機動戦士ガンダム MSV エリオット・レムの記憶 作:翔田美琴
水菜はもう俺に支配されていた。
でも、俺は心まではまだ彼女を支配しきれてはいないようだ。
安心したと同時に、対等な関係が少しずつ、俺に傾き始めている事に危機感を抱く。
駄目なんだ。水菜。俺はもうアネットという人がいる──君に子種を残す事は出来ない。
彼女もそれを解っているから、俺の許可を得てから挿れようとしてくれているのに感謝した。
彼女の頬の涙を拭いてあげたいのに、手錠で繋がれては拭けない。
「──水菜。手錠を外してくれないかな?」
「泣いているなら、側にいる俺の胸で泣いてくれよ……手で拭いてあげたいから」
水菜は両の手首の手錠を外してくれた。
俺は自由になると体を起き上がらせて水菜を胸に抱いた。
「──エリオットさん……っ」
彼女はそこで泣いた。
俺が好きで堪らない、なのに、一生の付き合いにもなれない──自分には人を愛する資格もないのか──と吐き出すように泣いた。
「こんなに綺麗な男性なのに……!」
「──俺は綺麗な男性でもないと思うよ。だいぶひどい事を君にもした……アネットにも多分している……」
「ただ……君に子種を残す事は出来ないよ。それはね、俺も君の事が好きだから」
「……エリオットさん」
「大事な人だからこそ、傷つけたくない。でも、そうだね……君にとっての禁断の果実をあげても構わないかな」
「──生涯、忘れられない一夜を過ごしてみないかい? 幸いな事にちょっとした休暇を貰えたから、今夜から3日間は没頭する事も出来るよ」
「この3日間だけは君だけのエリオットになれると思う」
「優しくされるならいっそのことここで殺されてしまった方がマシです……」
「……そうやって、自分の欲望を抑え込んで生きてきたんだね……君は」
俺もそろそろ踏ん切りをつけようかな。
この3日間だけ。
この子も地球に返して、俺は淫楽から離れて、現実へと戻ろう。
3日間の間に貪れる快楽を徹底的に貪ろう。
水菜──忘れていないかい? 自らの枷を外せるような女性はそうはいないんだよ。
アネットがそうだったように、君もそうなれたんだよ。一時的なのに、ここまでのめり込んだのは君が初めて。
この年齢でそんな存在に巡り会うから不思議だよな。
男女の関係は、こんなにも生々しく、そしてこんなにも剥き出しで、飽きる事もない。
泣きじゃくる水菜に俺は指て涙を拭くと、そっと彼女の唇に自分の唇を重ねた。包み込むように舌を入れて、お互いに絡まり始める。
「エリオット……んんっ……は、激しい……っ」
「もっと、もっとだ。俺に溺れるくらいに貪ってくれ……舌を入れて、蛇みたいに舐めるんだ……」
「ハアっ……ハアっ……凄い……」
「水菜。せっかくの手錠、使わせて貰うよ」
俺は自分の手首と水菜の手首を手錠で固定した。
これでもう、離れようとしても無駄な足掻きになる。
──君をベッドから離さないよ。
「水菜。これが俺達のラストナイトだ。生涯、忘れられない夜にしような」
「返事は?」
少しだけ、声色を怖くしたら、水菜は自らの体を擦りつけるような対面にたり、手錠に繋がれていない腕を俺の肩に預けるように置いて、言った。
「私にください。エリオット・レムという禁断の果実を」
「遠慮なくいくよ? 良いね?」
「今まで遠慮していたのですか?」
「遠慮はしてないよ。だけど、この3日間はかなり濃厚にするから、確認だよ?」
「はい」
「結構」
──思い出すだけで体の熱が上がるような夜だった。
「あん! あはぁ! もっと掻き回して、エリオット」
「お、奥へ入ってるよぉ」
水菜のはしたない叫声が聴こえる中で、俺は極上の花びらへ己を入れて、腰を回して、あらゆる快楽を浴びせる。
留まる事を知らない息子は、彼女の中で暴れて、奥へ、奥へと入ってゆく。
彼女も腰を回して俺を煽る事を忘れていない。
激しく突くと、彼女は体を上に仰け反らして、激しく喘いで、俺はふくらみを舐めながら、乳首を噛んだり、舌で弄る。
絶頂にいきかけると、我慢をして、不規則なリズムを取りながら、彼女をベッドに仰向けに寝かして、キスをしながらその興奮を鎮めていく。
手錠に繋がれた二人の手は指を絡ませて、時につなぎ合う。
夜が徐々に明け始める頃には繋がり合ったままに、休みながらも、お互いの汗の匂いと香水の匂いを感じながら、仲睦まじく唇を重ねる。
息を上げながら、汗と体液に塗れて、少し休む。
俺達は快楽に恍惚となって、その時は笑い合って、肉の悦びに溺れた。
昼間の時間は外に出てみる。
お互いにコートと普段着を纏い、人目のいない街の中で、スリルを感じながら、淫楽に身を任せた。
薄暗いビルの谷間、公園、とにかくもう何処でも良かった──俺の手は彼女の花びらを常に刺激を与えて、水菜の下半身は灼けるような悦びに濡れていた。
中は何時でも熱を帯びるように熱い。
外に出掛けて食事を摂って、我が家に帰れば、玄関で開始する。
外出している間に刺激を与えた花びらを、玄関で賞味する。
ジーパンを足首まで降ろせば、ノーパンで歩いて興奮していた彼女の極上の花びらからは悪魔の喜ぶ蜜が溢れ返っている。
「あん、いっぱい舐めてぇ……」
「フフッ……さっきよりも濡れて……公園でのプレイであんなにイキまくっていたのに」
誰もいない事を良い事に共用トイレで激しくセックスに耽って、でも匂いが気になるからすぐ止めたよね。
まるで蛇のように俺は彼女から離れるのを忘れて、ひたすら求めた。
玄関でのオーラルセックスの後はベッドに駆け込み、またもや第2回戦。
オーラルセックスで自分の口をこんなにも酷使したのは初めてだった。
お風呂に入れば、彼女の体に朱い華を咲かしてお互いに性器でのキスに溺れて、上の口も常に重ねて、ウットリと陶酔する。
──こんなにも愛されている事に──やっと気付けた……。
だから……俺もこの3日間だけは溺れるよ……。
俺を愛してくれているもう一人の彼女の為に。
──だから……俺の身体よ……それまでは保ってくれよ……?
まだまだ、この3日間の濃厚な淫楽は半分にも満たない事に驚いている……。