※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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迎撃戦1

「二個連合艦隊、第一と第二出撃ドックから出撃完了! 潜水艦隊、専用ドックにて出撃用意完了!」

 

「潜水艦隊には、待機を指示。敵駆逐艦隊の漸減を行うまで出撃しないように」

 

「了解!」

 

祐輔の指示を聞いて、大淀は待機している潜水艦娘達に待機を指示した

そこに

 

「対空レーダーに感アリ! 数は……優に千!」

 

「対空戦闘、用意!! 全空母艦娘達は、艦載機発艦! 戦艦娘達は、三式弾、発射用意!! 管制妖精達は、戦艦娘達に諸現データ送信!」

 

祐輔の指示を受けて、管制卓に座っていた妖精達が忙しなく何やら操作を始めた

そこに

 

「空母艦隊から発艦した戦闘機隊交戦開始! 抜けてきます!」

 

と大淀が言った

しかし、祐輔は冷静にモニターを見ていた

そして、敵艦載機がある一定の距離にまで近付いた

その直後

 

「全戦艦、撃てぇ!!」

 

と祐輔が指示を下した

それに従い、布陣していた戦艦娘達は一斉砲撃

モニター越しだというのに、その迫力が伝わるようだった

長門を筆頭とした六人が、一斉に砲撃

放たれた三式弾は、空中に子弾をばら蒔いた

それは飛行していた敵艦載機に、次々と命中

敵機は黒煙を吐きながら、海面に落ちていった

しかし中には、無事に突破してくる敵機も居た

その数は、まだ400以上有る

だが、それは想定済み

 

「海神隊展開!」

 

祐輔のその言葉の直後、崖上に海神が次々と展開

両手合わせて12門の36mmチェーンガン

更に、2門の120mm滑空砲

一機14門の圧倒的面制圧を、中隊規模で行っている

言うなれば、暴虐の嵐

それが、生き残っていた敵機を次々と引きちぎる

それにより、艦隊は無傷だった

しかし、それはただの幕開けに過ぎない

そこから、本格的に砲雷撃戦闘が始まった

場所は変わり、海上

互いに放たれた砲弾が、水柱を形成する

それはまるで、乱立する樹木のように

戦艦の砲撃

同じ戦艦はともかく、駆逐艦が受ければ無事ではすまない

しかしその水柱が乱立する中を、駆逐艦娘と軽巡艦娘達は駆け抜ける

まるで、恐怖を感じてないように

しかしその時、一発の砲弾が駆逐艦娘夕立に迫った

今の速さでは、回避は難しい

だから夕立は、それを選択した

すると、背負っていた艤装の右横に増設されていたサブアームが動いて、夕立の右肩上に柄が出てきた

それを夕立は左手で掴み、抜刀

当たる筈だった砲弾を、切り捨てた

夕立が抜いたのは、艦娘用近接戦闘用長刀

夕立はそれで、自身に迫っていた重巡リ級の砲弾を切り捨てたのだ

もちろん、生半可な技術で出来る芸当ではない

その光景を見て、砲撃した重巡リ級フラグシップは固まった

しかしそれは、戦場に於いては悪手に他ならない

その間に、そのリ級フラグシップの背後に時雨が回り込んだ

そして

 

「ふっ!!」

 

という呼気と共に、右手に装備していた装備

パイルバンカーを叩き込んだ

その一撃は、リ級の胸部を易々と貫通

リ級フラグシップは海面に倒れて、沈んでいった

時雨が装備しているのは、帝国軍技術研究厰艦娘用武装部門第四班謹製、試製0式近接杭打ち機である

その威力は、今証明された

杭を抜くと、時雨は

 

「杭に歪みやヒビは確認されず……データ収集を続行するよ」

 

と言って、姉妹たる夕立と一緒に突撃した

確かに、艦娘の基本的な戦闘は砲雷撃戦だ

しかし、近接戦闘をしていけないと誰が決めた

実質、一部艦娘はデフォルトで近接戦闘用の武装を所持している

そこからヒントを得た技術研究厰が、新たに開発を開始

それを、試験運用しているのだ

 

「10時の方向、仰角20! 撃てぇ!!」

 

長門の声と共に、砲撃音が響き渡る

解き放たれた砲弾は、大きく弧を描きながら飛翔し、前衛として展開していた敵駆逐艦に直撃

海底に送った

それを確認した長門は、照準を変更

砲撃を続けた

その時、背後

鎮守府の方向で、爆音が聞こえた

 

