※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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対空戦闘

 

 

 

装甲空母姫を視認した長門は、拳を握り締め

 

「総員に通達! 装甲空母姫を視認した! 装甲空母姫は新たに、艦載機を展開した! 警戒を厳となし、対空戦闘用意!」

 

と宣言した。

その直後に鳴り響く、対空戦闘を報せるラッパ。それを皮切りに、空母艦娘達が次々と艦載機を上げる。

続いて、対空能力が高い艦娘達が対空砲撃の準備を始める。

そして、足が速い戦闘機部隊が装甲空母姫が出した髑髏型と交戦を開始した。

これは戦闘して得たデータだが、髑髏型はいわゆるマルチロール機という奴らしい。

戦闘機、爆撃機、雷撃機の役割を、一機で担う、夢のような機体だ。

一応艦娘側の装備には、爆撃機兼戦闘機はあるが、流石に三役を一機で担う機体は無い。

それを、装甲空母姫は続々と発艦させている。

味方の戦闘機も奮戦しているが、相当数が味方戦闘機部隊を抜けて、接近してきている。

 

「対空砲撃、開始! 味方戦闘機部隊に、砲撃範囲に入らないように厳命! 特に、加賀の部隊にはな!」

 

『了解!!』

 

『了解したわ』

 

通信で斉唱を聞いた直後、長門は最大仰角で新型の三式弾を撃った。

以前の三式弾は、発射の前にタイマーを設定し、その後に照準し撃つという事を行なっていて、結果としてはだが、外れる事も多かった。

だがこの新型の三式弾・弐式は弾頭部分に近距離式のレーダーを搭載。

それだけでなく、子弾の中にも大量の鉄片を入れてあり、相手から一定の距離で炸裂し、更に子弾が炸裂してより広範囲に鉄片をばら撒くという兵器に改造。

これにより、より効果的に対空・対地攻擊が可能となった代物である。

放たれた三式弾・弐式は、敵機直前で開き、その威力を解き放つ。

こちらを攻擊しようとしていた敵機は、鉄片でズタズタに引き裂かれ、残骸に成り果てて落ちていく。

だが、全て撃破出来た訳ではない。中には運よく三式弾・弐式の鉄片に当たらず、接近してくる敵機も居る。

生き残りの敵機は、半分位で上空と海面スレスレに別れて接近を図ってきた。

しかし、秋月と照月が前に出て

 

『長門さんは、主砲と副砲を上空に指向してください。機銃は海面をお願いします』

 

『他の皆さんは、海面をお願いします!』

 

と指示してきた。

彼女達は対空戦闘の専門家で、長門も対空砲撃の際には彼女達に指示を任せる時が多い。

そして長門は、秋月の指示通りに主砲と副砲を上空に指向し、機銃は海面に向けた。

艦隊も、照月の指示に従って構えた。

数秒後

 

『対空砲撃!』

 

「撃(って)ぇ!」

 

秋月の指示の直後、一斉に弾幕を形成する。

戦術データリンクで秋月達から、精密な砲撃範囲が指定され、各々でその範囲に濃密な弾幕を形成し、雑多な敵機を撃破していく。

中には、わざと空けた(・・・・・・)隙間に機体を滑り込ませてくる腕利きの敵機も居るが、そこに、長崎の主砲から放たれた三式弾・弐式が放たれ、瞬く間に物言わぬ残骸に成り果てる。

そして、祐輔艦隊を遠回りした千州島の艦隊が、装甲空母姫率いる深海棲艦艦隊に横から突撃し、砲撃を至近距離で撃ち始めた。

それを見て、長門は

 

「我々も接近を試みる! 空母達は、後方から支援を!」

 

『了解!!』

 

指示を出した直後には、戦速を上げて深海棲艦艦隊に突撃した。

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