機動戦士ガンダム MSV エリオット・レムの記憶 作:翔田美琴
もうどれだけ水菜とこの体を交じらわせたのだろう。そんな後ろめたい気持ちとは裏腹に俺の内なる悪魔はさらなる快楽を求めた。
敢えてアイマスクを付けて、俺は自ら視覚を奪って他の五感で彼女との仮初めの愛を交わす。
そう……これは偽りの恋で、仮初めの愛情ごっこ……そう思っていたはずだ。だけど、何故だろうな。俺は水菜だからこそより大胆に、より淫らに、その人を求めてしまう。
そして、それは抱き方も変化している事にも気付く。
今までは俺が覆いかぶさりまるで支配者のように彼女を抱いてきたのに、今はお互いに対面座位になり、お互いがお互いに離れがたい恋人のように常に、どちらかの手や腕が、互いの体に触れている。
そして激しく唇を貪り合えば、お互いに呼吸をするタイミングを見つけながら、拙い確認をして、重なる腰の感触に酔いしれる。
視覚を遮断する事で、水菜が俺の事をどれだけ大事にしているかがわかる。まるで壊れものの宝物を扱うように、彼女の手は俺の体に触れて、その次に唇と舌が襲いかかる。
常に離れがたい蛇のように体は重なり合って、口も触れ合う。激しい呼吸と快楽に堕ちるようなため息をどちらともなく吐いては、夢中になってまた貪り合う。
俺は女々しい喘ぎ声をあげると、彼女は俺を更に煽ってくれるのも好きだった……。
「あっ……あっ……今夜の君、凄くヒクヒクしているよ……」
「深い……凄く奥まで届いてる……エリオットさん」
「離れたくないな……こんなに体を重ねたのに……離れるなんてしたくない」
「わ、私も……! エリオットさんとこうして繋がっていたい……でも」
「……言わないで。だから、骨の髄まで楽しむんだよ」
「……ンッ、最高の乳首だ。噛むと悲鳴をあげる君が好きなんだよな」
「ひああっ……そう、もっと舐めて……もっと激しく、私を汚して」
まるで自分自身を追い込むように、水菜は俺という罠に自ら嵌りにいく。
そうやって自らの理性を壊して、体だけになり、花びらがますますひくつくように震えた。
「ウウッ……本当に君の花びらは欲深い。俺を全部、喰らうつもりで受け入れているんだね」
リズミカルに体を揺らして、俺は彼女の奥へ入っていく。その奥の神秘に触れる為に。
水菜の腕が俺の銀髪に絡まり、ぐしゃぐしゃにして、繊細な手は俺の頬を触れている感触がする。
俺の腕は、彼女の腰へ回して、不規則なリズムを取りながら、快楽を腰へ与え続ける。
「エリオットさんを離したくない……!」
「……。君とは離れたくない」
「……でも」
別れは近いかも知れないと思った。
いつの間にか1年戦争も、かなりの重要局面へ移ろっていて、俺の仕事は一段落と言えば一段落した。
季節はいつの間にか9月に入り、そしてとあるコロニーにて、途轍もない強敵が誕生したと聞く。
あの白い悪魔と後に云われるガンダムという名前の白いモビルスーツが、赤い彗星の部隊を追い詰めたという噂だ。
だが、そんな世間の噂も、二つの蛇には関係なかった……。
今の内に夢中になれる快楽を貪り尽くす。
この子の体はまだまだ支配できる。
俺の体は、汗と体液に濡れて、感情はもう……混乱している。
俺は……俺は、もう悪魔かも知れない。
この子を支配する堕天使かも知れない。
不意に俺の攻撃性が出てくると、組み合った対面座位を崩して、覆いかぶさり、水菜を激しく責め立てる。
「あっ、あっ、エリオットさん。上を擦って……」
「この辺?」
「ああん! そう! 気持ちいいのぉ!」
「アイマスクすらも付けて君を組み敷く事ができるようになったね」
「エリオットさんも凄く長い時間……中に入れるようになっている……」
「君に鍛えられているようなものだよ。こうしてずっと……快楽を与えられる」
腰がもう無意識に踊って、彼女の花びらの中を掻き回している。
粘着質な音が、淫らではしたないとは、もう思えない。
そして不意に自らを抜き去ると、今度は匂いを頼りに花びらを口で愛する。
「どこかな。君の甘美な花びらは」
舌で舐めながら、味でどこを舐めているかも確認が取れる。
滴る汗と彼女の体液の味は、甘美な蜜に他ならない。
──見つけた。
激しく舌を上へ、下へ、ねじ込むと。
「ひああ──っ!」
「あん! あん! アアッ、エリオットさん! もっと舐めて……もっと激しく……」
「当たりだ」
水菜はこれが大好きなんだ。
男性が少し汚れた性器を一生懸命に愛するこの行為が、誰よりも。
だから、彼女も俺のモノを激しく口で愛してくれている。
キブ&テイクがきれいに成立したセックスは気持ちいい。
でも、いつか観てみたい。
俺の愛液を浴びて恍惚となってしまう彼女の姿を、観てみたい。
ここまで汚したのなら、徹底的に汚してしまいたい。
俺の心臓の鼓動も大きくなってきた……俺もそろそろ限界だ……。
息子も早く愛の塊を解き放ちたいと、疼いて震えている。
水菜が促してくれた。
「エリオットさん、私の体に愛をぶつけて良いですよ……あなたの愛を塗れたい」
すかさずアイマスクを取った俺は、オーラルセックスをやめると、自らを掴んで、それを解き放つ為にコンドームを外した。
そして、少し刺激を与えると全身に血流が集中していくのが判った。
息を荒くして、俺は言った。
「いくよ……水菜」
すると彼女はどうしたと思う?
彼女は体を無理に起き上がらせて、俺のモノを何の躊躇もなく咥えて、その瞬間……。
「ウウッ!」
彼女の口の中で愛を解き放ったんだよ。
水菜も呻いて口で受け止めていた。
しばらく、お互いに快楽の余韻に浸り、彼女はそれを口から離す……。
白い愛液が口から溢れている。
迂闊に思った。それが俺には綺麗に見えてしまって、ティッシュペーパーを渡すのを忘れてしまったのだから……。
「エリオットさんの濃い」
「……全く、無理をして……これに出して」
ティッシュペーパーを渡して俺はため息をついてしまう。
だけど……嬉しかったんだ。流石のアネットもそこまでのプレイはしなかったんでね。
「やってくれたね、水菜。君という子は本当に何処まで、俺に惚れ尽くしてくれるんだい?」
「……エリオット……」
「……ありがとう」
軽く頬を手で撫でると、俺はまた深いキスを水菜と交わす。
──永遠に交わしていられるキスだった。