※この作品はR-18です。

亡霊お嬢様の受難   作:フォカヌポウ

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触手編IF~枷~

白玉楼に戻った幽々子は、帰るなりすぐに部屋へ戻り衣服を整える。急ぎ食事を摂って体力を回復させたいところではあるが、触手に衣服を脱がされた全裸の状態では誰とも会話できる状態ではない。幽々子に自炊の能力などあるはずもないので、誰かに指図する上では全裸ではいられない。

衣服を身に纏い、人前に出られる状態になったところで幽々子は妖夢を呼びつける。食事の用意をさせるために。

 

幽「妖夢~!ごはんの支度をしなさい~!!」

妖「あ、幽々子さま・・・!どこに行かれてたんですか!?一日じゅう館をほったらかして・・・・」

幽「お説教はあとで聞くから、今はごはんの用意をするようみんなに伝えてくれる?今はちょっと、それどころじゃないのよ・・・・」

妖「・・・・・?はい、わかりました・・・・」

 

館を空けたまま一日帰ってこなかった幽々子を妖夢は心配して詰め寄るが、幽々子はそれに答えることなく真剣な面持ちで食事の支度をするよう伝える。幽々子の真剣な眼差しに妖夢は少々いぶかしみながらもその命令を聞き届けた。

幽霊たちに指示をしに行った妖夢をあとに幽々子は、失った霊力と体力を取り戻すために部屋へ戻って休息をとる。

禍々しいあの触手の体内から、住み慣れたこの部屋に戻ってこられた安心感にしばし浸る。しかし安心ばかりしてもいられない。幽々子は捕らわれの娘を救うためにもう一度、あの触手と対峙しなければならないのだ。

 

幽「待っていてねあやちゃん。必ず助けにいくから・・・・」

 

そう幽々子は小さく呟き決意を固める。体力を回復したなら必ず娘の元へ戻り、あの触手に今度こそ死を齎すと。

穏やかな幽々子の瞳に、強い決意の眼光が宿る。固い決意を胸に抱いて、必ずそれを実行すると幽々子が静かに娘へ誓いを立てる。

しかしそんな中で、触手の毒は幽々子に静かな牙を剥こうとしていた。

 

ドクン・・・・・・・

幽「あっ・・・・・・・!?」

 

突如として襲い来る、胸の高鳴り。ドクドクと早鐘を打つ自分の胸を抑えて、幽々子は自分の身体に起きた異変に目を丸くする。

 

幽(なんで・・・・!?どうして、こんな・・・・・!)

 

身体中が燃えるように熱くなり、吐く吐息にも艶めいたものが混じる。身体のいたるところが切なげに疼き、幽々子の指は何かを求めるようにある場所へと向かっていく。

 

幽(だ、だめっ・・・・!?だめよこんなの・・・・!いまはそれどころじゃ・・・・・!!)

 

強い意志を以って、幽々子は暴走してしまいそうになる自分の身体を抑え込む。今の幽々子には、するべきことがあるのだ。それが幽々子を支える柱となって誘惑を跳ね除ける。

しかしそれでも身体に残った疼きは消えることなく、幽々子を蝕み続ける。

 

妖「幽々子さまー!ごはんの支度ができましたよー!!」

 

そんなとき、妖夢の幽々子を呼ぶ声が聞こえてきた。食事の用意ができたのだ。

心身を苛む甘い誘惑を振り払うように幽々子は立ち上がり、食卓へと向かう。

食卓に着いた幽々子の前には、およそ女性一人に食べさせるには多すぎる量の食事が並べられていた。しかし幽々子にとってはこれが普通なのである。

普段ならば食事を目の前にすれば美味しいものを食べられる喜びに胸を高鳴らせるが、今の幽々子の胸中には不安が渦巻いていた。

 

幽(・・・・なんで・・・・なんで、こんなときに・・・・!)

 

食卓に着いた幽々子の周りには、調理を担当した霊たちがずらりと整列していた。彼らはみな、今回の料理の出来を幽々子に評価してもらうのを待っているのだ。

料理の出来が良いか悪いかを幽々子の口から聞くことで、次の料理に活かそうというのである。普段なら幽々子も彼らの期待に応えて忌憚のない意見を伝えるが、今の幽々子にはその視線が痛かった。

ドクドクと高鳴る胸。際限なく高まっていく身体。頬が赤くなっていはしないか幽々子は気になって仕方がなかった。

食事を前にしてなお、幽々子の身体は刺激を求めて悲鳴をあげていたのだ。

 

幽(だ、だめ・・・・みんな、見ないで・・・・・!そんなに見られたら、私・・・・!)

