※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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まだ続く



赤面と道連れ

そして、鎮守府に居ながら遭難するという珍事が起きて暫く

 

「幸いなのは、パラソルとスイカが有ることですね……」

 

「うん。そのおかげで、熱中症は今のところ防げてる」

 

「問題は、何時助かるか……だ」

 

三人はそう言うと、深々と溜め息を吐いた

まさか、鎮守府に居ながら遭難するとは予想してなかったからだ

 

(それに、二人が水着姿っていうのが、目のやり場に困る……!)

 

祐輔はそう思いながら、ドアの有った場所を見るのを装いながら、明日奈と唯依の二人から視線を外した

明日奈と唯依の二人は、贔屓なしに美人、美少女だ

まず、祐輔の妻ある明日奈

胸のサイズでは唯依に一歩劣るものの、バランスの取れたプロポーションと少し儚げな印象が魅力である

そして、唯依

先程も挙げたが、かなりのサイズの胸に長い黒髪

もはや、それだけで大和撫子という雰囲気だが、実際は一本の芯が通った強い女性だ

そんな二人が、その見事なプロポーションを露出が多い水着を着た姿で居る

そんな二人を意識するな、というのが無理なことだろう

そんな祐輔に、二人は気付いていた

 

(んー……水着姿の私達を、意識してる……ってところかなぁ)

 

(明日奈。怒るところではないのか?)

 

二人は、少し離れた場所で小声で話していた

 

(怒るって、何故ですか?)

 

(何故って……)

 

(まあ、確かに水着を見てくれないことは少し寂しいですが、祐輔君ならって、納得しちゃうんですよ……)

 

明日奈はそう言うと、再び妖精と交渉を始めた祐輔を見た

その祐輔の耳は、真っ赤になっている

 

(それに、仕方ないと思うんですよ……その胸は、私でも羨ましいって思いますから)

 

(胸のことは言わないでくれ……私も、何故ここまで大きくなったのか、不思議なんだ……)

 

明日奈の言葉に、唯依は顔を真っ赤にした

 

(唯依さんのお母様は、どうなんですか?)

 

(母様は、至って平均なんだがな……)

 

明日奈からの問い掛けに答えつつ、唯依は溜め息を吐いた

恐らく、その胸関連で何かあったのだろう

 

(さてと……)

 

明日奈はそこで一区切り着けると、妖精を頭の上に乗せた祐輔に視線を向けて

 

「祐輔君! 妖精はどう?」

 

と問い掛けた

すると祐輔は、ビクッと体を震わせてから

 

「ダメですね……妖精さん、疲れて寝てしまいました」

 

と頭の上を指差した

どうやら、寝てしまったらしい

 

「無理矢理起こしたら、どうなるか分かりませんし……仕方ありません……誰か来るまで、待ちましょう」

 

祐輔はそう言って、パラソルの下に座った

そして、溜め息混じりに

 

「今日は吹雪ちゃんが居ないからなぁ……誰かが、早く来ることを祈るかなぁ……」

 

と呟いた

祐輔艦隊旗艦にして、総秘書艦の吹雪だが、今は本土横須賀の技研廠管轄の港湾に、試験装備の受け取りに行ったのだ

普段だったら空路で運ぶのだが、今回は種類と数が多いので海路に決定

その引き取り責任者として、吹雪が艦隊を率いて受け取りに行っている

帰航予定は、夕方

まだまだ先となる

 

「運任せになるなぁ……」

 

祐輔はそう言うと、青空を見上げた

すると、明日奈と唯依の二人が近寄り

 

「それより、祐輔君」

 

「何か、言うことはないのか?」

 

と祐輔に問い掛けた

その問い掛けに、祐輔は

 

「……よく、似合ってますよ」

 

と返答した

その答えに、二人は不満そうに

 

「ちゃんと見ながら言ってほしいなぁ」

 

「こっちは、恥ずかしいのを我慢しているのだからな」

 

と言った

しかも、明日奈は祐輔の首筋に手を回して、背中に胸を着けている

だからか、祐輔は顔を真っ赤にしている

 

「二人とも、美人なんですから、似合ってない訳がないじゃないですか……明日奈さんは水色のアクセントが入った水着で、まるで妖精みたいですし、唯依は近衛の軍服と同じ山吹色……よく似合ってるよ……」

 

祐輔が必死にそう言うと、二人は笑みを浮かべて

 

「ありがとう、祐輔君」

 

「ああ」

 

と頷いた

どうやら、祐輔の顔を見て満足したらしい

その後、中々誰も来ない状況の中で三人は熱中症にならないように過ごしながら、脱出する時を待った

 

(それで、どうでした?)

 

(……軍人になる時に、女であることは捨てたつもりだったが……やはり、褒められると嬉しいな)

 

と明日奈と唯依の二人は、また小声で話していた

祐輔だが、何か脱出する手懸かりがないか探している

とはいえ、恐らくは望み薄だろう

その時だった

 

「入るわよー……って、なにこれ?」

 

と理香が入ってきた

どうやら、書類を持ってきたようだ

 

「リズさん! ドア閉めないでください!!」

 

「リズ! ドア閉めないで!!」

 

祐輔と明日奈はほぼ同時に、理香にそう叫んでいた

何故ならば、理香は反射的なのだろう

後ろ手に、ドアを閉めようとしていた

 

「はへ?」

 

まだ状況を把握しきれていない理香は、変な声を漏らした

その時点で、三人は駆け出していた

だが間に合わず、ドアは閉まった

 

『あ……』

 

三人の前で、ドアは再び消えた

 

「え……なにこれ? 水着になってる!?」

 

その時になって、ようやく理香は自分も水着になっていることに気付いた

まだ、遭難は続く

道連れを増やして

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