※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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早速、お借りしたキャラが登場です
ありがとうございました!


新人着任

「ここか……」

 

「だね」

 

と会話してたのは、ポニーテールにした白髪にスタイル抜群の美少女

常村結華

そして、あか抜けた顔立ちの少年

吉井明久だった

二人は少し前まで海鳴市にあった陸軍基地に所属していたのだが、ある日に上官から異動命令を告げられたのだ

そして言われた先は、海鳴から南に約50km離れた島

初音島の鎮守府だった

そう鎮守府である

二人は陸軍から海軍に移籍することになったのだ

 

「海軍ねえ……機体は、海神(わだつみ)か?」

 

「まあ、海兵隊だったらね」

 

と二人が言った時だった

 

「あ、貴殿方がここに配属予定のお二人ですね?」

 

と声を掛けられた

ふと気付けばドアが開けられて、一人の少女が居た

 

「君は……」

 

「あ、申し遅れました。私は、当鎮守府で総秘書艦を勤めます、吹雪です!」

 

明久が問い掛けると、少女

吹雪は海軍式の敬礼をしながら、そう名乗った

 

「君、艦娘なんだ……」

 

「こんな間近で見るのは、初めてだな……」

 

と二人が呟いていると、吹雪が

 

「司令官が待っていますので、どうぞ」

 

と言いながら、ドアを開けた

その吹雪の後に続いて、二人は歩いた

その中には、大勢の艦娘が居た

談笑したり、真剣な表情で話し合っていたりしている

艦娘が珍しい二人としては、興味深かった

 

「そんなに珍しいですか?」

 

「あ、いや、その……」

 

「まあ、陸じゃああんまり見なかったからな……」

 

吹雪が問い掛けると、明久と結華はそう答えた

その返答に、吹雪は納得した様子で頷き

 

「なるほど。お二人も陸軍からなんですね」

 

と言った

それを聞いた二人は、その意味を聞こうとした

その時、吹雪が足を止めて

 

「ここが、司令官の執務室です」

 

と言った

吹雪がそう言って指し示したのは、木製の重厚な扉だった

それを見て、二人は深呼吸して背筋を伸ばした

吹雪はそれを見ると、ノックして

 

「失礼します。新しく着任されたお二人を連れてきました」

 

と言った

すると、扉の向こう側から

 

『ん、入って』

 

と入室を促す声が聞こえた

それを聞いた吹雪は、扉を開けて

 

「どうぞ」

 

と二人に入るように促した

二人が入ると、吹雪は静かに扉を閉めた

そんな二人が見たのは、凄まじい量の書類が積まれた机に座っている若い青年だった

歳は二人に近い

二人は陸軍式の敬礼をしながら

 

「本日付で初音島鎮守府に着任しました、吉井明久少尉です!」

 

「同じく、常村結華少尉です!」

 

と自己紹介した

すると、その青年は海軍式の敬礼をしながら

 

「確認しました。僕が当鎮守府の司令官を勤めます、榊原祐輔大佐です」

 

と名乗った

そして祐輔は、吹雪に視線を向けて

 

「吹雪ちゃん。神崎中尉を呼んでくれるかな? それと、二人分のセットを」

 

と言った

すると吹雪は、敬礼しながら

 

「了解しました!」

 

と言って、部屋から退出した

祐輔はそれを確認すると、被っていた帽子を脱いだ

すると、祐輔の顔立ちが二人によく見えた

中性的な顔立ちだが、額左側から左目を通過し、頬まで達する大きな傷痕がある

しかし、微笑みを浮かべているからか、圧迫感は感じられなかった

身長は、180に届くだろうか

髪は肩より少し長い位だが、それをポニーテールにしているようだ

 

「さて、もう一度名乗ろうか。僕の名前は、榊原祐輔。一応、この第一初音島鎮守府で提督をしてます」

 

と再び名乗った

そして、立て続けに

 

「この鎮守府は、色々と特殊です」

 

と言った

 

「特殊?」

 

「それは、一体……」

 

二人が問い掛けると、祐輔は手元のパソコンを操作した

すると、上からモニターが現れて映像が表示された

 

「この鎮守府は、帝国軍技術研究厰と繋がっていまして、最新式の武装や技術の実戦検証(コンバット・プルーフ)を実行しています」

 

祐輔がそう言うと映像が切り替わり、様々な武装や兵装が表示された

中には、二人が見たこともない武装すらあった

 

「これは……」

 

「凄い……」

 

と二人が言葉を失っていると、祐輔は再びパソコンを操作して

 

「そしてこの鎮守府は……防衛の最前線です」

 

