※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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すいません、短いです


終結

「何故だ! 何故、我々の精鋭が容易く!!」

 

第六師団を裏から操っていたアメリカ軍の大佐は、苛立った様子で机を何度も叩いていた。

部下達からの報告では、第六師団だけでなく、アメリカ軍の部隊からの通信も次々と途絶していっている。

陸戦部隊は上陸した二個中隊のうち、一個中隊と一個小隊。戦術機部隊は全滅したと考えている。

大佐からしたら、あり得ない事だった。

確かに、深海棲艦が現れてから数年間はアメリカは衰退してしまった。それは事実だ。

しかし、戦術機が開発され、アメリカ国内にも多少だが艦娘が現れた。

ならば、再びアメリカ合衆国こそが世界の中心になるべきだ。

当代のアメリカ大統領はそう考えて、悠陽の暗殺と調べて分かっていた冥夜を暗示で操り、傀儡政権にし、アメリカを宗主国にしようと画策した。

その矢面に立たされたのが、第六師団だった、ということである。

大佐は何とかしようと、今残されてる戦力表を開こうとした。

その時、建物が大きく揺れた。

 

「な、何事だ!?」

 

直ぐに受話器を掴み、警備室に居る部下に繋げた。

だが、返事は無い。

 

「おい! 答えろ! おい!!」

 

何度呼び掛けても返事は返されず、大佐は苛立ちから受話器を地面に叩き付けて、今居る部屋から出ようとした。

その瞬間、ドアが轟音と共に大佐の方に吹き飛んできて、ぶつかった大佐は壁に叩き付けられた。

その痛みと衝撃で呼吸困難になりながらも、大佐は何が起きたのか把握しようとした。

だが、入り口からドカドカと黒い装備を身に纏った一団が入ってきて、大佐に一斉に銃口を向けた。

 

「な……」

 

大佐が困惑していると、一人が拳銃を向けたまま近寄り

 

「動くな……抵抗するなら、痛い目を見ることになる……貴様で最後だ……投降するならば、命の保障はする」

 

と告げた。

つまり、拠点に居たアメリカ軍の部隊は全滅したということだ。

 

「バカな……! 貴様達のような、極東の黄色い猿の分際で……!?」

 

「その流暢な英語……貴様、アメリカ人か……」

 

先ほど投降するよう呼び掛けた人物は、別の拳銃を向けると発砲。撃った弾は大佐のうなじ辺りに命中し

 

「貴様……」

 

大佐は直ぐに倒れた。撃ち込んだのは、麻酔弾である。

大佐が寝たのを確認すると、撃ち込んだ人物。

霞部隊、第一陸戦部隊の隊長は

 

「拘束し、発信器や自爆装置がないか確認し次第、本部に連行し、尋問する……対価を払わせてやる」

 

と低い声音で告げた。

これが、今回のクーデター事件終結の一打となった。

仮にもクーデター側の総本部だった拠点が陥落し、指揮官だった大佐も捕まった。

これにより、クーデター側の指揮系統は寸断されてしまい、加担していた部隊も次々と壊滅か無力化された。

こうして、第六師団が引き起こしたクーデター。

530事件は終幕した。

 

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