疫病神から悪運チートもらって、ハーレム勇者目指す 作:gazerxxx
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俺は気が付くと、見知らぬベッドで寝ていた。カーテンのついた豪華な天蓋付きのベッド。俺は部屋のベッドでゴロゴロしてた、高校生には貴重な朝寝坊を楽しんでたはずなのに……なんでこんなベッドにいるんだ。
とにかくここがどこなのか確かめようと起き上がり、カーテンを開けてみると、さらに信じられない光景が。
そこは壁も何もなく、白い空間がどこまでも広がっている。部屋の中でも外でもない、地平線すら見えない謎の空間だった。
「どこだよ、ここは……」
あっけにとられて、呆然とつぶやくしかない。
「お目覚めみたいね。ここは時空の狭間。私がお招きしたの」
よかった、他に人がいたのか。その優しそうな声に振り返ると、見たこともないような美女がそこにいた。
微笑みをたたえたような柔和な顔つき。黄金色に輝く瞳で目尻を下げて、高みから見下されるような謎めいた視線を向けている。口元を吊り上げて弧を描く微笑みは、優雅なアルカイック・スマイル。
妖しく艶めいた紫色の長髪を、後ろ髪だけハーフアップにしてまとめている。後頭部で噴水のように髪房をまとめているものの、房から溢れたほつれっ毛が何本が垂れ下がっていたり、顔の横に下ろした髪の襟足をカールさせて遊ばせていたりで、部分的に崩した自由な髪型だ。
「すごい美人…それに、…っ」
思わず口に出してしまう美人だったけど、そこから先は流石に本人の前で口に出せなかった。美人なうえに目が釘付けになるほどスタイルがよかったから。
一口で言えば黒いシックなドレスっぽい服を着てるが、髪型同様に奔放なアレンジが施されていてセクシーに見える。全体的に薄いシースルーで服の下に隠された生肌が透けて見える。しかもスカート部分にスリットが切り込まれて、そこからむちっとした片足を踏み出しているから、脱ぎやすく作ってあるのかと思えるほど。
そして一番目が行くのは、網タイツで覆われた胸元。ゆったりしたシースルードレスでさえ突き破りそうに盛り上げる迫力の膨らみの上半分は網目になっていて、その柔らかそうな乳肌と双子乳がひしめく深い谷間をさらしている。その女性が俺に一歩ずつ近づいてくるごとに、半出しの乳房がたゆん、と揺れて、思わず俺の視線も泳ぐ。
ここまで極上のルックスと豊満ボディ、エロコスと揃った女性なんて、エロ動画の中でさえ見たことがない。ぶっちゃけ、ここがどこなのかよりも、この美女が何者なのかのほうに、一瞬で興味が移った。
「ふふっ、私のことも気になるみたいね。そこも含めて説明してあげる。私はこの時空の狭間に住む災厄の女神・
「災厄の女神……」
女神を名乗る女性は艶然と微笑みかける。俺は夢でも見てるんだろうか?いや、今までろくに女性と付き合えたこともない俺の妄想力じゃ、こんなハイレベルな美女を夢に見れるなんてありえないな。神々しいまでに落ち着いた大人の余裕を漂わせて、厄祭さん、とさん付けしたくなる雰囲気だ。
じゃあ間違いなく、本物の女神が目の前にいるのか、と感動する一方で、「災厄の女神」という二つ名が引っ掛かった。それって、疫病神って意味だよな。なんか俺の不幸でも予言しに来たのか。いやな予感がしながらも、質問を続ける。
「ええっと、その女神様……厄祭さんが、なんで俺に会いに?」
「それがね、ここは時空の狭間って説明したでしょう?ここは、元の世界からはじき出されたものだけが存在できる場所なの。つまりね、あなたはもう死んでるのよ」
「ええーっ!俺が!?」
不幸の予言かと思ったら事後報告、いや、死後報告というべきか……。なんで部屋で二度寝してたはずの俺が、起きたら死んでるんだよ!
「な、なんで…」
「覚えてない?あなたが寝ぼけている時に、ベッド脇の棚の上からダンボール箱が落ちてきて頭に直撃。即死だったから、痛みもなかったはずよ」
そういえば、目を閉じていたから見えなかったけど、何かベッドが揺れたと思ったら、何かドサッと落ちてくる音がしたような……そしてそれっきり意識を失って、このわけのわからない空間にいるってことは……。しかも、棚の上に蛍光灯の段ボール箱に入れてあったのは、俺の「隠れコレクション」だったはずだ。苦労して集めて隠し通してきたエロ本やDVDが頭にぶつかって死ぬって、運が悪いにもほどがある。しかも、俺の死因になった段ボール箱は、家族には絶対見られる、やばい!…不運を通り越して間抜けすぎる死に方だ。
「ちょっと地震が起きただけで、ため込んだ重さが凶器になるし、隠すこともできなくなるなんて、お宝の管理が甘かったのね」
「ぐっはあああ!」
美人の女神様に図星を突かれると、俺は反論すらできずに頭を抱えて崩れ落ちてしまった。優しそうに微笑む顔に似合わず弱みを突いてくる、災厄の女神の名にふさわしいドSっぷり。俺がどう付き合えばいいのかもわからない美女に言われると、余計に精神ダメージがでかい。
ああそりゃ、コレクションし過ぎて置き場に困って、あんな場所に置いた俺も悪いよ。自業自得かもしれない。けどなあ、俺だってやめられなかったんだよ!
