明日奈が来た翌日
「ここが、第一ハンガーです」
と祐輔が明日奈を、地下の第一ハンガーに案内していた
その理由は、明日奈に割り当てる機体を確認させるためである
明日奈は、ハンガーに並んでいる機体
不知火弐型を見て
「この機体は……新型機?」
と困惑していた
すると祐輔が
「多分、書類で見たと思いますが、この鎮守府は試験部隊としても活動してます。それは、艦娘の武装だけではありません。戦術機や戦術機の兵装もです」
と言った
そして、自身の機体を見ながら
「この機体は、陸軍で主力配備されている不知火の改修機体。不知火弐型です」
と言った
そして祐輔は、ハンガーの奥に向けて
「リズさん! 新しい人が来ましたよ!」
と大声で言った
「リズ?」
明日奈がまさか、といった視線を祐輔に向けた時
「はいよー! 準備してあるわよ!」
と奥から、里香が姿を見せた
里香の姿を見て、明日奈は嬉しそうに
「リズ!」
と里香のアダ名を呼んだ
すると、里香は
「ひさしぶり、明日奈!」
と言いながら、片手を上げた
すると祐輔が
「御二人は、知り合いで?」
と問い掛けた
すると、里香が
「アタシの士官学校時代の後輩よ。寮で同室だったしね」
と言った
その後、明日奈が詳しく語った
里香は明日奈よりも、一年先輩だったらしい
だが、里香は技術士官コース
明日奈は、上級士官コースだった
そして明日奈が割り振られた部屋に居たのが、里香だったようだ
「今朝書類渡された時、驚いたわよ。見覚えのある名前だなぁって」
「なるほど」
里香の言葉に祐輔は頷くと、里香に視線を向けて
「それで、明日奈さんの機体はどれに?」
と問い掛けた
すると里香は
「それなら、祐輔の隣よ」
と言った
すると祐輔が
「あれ、位置変わったんですね」
と言った
すると里香が
「義之の帰ってきたから、部隊の場所に変えたのよ」
と返した
それを聞いて祐輔は、明日奈を連れていった
そして明日奈は、自身の機体となる戦術機の前に立った
「これが、弐型の平均スペックです」
祐輔はそう言いながら、端末を渡した
明日奈は、端末に表示されているスペックを見た
そして、自身が記憶している不知火のスペックと比較
(全スペックが、不知火の約三割増しになってる……)
そのスペックの高さに、明日奈は驚いた
そのスペックの高さは、今世界各国で採用され始めている第三世代機に負けていない
弐型が配備されれば、帝国軍の力は上がり、まだ戦えると明日奈は確信した
そして明日奈は
「でも、なぜ鎮守府に試作機が」
と呟いた
すると、祐輔が
「あー、僕が以前は技術研究厰に所属していたというのは?」
と明日奈に問い掛けた
それに対して、明日奈は
「はい。書類で見ました。帝国軍技術研究厰第一戦術機大隊第三中隊中隊長と」
と言った
それを聞いて、祐輔は頷き
「はい。それが関連してます。巌谷准将が交渉したらしいんですが、優秀な衞士を提督にする条件として、最新機体や武装。新規に開発されたあらゆる技術の検証をさせることと」
と言った
それを聞いて、明日奈は納得した
明日奈も初音島に来る前に、祐輔の戦歴を調べた
祐輔の戦歴は、衞士の中ではかなり飛び抜けていた物だった
駆逐艦各級や軽巡各級だけでなく、戦術機では撃沈が難しい戦艦級や空母級。更に、姫級の撃沈すら成し遂げていた
それにより、祐輔は16歳という若さで大尉階級になっていた
そして二年前に前任の退役により、初音島第一鎮守府の提督に着任
その後、二年間に渡り防衛し続けている
記録によれば、轟沈は無し
今や、多数の改二艦娘を有する一大防衛拠点の提督だ
だがそれにより、大本営内部には祐輔を快く思わない者達も多数居る
明日奈は違うが、中には有ること無いことを言う輩も居たが
すると、近くに来た理香が
「これで、祐輔が単機出撃することも無くなるわね。明日奈の腕なら、祐輔に追随出来る筈だから」
と言った
