※この作品はR-18です。

司波姉弟の願い   作:もっち~!

8 / 15
12/21 誤字を修正


克人の誤算*

---十文字克人---

 

老師の意図を汲み取り、緊急の生徒会幹部会を開いた。参加者は俺、服部、渡辺、七草、中条だ。

 

「今回の議題は、神代雪夜についてだ。九島老師からの情報だが、アイツは人間では無い」

 

俺の発言に皆、戸惑っているようだ。

 

「何を言っているんですか?確かに、アイツは人間離れの能力者だと思いますが」

 

と、服部。俺は七草を見つめている。アイツの仲間の七草はどう出るのだ?

 

「雪夜君を誹謗中傷するのであれば、十文字君と言え、許さない」

 

と、渡辺。中条はおろおろしている。

 

「何を聞いたんですか?」

 

涼しい顔の七草に訊かれた。

 

「昨日、魔法師協会で、九島老師に事実を聞いた。今度の師族会議で、議題に上るそうだ」

 

「師族会議の内容を、数字付きで無い者に聞かせるって、どういうことかしら?」

 

うっ…それは…痛い処を付く七草。

 

「しかし、これは緊急事態だ。老師に情報を流して欲しいと言われた。いつ開かれるか分からない師族会議を、待っていられないようだったぞ!」

 

「どういう話か、聞かせてください。それから、判断します」

 

服部も冷静だ。コイツらまさか…まさかな…老師に聞いた話を皆に聞かせた。

 

「雪夜は調整体だって…」

 

言葉を失う服部…

 

「酷い…使えない道具だから…破棄って…」

 

渡辺の顔から血の気が引いていく。

 

「だから、何?彼は彼で有る為に、生きているのよ!それを、使えない道具って言う、十文字君、あなたの神経を疑うわ!」

 

七草は俺を糾弾してきた。

 

「お前は、アイツの仲間だろ?インプラントされたんだろ?」

 

「何の話?インプラント?何それ?でっち上げの話は止めてくれる?何?その疑うような目付きは…いいわよ、じゃ今から、医療機関で調べて貰いましょ!」

 

皆で魔法大学の医療機関へと向かい、七草の身体を精密検査して貰ったが…何も入っていなかった。えっ?どういうことだ?

 

「無駄な時間と労力と費用よね。十文字君の妄想話のせいで…」

 

怒り心頭の七草。服部達も俺を睨んでいる。嵌められた…『これからは疑心暗鬼とも戦ってみてください』という、アイツの言葉が、脳内で響き渡った。

 

 

 

---渡辺摩利---

 

十文字君の話…気になった。真実なのか?彼を呼び出して、訊いてみることにした。風紀委員室で彼と二人…

 

「どうしたんですか?そんな恐い顔をして…」

 

いつもと変わらない表情の彼。

 

「十文字君が戯言を披露してくれてね。真偽を知りたいのよ」

 

「戯言?」

 

十文字君が話してくれた内容を、彼に話して聞かせた。

 

「どうなの?」

 

えっ?突然、空気の質が変わった。いつの間にか、大の字状態で手足を拘束されている。身動きが出来ない。

 

「そうですか。十文字先輩は九島老師と組みましたか」

 

いつもと変わらない雪夜君…私の乳房を手の平で転がしている。あれ?いつの間に全裸にされたんだ?彼の舌先が乳首の先っぽと側面を這っている。ダメっ…ここは学校よ…

 

「って、言うか。師族会議って、各家の当主しか、内容を知ってはいけないルールでしたよね?」

 

知らない…私は数字付きの家では無いのよ。あぅ…彼の鼻先が胸の谷間を這っている。鼻息が気持ちいい…股間を這う生暖かい液体…太股の内側をゆっくりの流れている。

 

「まぁ、そう出るなら、こっちも手を打たないとダメかな?」

 

下唇を口に含み、口の中で転がされている。身体中が欲している…欲しい…雪夜…あなたを…

 

「九島烈か…自分達の悪行は棚上げで、僕を吊し上げるつもりか?」

 

今度は、上唇…唇と歯茎の境目を執拗に舐めてくる。こんなにも淫らになるポイントなのか…身体がピク付いている。限界だ…口元から生暖かい液体が零れていく。口の中に溜まったソレを飲み込むことすら出来無い。もう、自分では何も出来無い気がする。

 

「しかし、十文字先輩にも困ったなぁ…」

 

全身が一瞬、上に持ち上げられる感覚…その直後、一瞬の痛み…体内で、何かが蠢いている。悶悶としたドンよりとした気持ちが晴れていき、軽くなって浮遊しているようだ。

 

「あっ!いい…」

 

意識が途絶えた。

 

 

気が付くと一人、風紀委員室のソファで寝ていた。服の乱れは無い。あれは、夢?幻?テーブルに目をやると、メモが置かれていた。

 

『摩利さん、溜まり過ぎです…適度に抜いてくださいね…僕、体力無し自慢なんですから 雪夜』

 

と書かれていた。溜まり過ぎ…彼は抜いてくれたのか…あれは、精神の癒やし治療だったのか?幻術系なんだ。安心して立ち上がろうとしたのだが、腰が抜けたようで立ち上がれない。アイツ…ヤッたのか?

