ハイスクールHENTAI×HENTAI「お尻、始めました!」 作:ひきがやもとまち
それは俺が悪魔に生まれ変わって、悪魔として夜の仕事をこなすようになった帰り道での出来事だった。
いつもなら「まだまだハーレムの夢は遠いなぁ~」とか思いながら自転車こいでる俺は今夜に限ってじゃ超上機嫌で自転車をこいでたんだ。なにしろ――
「・・・むふ☆ 裸見られて恥ずかしがってたリアス部長、可愛かったなぁ~♡ 気高くて凜々しい部長もいいけど、ああいう部長もなかなか・・・・・・♪」
昼間のちょっとしたハプニングから、『触った相手の服だけ壊せる能力』ドレス・ブレイクに目覚めたばかりだったからな!その日の俺って! しかも力を使ってリアス部長から「オッパイ見せてもらえる約束」を強制的に守ってもらえたばかりだし! これだけもらえりゃ十分! 明日から俺の学園生活はピンクのバラ色だぜー!
「それにしても恥ずかしがってる部長は可愛かったなぁ~・・・ハッ!? も、もしかしなくてもこの技さえ使いこなせるようになれば、部長だけでなく他の子たちのあ~んな姿やこ~んな姿さえ見放題になるのか!? ――だとしたら・・・ッ!!」
驚愕の新発見によって、俺は明日からさらに悪魔としての力を高めて強くなる決意を固めていた、まさにその時!
『そう上手くいくかしらね? 見習い転生悪魔イッセー!!!』
「――なにッ!? 誰だ! そこにいる奴は!?」
突如として俺の頭上から降りかかってきた、上から目線なんだけど妙に可愛らしい感じのする色っぽい声の発生源である頭上を見上げて、電信柱の上に立つソイツを見つけた!
高貴な雰囲気を仮面で隠し、深紅色の髪と、圧倒的ボリュームを持つ胸。
そして後ろだから見えないけど「絶対Tバックだ!」と確信できる、色っぽいハイレグレオタードで全身を覆った背中からコウモリの羽を生やしている美人悪魔の女の子!
男の純な欲情をかき乱してくる許しがたい悪魔的ボディーを持つ謎の悪魔の登場だった!
「私は愛とセクシーの美巨乳はぐれ悪魔セクシームーン! 恋する乙女のピュアなハートを解ってあげられない男の子の悪い欲情は許さない! 魔女の腰掛けそうな三日月に代わってお仕置きよ!」
「な、なんだってーッ!?」
ビシィッ!と、ポーズを取りながら俺に指を突きつけてくる謎のはぐれ悪魔セクシームーン!
・・・なんとなくリアス部長っぽい見た目の気もするけど・・・・・・あれ? なんかいま認識阻害が――いや、気のせいだ! こいつはリアス部長じゃなくて美巨乳はぐれ悪魔のセクシームーンだ! 間違いない!! 部長の治めてる駒王町ではぐれ悪魔が勝手なこと言いやがって! 許せねぇ!
「ヘンッ! 人様の領地に土足で踏み込んできた奴が言ってくれるじゃねぇか! グレモリー眷属の一員として俺がリアス部長に代わってお仕置きしてやるぜ!」
鼻をこすって格好つけながら宣言する俺! もちろん相手は女の子だ、倒すとしても殺すことまでは考えていない。ちょうど殺さずに倒せる『女の敵専用の必殺技』を習得したばかりだからな! コレを使って恥ずかしい目に遭わせてあげるお仕置きだけで勘弁してやるぜ! だけど誤解するなよ! 部長そっくりのオッパイを見たいから脱がしたいわけじゃないからな絶対に! 断固としてそれは違う! ダンコ!
「フッ・・・見習い悪魔のわりにはいい度胸ねイッセー。では、受けてみなさい! 私の新必殺技を!!」
「ッ!? バカな! 姿が消えただと!?」
一瞬にして電信柱の上に立っていたセクシームーンの姿と気配が消えて、どこにいるか解らなくなってしまった! コイツ、はぐれ悪魔とはいえスゲぇ格の高い悪魔みたいだ! かなり強い! ――だが!しかし!!
「甘い! 甘いぜセクシームーン! 男が持つピュアな欲情は、たとえ見えなくても心の目でオッパイの接近を感じ取って見極めることが出来るようになるってことを女であるお前はわかっていない!!」
そう、男には生まれつき大きなオッパイが近くにあったら、揉みたくなって手を伸ばしてしまう本能が備わっているんだ! ラブコメ主人公が走ってくる初対面のヒロインのオッパイを揉んでしまうのは、その力を持ってるからなんだ! たとえ姿が見えなくても、オッパイを求める男のオッパイ愛があれば近くにあるオッパイの存在は感じ取ることは可能!・・・なはず!
