※この作品はR-18です。

罪ノ光ランデヴー 風香アフター   作:伝野てつ

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2-2.破 風香side
ガール


「試験お疲れ様でした、あとは結果ね」

「ありがとうございます」

「まぁ、椿さんのことだから、きっと大丈夫!」

 

業務的に返事をし、職員室をあとにする。

担任教師は笑顔であんなことを言っていたが、私が就職を希望したとき、大反対したことを覚えているんだろうか。

少しだけ苛立ちながらも、できるだけ早く下駄箱へ歩を進める。

 

行き交う生徒たちから視線を送られるが、気にせず、突き進んでいく。

この学園に戻ってきたときはうっとおしたかったけど、今はもう慣れてしまった。

それに、ここで浴びる視線なんて、あの村にいたときに比べれば、大したことがない。

好意的な眼差しを向けられているんだから、まだマシなものだ。

 

玄関口にたどり着くと、見覚えのある人影が立っていた。

私の靴をプラプラと弄びながら、ニヤついている女の子。

背丈は同じくらい、髪の毛は少し茶色が入って、肩にかかるほどのミディアムヘアだ。

 

「お疲れェ、どだったよ、先生への報告は」

「……別に」

「なんだよ、不機嫌なわけ? なにかあったんじゃん」

「本当になにもないわよ。作業をこなしただけ」

 

女の子は私のことを馬鹿にするような視線を送りつつ、こちらへ近づいてくる。

釣り目できつそうだけど、どこか優しそうな眼差し。

一般的に言えば、美人と称される外見に、私は女ながらドキドキしてしまう。

口調が男っぽいのもあわせて、なんだか男子と会話している気分になる。

女子しかいない学園だというのに。

 

「まぁ、とりあえずだ」

「おめでとさん、という名の、慰労会、やるベ」

「……勝手に決めないでよ、恵美」

 

外から差し込む夕日が視界に入り、一瞬、目がくらむ。

その光景が、彼女と、椿原恵美(つばきはらえみ)と出会ったときと重なって、少し懐かしく感じる。

 

「ゆーても、暇なんだろ? いいじゃん、付き合えよ」

「あのね……まだ受かったわけじゃないんだから」

「あんたさぁ、そんな根詰めると、どっかでパンクするぜぇ? 一日ぐらい息抜きしとけって、な?」

「……はぁ」

 

本当に自由気まま、自分勝手。

出会た頃と変わりない、わがままっぷりだ。

恵美に見せつけるようため息を漏らす。

そのまま、彼女が持っていた靴を掴み、私は観念した。

 

「いいわよ、どこに付き合えばいいの」

「やりぃ! んじゃま、適当に飲み物買って、あそこ、行こうよ」

「はぁ、またあそこ? あんたも好きよね」

 

思え返せば、あの日も、こんな感じであそこに向かったんだ。

椿原恵美と本当の意味で知り合い、友達になった、数年前も……。

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