「お、朝霜」
「長波」
訓練に合流した朝霜に気付いた長波は、片手を上げて朝霜を出迎えた
今長波は、ジャージ姿で参加していた
そして、準備運動をしていると
「朝霜、なんかやったのか?」
「ああ?」
長波からの問い掛けに、朝霜が首を傾げた
すると長波は
「教官が睨んでるから」
と響の方に視線を向けた
確かに、気づけば響が朝霜を睨んでいた
「あぁ……司令官に飛び掛かった」
「マジかよ……」
朝霜の言葉を聞いて、長波は絶句した
長波も気が強い性格だが、流石に驚いた様子だった
すると、朝霜が
「ただまあ、気が付いたら投げられてた……あの司令官、強いなあ」
と呟いた
それを聞いて、長波は
「当たり前だろ……祐輔さんは、この鎮守府随一の格闘戦能力保持者だ……吹雪総秘書艦だって、勝てないって聞くぞ」
と言った
すると、響が
「そろそろ訓練を開始するよ」
と言った
それを聞いて、長波が
「了解!」
と敬礼した
それに僅かに遅れて
「了解」
と朝霜も敬礼した
すると、響が
「声が小さいよ」
と朝霜を睨んだ
声量は変わらないが、その気迫に押されて
「り、了解!」
と再度敬礼した
すると、響は頷いてから
「それじゃあ、グラウンド30周。ランニング、始め」
と告げた
それを聞いて、二人は走り出した
そして約二時間後、ランニングは終わった
長波は少し肩を動かす位に対して、朝霜は両手を膝に突いていた
「朝霜、大丈夫か?」
「な、なんとか、な……」
長波の問い掛けにそう返すが、朝霜の呼吸は荒い
すると響が
「次は、五分休憩した後に懸垂50回」
と指示を出した
それを聞いて、長波は
「了解!」
とすぐに敬礼した
それに僅かに遅れて、朝霜が
「了解です!」
と敬礼
その後、二人は一日中訓練をしていた
そして訓練終了後
「き、キツい……」
朝霜は、汗だくでグラウンドに転がっていた
すると、長波が
「ほれ」
とボトルを差し出した
中身は、スポーツドリンクだ
朝霜は受け取ると、一気に半分近く飲んだ
そして、長波に返すと
「体力作りは分かるけどよ……白兵戦訓練なんて、意味あるのかよ……」
と呟いた
すると、少し飲んだ長波が
「あるさ……」
と言った
そして、朝霜が顔を向けると
「今から二週間位前にな、アタシ……訓練期間中に無断で出撃したんだよ……」
と語りだした
それは、長波が配属されたばかりの頃だった
長波は自分なら行けると、訓練期間中に関わらずに一人で出撃
しかし、長波は重巡リ級フラグシップ率いる敵艦隊と遭遇
駆逐イ級後期型を一隻運良く撃沈出来たが、リ級の砲撃が直撃
大破してしまったのだ
そこに現れたのが、単艦出撃してきた吹雪だった
吹雪は砲撃と雷撃で、他の敵を軒並み撃沈させると、艦娘用の短刀を抜刀
一刀でリ級の右腕を肘から切飛ばし、肘打ちを腹部に見舞い、蹴倒した
その直後に、その胸に短刀を深々と突き刺して撃沈
吹雪は、一人で残り五隻を撃沈させたのだ
その後は、吹雪に曳航されて帰還
祐輔にこっぴどく叱られた
そして、本来だったらもう終わる筈だった訓練期間が一ヶ月伸びたのだった
その後長波は、同行していた吹雪に聞いた
なぜ、近接白兵戦をしたのかと
すると吹雪は
『近くに長波ちゃんが居たから、巻き込まないようにした』
と言ったのだ
艦娘の戦闘は基本的に、遠距離戦
砲雷撃戦闘である
しかしそれでは、リ級の近くに居た長波まで巻き込まれる可能性があった
だから吹雪は、まず周囲の敵を優先して攻撃
その後、リ級に近接白兵戦を挑んだそうだ
その判断は正しく、長波はこうして生きている
「それで吹雪総秘書艦の師匠が、提督……祐輔さんらしい」
と長波が言った
その直後、甲高い警報音が鳴り響いた
「な、なんだ!?」
「ああ、定期便だな」
朝霜は慌てるが、長波は冷静にそう言った
「定期便?」