 

みんなが見ている前で、性の欲望に胸を焦がしている。その感覚に胸が押しつぶされそうになる。

目の前に並べられた食事を食べようにも、こうも胸が苦しくては食が進まない。そしてなにより、身体を動かしたくなかった。身体を動かして衣服が身体に擦れるのを嫌がったのだ。

 

妖「幽々子さま、食べないんですか?さっきはあんなに急いでたのに・・・・」

 

しかし幽々子に食べないという選択肢はなかった。食事の支度をさせるよう命じたのは他ならぬ幽々子なのだから、命じた手前食べないわけにはいかなかった。

 

幽「あ、いえ・・・・た、食べる・・・・わよ・・・・・」

 

いただきます、と手を合わせて食事に手をつける。腕を動かして食事を取るだけの動作であっても、今の幽々子にはその微細な衣服の揺れが快感となって伝わってくる。

熱くなった乳肌、あるいはその頂点で隆起する乳首。腕を動かすことによって伝わる衣服の些細な擦れが幽々子にもどかしい感覚を伝えてくる。

 

幽「・・・・ふー・・・・・・・んふ・・・・・ぅ・・・・・」

 

誰にも聞こえないように口をつぐんで、甘い吐息を漏らすまいとする。本来なら楽しむべき食事の時に、幽々子は我慢を強いられている。それは常に食事を楽しんできた幽々子にとって耐え難いことであった。

みんなの前にいる時間が長ければ長いほど、この甘い疼きに晒される時間が長いほど、幽々子にとっては苦痛となる。そして幽々子が食べるべき食事はまだ山とあるのだ。

幽々子にとってこれほど苦しい食事は初めてだった。

 

幽「はぁ・・・・・・はう・・・・・・」

妖「あの、幽々子さま・・・・大丈夫ですか?なんだか苦しそうですけど」

幽「え!?あ、ええと・・・・・・」

 

苦しそうな吐息をこぼす幽々子を見かねて、妖夢が心配そうに覗き込んでくる。幽々子にとっては避けたい事態だった。

こんなに間近で見られては、もしかしたら気づかれてしまうかもしれない。幽々子の顔が赤いこと、甘い吐息を漏らしていることに。

だが危機であると同時にこれは好機でもあった。ここでうまく妖夢を言いくるめれば、つらい食事をここで打ち切ることもできるのだから。

そうしたなら部屋に戻って身体の疼きを「処理」してからまた食事を摂ればいい。そう考えて幽々子は言い訳を用意する。

 

幽「・・・・ごめんなさい、実は少し前から具合が悪くて・・・・ごはんを食べれば元気になると思ったけれど、あんまり食べられないみたい・・・・・」

妖「え、え!?幽々子さまがですか!!?たた、大変だ・・・・!すぐ病院に・・・・・」

幽「お、大げさすぎるわ~。ちょっと休めばよくなるから、一旦部屋に戻ってもいい?」

妖「は、はい、それはもう・・・・お大事にしてくださいね」

 

即興ではあるが幽々子の言い訳は妖夢をうまく言いくるめることに成功した。

部屋に戻り、幽々子は一休みするべく布団を用意する。一休みすればきっとこの疼きも消えるだろうと幽々子は思っていた。

少し眠ろうと瞳を閉じるが、思ったようには身体が落ち着いてくれなかった。

身体は刺激を求めて熱く火照り、幽々子の脳裏にはあの甘い快感の記憶と、それを求める甘いささやきがぐるぐると駆け巡る。

 

幽(だ、だめだわ・・・・ぜんぜん寝られない・・・・・)

 

寝ようと意識を集中させても、これらに邪魔されて思うように落ち着くことができない。

だが、いつまでもこうしているわけにはいかなかった。あの触手の元には助けを待つ娘がいる。娘のためにも早く力を取り戻さなければならない。そのためには食事を摂ってゆっくり休むことが必要である。

だが今のままではゆっくり休むこともままならない。どうにかしてこの疼きを消さなければならない。そう思った幽々子はある決断をする。

それは幽々子にとって大きな決心だった。この疼きを消すということ、すなわち身体の求めに応じるということである。

かつて情欲に流されて「それ」をしてしまったことはあったが、あの時は意識がはっきりしているとは言い難かった。しかし今は、明確な自分の意志でそれをするのだ。

幽々子にしてみれば、自分からそのようなことをするのは許しがたいことである。しかし現状はもう、そうしなければ収まらない状態になってしまっているのだ。

 

