※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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弥生の配属

「館山第三警備府壊滅……艦娘は全員保護……かぁ」

 

と言ったのは、日刊青葉《全国版》を見た明日奈である

すると、祐輔が

 

「どうやら、特務が動いたようですね」

 

と言った

特務

それは、人数及び構成が不明の部隊である

しかし、少なくとも一人は衛士が居ることは分かっているが、それだけしか分からない

 

「だからって、所属全員と悪徳とは言っても民間業者まで殺さなくても……」

 

「しかし、その警備府の提督は陸軍の将官の息子と分かっています……恐らく、通常逮捕してもすぐに釈放され、また運営に回されていた可能性が高いです」

 

明日奈の言葉を聞いて、祐輔はそう言った

しかし明日奈は納得いかないらしく、唸り始めた

すると、ドアがノックされて

 

『羽黒です。弥生ちゃんをお連れしました』

 

と聞こえた

それを聞いた祐輔は、一時書類を捌くのを止めて

 

「どうぞ」

 

と入室を促した

すると、ドアが開いて

 

「失礼します」

 

「失礼します……」

 

と羽黒の付き添いで、弥生が入ってきた

すると、祐輔は

 

「よく休めたかな?」

 

と弥生に視線を向けた

すると弥生は

 

「お陰……様で……」

 

と答えた

それを聞いた祐輔は

 

「それは良かった……さて、もう知ってるとは思いますが、君が所属していた館山第三警備府は壊滅しました……よって、弥生ちゃんには選択肢が与えられます」

 

と語りだした

そして続けて

 

「一つ目は、艤装を解体して人間になること……そうすれば、僕の権限で学校に通わせることも出来ます」

 

と言って、一枚の書類を提示した

それには、戸籍入手と書かれている

それは、艦娘が人間になるための書類だった

 

「二つ目は、異動すること……君が希望する鎮守府等に、移籍することが出来ます」

 

祐輔がそう言うと、弥生が

 

「移籍するなら……一つ、お願いがあります」

 

と言った

すると祐輔は

 

「何かな? 僕に出来るなら、何でもやるよ?」

 

と首を傾げた

すると弥生は

 

「館山第三に居た姉妹艦……全員を同じ場所に配属してほしいんです」

 

と言った

すると明日奈が

 

「待って、それは幾らなんでも」

 

と言った

だが、それを祐輔が手で制止して

 

「わかりました。出来る限り、交渉してみます……それで、移籍先はどうしますか?」

 

と再度問い掛けた

すると弥生は

 

「出来るなら……ここがいい、です」

 

と言った

それを聞いた祐輔は

 

「叶えてあげたいけど……僕の艦隊には、もう睦月型は居るしなぁ」

 

と呟いた

それを聞いた弥生は、俯いた

すると祐輔は

 

「僕の艦隊じゃないけど、隣の艦隊ならどうかな? 新設だから、一人でも多く欲しいみたいだし」

 

と提案した

それを聞いた弥生は

 

「では……その人を呼んで、ください……直接会いたい、です」

 

と言った

それを聞いた祐輔は

 

「分かった」

 

と頷いてから受話器を取った

そして、ボタンを押して

 

「……あ、秋月ちゃん? 今少佐は居る? ……なら良かった。悪いんだけど、僕の執務室に来てくれるかな? 移籍希望者が居るんだ」

 

と話した

そして少しすると

 

「うん、じゃあ、お願いね」

 

と会話を終わらせて、受話器を戻した

そして、弥生に視線を向けて

 

「来てくれるって。待っててね……あ、羽黒さんは医務室に戻ってください。そろそろ、出撃してた第二艦隊が帰投しますから」

 

と言った

そして祐輔に言われた羽黒は、執務室から退室

弥生は執務室に据えられていたソファに座った

それから十数分後、ドアがノックされて

 

『秋月さんと少佐さんが来たクマ!』

 

と球磨の声が聞こえた

それを聞いた祐輔は

 

「入って貰って!」

 

と言った

そして、弥生に視線を向けて

 

「驚くかもしれないけど、気をしっかり持ってね」

 

と忠告した

その言葉の意味が分からず弥生は首を傾げたが、ドアが開いて

 

「入るクマー」

 

と球磨が先に入ってから、廊下に居た秋月とアリアに入室するように促した

すると、秋月がアリアを抱いた状態で入ってきて

 

「推参しました!」

 

とアリアを下ろしてから、敬礼した

その秋月に僅かに遅れて

 

「ぷーいにゅ!」

 

とアリアも敬礼した

それを見た祐輔は、返礼しながら

 

「御待ちしてました。そちらに居る弥生ちゃんが、移籍希望者です」

 

と弥生を紹介した

秋月とアリアが視線を向けた先では、弥生がソファに座ったまま固まっていた

それを見た祐輔は

 

(あ、やっぱり無理だったか)

 

と思った

すると秋月が

 

「あの……弥生さん?」

 

と声を掛けた

その直後、弥生は気を取り直して

 

「睦月型三番艦の……弥生です」

 

と自己紹介した

すると秋月は

 

「秋月型防空駆逐艦、一番艦の秋月です。こちらは、第二初音島鎮守府提督のアリア・ポコテン少佐です」

 

と自分とアリアを紹介した

そして弥生が固まっていると

 

「弥生ちゃん、分かるけど、気をしっかり持ってねー」

 

と祐輔が言った

すると弥生が

 

「けど……猫が……」

 

と祐輔を見た

すると祐輔は

 

「アリア少佐は、普通の猫と違うからね」

 

と言った

その間にアリアは、弥生の前にあった机に登って弥生の顔をジーと見ていた

それに気づいた弥生は

 

「えっと……なに?」

 

と視線の高さを、アリアに合わせた

すると

 

「ぷーいにゅ」

 

と鳴きながら、アリアは弥生の額に肉球を当てた

それに弥生が驚いていると、秋月が

 

「多分ですが……これから、一緒に頑張ろうって言ったんだと思います」

 

と言った

するとアリアは、同意するように

 

「ぷいにゅ」

 

と頷いた

どうやら、秋月の言った通りらしい

 

「アリア少佐。実は、弥生ちゃんなんですが……」

 

と祐輔は弥生の移籍の理由を話した

すると秋月が

 

「それは、酷いですね……」

 

と秋月は絶句していた

そして、アリアは

 

「ぷいにゅ!」

 

と鳴きながら、自分の胸を叩いた

どうやら、大丈夫と言いたいらしい

それを見た祐輔は

 

「取り合えず、これから大本営と交渉しますので」

 

と言って、パソコンの操作を始めた

こうして、弥生はアリア艦隊に属することになったのだった

 

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