皆さん、ご参加くださいませ
インフルで、日曜から寝込んでて、Eー2突破出来なかった……
桜公園から出ると、祐輔と明日奈は一軒の家に到着した
和風の一戸建ての家に
「ここは……」
「さくらさんの家です……同時に、僕と義之の家でもありますが」
祐輔はそう言って、鍵を開けた
「……何年振りかな……」
祐輔はそう言って、上がった
中も純和風の作りで、明日奈としては京都の実家を思い出させる
しかし、何処か違った
「明日奈さんも、どうぞ」
「う、うん……」
祐輔に促されるまま、明日奈も芳野家に入った
すると
「あんあん!」
と奥から、鳴き声が聞こえた
すると、祐輔は
「ああ、久し振り。はりまお。変わらないね、君は」
と言って、不思議生物
否、犬のはりまおの頭を撫でた
「……犬?」
「はい。さくらさんの飼い犬、はりまおです」
明日奈が首を傾げると、祐輔がそう言った
明日奈が不思議そうにしたのも、無理はない
はりまおの鳴き方は確かに犬だが、見た目が不思議な部類である
「はりまお、僕の奥さんの明日奈さんだよ」
「わお?」
祐輔が明日奈を紹介すると、はりまおは不思議そうに明日奈を見上げた
すると明日奈は、床に膝を突いて
「よろしくね、はりまお」
と頭を撫でた
「あんあん!」
はりまおは一鳴きすると、奥に向かった
「はりまお?」
その後を、祐輔は追った
そして到着したのは、縁側の居間
「ここは……」
「春や夏用の居間です……ん?」
明日奈にそう説明すると、はりまおがある段ボールの上に座っていた
かなり古い段ボールで、日付が記載されている
8月31日
「この段ボール……まさか……」
祐輔はそう言って、段ボールを開けた
中には、綺麗に畳まれた陸軍の軍服と一通の遺書が入っていた
「……そうか、一度、戦死扱いされたから……」
祐輔はそう言って、軍服を取り出した
今の祐輔より、かなり小さい軍服だ
大体、150cm前後用だろうか
「……そっか……15歳位の時……」
「はい……核の炎に、巻き込まれました……」
明星作戦時、祐輔はアメリカ軍が落とした核に巻き込まれ、戦死扱いになり、00部隊の駒となった
そこに
「それが届いた後、あいつは暫く研究室に籠っていたな」
と男性の声が聞こえた
振り向けば、廊下に一人の老人が立っていた
「……お久し振りです、純一さん……お元気そうで、何よりです……」
振り向いた祐輔は、そう言って、頭を下げた
その老人の名前は、
音姫と由夢の祖父であり、さくらの従兄である
「お前もな……無事で何よりだ……」
純一をそう言って、足下にきたはりまおを持ち上げた
「えっと……」
「っと、すいません。音姫さんや由夢ちゃんのお爺さんで、さくらさんの従兄の、朝倉純一さんです」
明日奈が困惑していると、祐輔はそう教えた
それを聞いた明日奈は、立ち上がり
「初めまして、私は榊原明日奈と言います」
と頭を下げた
すると純一は、少し間を置いてから
「ああ……副官であり、奥さんか……さくらから、話は聞いてるよ」
と返答した
そして、段ボールに視線を向けて
「それを、陸軍の連中が持ってきた時な……さくら、暫く研究室から出てこなかったよ……アイシアの話じゃあ、鬼気迫る気迫で設計図を引いていたそうだ」
と語った
それを聞いた祐輔は
「天枷研究所の独自戦術機……噂には聞いてますが……」
と呟いた
天枷研究所独自戦術機
日本でも最高峰の技術者が多数居るロボット研究所
特に、さくらが有名だが、そのさくらを中心としたチームが独自戦術機を開発していると聞いていた
「まあ、今は知らんがな……かったるいし」
「相変わらずですね……」
かったるい、というのは純一の口癖だ
その口癖を聞いて、祐輔は苦笑いを浮かべた
「後で、
純一はそう言って、去っていった
音夢というのは、純一の奥さんであり、音姫と由夢の祖母になる
「おっと、はりまお?」
「あんあん!」
はりまおは祐輔の頭に乗り、ペシペシと頭を叩いた
「んー……二階に行けってことかな?」
祐輔は内心で首を傾げながら、階段に向かった
そして階段を登って、二つあるドアの内の左側のドアを開けた
その部屋の真ん中には、二つ程段ボールがあった
「ここ……」
「芳野家での、僕の部屋です……向かいが、義之の部屋でした」
祐輔はそう言って、段ボールを開けた
一つ目の段ボールの中には、教科書が積んであった
6年2組15番、榊原祐輔。と書かれてある
「……」
それを見た明日奈は、部屋を見回した
私物が少ない部屋で、小学校の時は自習したのだろう机とベッド
それと、今は何も無い本棚が物悲しい
「さくらさんが、纏めたんですね……」
祐輔はそう言いながら、一つずつ確認していた
そして、二つ目の段ボール
「こっちは……服……」
「昔のですね……」
二つ目の段ボールには、服が入っていた
その一番上にあったシャツは、よく見ればシワがある
「……多分、泣いたんだと思うよ……」
「はい……よく、面倒見てもらってましたから……」
そのシャツを見た明日奈は、呟くように言った
さくらに引き取られた時、祐輔はまるで人形のようだったという
目の前で家族が砲撃や陸地侵攻してきた深海悽艦に殺され、故郷は祐輔一人を残して全滅した
芳野家に引き取られたのは、約半年後のことだった
本土に来たさくらが、祐輔を引き取ったのだ
その後は、義之に引っ張られたり、音姫や由夢と過ごした
音姫や由夢の母親、
その由姫が母親のように接してくれて、さくらが優しく面倒を見てくれた
それが、祐輔を人に戻した
「……これ、どうする?」
「流石に、着れませんし……置いておきましょう」
祐輔はそう言って、段ボールの蓋を閉じた
そして階段を降りて、玄関から庭に回った
先ほどは襖が閉まっていたから気づかなかったが、庭には桜の木が植わっている
「見事な桜だね……」
「はい……聞いた話では、樹齢100年近いとか」
明日奈が優しく幹に触れると、祐輔は思い出すように言った
桜公園にある桜の巨木と同じ位だった筈だ、と
桜公園の巨木
通称、枯れない桜
不思議な桜で、願いごとが叶うとされている桜だ
そして、朝倉家に行って、病弱故にベッドで寝ていた音夢に軽く挨拶した二人は、買い物してから帰ることにした
「あ……そういえば、港の工事はどうなったかな?」
と祐輔は、思い出した
それは、港の艦娘駐在詰所の工事だ
以前は通常艦隊規模しか居れなかったが、今は拡大工事中のはずである
最大で、二個連合艦隊規模にまで拡大予定である
「様子見に行きますね」
「うん」
明日奈に一言断ってから、祐輔は帰路から僅かに外れた
そして港に到着したのだが
「……?」
「なんか、騒がしいですね?」
何やら、ガヤガヤと人が一ヶ所に集まっていた
そして二人は、その中に見覚えがある子が居ることに気付いた
「おーい、木曾さん!」
「ん? ああ、祐輔か」
今現在、港常駐艦隊の旗艦たる重雷装巡洋艦の木曾だ
「どうしたの?」
「いや、それがな……遭難者を保護したんだが……」
祐輔の問い掛けに、木曾はそう言って部下の一人
雷を見た
「この子、鎮守府に連れてってくんねぇか? あっちなら、適合が出来るはずだ」
その雷に抱かれてるのは、推定9歳位の長い黒髪の女の子だった
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