幽「だ、だいじょうぶ・・・・!落ち着いたら、すぐにやめるから・・・・・」

 

罪悪感のようなものを感じるのか、誰にともなく言い訳を口にしながら幽々子は部屋に薄い結界を張る。

それは当然、部屋に誰も入ってこないようにするためである。白玉楼には元男性の幽霊も多くおり、彼らに見られたならもう幽々子はここにいられなくなる。だからといって女の子である妖夢なら良いかというとそういう訳でもない。誰にも見られたくはない。この結界は幽々子の意思表示なのだ。

今の幽々子にはさほど強い結界を張ることはできないが、これを張ることで入ってこないでほしいという意思は伝えられる。妖夢や従者の幽霊たちなら、幽々子の意思をきっと汲んでくれるだろう。

 

幽「んっ・・・・・よし、これで、だいじょう・・・ぶ・・・・・」

 

部屋に結界を張るなり、たがが外れたように身体の疼きが強くなる。

誰も入ってこないという安心感が、幽々子の性欲を抑えようという意思を弱めたのだ。そしてそれが引き金となり、幽々子の身体は幽々子の意思を外れていく。

 

幽「ぁ・・・・・・・ぅ・・・・・・・」

 

他に誰もいない部屋の中で、幽々子は自身の柔肌を晒す。誰に言われるでもなく、無理やり脱がされるのでもなく、自分の意思で幽々子は衣服を脱いだ。風呂場でもない、自分の部屋で。

そしてこれから幽々子は、初めて明確な自分の意志で自慰をするのだ。

 

幽「んっ・・・・・!ふぅ・・・・・!!」

 

ちゅく、と小さな水音が幽々子の秘所から響く。幽々子の指が自身の秘所をなぞり、往復する。その優しい刺激が徐々に幽々子の官能を高めていく。

しかし昂ぶった身体にはこの程度の刺激ではまるで足りず、もっと欲しいと催促をしてくる。

 

幽「ん、んん・・・・・!くあぁあっ・・・・・!!」

 

徐々に指に力を入れていき、自身の膣口を押し開いていく。つぷん、と指が入り込むと、幽々子は艶めかしい声を上げて身体を強張らせる。

ここまで来たなら、あとはもう止まらない。身体の求めるままに、幽々子は指を前後させる。

 

幽「んふっ!!?あ、んん・・・・!!くふっ、ふぅぅぅん・・・・・!!」

 

ぐちぐち、ぐちゅぐちゅと自分の膣を引っ掻き回して、幽々子は快楽を貪っていく。

秘所で弾ける快感が脳を蕩かし、意識をピンク色に染めてゆく。

 

幽「あっ、あ、きも・・・ちぃ・・・・!!」

幽(きも・・・ち・・・・・?なんで、わたし・・・・・こんなこと・・・・・)

 

自慰を続ける中で、思わず口走ってしまった言葉。それは幽々子が本当に心の底で思っていること、だがそれは理性では認めたくないことだった。

 

幽(きもちいいから・・・・こんなことしてる・・・・・?違うわ・・・・!これは、あやちゃんを助けるために・・・・)

 

ぐちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ・・・・・

幽「んはぁぁっ・・・・!!」

 

幽々子の中の本音と建前、それが今心の中で交錯する。

 

幽(でも、どうしてあやちゃんを助けるために、こんなことをするの・・・・?いえ、それはいまのままだとゆっくり休めないから・・・・どうしてゆっくり休めないの・・・・?それは・・・・・)

 

 

 

幽(私が、こうしたいから・・・・・・・)

 

ぐじゅっ!じゅぶっじゅぶっじゅぼじゅぼじゅぼ・・・・

 

幽「はああぁぁぁぁんっっっ♡♡」

 

そして幽々子は、自分の中で渦巻く浅ましい思いを認めてしまう。自分がどうして今こんなことをしているのか、それは妖花を助けるというためだと今までは思っていた。しかしそんなことは建前でしかないのだ。

ではそんな建前まで用意してどうして幽々子はこんなことをしているのか、その理由は明確である。

 

彼女が、快楽を欲しているから。

 

幽「きもちぃ・・・・・!!きもち・・・・いいのお・・・・・♡」

 

