度は我々の予想を遥かに超えていた、今の一誠の実力は我々の一つ下というところだろう。」
「そうは感じないんだけど。」
「それもそうだろうよ、お前を鍛えているのは悪神だぞ。神を相手にそう簡単に超えられると思うな。」
「確かにそうだよね。」
アエーシュマお姉さんの言葉に僕は苦笑しながらそう言った。
すると、タルウィお姉さんが僕の後ろから抱き着いてくる。
「一誠はあたし達以外の相手と戦いたいんだね。」
「うん、戦ってみたい。」
僕はタルウィお姉さんの言葉に同意する。
「しかしだな、一誠の相手に相応しい相手が限定されてくるぞ。」
「でもさー、今の状況だとマンネリ化して一誠も飽きちゃうよ。」
「たしかにそれはそうだが、何かいい案でもないものか。」
うーん、と考え込みはじめてしまうアエーシュマお姉さんとタルウィお姉さん。
すると、そこにアンラお姉さんがやってきてこう言って来る。
「だったら、世界を回るといい。」
「え?」
いきなりの提案に僕達は呆けてしまう。
「相手を見つけるのも修行、身を隠すのも修行。それだったら索敵・隠密行動の実戦になる。」
それを聞いた僕はアンラお姉さんに抱きつき、こう言った。
「ありがとう、アンラお姉さん!!」
「うん、どういたしまして。」
僕の感謝の言葉にアンラお姉さんが優しく微笑みながらそう言って来る。
「それじゃあ、早速旅に行くための準備をしなきゃ!!」
僕はそう言って現実世界へと戻っていくのだった。
精神世界では・・・。
「おい、アンラ・マンユ大丈夫なのか?」
我、アエーシュマは鼻血を手で塞ごうとしているが塞げていないアンラ・マンユに問いかける。
「だい・・・じょうぶじゃない、一誠マジ天使ィ。」
そう言った後、アンラ・マンユは床にへと倒れるのだった。
「あの【絶対悪】と恐れられているアンラ・マンユを笑顔だけで倒すなんて・・・、一誠恐ろしい子!!」
タルウィも訳の分からん事を言い始めるし、我はどうしたらいいのだろうか。
とりあえずアンラ・マンユを安静にさせるか。