 

 

 

---神代雪夜---

 

高校3年生以上は危険だ。そんなに性欲無い方なんだけど…摩利さん、溜めすぎだよ~。

なんて、考えて校門へと向かうと、エリカ達が待っていた。

 

「風紀委員の呼び出しは何だったんだ?」

 

エリカに訊かれた。

 

「エリカといちゃつきすぎだって!だから、僕に関わらないで~♪」

 

「そんなに…していない…だろ…」

 

真っ赤な顔で俯くエリカ。

 

「実際はどうだったんだ?」

 

達也に訊かれた。

 

「師族会議で取り上げる議題を、どっかの誰かが、数字付きで無い家の子女に漏らしたようだよ。摩利さんに、どういうことって訊かれた」

 

「摩利さんに…数字付きで無い家柄なのに?」

 

姉ちゃんが驚いている。達也は感情を顔に出さないので、わからん。

 

「そんなことしたらルール違反だろ?」

 

エリカが正しいことを言っているので、頭を撫でて上げる。

 

「おこちゃまじゃ無いんだぞ!」

 

額に口づけ…耳まで真っ赤にして俯き、黙り込むエリカ。

 

「僕も数字付きの家柄で無いので関係無いけど、僕と深雪が似すぎているって、師族会議にのせるネタか?」

 

嘘を流す。

 

「権力者達は暇なのか?」

 

レオがいいことを言う。だけど、男なのでスルーだな。

 

「暇なんだろう。まぁ、平和な証拠だな」

 

達也が結論を言う。平和な証拠…僕以外仮想の敵がいないのは、平和なんだろうな。

 

 

 

---神代綾香---

 

目の前の熟女は固まっている。

 

「どういう事かな?なんで、師族会議の次回の議題内容が、一般人が知っているのかな?」

 

「わ、わ、わかりません…」

 

「お仕置きが必要なのかな?雪夜の実母の妹って事で、手加減しているのに…おい!お前!ふざけるなよ!」

 

怒りのプレッシャーを目の前の熟女にぶつける。吹き飛び壁に激突する女。

 

「うっ…」

 

乳房を鷲掴みにして、持ち上げる。

 

「千切れる…やめて…」

 

「要らないだろ?男も子供も興味無いお前には」

 

「痛いぃぃぃぃ~!」

 

うるさいので後方へ投げ捨てる。

 

ガッシャ~ン!

 

何かぶち当たったようだ。

 

「で、どう落とし前は付けるんだ?四葉真夜よ!」

 

「あ…あの…達也を…当主代理にして…私は隠居…」

 

バキッ!

 

「うごっ!」

 

腹部をケリ上げると、宙に浮き床に落下した女。

 

「隠居?地獄から退場か?許さん!そうだな…七草、九島辺りも道連れにしろ!それなら、考えてやるぞ」

 

まぁ、このくらいにしてやるか。コイツは、もうタダの一般人だ。この女の能力は取り上げてあるし♪

 

「まぁ、次は無いからな!雪夜を追い込んだ奴に、お礼参りしてくれたら、許してやる!」

 

その場から転移した。

 

 

 

---神代雪夜---

 

姉さんがやりすぎて、司波真夜が入院したらしい。

 

「いや~、あの程度で入院って。大げさだよな?」

 

って…どんだけ、暴力を振るったやら…はぁ~

 

「あの後、亘が回復させに行ったから、退院は近いよ」

 

師族会議の開催が、先延ばしになるような…

 

「そんな難しい顔は雪夜に似合わないわよ」

 

って、ぎこちない笑いの姉さん。責任は感じているようだ。

 

「問題は4の分家達が仕掛けてくるか、どうかだな」

 

って、達也。

 

「仕掛けるとしたら、誰?」

 

「筆頭は黒羽家、新発田家かな」

 

「先手を打つとしたら、どこがいい?」

 

「新発田家の息子、新発田 勝成だな。こいつを無力出来れば、力尽くで抑え込むヤツはいなくなるだろう。勝成は物質の密度を操作してくる。こいつには調整体のガーディアンが2名いるらしい。一人は恋人である堤 琴鳴で名前の通り、音波に干渉する魔法を得意としている。もう1名は、良く知らない」

 

「そう…姉さん、10と9の監視を頼む」

 

「あぁ…穴埋めはするよ。そんな目付きで見ないで…ねぇ、雪夜君」

 

僕に頬ずりをしてから転移していった姉さん。

 

 

 

---津久葉 夕歌---

 

何の前触れ無しに、深雪さんが訪ねて来た。どういう風の吹き回しかな?達也さんは一緒では無いのも不思議だ。二人一緒が常の兄妹だったのに。

 

「今日は、どういうご用かな?」

 

えっ?身体が動かない…深雪さんに、そのような能力は無いはず…コイツは何者だ?

