※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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迎撃戦3

「鎮守府の戦況は、どうなっている!?」

 

『潜水艦隊用ドッグから上陸してきた敵戦力は、撃滅完了! 現在、第七駆逐隊によって、敵戦力艦隊の索敵中です!』

 

長門が問い掛けると、大淀からそう通達された

それを聞いた長門は、安心した表情で

 

「了解した! こちらも、敵艦隊の撃滅を続行する!」

 

と伝えて、自分に飛来してきた重巡級の砲撃を素手で弾いた

そして、一番近くの駆逐級に接近

蹴り上げて、副砲で撃ち抜いた

すると、大きく息を吸って

 

「各艦、被害報告!」

 

と声を上げた

すると、通信も使って次々と報告がされた

それを聞いて、長門は

 

「各艦は残弾に留意しつつ、戦闘続行! 基本戦略は、各個撃破だ!」

 

と言った

しかしその時

 

『こちら飛龍! 1時の方向に、新たな敵艦を確認! 大型種!』

 

と飛龍から、報告がされた

それを聞いた長門は、その方向を見た

その先に見えたのは、巨大な艦艇

通称大型種こと、艦艇種だった

艦艇種とは、深海棲艦のベースになったらしい艦艇の姿だ

そして長門は、その艦艇を特定した

 

「敵は、戦艦ル級フラグシップ! アイオワ級! 武蔵、頼む!」

 

『応よ! 展開!』

 

長門の通信に、武蔵は威勢よく返答した

その直後、少し離れた場所に、その戦艦は姿を現した

それは、旧日本帝国軍が誇った世界最強の戦艦の一隻

大和型、その二番艦

武蔵だった

それを見た長門は

 

「分かっているだろうが……」

 

『大破したら、艦艇艤装を放棄してでも脱出……だろ?』

 

長門の言葉を引き継ぐように、武蔵はそう言った

それを聞いた長門は

 

「ああ……武運を祈る」

 

と言って、全体指揮に戻った

場所は少し変わり、アリア艦隊

そのアリア艦隊の方では、艦隊指揮は神通が執っていたが、綾波が中心になって戦闘していた

しかし、それは仕方ないのかもしれない

その綾波は祐輔艦隊所属で、練度(レベル)は80を越えている

それに対して、アリア艦隊は神通と秋月は練度40を越えているが、それ以外はようやく20を越えたばかり

練度差が激しいのだ

今も、海中から突如姿を現して睦月を奇襲してきた駆逐イ級を、抜刀した長刀で切り捨てた

そして

 

「大丈夫ですか?」

 

と睦月に問い掛けた

その問い掛けに、睦月は

 

「大丈夫にゃしい!」

 

と言いながら、砲撃

駆逐ロ級を、撃沈させた

それを見た綾波は

 

「では私は、他の皆さんの援護をしてきますね」

 

と言って、その場から離れた

睦月はそれを見送ると、近くに居た弥生と砲撃戦闘を続行した

今はまだ無理だが、先達達に追い付くために

数では、圧倒的に不利

しかし、退くことは出来ない

何故ならば、自分達が担っているのは防衛の要衝

本土防衛の最前線

ここを突破されたら、本土まで防衛拠点はない

そして何より、初音島には未だに多くの民間人が居る

それを見捨てることなど、彼女達には出来なかった

 

『いいか、各艦隊! 死力を尽くすぞ!』

 

『了解!』

 

長門からの通信に、彼女達は斉唱で返した

再び場所は変わり、初音島鎮守府地下第一戦術機格納庫

 

「アサルト1より各機、準備は?」

 

と問い掛けたのは、強化装備を纏って機体に乗った祐輔だ

その祐輔の視界に、網膜投影で次々と機体に乗った衛士達の顔部分の映像が表示された

そして、一斉に準備完了した旨が伝えられた

それを聞いて、祐輔は

 

「了解した……戦況は混戦一歩手前の膠着状態というところ……分かってると思うけど、味方誤射なんてしないように」

 

と言った

すると、直哉が

 

『大佐、そんなバカをする奴は居ないですよ』

 

と言った

すると、それに同調して

 

『そうだぞ。幾らなんでも、バカにするな』

 

と唯依が言ってきた

それを聞いて、祐輔は

 

「まあ、そうだね。ここに集められたのは、優秀な衛士達……なれば、やることは分かってるね?」

 

と問い掛けた

それに対して、全員は無言で以て返答した

すると、祐輔は

 

「さあ……行こうか」

 

と言った

その後、祐輔機が先頭に20機の戦術機がカタパルトに向かった

そして最初に、祐輔機とその僚機の明日奈機がカタパルトに固定された

すると、大淀の顔が表示されて

 

『カタパルト、システム正常。進路クリアー! 全戦術機部隊、発進どうぞ!』

 

と告げられた

それを聞いて、祐輔は

 

「アサルト1、榊原祐輔。弐型、行きます!」

 

と言って、跳躍(ジャンプ)ユニットを噴かして、出撃した

それに僅かに遅れて

 

『アサルト2、結城明日奈。弐型、出撃します!』

 

と明日奈機も出撃した

その後に、仮編制でアサルト小隊になった明久と結華

トライアド小隊

ホワイトファング中隊が、次々と出撃

その頃、本土では

 

「ですから! 初音島に深海悽艦の大規模艦隊が侵攻してきとるんです! 支援艦隊を送るべきです!」

 

と怒鳴っていたのは、海鳴鎮守府提督

八神はやて中将だった

23歳という若さだが、その類い希な指揮能力からくる戦果の高さから、中将という階級になった女性である

そのはやて中将の前には、大本営と映像通信が繋がってるパソコンがあった

そこに映っているのは、大本営に残っている将官

タカ派代表、中田晃三(なかだこうぞう)大将である

その中田大将は

 

『こちらでは、そんな情報は確認していない。其奴の誤認だろう……話にならん』

 

と言って、通信を切った

 

「大将! ……ああ、もう!」

 

はやては悪態を吐きながら、机を乱暴に叩いた

そして、少しすると

 

「漣ちゃん……」

 

と自身の秘書艦を呼んだ

 

「ほいさっさ!」

 

と現れたのは、綾波型駆逐艦の漣である

はやてはその漣に

 

「今居る全艦娘を、講堂に非常招集」

 

と短く指示を告げた

すると漣は

 

「いいの?」

 

と首を傾げた

しかしはやては

 

「守るべき民間人が居るんや……それに、禁止された訳やない」

 

と言って、立ち上がった

それを見た漣は、インカムで非常招集を告げたのだった

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