八重が遂に目を覚ました。
ホルシュタンの言っていた通り、このやり方はアタリだったようだな!
「八重よ、生まれ変わった気分はどうだ?」
「生まれ変わった……? 一体何を言っているでござるか?」
キョトンとした顔で、八重は首を傾げている。
まだ目は開き切っておらず、俺に対して警戒心を向けていない事からも、どうやら寝惚けている様子だ。
「お前は淫魔になったんだよ。今日から人間を辞めてサキュバスになったのさ。」
「は? そんな事有り得ないでござるよ! 拙者は人間で、サムライでござるよ!」
ふむ。
見た目はもうサキュバスになり切っていると思うのだがな。
俺が中出しを決めていないので、心は人間のまま堕ちてはいないのだろう。
今の彼女は、さながら「自分の事を人間だと思い込んでいる雌牛淫魔」ってところか。
「ならば、今の自分の姿を見てみるんだな!」
八重は、自分の体に視線を落とした。
そして、大きく目を見開く。
「な、何でござるか!? 胸が物凄く大きくなってるでござる! それに、服も変になってるし……え、これは翼でござるか!?」
「そうだとも。お前は俺専属のサキュバスになったのだ。嬉しいだろう?」
「嬉しい訳ないでござるよ! 今すぐ元に戻して欲しいでござる!」
「戻してやるはずがないだろう。それよりも、お前、大事な事を忘れているぞ? 言葉遣いはどうした? 『ござる』は禁止だと言ったよな? 何度も、何度も。」
「あっ……!」
おいおい、あれだけ痛めつけてやったというのに、今の今まで忘れていたのか?
寝惚けていたにしても、あまりにも学習能力がなさ過ぎる。
改めて躾をしてやる必要があるか?
いや、そんな事をせずとも、こいつを完全な淫魔に堕としてしまえば、淫魔の本能で、男が好まない言葉遣いはしなくなるかもしれない。
だったら、ここからラストスパートをかけるまでだ!
「八重、お前は淫魔であり、俺の女! その事を、お前の子宮に刻み込んでやる!」
俺は八重を更に激しく突き上げ、子宮口を亀頭で何度も打つ。
同時に、100センチを優に越える八重の魔乳を握り潰してやった。
すると、長く伸びたピンクのデカ乳首から、勢い良く母乳が噴き出す。
「いやああっ! もうやめて欲しいでござる!」
「しつこい奴だな、お前は! この期に及んで、まだ『ござる』か! なら、口を塞いでその不快な言葉遣いが出ないようにしてやろう!」
「んむぅっ!」
八重の唇を奪い、舌を口の中に突っ込む。
これで、八重の「ござる」口調で俺の肉棒が萎える危険はない。
問題は俺も喋れなくなるという事だが、このくらい、些末なものだ。
「んっ、んっ、んむっ!」
八重の顔が真っ赤に染まり、呼吸も荒くなってきている。
体はもうサキュバスになっているので、淫魔の性欲に飲まれてきているのだろう。
このまま最後まで一気にイカせてやるからな!
「はあっ!」
八重の唇から口を離すと、俺は息を大きく吸い込み、気迫を込めて叫んだ。
俺の全力の突きは八重の子宮口をこじ開け、肉棒の先端がそこへ侵入する。
「八重、完全にサキュバスに堕ちろ! そして、俺の子を孕めぇっ!」
「いっ、いやああああああっ! それだけはやめてえええ!」
「終わりだ、八重!」
一際強く突き上げた亀頭から、この異世界に来て以降溜まりに溜まっていた俺の精液が、八重の子宮にドッと注ぎ込まれる。
「いやあああああああああああああ!」
八重の絶叫と共に、彼女の肉体が更に変化していく。
頭部の角や背中の翼が一回り巨大化し、全身の贅肉も万遍なく増量されたのだ。
ここまでくると、所謂「デブ」の一歩手前の体型だな!
おまけに、八重のへその下の黒いハートの紋様も複雑なものに変わり、大きく広がる。
極めつけに、ぽっちゃりしていたお腹が、まるで妊娠でもしているかのようにポッコリと膨れ上がった。
「フフッ。どうやら完全に堕とす事に成功したみたいね。しかも、子供を孕んだみたいよ?」
「何? 本当に妊娠したのか?」
ホルシュタンに尋ねると、彼女は首を縦に振り、八重を指差す。
「お腹が一気に膨らむのは、サキュバスの特性なのよ。妊娠したら、一瞬で赤子が臨月まで成長するの。」
「そうなのか。それは凄いな!」
今気付いたが、お腹が膨らんだだけではなく、八重のデカ乳首や乳輪までもが更に肥大しており、色は薄ピンクから真っ黒に変化している。
これは明らかに妊婦の体そのものだ。
つい少し前まで処女だった八重が、短時間でここまで変わるとはな。
全くもって素晴らしい!