 

「夕歌さん…」

 

服に手を掛ける深雪さん。あっと言う間に全裸にされてしまった。

 

「わぁ~、きれい~♪」

 

秘部を隠している扉を開けて、眺めている。誰だ?こいつは…

 

「雪夜!そういうことは、私にしなさいよ~!」

 

背後から深雪さんの声が聞こえた。でも、口調がまるで違う。

 

「えっ?だって、きれいなんだよ~。見てごらんよ、姉ちゃん」

 

姉ちゃん?深雪さんに弟?まさか…

 

「きれい…って、私はきれいじゃないの?」

 

「う~ん…」

 

「雪夜が遊んだからだよ!」

 

「帰ったら、クリーニングします…」

 

目の前で二人の深雪さんがヤリトリをしている。

 

「すみません。夕歌さん」

 

達也さんの声…背後から私を抱き締めてきた。そして、私の唇を奪った…

 

「兄ちゃん、ぎこちないよ~!」

 

「すまん。慣れていないからな」

 

兄ちゃん?達也さん、深雪さんの弟?妹?

 

「兄ちゃん、優しく胸を…う~ん、よし姉ちゃんと僕とでサンプルになる。それを見てプレイしてみて」

 

「すまないな、雪夜」

 

目の前で二人の深雪さんが全裸になっていく。いや、一人はカツラを被っていた。男性なのか?深雪さんって双子だったの…衝撃の事実が目の前で、展開している。双子の男女が濃厚なプレイをしている。ソレを見ながら、達也さんが私の身体を…

 

 

体液塗れで床に置かれている私。その隣には体力キレで寝かされている深雪さんの弟。何をしたいんだ?

 

「雪夜…体力を付けようよ!」

 

深雪さんに抱き起こされている雪夜と呼ばれた彼。

 

「姉ちゃん…プレイだけなら問題ない。それにこれは体力キレでなくて、魔力キレだよ」

 

魔力?彼は何をしていたんだ?

 

「夕歌さんの能力を無害化していた」

 

私の能力を無害化?

 

「雪夜の為にしか発動できないように」

 

彼の為だけに?なんで?

 

「夕歌さんを護る為です」

 

笑顔で深雪さんがそう答えた。私を護る?

 

「この先、問題が表面化すれば、わかる。それまでは、俺が夕歌さんを護る」

 

達也さん…嬉しい言葉ではある。興味がある男性の一人だったし。

 

「まぁ、今日の開通式は、兄ちゃんと夕歌さんをリンクさせる儀式だよ」

 

開通…う~ん、言い方が気に入らない…それよりもリンクって?

 

「兄ちゃんと行動する際に必要な、テレパシーラインという通信手段を得る為だよ」

 

テレパシーラインって、双子同士が意志の疎通に使うと言われている?

 

「そうそう、さすがは研究者だ。それだよ。それを術式にして、兄ちゃんと夕歌さんに埋め込んだんだ♪」

 

「って、言うか?読心術が使えるの?言葉に出していないのに、返答って…君は誰?」

 

「あぁ、名乗っていませんでしたね。僕は神代雪夜。神代家次期当主って立場です」

 

「神代?あの陰陽師として名高い?」

 

「そうそう、現当主の弟って立場です。実際は深雪と双子で弟に当たります♪」

 

私に指で作ったピースサインだけ向けてきた彼。身体はまだあまり動けないようだ。

 

「なんで、私なの?」

 

「津久葉家を兄ちゃんに探ってもらった結果、兄ちゃんを見下さないで、四葉家次期当主候補の一人で有るのに、姉ちゃんにも嫌なことをしないからだよ」

 

「あなた達は何をしようとしているの?」

 

「悪行をしているヤツらの粛清かな♪まぁ、僕と姉ちゃんが静かに暮らせる環境作りとも言うね」

 

「うん♪」

 

彼と見つめ合う深雪さんは、女性の私が見てもかわいらしいと思える笑顔であった。

 

「その為に、協力をして欲しい」

 

達也さんにお願いをされて頷く私。

 

「何をすれば良いの?」

 

「各家の研究、製造施設の場所を知りたい。総て、破壊しないとダメだからな」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。