それを聞いて、明日奈は
「え、祐輔くん、単機出撃してたの!?」
と驚いた
すると祐輔は、苦笑いを浮かべて
「それが……中々僕に追随出来る衞士が居なくて……」
と言いながら、頬を掻いた
すると里香が
「祐輔の操縦ログ、見る?」
と言って、明日奈に視線を向けた
それを聞いた明日奈が視線を祐輔に向けると、祐輔が頷いたので明日奈は里香から端末を受け取った
そして明日奈は、表示されているログを見て驚いた
そのログ内容は、一般的な衞士の比ではなかったからだ
確かに、祐輔が優秀な衞士だというのは知っていた
しかし、それは明日奈の予想以上だった
すると里香が
「巌谷准将曰く、衞士ランキングの極東五指に入るのは確実だってさ」
と言った
衞士ランキング
それは、世界各国に所属している全衞士の技量を比較して作成されるランキングだ
その中でも、日本はかなり優秀な衞士が居るとされている
「だけど、今年頭に発表されたのに、祐輔くんの名前は無かったはず……」
「あー……去年は忙しくて、ログを送って無かったのよ。泊地水姫の艦隊と戦ってたから」
明日奈の呟きを聞いて、里香はそう言った
初音島から100km離れた位置の深海拠点
その陸地型深海悽艦
泊地水姫
そこから、不定期に大規模侵攻艦隊が北上してくるのだ
昨年末、その泊地水姫の大規模艦隊が初音島に接近
一週間に渡る防衛戦闘が繰り広げられた
その期間に、衞士のログ比較期間が終わったのだ
結果、祐輔の名前は乗らなかったのだ
その防衛戦闘には、海鳴鎮守府も参戦
二拠点の合同防衛により、その大規模艦隊は撃退されたのだ
それを聞いて、明日奈は
「あ、あの
と言った
その時、大本営ではいつでも出撃出来るようにと第二防衛規準が発令されていた
明日奈はそれを思い出した
「んじゃま、今日はシミュレーターで機体に慣れてもらいましょうか」
里香のその提案に従い、明日奈は強化装備を纏ってシミュレータールームに向かった
そして、先に来ていた祐輔が
「明日奈さん。シミュレーターを始める前に、これを」
と言って、書類を手渡した
「これは?」
「新概念OS、XMー3に関する書類です」
明日奈が問い掛けると、祐輔はそう言った
「新概念OS!?」
それを聞いた明日奈は、驚きの声を上げて書類に目を通した
そして、数分後
「凄いOSね……」
と漏らした
そして
「これが実戦配備されたら、衞士の損耗率が約半分になる」
と言った
それを聞いて、祐輔が
「流石は、聡明な明日奈さんですね」
と称賛した
「開発者は記載されてるけど、提案者の名前が……」
明日奈はそう言って、書類の一番最後を見た
そこには
提案者《機密により、記載不可》
開発者 芳野さくら・篠乃ノ束・香月夕呼
と書かれていた
なお、開発者三名は日本帝国が世界に誇る天才科学者達である
あらゆる博士号を有する、芳野さくら
ロボット工学の天才、篠乃ノ束
そして、量子物理学者の香月夕呼
この三名によって、XMー3は開発されたのだ
「僕は知っていますが、申し訳ありません。言えないんです」
「NEEDtoNOWなら、心得てます」
NEEDtoNOWとは、軍に於ける常識だ
知る時以外は、知らなくていい
もしくは、知る必要が無いなら知らなくていい
という意味合いだ
明日奈は書類を祐輔に返すと、シミュレーターを見て
「後は、慣れていくだけ」
と言って、シミュレーターに入った
それから数時間後、明日奈は見事にXMー3に適応
祐輔の僚機となる
どういう話を書いてほしいですか
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戦闘多め
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日常多め
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エロ多め