悪神の魂を宿した兵藤一誠 作:岩喰う
僕は旅の準備を済ませた後、異空間の中で修行をしている時にある事を考えていた。
それはアンラお姉さん達が教えてくれた三大勢力や各神話体系の勢力についてだ。
三大勢力は何百年か前の戦争でその大半を失ったが、「悪魔の駒」と呼ばれるもので勢力の拡大を図っている。
各神話体系の神々も隠し玉を持っているようだ。
僕がこのまま旅に出たとして遭遇する可能性は高い為、何らかの対策を打つ必要があると判断した。
「どんなものがいいと思う?」
僕の問いかけに対してアンラお姉さんがこう言って来る。
『一誠の力と血を使って眷属を作るって言うのはどう?』
「眷属?」
アンラお姉さんの言葉に疑問符を浮かべていると、ザリチュお姉さんがこう言って来る。
『眷属って言うのは従者・配下・所従の様な隷属身分の者の事だね。』
「ふーん、それで僕の力と血で作れるの?」
『そうよ。』
「分かった、それじゃあ何体か作ってみるよ。」
そのような会話を経てラーメンを食べ終わると同時に僕は魔法陣を展開させて、そこに僕の力と血を流し込んだ。
すると、魔法陣が強い光を放ちながら一匹ずつの獣を召喚した。
魔法時からは獣は金色の鬣を靡かせ血の様に赤い眼で僕の事を見てくる体長が三メートルくらいの巨大な黒い
『あなたが私を作った者か?』
「うん、そうだよ。」
獅子の問いかけに僕がそう答えるとこう言って来る。
『主よ、私めに名前は授けては戴けませんか?』
「名前?いいよ。」
『ありがとうございます。』
獅子の言葉に僕は了承し、名前を何にするか考え込んだ後、こう言った。
「アークディウスでいいかな?」
『アークディウス・・・、良き名を授けていただき感謝します。』
僕が名前を伝えると、獅子もといアークディウスは一礼してくる。
「それじゃあ、そのままの姿でだと外は歩けないから人間に化けてくれる?」
『承知いたしました。』
僕がそう言うと、アークディウスはどす黒いオーラを身体に纏ってから人間へと姿を変えていく。
人間の姿になったアークディウスの姿は褐色肌でストレートロングヘアーの金髪に赤い猫眼をした給仕服を着たグラマラスな女性である。
「この姿で問題はございませんでしょうか、主?」
「うん、問題なし。」
「ありがとうございます。」
変化した姿について聞いて来るアークディウスに対して僕がそう言うと頭を下げてくる。
「それじゃあ、他にも作ろうかな。」
そう言うと、アークディウスが涙目でこう言って来る。
「主、私だけでは不満なのですか?」
それに対して僕はこう言った。
「そうじゃないけどね、多い方が僕の目的が円滑に進めることが出来るからね。」
「目的でございますか?」
「うん、僕の目的は復讐だからね。その復讐相手の仲間に邪魔されるのはうっとうしいから
「畏まりました、我が主。」
そうした会話をした後、僕はアークディウスの後に三体の眷属を作りだした。
二体目の眷属は全身に紅蓮の炎を纏い、三本の尾を生やしている赤い眼をした巨大な猛虎・ヴェファル
三体目は橙色の眼をした銀色の鬣に蹄に岩を思わせる甲殻を持つ筋肉質な黒い巨馬・ベレイルヴァッロ
四体目は緑色の眼をした漆黒の翼を持つ巨大なカラス・ルヴォニクス
この三体も擬人化をしたうえで僕の前に傅く。
「我等眷属一同、主一誠様に絶対の忠誠をここに誓います。」
「うん、君達には期待しているよ。」
そう言いながら頭をさらに深く下げる眷属を見て、僕はそう言った。
こうして、僕は四体の眷属を作り出し、復讐への一手を進めるのだった。