「八重。どうだ、俺の子を孕んだ気分は?」
八重の顔に視線を移し、俺は笑みを向けた。
すると、呆けた表情をしていた八重が首を傾け、目を細める。
彼女の麗しいピンクの唇は、口角が釣り上がっており、そのために笑っているような印象を与える顔になっていた。
「最高ですわ……! ご主人様の子を孕ませて頂き、感謝の言葉もございません。」
「おお! 言葉遣いがちゃんと変わっている! それに、俺の子を孕んだ事を喜んでいるのか! どうやら本当に完全に堕ちたようだな!」
見た目以外はどうしようもない女だった八重が、今や妖艶な子持ちのサキュバスだ。
そう思うと、背中がゾクゾクするほどに興奮を覚えるのも当然の事だろう。
「ホルシュタン。サキュバスは妊娠していても性交できるのか?」
「もちろん。人間と違って、サキュバスは流産なんかしないもの。それに、性の象徴である淫魔が性交できないなんて事、有り得る訳ないでしょう?」
相変わらず偉そうな物言いが鼻につくが、最早そんな事はどうでも良い。
俺は今、無性にこの八重を抱きたい。
「八重、第二ラウンドだ。いいな?」
「はい。ですが、そ・の・ま・え・に♪ その『八重』という名前で呼ぶのはお辞め下さい、ご主人様。今のわたくしは、
「ふむ……。ホルシュタン、お前はどう思う?」
名前を考えるのはやぶさかではない。
ただ、俺はあまりネーミングセンスには自信がなかった。
変な名前をつけてしまって萎えるなんて失態を犯したくはない。
そういうつもりで俺はホルシュタンに話を振ったのだが、彼女から返ってきた言葉は、俺のあまり望んでいるものではなかった。
「悪魔にとって、名前は大事よ? いつまでも人間の名前で縛られていては、せっかく淫魔に堕ちても、何らかの切っ掛けで力が弱まったり、人間側に引き戻されたりするかもしれないわよ? 実際、昔にもそんな事があったみたいだしね。」
「面倒だな。でも、つけるしかないのか。」
だが、よく考えてみれば、これには他にもメリットがある。
八重が「九重 八重」でなくなれば、スマホで八重の名前を検索できなくなるのだ。
つまり、八重が戻ってこない事を不審に思った転生者の少年がスマホを使っても、八重の居場所は突き止められない。
とはいえ、「八重が最後にいた場所」や「八重と最後に会った人物」で検索されるとアウトか。
結局のところは、多少見つけられにくくなる程度に留まるな。
転生者の少年が俺の存在に勘付く前に、こちらも迎え撃つ準備を整えておかなければならん。
そのためには、あの少年の取り巻きの女を、一刻も早くこちら側に引き入れなくてはな。
「でも、その前に八重の新しい名前か。」
いい案が思いつかないな。
なら、適当でいいか。
そこまで頭を悩ませるほどの問題でもないし、時間も勿体無い。
八重は日本人っぽいから、名前も日本人系にするか。
「八重の新しい名前は、
昔の日本にいた花魁の中には、確かこんな名前があったはずだ。
名前に数字が入っている点が八重と共通しているし、日本人の娼婦となった今の八重にピッタリな名前じゃなかろうか。
「とっても素敵なお名前だと思いますわ♪ 謹んで、『イロハ』の名を頂戴致します。」
適当に付けた名前だというのに、八重改めイロハは満面の笑顔を浮かべている。
こうして見ると、なかなか可愛い奴じゃないか。
「よし。俺の従順な雌奴隷となり、子を孕んだお前は、この世界における俺の第一夫人にしてやろう。」
「まぁ、本当ですか! ご主人様の子を身篭らせて頂いたばかりか、わたくしをご主人様の第一夫人に選んで頂けるなんて、わたくしの身に余る光栄ですわ。ですが、ご主人様がそこまで仰って下さるのなら、わたくし、ご主人様の妻として、これより一層ご奉仕させて頂きます。」
「うむ。では、お前には早速一働きしてもらおう。」
「はい。何なりとお申し付け下さい。」
「お前がここに来る前、共に行動していた転生者の少年と、取り巻きの女共について、知っている事を全て話せ。」
「は! 畏まりました。」
熱に浮かされた表情から一転して、イロハの顔が引き締まった。
その顔には、先ほどの熱は最早欠片も残っておらず、それどころか、鋭利な刃物の如き冷たさと鋭さが宿っているように俺には見える。
今の彼女は、淫魔であると同時に、主人の命令に絶対服従の冷酷な悪魔という事か。
これは予想以上に使えるかもな。
さて、ここからはいよいよ、第二ステージの開幕だ。
次なるターゲットの女、それは――!