※この作品はR-18です。

艦隊これくしょん・絆の旋律   作:京勇樹

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今年は、これが最後かな?
来年も、よろしくお願いします


閑話 ある年末の一日

「今年も、あと僅かだね。祐輔君」

 

「ですねぇ……」

 

と会話しているのは、縫い物してる明日奈とその近くで本を読んでる祐輔である

年末の大晦日

今日は執務も早く終わり、家に戻っていた

というよりも、戻された

吹雪や古鷹、大淀が書類の過半数を処理

祐輔に回ってきたのは、僅かだった

それの処理が終わったら、三人から

 

『祐輔さん、先に休んでてください』

 

『あとは、私達でなんとかしますから』

 

『たまには、ゆっくり休んでください』

 

と言われて、二人して執務室から追い出された

その後二人は、家に戻ってゆっくりしていた

 

「まあ、何か考えてるようですがね……」

 

「うん。最近、やたら物資が運び込まれてたよね」

 

二人はそう会話すると、顔を見合わせて

 

「となると」

 

「リズ辺りは、一枚噛んでるね。確実に」

 

と言って、頷いた

お祭りというか賑やかなことが好きな人物で、何かと考えては実行に移す女傑である

 

「まあ、悪い結果にはならないよ、きっとね」

 

「はい」

 

と二人は、そのままゆっくり過ごすことにした

その頃、鎮守府の一角

大会議室では

 

「そっちは、どうだ?」

 

「もうちょいだ」

 

「川内さん、ここはどうしましょうか?」

 

「あー……そこは、私がやる」

 

「すいません、お願いします」

 

「来客は、さくらさんと音姉と由夢……後は……」

 

「はーい、追加の机よー」

 

年越しの準備が行われていた

無事に一年を終え、誰も轟沈しなかった

確かに辛い戦いもあったが、何とか乗り越えた

それを祝して、一年お疲れ様でしたと年越しパーティーをしても、罰は当たらないだろう

と吹雪、古鷹、神通、長門、里香が話し合い、祐輔と明日奈を抜いた全員で準備していたのだ

 

「進捗状況は、どうかな?」

 

「はい、全体的に問題ありません……後は、料理ですが……そちらは、料理が得意な艦娘さんに任せましょう」

 

古鷹の問い掛けに、吹雪はそう答えた

今吹雪は、全体の進捗状況の管理をしている

総秘書艦は、伊達ではないのだ

 

「えっと……鳳翔さんに瑞鳳さん、祥鳳さん、間宮さん、伊良湖さん、神威さん、山城さん、扶桑さん……うちは恵まれてるよね」

 

「でしょうね……他所のことは、余り知りませんが」

 

古鷹の問い掛けに、吹雪は苦笑いを浮かべた

噂で聞いた話では、料理が不得意な艦娘がキッチンに立って、大惨事が起きることもあるとか

 

「ぷいにゅー」

 

「この荷物は、どうしますか?」

 

とドアを開けて、アリア艦隊も入ってきた

 

「あ、それはあちらにお願いします」

 

「というよりも、アリア中佐……器用ですね」

 

吹雪が見ていた先では、アリアが頭の上に段ボール箱を乗せて歩いていた

その段ボールの中には、紙コップや割りばしが入っている

 

「アリア提督も、何かしたいとおっしゃいまして……」

 

と言ったのは、片手にガスコンロが入った段ボールを持ったアリア艦隊の神通である

 

「ぷーいにゅ」

 

「えっと、君たちの心意気に、手伝いたくなった……だそうです」

 

「ありがとうございます、アリア中佐」

 

アリアの言葉を秋月が翻訳し、アリアに吹雪は感謝の言葉を述べた

そうこうしてる間に、準備は着実に進み

 

「キッチンから、連絡だ。そろそろ、料理を搬入したいそうだ。大丈夫か?」

 

とエプロン姿の唯依が現れた

すると、神通が

 

「はい、大丈夫です。お願いします」

 

と返答した

それを聞いた唯依はキッチンに向かい、入れ替わりに

 

「吹雪ちゃーん。お客さんが来たっぽーい」

 

「え、もう!?」

 

夕立の言葉を聞いて、吹雪は驚いた

すると、その夕立の後に時雨が来て

 

「どうぞ、芳野博士。音姫(おとめ)さん、由夢(ゆめ)さん」

 

と三人を連れてきた

 

「やっほー! 来たよぉ!」

 

「すいません、お呼ばれしました」

 

「お久しぶりです」

 

芳野さくら、朝倉音姫、朝倉由夢の三人

祐輔や義之に縁深い人物達だ

しかも、音姫と由夢は何か持っている

 

「あの、これ」

 

「お爺ちゃんから、持っていきなさいと」

 

二人はそう言って、それを机の上に置いた

風呂敷を開けると、重箱が出てきた

どうやら、おせちらしい

 

「すいません、ありがとうございます」

 

「ゆっくりしてくださいね」

 

羽黒と祐輔艦隊の神通はそう言って、三人を奥に入れた

 

「って、音姉に由夢!? もう来たのか!?」

 

「久しぶりです、音姫さん、由夢さん」

 

「久しぶり、弟くん、沢井さん」

 

「お久しぶりです」

 

音姫と由夢が来ていたことに、義之は驚き麻耶は挨拶した

すると義之が

 

「って、さくらさんは?」

 

「さくらさんなら、そこに」

 

義之が首を傾げると、音姫はある方向を指差した

その先では、さくらが小さい艦娘達に一足早いお年玉を手渡していた

正月は何かと忙しいので、先に渡したようだ

その光景を見て、由夢が

 

「小さい子、増えましたね……」

 

と呟いた

すると義之が

 

「ああ、海防艦娘だな。あの子達は、主に遠征組だな」

 

と言った

実を言えば、音姫と由夢も海軍コースに通っている

音姫は仕官コース

由夢は、医務官コースだ

音姫は高いカリスマ性と指揮官適性が認められ、自分の意志で選択

由夢は医務官として高い適性を見せたので、進んだらしい

義之としては複雑だったが、二人が選んだのなら仕方ないだろうと思っている

 

「料理だ!」

 

とそこに、唯依を筆頭に次々と料理が運ばれてきた

それを見た吹雪が

 

「はい、分かりました! では、各机に持っていってください!」

 

と指示を出した

それを受けて、料理を運んで来た各員は机に運んでいく

それを見届けて、吹雪は

 

「それじゃあ、そろそろ祐輔さんと明日奈さんを呼んできますね」

 

と大淀に言った

 

「はい、お願いしますね」

 

大淀のその言葉を聞いて、吹雪は二人を呼びに行った

この後、一晩中パーティーは続けられた

これは、ある鎮守府での一幕である

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