※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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もし、俺の作品に自分のキャラを貸していいという奇特な方が居たら、メッセか割烹にて御一報くだせえ
色々な役職、ありますから
(一例、アリア艦隊の整備班班長等)


00部隊

突如休暇になり、祐輔は明日奈と一緒に部屋でゆっくりとしていた

明日奈は何やら編み物をしていて、祐輔は本を読んでいる

そんな時、明日奈が

 

「ねえ、祐輔君……」

 

と祐輔を呼んだ

 

「なんですか、明日奈さん?」

 

呼ばれた祐輔は、視線を明日奈に向けた

すると明日奈は、少し目を伏せてから

 

「その……言いたくないなら、言わなくていいけど……00部隊じゃあ、どんなことを……」

 

と言った

それを聞いた祐輔は、本を机の上に置いて

 

「……00部隊が行っていたのは、通常の部隊じゃあ生還率が低いからと出来ない出撃……もしくは、非合法の作戦です……僕が居たのは、約半年程ですが……」

 

と言った

 

「非合法作戦……それって……」

 

「深海に効果が有るかは不明だったのに……BC兵器等です」

 

祐輔がそう言った直後、明日奈は息を飲んだ

BC兵器

つまり、化学兵器と生物兵器のことである

今や、それらは効果が無いことが分かっている

正確には、一時的に動きを止めることが出来るものの、動きを止められる時間は非常に短い

コストに見合わないと判断されている

 

「……もしかして、そのBC兵器のデータって……」

 

「恐らく、00部隊の運用データが使われたかと……」

 

明日奈が声を震わせていると、祐輔がそう言った

それを聞いた明日奈は、想像以上だったからか、言葉を失っていた

 

(まさか、ここまでだったなんて……本当に、一体誰がなんの目的で……!)

 

しかも、祐輔は言わなかったが、その検証でもかなりの戦死者が出ただろう

 

「そして、僕が参加した最後の作戦……沖縄撤退戦」

 

その名前を聞いた明日奈は、驚き

 

「沖縄撤退戦!? あれにも、00部隊が居たの!?」

 

沖縄撤退戦

それは、日本の海域では強力な個体が現れる坊の岬

それらから沖縄の民間人を守るために、大規模な撤退戦が行われた

何度も行われた撤退戦

投入された戦術機は約600機

艦娘艦隊は、優に三千以上

それほどの規模が投入され、助けられた沖縄県民は約6割程だった

残りは、深海からの攻撃で死亡

もしくは、避難誘導に従わずに残った

とされている

帰還した戦術機は、約半数

艦娘艦隊は、過半数が傷付いていた

それが行われたのは、2000年中頃

その時に祐輔は、投入されていた特務部隊に保護されたのだ

 

「……00部隊は、捨て駒部隊……生還が望めない戦域に、投入される……まるで懲罰部隊ですが、それより過酷です……なにせ、意思なんて封じられるんですから……」

 

「意思が、封じられる?」

 

祐輔の言った言葉の意味が分からず、明日奈は首を傾げた

すると祐輔は

 

「……後催眠暗示と薬物投与……それで、衛士を戦術機を操る人形にするんです……」

 

と言った

それを聞いた明日奈は、思わず息を飲んだ

確かに、理論上は出来ることである

しかし、実際にやると衛士の技量を最大限に発揮出来ない

だから、暗黙の了解でやらないことだ

しかし、00部隊ではやっていた

何故か?

その理由を、明日奈は察していた

 

(衛士だけじゃない……全員が、その部隊の指揮官の操り人形! 死亡扱いだから、人間じゃないってこと!?)

 

ただの使い捨ての駒

それが、00部隊

出撃した衛士が、どうなろうか知ったことではない

ただ、自分が下した命令に従っていればいい

そういうことだと、気付いた

だから明日奈は、無意識に歯を鳴らすほどに食い縛った

それは、ある人物と重なったからだ

元婚約者の男に

 

(そんな思考の人間が、帝国軍に居る! 人間を捨て駒扱いする人が!!)

 

明日奈の頭を、怒りの感情が支配しそうになった

しかし明日奈は、即座に自らを律した

指揮官たる自分が、激情に囚われてはいけないと

それに何より、その人物を特定すれば、その怒りをぶつけられると

 

「……けど沖縄撤退戦の時は、それが施されなかった……最初は分からなかったですけど、最後には分かりました……僕達を、容易く撃滅するためです」

 

「……どういう、こと?」

 

祐輔の言葉の意味が分からないらしく、明日奈は首を傾げた

すると祐輔は

 

「……同じ00部隊同士で、戦わせるんです……確実に、00部隊が居たという証拠を無くすために……」

 

「つっ!?」

 

つまりは、対人戦闘になる

しかし、今の世界中の兵士は、一部を除いて対人戦闘に慣れていない

その理由は、今の人間の戦争が人外相手だからだ

だから、その一部以外の兵士は対人戦闘を躊躇ってしまう傾向が強い

 

「そして、僕以外の人は……僕を逃がすために殿戦闘を行い……全滅しました……」

 

祐輔はそう言って、机の引き出しから大量のドックタグを取り出した

 

「そうして僕は、遺された意味を考えました……そして、00部隊を……壊滅させることを決めました……もうこれ以上……僕達のような闇の産物を生み出さないために……!」

 

そう言った祐輔の目には、強い光が有った

強い意思の光が

 

「祐輔君……」

 

祐輔の言葉を聞いて、明日奈は祐輔の思いを察した

最悪の場合は、自分の命と刺し違えても壊滅させると

 

「だけど、僕一人では出来ることなんて高が知れてます……だから僕は、特務に協力することに決めました……もしもの場合は、僕一人でも決着を着けるつもりです……」

 

祐輔なそう言ったが、明日奈には見捨てるという選択肢は有りはしない

 

「大丈夫だよ、祐輔君……私は、最後まで一緒に居るからね……」

 

明日奈はそう言って、祐輔の頭を抱き締めた

この優しく、全てを背負う覚悟の自分の夫に、救いを願いながら

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