――ビクン!
「見つけたぁッ! そこだぁぁぁぁぁぁ!!!」
オッパイが揺れる音を、オッパイが持つ存在を、その存在全てから感じ取った俺の、性欲という名の心がセクシームーンのいる方向へと自動的に下半身を導いてくれた! 後は迷いなく澄み切った心でオッパイへと右手を伸ばすだけでいい!! それで――詰みだ!!
「覚悟しろセクシームーン! コレが俺の新たな必殺技! シャーイニング・オッパイ揉むフィンガー!!」
服を脱がすついでにオッパイを揉んで油断させようとした俺の、とどめの一撃を前に姿をさらした相手は為す術もなく敗れ去って脱がされて勝敗は決しようとした、その瞬間に――――
「アッハ~ン♡ 許してイッセーく~ん♡ 脱がさないでお願いよォ♡♡
私はあなたの大好きな巨乳美少女なのよぉ~~ッン♡♡♡♡」
・・・・・・セクシームーンは命乞いのためか、俺に背中をさらしてお尻を突き出し、親指を口に咥えながら後ろを振り返って涙目で俺を見つめてきていた。
Tバックの食い込んだ巨尻を「ぷりん♪ぷりん♪」と振りたくってくる効果音が、やけに耳にうるさくて心地よくて少しだけ困ってしまう。
冴え渡る綺麗な満月のように、キュッと締まった綺麗なお尻にTバックが食い込んで食み尻している姿って、なんとなく太陽の塔と似てるよなーって思えるぐらいに魅力的すぎるお尻姿・・・・・・。
――ふっ・・・、甘い。甘いぜセクシームーン。そんな色仕掛けじゃ俺の拳を止める事なんてできやしないのさ。なにしろ俺はあのTバックボンテージ着たレイナーレだって殴り飛ばしたほどの漢なんだ。
今更お尻フリフリ命乞いなんてされたぐらいで敵に情けをかけるほど、甘い悪魔になった覚えはな――おいコラ落ち着け俺の下半身。勝手にジタバタ相手の方へ全力疾走しようとしてんじゃありません。静まれ! 静まれ俺の下半し―――ッん!!!
俺が内心の葛藤に苛まれ、思わず動きを止めてしまった次の瞬間。仮面に隠れたセクシームーンの瞳が「キラリ☆」と光る。
「フッ・・・甘いわねイッセー。女の子がお尻フリフリして命乞いするのは、為す術もなくなって逃げるためだとしか考えられない、あなたの無知さこそが敗北を招くのよ!」
「な、なに!? お、お尻が急激に加速してきてヒップアタッ――――ぐはぁッ!?」
ほとんど密着するぐらい間近に迫っていた「ぷりん♪ぷりん♪」と左右にフリフリされてた相手のお尻が急激に跳ね上がってきて、俺の顔面へとヒップアタックによる大ダメージを与えてきやがった!
柔らかくも弾力があり、弛みとは生涯無縁そうな見事すぎるお尻力・・・ッ!!
肉体的ダメージ以上に精神面で俺へのダメージが途方もなく大きい必殺の尻技! 特に男の子らしい事情によってダメージが大きかった! 下半身とか特に! ず、ズボンとトランクス…が…。
「【零距離ヒップアタック】……大きなヒップには、それだけ負担が大きく、人並み以上のサイズを誇るお尻やオッパイを垂れさせることなく上向きにツンと持ち上がった姿を維持するために必要なトレーニングは並ではないの・・・。それを理解していない今のあなたでは私に勝つことは出来ないわ・・・・・・」
「な、なるほ・・・ど・・・・・・」
その時になってようやく俺は、セクシームーンが現れて戦いを挑んできた理由を悟っていた。何のことはない、俺の高くなりかけていた鼻をへし折りに来てくれた親切な奴だったんだ・・・。俺は安易に敵の服を脱がせる能力に夢中になり過ぎて、肝心のオッパイに対する理解を怠っちまうところだった・・・。
「俺の・・・負けだぜ。セクシームーン・・・。ああ、完・パイ・・・・・・だ―――ガクリ」
こうして、俺がその夜行った戦いは幕を閉じて、次の日から精進の日々がはじまることになるのだが・・・・・・。
実はこの話には俺の知らない続きがあったことを、とある人物だけは知っているらしいので彼女視点になって続きを聞いてみてもらいたい。それではどうぞー。
「・・・ごめんなさい、イッセー。でも貴方にはわかって欲しかったの。女の子の裸は簡単に人に見せていいほど安いものではないの。本当に見せていいと思った人にだけ見て欲しいと思うものなのよ・・・」
私は仮面の下から慈しみを込めて、倒れている相手の男の子を見下ろすと背中を向けて迷いを振り切る。
「相手の意向を無視して服を脱がせるだけでは愛ある脱衣とは呼べないわ。ただの痴漢行為なのよ、イッセー。それを解ってもらうためにも今夜一晩そこで頭を冷やしてから明日また学校で会いましょう―――」
そう告げて、持ってきていた薔薇の花を一輪、倒れたまま失神している相手の顔に投げ落としてあげながら帰ろうとした、まさにその時。
『―――そう上手くはいかせてあげませんよ? 美巨乳はぐれ悪魔セクシームーンさん!」
「なんですって!? 誰なの! そこに隠れているのは!?」
唐突に私に向けて放たれてきた、大人しい感じの少し無理してるような女の子の声の発生源を探して近くの路地を睨みつけると、そこにその子はいたわ!
