最初のターゲットであったサムライ少女「
だが、これはこの異世界における、俺の獲物第一号の調教成功という成果に過ぎない。
俺が更に多くの女をモノにするために、次の一手を打つ必要がある。
そこで、俺はイロハに聞き込みをし、転生者の少年とその取り巻きの少女達についての情報を得た。
「誰から仕留めるかは決まったの?」
「ああ。」
ホルシュタンからの質問に、俺は大きく頷いて答えた。
次なるターゲットは、俺の中で既に見えている。
転生者の少年、「
まず、双子の姉妹、エルゼ・シルエスカとリンゼ・シルエスカ。
2人共に年齢はイロハと同じくらいの美少女だ。
姉のエルゼは髪が長くスレンダーな体型をしていて性格は勝気、戦闘時には腕にフレームギアという武具を装備しての格闘戦を行う。
妹のリンゼは、姉とは反対に髪が短めで温和な性格だが、姉よりもスタイルが良く、こちらは魔法を得意としている。
次に、少年の婚約者を自称するユミナ・エルネア・ベルファスト。
彼女は金色の髪とオッドアイを備えた美少女で、更には王国の第一王女という身分なのだが、少年に惚れ込んでいるらしい。
また、戦闘時にはリンゼ同様に魔法を多用するが、他にも弓が扱える。
そして、スゥシィ・エルネア・オルトリンデ。
こちらもユミナほどではないにしろ身分の高い少女であるらしい。
ただ、まだ年齢が10歳という事もあり、戦闘などには基本的に参加しないようだ。
最後に、リーン。
彼女は妖精族という種族であり、年齢は自称600歳越えだが外見は10代前半を保っている。
ゴスロリ服を着た小柄な外見からは想像し難いが、長く生きているだけの事はあり、6属性もの魔法を扱う事ができるようだ。
それ故、彼女の戦闘力は、神の力を得ている転生者の少年に迫るか、或いは同等以上と予想される。
と、このように、転生者の少年の取り巻きの少女達は、いずれも美少女でありながら一癖も二癖もある連中ばかりだ。
だが、それぞれの個性や能力がはっきりしているがために、狙うべき優先順位の設定も簡単だった。
「この中で真っ先に仕留めるべきなのは、ユミナだ。相手の本質を見抜くとかいう魔眼とやらはあまりにも厄介過ぎるからな。」
「でしょうね。リーンも厄介ではあるけど、今のあなたで彼女を抑えられるかどうかは甚だ疑問だし、危険過ぎるわ。ここはユミナを狙うのが無難ね。でも、どうやって捕まえるの? そこのイロハと同じ手は使えないわよ?」
「言われずとも分かっている。」
八重の時は、転移魔法の「ゲート」で八重達の住む家に侵入し、眠っている八重を傀儡の魔法で連れ出し、更に偽装工作も行った。
しかし、ここでまた同じ手を打てば、さすがに転生者の少年やリーン辺りが何かに気付く可能性は低くない。
ユミナの捕獲は、少しばかり知恵を絞る必要があるだろう。
だが、お世辞にも頭が良い訳ではない俺では、「これ」といった案が思い浮かばない。
「ホルシュタン、お前には何かアイディアはないのか?」
「さあね。あたしに頭の出来を期待しないで頂戴。」
くそっ、やはり肝心なところで使えないな、この淫魔は!
仕方ない、こうなったら、俺の専属アドバイザー2号に意見を求めるしかない。
「イロハ、お前はユミナをどうやって捕えれば良いと思う?」
「ユミナ殿を捕える方法ですか? そうですわね……わたくしの変身能力を使うというのはどうでしょう?」
「変身? サキュバスはそんな事が出来るのか?」
サキュバス初心者のイロハではなく、ホルシュタンに俺は尋ねた。
すると、ホルシュタンは得意気に鼻を鳴らし、笑い声を上げる。
「ふふふっ、当然でしょう? 幻惑はサキュバスの十八番の1つよ? もっとも、イロハはあたしと違って元人間だから、純粋なサキュバスに比べれば変身のバリエーションは限定されちゃうけどね。」
「そうなのか。なら、イロハは何に変身できる?」
「イロハの場合は、元になった人間の姿に化けられるのが精一杯でしょうね。それにしたって、完全に元通りの外見にはならないと思うけど。」
「八重は暫く故郷に帰った事にしている。多少の外見の変化なら、故郷で色々あった事にすれば誤魔化せるだろう。」
とはいえ、どの程度まで元の姿を再現できるかによって、当然話は変わってくる。
一度確認してみないと何とも言えんな。
「イロハよ、八重の姿に変身してみろ。」
「ご下命承りました、ご主人様。」
イロハの全身が、真っ黒な光に覆われる。
黒いシルエットと化したイロハは、形を変え、元の八重を象った形状になった。
その後、光は剥がれ、変身を終えたイロハが姿を見せる。
黒いボンテージ衣装は、ピンクの着物と紺色の袴へ。
顔の化粧は落とされ、快活な印象の少女のモノに戻っていた。
パッと見は、完全に元の九重 八重だ。
しかし、よく見てみると、サキュバス化の影響か顔は少しだけぽっちゃりしたままだな。
服装のお陰で体型に関してはよく分からないが、顔がこれなら、おそらく体型もまだ少しぽっちゃりしたままだろう。
「故郷でおいしい物を食い過ぎたとでも言うしかないな。で、どうだ、イロハ。変身は問題なさそうか?」
「はい。ですが、仮初であるとはいえ下賤な人間の姿に戻らなければならないなど、わたくしにとっては屈辱そのものですわ。」
「変身能力を使うという提案を出したのは他ならぬお前だろう。俺のために働いてくれるな?」
「ご主人様がそう望まれるのでしたら。」
「よし。」
これで、少なくとも外見はどうにかなる。
ただ、問題なのは、変身能力でユミナの魔眼も誤魔化せるかどうかだ。
相手の本質を見抜く、という能力の概要を考えれば、見破られそうな気がする。
しかし、さっきも言ったように、変身能力の使用を提案したのは、ユミナについてよく知っているイロハ本人だ。
当然、何か勝算を用意して……いるんだろうか?