その事を認めたら、もう他の全てを考えられなくなった。今はただ、快楽の果てを貪りたかった。

これで絶頂したら、今度は建前などではなく本当に妖花のために動けばいい。全ては終わってからでいい。

今はただ、今はただ、気持ちよくなりたい。幽々子はいま、そう思っていた。

 

幽「あはぁっ♡きた、きたのお!!ふわああってぇ・・・・・きもひいいろがぁ・・・・・くりゅぅぅ・・・・!!」

 

身体がふわりと浮かぶような、得体の知れない高揚感。幾度味わっても心地いい、絶頂の直前の感覚。

これから来る弩級の快感への期待と羨望が幽々子の胸を埋め尽くす。

あと少しの後押しでたどり着く頂点。そこへ幽々子は、自らの手で上り詰める。

 

幽「はあっ!!はあっ・・・・!!あっ・・・・・!!!ああ・・・・・・っっっ!!」

 

ぐちゅん、と最後にひときわ強く指を押し込み、幽々子は最後の臨界点を越えた。

これまで身体の中で渦巻いていた快感が弾け、至高の浮遊感が身体を支配する。そんな快楽の極地。

 

幽「あ、ああ・・・・あえ・・・・・?」

 

しかし幽々子がその極地へたどり着くことは、なかった。

 

幽「な、なんでっ!?なんでっなんでええっ!!!?」

 

確かに臨界点は越えた。これまで幽々子が臨界点だと認識していた場所はもう越えている。しかし今、臨界点を越えたときに訪れるはずの快感の爆発はおきていなかった。

焦れた幽々子が秘所をかき回しても、そこにあるはずの臨界点を越えることは叶わない。いくら快感を溜めようと、訪れるはずの絶頂は訪れない。

 

幽「なんでっ!!?いったのに・・・・・いったはずなのに・・・・!!なんでいけないのおおお!!?」

 

絶頂後に味わうはずの充足感も味わえず、絶頂直前のもどかしい飢餓感だけが延々と続く。その感覚に幽々子は気でも狂ったかのようにわめき散らす。

 

幽「なんでっ・・・・どうしてええっ・・・・・!?いきたいぃ・・・・いきたいのおおお・・・・・!!」

 

快楽を欲していることを認めた傍から襲い来る、「おあずけ」。それは幽々子の理性を順当に溶かしていった。

もはや幽々子の頭の中には、絶頂の事しかなくなっていた。

 

幽「いきたいぃ・・・・いきたいい・・・・・!!もっと、もっとすごいのおぉ・・・・・!!」

 

いつしか幽々子は、指を越える大きな刺激を求め始めていた。もっと太く、もっと奥までとどくものをと。

尋常でない様子で部屋中を漁り始める幽々子。そして幽々子は、あるものに目を留める。

 

幽「刀・・・・・・・」

 

それは、護身用の短刀だった。かつての貴族はみな寝所に置いていたもので、脅威がこれといって無い冥界でも習慣的に置いていたものだ。

今までは刀を使わずとも幽々子が強いこともありこれといって必要性を感じていなかったこの短刀が、今の幽々子にはとても魅力的なものに思えた。

名家の物らしくその柄と鞘には鮮やかな装飾が施されており、表面は起伏に富んでいる。柄の部分の長さもそれなりで、もしもこれを使ったらなかなかの効果がありそうだった。

 

幽「あは・・・・・♡」

 

妖艶な笑みを浮かべ、幽々子は刀の柄を股間へと持っていく。そして・・・・

 

ぐちゅんっ

 

幽「・・・・・っっああああああああぁぁぁああああん!!!♡♡♡」

 

これまでの指では味わえなかった快感が、全身を貫いていく。長く太く、ごりごりとした感触が膣壁を擦りたてる。その感覚が幽々子を酔いしらせる。

そしてまた、西行寺家が健在だった頃には父や母が所持していたであろう代物をこんなことに使う背徳感もまた幽々子の官能を煽る。

 

幽「お、おとーひゃま・・・・・!おかあひゃま・・・・・ごめんらひゃいぃ・・・・!わらひぃ・・・・こぉんなにやらひいことしちゃってるのおぉ・・・・・♡♡」

 

もう覚えてはいないがかつていたはずの父と母に謝りながらも、幽々子は手を止めることはなかった。

そしてまた、父と母以外にもこの刀を使うことによる罪悪感を覚えるものはいた。この刀の扱いを教えてくれた者である。

 