「なんだ!? 何が起こった!?」

 

『こちら大淀! 展開している全艦隊に通達します! 敵潜水艦隊が、潜水艦隊用ドックから侵入!』

 

武蔵が声を上げた直後、大淀から信じられないような報告がされた

まさか、深海悽艦が展開している艦隊を無視するとは、思っていなかったのだ

 

『なお、潜水艦隊は全員無事。今現在、祐輔さんが陸戦部隊を指揮しています!』

 

「祐輔が!?」

 

『その補佐に、明日奈さんが回っています!』

 

大淀からの報告を聞いて、長門は歯を食いしばった

それが、敵姫級達の作戦だと気付いたからだ

 

「やってくれる!」

 

長門はそう言って、砲撃を続けた

引くわけには、いかないからだ

引いたら、敵の侵攻を許すことになるからだ

場所は再び変わり、鎮守府内

その廊下では、激しく銃撃戦闘が行われていた

深海悽艦側の戦闘員は、不気味としか言えない存在だった

人型なのだが、頭部は完全に鉄兜で覆われている

その人数は、約10名

それと戦っているのは、明日奈を含めた陸戦部隊だった

祐輔の姿は無い

しかし

 

『明日奈さん、敵の状況は?』

 

「変わらず! こっちに撃ってきてるわ!」

 

と祐輔は、明日奈と通信していた

 

『了解。そのままを維持……20秒後、射撃を停止してください』

 

「……了解」

 

それを聞いて、明日奈は

 

「無事で、帰ってきてね……」

 

と呟いた

そして、20秒後

 

「撃ち方やめ!」

 

と明日奈が指示を下した

それに従い、陸戦妖精達は銃撃を停止した

その直後、敵横の壁が吹き飛んだ

それにより、煙が立ち込めた

その数瞬後、発砲音が鳴り響き始めた

しかしその銃撃音は、数秒後に止まった

そして煙が無くなると、その真っ只中に祐輔しか立っていなかった

その両手に、黒く染まった刀を持っていた

明日奈達が意識を引いてる間に、祐輔がその横の壁に抜くだけの爆薬を設置

そして、銃撃が止まったと同時に壁をぶち抜いて、祐輔単独が突撃

近接戦闘で片を付けたのだ

そして、祐輔は

 

「敵、殲滅」

 

と言って、刀に付着していた液体を振り払った

すると、98式小銃を持った明日奈が駆け寄り

 

「祐輔君、大丈夫!?」

 

と祐輔に、無事かを問い掛けた

すると祐輔は、二刀を鞘に仕舞って

 

「大丈夫です」

 

と返答した

そして祐輔は、足下に転がっている敵の死骸を軽く蹴った

それを見た明日奈は

 

「祐輔君?」

 

と首を傾げた

すると、祐輔はポツリと

 

「この紋章(エンブレム)は……ラバウルの陸戦部隊のか」

 

と言った

 

「え!?」

 

祐輔の言葉を聞いて、明日奈は驚愕の声を上げた

その間に、祐輔は頭部を覆っていた鉄兜を蹴った

その中から見えたのは、切り取られた頭の下半分だけだった

それを見た明日奈が息を飲んでいると、祐輔はその首にドックタグが残ってることに気付いた

既に錆びていて、名前が辛うじて読める位だった

祐輔はそれを取ると

 

「貴方方の遺体……故郷に返しましょう」

 

と呟いた

そして、数秒後

 

「彼等の遺体を運んでください」

 

と陸戦妖精に指示を出した

それを聞いた妖精達は、敬礼した後でその遺体を運んでいった

そして、奥に視線を向けて

 

「このまま、潜水艦隊用ドックに向かいます」

 

と言った

それを聞いて、明日奈は

 

「待って、少し休んで……それに、直哉君達が頑張ってくれてるから」

 

と祐輔を制止した

それを聞いて、祐輔は

 

「……そうですね。僕も少なからず消耗してますから、休んでから行きましょう」

 

と肯定した

そして祐輔は

 

(ここは、仮にも防衛の要衝……状況を把握している筈……まさか、無視するつもりは無い筈だ……)

 

と思ったのだった

どういう話を書いてほしいですか

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