「おい、イロハ。ユミナの魔眼はどうやって攻略するつもりだ?」
「魔眼ですか? どの程度まで見破ってくるかは分かりませんが、変身でも誤魔化せないのでしょうか?」
「それは俺がお前に聞きたい事だ!」
駄目だこいつ。
使えない。
サキュバスになっても、頭は残念なままって訳か。
「もういい。俺にはまだ、こいつがある。」
神からの転生特典の1つ、スマートフォン。
これを使い、情報を検索するのだ。
「本質を見抜く魔眼について教えろ。」
音声検索により、スマホの画面に魔眼の特性が表示される。
その情報を見る限り、やはり、単に姿を偽った程度では魔眼に見破られる可能性が高いと思われた。
「変身ではやはり駄目だな。別の手が必要だ。だがその前に、少し喉が渇いてきた。飲み物を取りに行かせてもらうぞ。」
「お待ち下さい、ご主人様。」
席を立とうとした俺を、イロハが呼び止めた。
彼女は妖艶な笑みを浮かべ、変身を解いてサキュバスの姿に戻ると、肥大化したオッパイを持ち上げる。
「わたくしの母乳をお飲みになりませんか? とっても美味だと思いますわ。」
「ふむ。では飲ませてもらおう。」
前にも八重の母乳を飲んだ事はあったが、確かに旨かった。
しかし、サキュバス化したイロハの状態であれば、更に旨いかもしれない。
一度飲んで味を確かめてみるべきだろう。
俺はイロハの真っ黒いデカ乳首にむしゃぶりつくと、そのまま乳首を吸い上げる。
「おおっ、これは旨い!」
八重の時よりも、味の深みが増している。
甘さが濃いのに喉越しは爽やかで、味も飲みやすさも抜群だ。
「やはり、この母乳は売れそうだな。イロハよ、自分のオッパイを搾り、母乳をバケツに貯めておけ。」
「畏まりましたわ。ところで、ユミナ殿を捕える件についてはどうされるんですの?」
「そうだな……。」
今は良い手が思いつかない。
この話は先送りにして、とりあえずイロハに金稼ぎの手伝いをさせるか。
「ああ、その手があったわね。母乳をユミナに飲ませればいいのよ。」
「どういう意味だ、ホルシュタン。」
突然何かを思いついたらしいホルシュタンに、俺は問い掛ける。
「言葉の通りの意味よ。淫魔の力を込めた母乳を飲ませるの。そうすれば、母乳が体内でユミナの魔力と融合して、肉体に影響を及ぼすはずよ。」
「なるほど。ユミナの性欲を掻き立てて、正常な思考力を奪ったところで、八重に化けたイロハを使うんだな?」
「正解よ。いい案だと思わない?」
「うむ、悪くないな。」
正常な思考力さえ奪ってしまえば、人の本質を見抜く魔眼など怖くない。
また、ユミナ本人の意思で転生者の少年から離反させる事が出来れば、八重の時のような偽装工作も必要なくなる。
いつの間にか取り巻きの女がいなくなる、という事態が二度も続けば、少年もさすがに怪しむだろうからな。
女を攫う手法は、毎回手を変えて行うべきだ。
さて、あと考えておかなければならないのは、どうやってユミナに母乳を飲ませるかだが……。
これに関しては、俺に案がある。
俺の次なる標的、ユミナ・エルネア・ベルファスト。
お前はもう、詰んでいる!