「そりゃ不運に付け込まれるようなバカやってたけどさぁ……俺だって、女の人と付き合えれば、こんな死に方しなかったんだよ!ああ、どうせ死ぬなら女の子と、一回でも体験してから死にたかった……」
あまりに悔しくて、一回も女性と付き合えなかった心残りをぶちまける。女と付き合えない性欲発散のコレクションのせいで死んだとなると、もう心残りはそれしか思い浮かばない。
「やっぱりね。あなた、日ごろから同じ独りごと言ってたものね。『女の子とヤれたら死んでもいい』って。寝言でもそうだったもの」
「笑いたきゃ笑えよ…。どうせ俺を間抜けな死に方だって、疫病神らしくからかってるんだろ?ああ、もう……」
「それだけじゃないのになあ。あなたの望みをかなえてあげようと思って」
厄祭さんは俺のすぐそばに腰を下ろすと、うなだれた俺の下あごを持ち上げて、俺に色っぽい目を合わせて、励ますように微笑む。
「このまま死に切れないなら、私としてみない?」
「って、ええーっ!!」
思わず、目の前で微笑む美貌を凝視する。今の話の流れだと、エッチさせてくれるってことだよな。それは、この絶世の美貌と、エロスを体現した女体を好きにできるってことで……。
いや待てよ、この疫病神は人をからかうのが大好きな腹黒ドSだってはっきりしてるんだ。
「…これ以上人をからかうなって」
「からかうのは、ここまで。これからは大事な話だもの。非業の死を遂げたあなたを呼んだのはね、私が元いた世界に転生してほしかったのよ」
「転生って、俺が異世界に生まれ変わるってこと?」
「そういうこと。あなたの世界では、結構有名な伝説なんでしょう?」
伝説とは違う気がするが、転生して新たな無双人生を送るストーリーなら、俺も山ほど知ってる。転生を本気で期待したことだって、何度かある。ここにきて、目の前にいる厄祭が幸運の女神様に見えてきた。それにしても、そのためにあんな死に方するとは思わなかったけど。
「俺を転生させてどうする気なんだよ?」
「私がいた世界を救ってもらいたいの。女神の加護を受けた使者、いわゆる勇者としてね」
そして厄祭さんはベッドに並んで座ると、真剣な顔でその事情を語り始めた。
元々厄祭は、災厄の女神だの、死女神だのと呼ばれながらも、その世界では祟り神として崇拝されていた。つまり彼女を信仰して
めったに姿を現さないものの、その伝説は世界各地に残されて、「災厄の女神」「厄祭」「死女神」など、様々な名前で呼ばれている。
だが、ある時から邪神が率いる魔物たちが、どこからか現れて侵攻を始めた。力にものを言わせた魔物の暴力的な破壊には、間接的な厄除けの加護では、人々を守り切れなかった。
そうして人々が殺され、生き残った人々も自分たちを守ってくれなかった神を恨み、邪神側に寝返るものまで現れ始める。
すると、信仰が薄れた厄祭さんの力は弱まって、次元の狭間にはじき出されるまでになってしまった。
そうなっては、厄祭さんにできることはただ一つ。自分への信仰が強い者を代わりに使者として送り込み、邪神を討伐してもらう。
「俺が信仰の強い女神の使者ってことでいいのか?」
「ここまで話に食いついてるから十分よ。あなたも退屈な人生より、こんな話が来るのを待ってたんでしょ?」
それを言われると弱い。実際に、俺もお礼としてエッチさせてくれる上に、勇者に転生させてくれるなら、死に様をからかわれたのも許せそうなくらい、心が動いている。
「勇者って、ちゃんと邪神に勝てるぐらいには強い?」
「へ~、こういうの、勇者っていうのね。そこはもちろん、世界を救う最終兵器だもの。私の厄除けの加護を直接授ければ、大体の攻撃を回避、命中できるようになるわ。それに、勇者にふさわしい鍛えられた肉体で転生して、私がかつて世界にもたらした伝説の神器を身に着ければ完璧よ」
そうか、疫病神が味方に付くってことは、逆にすべての悪運を回避できるってことだよな。不確定要素で運悪く負けることはない上に、肉体も強くなって、神器まで使える。これは確かに最強だ。
「なんか乗せられてるみたいだけど、今まで俺の人生、自力じゃどうにもならなかったからな……思い切ってチートしてみるかな」
「契約成立ね。それならさっそく、ね?」
向き合って話していた厄祭さんは、いきなり俺に唇を重ねた。ぽってりした唇が俺の口元に柔らかく押し付けられて、しっとりした唾液と、熱い吐息が口の中に送り込まれる。
初めて女性から奪われたキスは、甘くよう知れるような味わいだった。
俺の驚きが冷めやらぬうちに、厄祭は唇を放す。チュパッと唇が音を立てて、まじりあった二人の唾液を口元に滴らせている。キスだけなのに、こんなにいやらしくできるのかと、これからのエッチの始まりに期待を隠せない。
「『女の子とヤれたら死んでもいい』って、あなたのセリフは気に入ってるの。実際に命と引き換えでやらせてあげたら、どんな顔するかってね」
そう微笑む虫も殺さない笑顔は、やはりSなお姉様そのものだ。しかし、彼女も金色の瞳が濡れたように輝かせて、愉しみを露わにしている。
せっかく命がけで得た女神様のお礼だ。俺は静かに腰かけて誘惑する初めての女体に、思い切って手を伸ばした。