か弱そうな見た目をしているけれど芯は強そうな、全身タイツにマスク姿の小さな少女!
リボンやフリルがあしらわれている少女趣味の可愛らしいコスチュームを身にまとっていて、如何にも男の子の庇護欲をそそられずにはいられなさそうな、そんな感じの羽は見せてないけど多分悪魔な女の子!
「わ、私の名前は地獄から蘇ってきた黒き聖女セイント・テイルドラゴンさんです! はぐれ悪魔セクシームーンさん! あ、あなたが親切心を装ってイッセー先輩にオッパイだけじゃまくて、大っきなお尻の感触まで顔に押しつけることで覚えさせようとしていたのは明白です! 抜け駆けなんて許せません! そんなエッチで悪いセクシー部長さんには神様に代わってお仕置きしてあげます!」
「クッ・・・! お見通しという訳ね!!」
恐るべき知謀によって私の目論見を暴いて見せた名探偵セイント・テイルドラゴン!
・・・なんとなくアーシアに似てる気がしなくもないんだけど・・・あら? なんだか認識が阻害されて――でも目の前の相手じゃなくて後ろから催眠をかけれてる様な気がしなくもないような・・・・・・いいえ! これはきっと気のせいね!
だってこの私、グレモリー家の次期当主であるリアス・グレモリーともあろう者が、こんな初歩的な手に引っかかって後れを取るなんてあり得ないことだもの! だから彼女はアーシアじゃなくてセイント・テイルドラゴンよ! 間違いないわ!
「フッ・・・だけど、私の計画を暴いたところでどうしようというのかしら? 見たところ貴女には大した力も魔力も感じられない。その程度の力では私のRー16光源氏計画を暴くことは出来ても阻止することまではできないわよ! 大人の計画を邪魔する悪い子供はお仕置きしちゃってもいいのかしら?」
「(ビクンッ!)・・・ま、まだです! 私にはまだ奥の手があります! 悪魔に墜ちた後も私には、神様に祈りを捧げて奇跡を起こせる力が残っているのですから!」
そう言って跪いて祈りを捧げ始めるセイント・テイルドラゴン。悪魔の見ている前でお祈りだなんて面白い子ね・・・しばらく見ていてあげてもいい気分になってきたわ。もう少し見ていようかしら?
・・・でも何だか足下に冷たい生き物が近寄ってきた気がするんだけど・・・これも気のせいねきっと。うん、気のせい。私がこんな初歩的な手に引っかかるわけないんだから気のせいよ。
「神よ――種も仕掛けもない奇跡を起こす悪い聖女になった私を、どうか裁いてください・・・・・・イッツお仕置きショータイムです!!!」
祈りは終わり、彼女からは何の力の発生も感じ取れない。・・・ふっ、やはり無駄だったようだから帰ることにしましょ――――きゃああッ!?
「こ、これはスライムッ!? いつの間にこんな近くまでッ! って私の服を溶かしちゃダメーッ!?」
突如として現れたスライムによって私が着てきたセクシームーンとしてのコスチュームは溶かされ始めてしまう! 魔法を使えば一発なんだけど・・・そうしたら私の正体がリアス・グレモリーであることがバレてしまうわ! それだけはダメ! 絶対にダメ!
グレモリー家の次期当主である私が、オッパイだけじゃなくて自慢のデカ尻の感触を解ってもらうためにイッセーに顔面にTバックの食い込んだ顔面ヒップアタックしちゃうエッチな女の子だなんて、そんな恥ずかしすぎる秘密は絶対に知られたくないもの! 万が一知られちゃったら私、あまりにも恥ずかしくて生きていけない!