と言った

すると、モニターにそこが表示された

今居る初音島から、更に南に約100km程離れた所に、名も無き島があった

そこは、深海凄艦との戦闘の余波で生まれた無人島だった

その島を陸上拠点型の深海凄艦

通称、姫級と呼ばれる個体が占拠・拠点化した

ラバウルやトラックが攻略の最前線ならば、初音島鎮守府は防衛の最前線だったのだ

故に、他の鎮守府や泊地、警備府等に比べると、防衛戦闘が圧倒的に多い

そんな拠点ならば、実戦検証には最適だろう

 

「そんなこの鎮守府ですが、人手が足りてるとは言えません。衛士は君達二人を入れても、たった七人しか居ません」

 

たった七人

約二個小隊のみ

中隊にも届かない

 

「以前から人員催促していて、ようやく来たのが君達二人です。一応、君達の訓練校時代の成績と君達の戦績は見させてもらいました。期待してます」

 

祐輔がそう言った時、ノックされて

 

『大佐。神崎です』

 

と少年の声が聞こえた

 

「ん、入って」

 

祐輔が促すと、扉を開けて一人の青年と吹雪が入ってきた

入ってきた青年は、ある場所で止まると

 

「吹雪総秘書艦から、お呼びと聞きました」

 

と言いながら、敬礼した

祐輔は頷くと

 

「うん。予想より、早く来たね」

 

と言った

そして、明久と結華に近付くと

 

「これから神崎中尉が案内してくれるが、最後にこれだけは言わせてね」

 

と言って、二人に手を差し伸べた

そして

 

「最前線にようこそ。歓迎するよ」

 

と言った

そして握手すると、二人は中尉と一緒に執務室から出た

そして、中尉

神崎直哉の後に続いていると

 

「ああ、名乗ってなかったな。俺の名前は、神崎直哉だ。よろしくな、お二人さん」

 

と直哉は気楽な様子で声を掛けてきた

すると、二人は

 

「あ、吉井明久少尉です」

 

「つ、常村結華少尉です」

 

と固い調子で名乗った

すると直哉は、手をヒラヒラと振って

 

「ああ、そんな堅苦しいのは無しだ。普通でいいさ」

 

と言った

すると、二人は困惑した様子で

 

「し、しかし……」

 

と言った

だが、直哉が

 

「この鎮守府の人間だけだったら、普通に名前呼びで構わないさ。それが、この鎮守府のルールの一つだ」

 

と言った

その言葉に二人が驚いていると、直哉は吹雪が渡した袋を指差し

 

「その中に入ってる小冊子に、書いてあるはずだ」

 

と言った

それを聞いた二人は、袋の中から一冊の小冊子を取り出して開いた

すると、一番最初に目次が書かれていた

そして次のページに

 

『鎮守府内では、基本的に名前呼びでOK(ただし、外部の人が居たら、きちんとすること)』

 

と書かれていた

二人がそれに驚いていると、直哉が

 

「まあ、普通とは違うわな。まあ、慣れろ」

 

と笑いながら言った

そして、あるエレベーターに入ると

 

「ほれ、入りな」

 

と二人に入るように促した

二人が慌てて入ると、直哉は地下区画へ降りるスイッチを押した

そして少しすると、エレベーターが止まった

ドアが開くと、直哉が

 

「ほれ、行きな」

 

と指差した

二人が出ると、直哉も出た

そして、直哉が先導する形で歩き出すと

 

「そういえば、二人はどんな機体に乗るか聞いたか?」

 

と二人に問い掛けた

その問い掛けに、二人は首を振りながら

 

「いえ」

 

「聞いてません」

 

と返答した

それを聞いて、直哉は

 

「ん。それじゃあ、見てからのお楽しみだな」

 

と言った

そして少し歩くと、ドアが見えた

直哉はそのドアを開けると、二人を手招きした

そして二人は入ったのだが、その光景に驚いた

何故ならば、そこには広大な地下ハンガーが広がっていたからだ

 

「ひ、広っ……」

 

「何機収容出来るんだ……?」

 

「この第一ハンガーなら、確か一個大隊入るな」

 

直哉はそう言うと、歩き出した

二人も、そんな直哉に続いて歩いた

そして、ある場所で止まると

 

「あれが、君達の機体だ」

 

と言って、ある方向を指差した

 

「な……」

 

「あ、あれって……」

 

その二人の視線の先に有ったのは、二人が以前まで乗っていた現帝国陸軍の主力機

不知火の発展型機体

試製01式、不知火弐型が有った

 

「あれが、君達の機体だ。祐輔さんから説明されなかったか? この鎮守府では、最新式のを実戦検証すると」

 

確かに言っていたが、まさか機体までとは思わなかったのだ

二人が驚いていると、直哉が

 

「まあ、今日は荷物ほどきとかやるだろうから、シミュレーターは明日だろう」

 

と言って、二人に体を向けた

そして、二人に手を差し伸べて

 

「これからよろしくな、お二人さん」

 

と言った

 

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