幽「よーきっ・・・・!よーき、ごめんにゃさいぃ・・・・・!!らめらって言われてたのにぃ・・・・!わらひ・・・・!わ、わたしぃぃ・・・・・・!!」

 

幽「いくっ・・・!!いくのおおおっ!!おとーひゃま、おかあひゃまああっ!!!よーきいい!!!!いくっ!!!ごめんらひゃっ・・・・!!いくうううううぅぅぅ!!!!!」

 

今日最大級の快感が幽々子に襲い掛かる。先ほどの指とは比較にならないほどの快楽の奔流が押し寄せ、幽々子を色情の極地へと押し流す。・・・・・かと思われた。

しかし幽々子はまたも求める頂へ到達することはなかった。理性も何もかもをかなぐり捨て、父や母、そして妖忌に顔向けできないことをして、それでもなお幽々子は絶頂できなかったのだ。

 

幽「なん・・・・で・・・・・っ!!!!?どうしてっ、どうしてえええええ!!!!なんでいけないの!なんでっなんでなのおおおおおおぉぉ!!!?」

 

こんなにまでしてもどうして幽々子が絶頂することができないのか、それは触手に打ち込まれた毒にあった。

触手に打ち込まれた毒は全身の感度を鋭敏にさせる効果と、性欲を異常に高める効果がある。その二つの効果のうち、感度を鋭敏にさせる効果は比較的早く消えるが、性欲を高める効果は長く続くのだ。

性欲を高める効果は個人差はあるものの概ね数日に渡って続き、効果が続くうちは日常生活をまともに送ることも困難になる。

だが触手に打ち込まれた毒の効果はそれだけではない。触手に打ち込まれた毒はさらなる効果として、絶頂に至るまでの快楽量を尋常でなく高める効果があるのだ。

それはちょうど触手によってもう一度毒を打ち込まれ、感度が鋭敏になっていないとたどり着けないような高み。通常では絶対にたどり着けない領域に絶頂の臨界点を高めてしまっているのだ。

性欲を高める効果に侵された獲物は、間違いなく快楽を欲するようになる。しかし毒の持つもう一つの効果により、自力では絶対に絶頂することができない。そうなった獲物は、もう逃れることはできない。

絶頂にたどり着けない飢餓感と、毒自体の効果による性欲の暴走。これらが合わされば理性を保てるものなどいないだろう。これこそが触手の課した枷なのだ。

 

幽「いきたいい・・・・!!いきたい、いきたいいいいぃぃ・・・・・!!!!」

 

またも絶頂を焦らされて、幽々子はもはや気も狂わんばかりだった。心身ともに快楽を求めて猛っていた。

この後も幽々子は絶頂を求めて自慰をし続けるが絶頂に至ることはなく、当初の目的だった性欲は発散するどころか際限なく高まってしまうこととなった。

 

幽「いきたい、いきたい、いきたい、いきたいいきたいいきたいいきたい・・・・・・」

 

そうして幽々子がもがいているうちに、朝が訪れる。

とうとう一晩中自慰を続けてしまった幽々子であったが、やはり求めるものに到達することはなかった。

体力も当然回復するはずはなく、ただただ性への欲望だけが高まっていく。

 

幽「あ・・・・・・・いかなく・・・・ちゃ・・・・」

 

朦朧とする意識の中で朝の訪れを感じ取り、幽々子は冥界から飛び立った。

力のほとんどを失い、まともに集中もできない中ではどうにか飛ぶのがやっとで、まっすぐ飛ぶことも早く飛ぶこともできない。しかしそれでも、幽々子はあの場所へ行こうとしていた。

 

そして普段の数倍の時間をかけて、幽々子は目的地へ降り立った。そこはかの触手の住まう地、博麗神社の蔵だった。

 

幽「あ・・・・・・・ぁ・・・・・・」

 

ふらふらと触手の住処へ向かっていく幽々子。こんな状態で触手と闘うことなどできるはずはない。

妖花を取り戻すことはおろか、自分も捕まってしまうことはわかりきっていた。勝算はゼロである。しかしそれでも、幽々子は構わなかった。

 

幽「・・・・・・・・・・あは・・・・・・・・・♡」

 

蔵の前にたどり着いた幽々子を迎える、無数の触手。その中に飲み込まれながら、幽々子は小さく笑みをこぼしていた。

勝てなくてもいい、捕まえられてもいい、いまはただ、今はただ・・・・・

 

幽「イかせて・・・・・ほしいの・・・・・!!」

 

求めるものが欲しい。ただそれだけだった。

 

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