「これが私の使える神の奇跡・・・その名も【美巨乳はぐれ悪魔のコスチュームを溶かすスライム召喚魔法】です。どうですか? 仮面だけ残して全裸になるのは恥ずかしすぎると思われませんか?」
「い、イヤ~~~ンッ♡♡♡」
た、たしかにこれは恥ずかしいわ! 恥ずかしすぎる攻撃だわ! こ、このままだと服が! 私の裸が・・・見られちゃう! 恥ずかしいアソコとかソコとか深夜の町中路上で晒させられちゃう! そんなの恥ずかしィ~♡ いやんいやん♡ 絶対にイヤよォッ♡♡
「ああ、ダメ! ダメ! 脱がさないで! そこやめて♡ それだけはダメなのよって言ってるでしょ!? ねぇちょっとヤメテ、お願いします♡ アンッ♡ ヤン♡ いや~ん♡」
ま、マズいわ・・・っ。このままだと裸にされちゃう! 昼間に続いて夜まで裸を見られちゃう! 一枚脱がされただけでスッポンポンにされちゃうレオタードを着てきたことが裏目に出されちゃうわ! なんとかしないと!なんとかしないと!
このままだと私「気になってる男の子に顔面ヒップアタックするエロ尻女」のレッテルを貼られない代わりに、「真夜中の路上でスライムに服を食べられないため踊り狂うストリップ女」と誤解されちゃう! 名門悪魔の次期当主として恥ずかしすぎるレッテルが私の綺麗な経歴についちゃうなんて絶対にイヤ!
―――そうだわ! さっき使ったあの技で一発逆転を狙えばきっと・・・・・・!!
「アッハ~ン♡ 許してスライムく~ん♡ 脱がさないでお願いよォ♡♡
私はあなたたち男の子が大好きな巨乳美少女なのよぉ~~ッン♡♡♡♡」
私の編み出した新必殺技【お尻突き出しセクシー命乞いポーズ】!! これさえ使えば男の子なんて性欲に弱いに決まってるんだからイチコロ・・・・・・
『・・・・・・(ウニョウニョウニョ)』
「ああ、しまったわ! スライムは粘液状の疑似生命体・・・ッ! つまり命も性別もないのを忘れた! こ、このままだとセクシーポーズが命取りに・・・・・・い、いやー!? やめてー! 助けて! 助けてイッセー!?
私脱がされちゃう! あなたの大好きなリアス部長がスライムに脱がされそうになっちゃってるの! 裸にされそうになってるのよ! だからお願い助けてイッセ―――――あ、あ、あ、・・・・・・ああああああああああああイヤ~~~~~ンッ♡♡ そこだけは勘弁して~~~~~~♡♡♡」
・・・セイント・テイルドラゴンか、あるいは別の何者かによって張られた結界内に私の嬌声が響き渡り、しばらくの間スライムに包まれながら必死に痴の裸踊りを繰り広げさせられ続けた私は疲労困憊して疲れ切り・・・
「ハァ・・・、ハァ・・・、ハァ・・・、」
「・・・どうでしたか? リアス部長・・・。まだ無駄な抵抗を続けますか・・・?」
「え? その声はセイント・テイルドラゴンじゃなくて・・・ま、まさか真の黒幕はあなただったと言うの!?」
驚愕の真打ち登場に慌てふためき、恐怖のドン底に叩き落とされた私を見下ろしてくる、闇夜に冷たく光る夜行性の肉食動物『ネコ』の瞳。
「・・・・・・安心してください。抜け駆けするような泥棒猫さんに少しお仕置きしてあげるだけです。朝までには終わりますし、記憶も最初から操作できるようにしてから魔法陣の上に誘い込んであります。心配はいりませんので、思いっきり恥ずかしい目にあって思い知ってください部長さん・・・・・・」
「あ・・・、あ・・・、あぁぁぁ・・・ッ逃げなきゃ! 逃げなきゃ! ――って、ああでも両手で胸とアソコを見られないよう隠しながらじゃ走れない!? 立ち上がっちゃったらお尻が丸見えになっちゃうし、逃げられないわ!? どうすればいいの!? どうすればいいの!? 誰か助けて! 助けてイッセー! 今度は顔面オッパイアタックしてあげるから助け、て――――あ、あ、あ・・・・・・あああぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
おわり
*この度は一身上の都合でご迷惑をおかけしてしまって誠に申し訳ございませんでした。
なお、名前間違いの方は修正作業がテンションに異常なダメージを与えてしまい他作品への執筆にも影響を及ぼしてしまったため諦めさせていただきました。原作ファンの方々には大変申し訳なく思いますが無理です。心の底からゴメンナサイ。