「あん? 知らないのか? ここは、防衛の最前線だぞ?」
知らない様子の朝霜にそう言って、長波は
「あっちだ」
とある方向を指差した
すると見えたのは、空を覆い尽くす飛行機の大編隊だった
「あ、あれって……」
「泊地水姫の編隊だな。陸機混じりだし」
朝霜が絶句するなか、長波はそう言った
すると、朝霜が
「げ、迎撃は!?」
と立ち上がった
すると、長波が
「大丈夫、もう始まるさ」
と返した
その直後、次々と迎撃機が上がっていく
「今日は、主力の空母艦娘達が全員居るからな……それに、例え突破しても……」
と言っている間に、一部の機体が迎撃機を突破した
だがその直後に、分厚い弾幕が形成されて、空中に爆発の華を次々と咲かせる
「な……」
「何時見ても凄いなぁ、海神の弾幕」
朝霜は絶句するが、長波は呑気にそう言った
「海神って、確か、戦術機の……?」
「おう。この鎮守府には、一個大隊規模が配備されてるんだとよ」
朝霜の問い掛けに、長波がそう言った
81式強襲歩行攻撃機・
第一世代にあたる戦術機で、基となったのはアメリカ軍海兵隊に1977年に採用されたAー6《イントルーダー》という機体である
それを帝国海軍海兵隊に採用する際に改修した機体で、原型機よりも攻撃力と水中での最高速度を上げた機体だ
原型機は片手四門の36mmチェーンガンと二門の120mm滑空砲
更に、スパイクマニュピレーターを固定装備としていた
それを海神は、片手六門の36mmチェーンガンと二門の120mm滑空砲、スパイクマニュピレーターになっている
その弾幕は圧倒的で、たった一個小隊でFー4E一個中隊を殲滅出来る火力を有している
その主任務は、橋頭堡の確保と対空迎撃だ
そして今、海神はその真価を発揮
接近してきていた最後の敵機を、蜂の巣にした
「ん、終わったな」
長波はそう言って、朝霜の肩に手を置いて
「さあ、戻ろうぜ」
と言った
それを聞いて、朝霜は
「あ、ああ……」
と答えることしか出来なかった
そして朝霜は、長波の案内で宛がわれた部屋に向かったのだった
その頃、ある部屋では
「つっ……やっぱり、大隊規模は厳しいか……」
と祐輔が、左目を押さえていた
すると、里香が近寄り
「いくらアナティカルシステムを使ってるからって、無茶し過ぎよ!」
と言って、祐輔の左目の上に付けられていた眼帯のような物を外して、祐輔を近くのソファに寝かせた
そして、祐輔の頭に濡らしたタオルを乗せて
「やっぱり、もう少し操縦妖精の数を増やして訓練させたほうがいいわよ」
と祐輔に言った
すると、祐輔は荒く呼吸しながら
「そう……ですね……」
と返した
すると、そのタイミングでドアが開き
「医療班到着しました!」
と古鷹と羽黒が入ってきた
それに気づき、里香は
「急いで!」
と手招きした
その手招きに応じて、古鷹と羽黒は急いでソファの隣までストレッチャーを移動
「行くよ!」
「はい!」
二人は息を合わせると
「1、2の!」
「3!」
と一気に祐輔の体をストレッチャーに乗せた
そして、キチンと乗せたことを確認すると
「では、運びます!」
と里香に言ってから、その部屋から出ていった
それを見送ってから里香は、その部屋の機械を片付け始めた
その機械を片付けながら、里香は
「こんな機械……使わないようにしないと……」
と呟いたのだった
どういう話を書いてほしいですか
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戦闘多め
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日常多め
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エロ多め