※この作品はR-18です。

ありがとうMk.Ⅱ   作:アンデッド

8 / 10
中盤戦です。


ニコニコ事件

「一番…いっしょに何かやったのて」

 

「ニコニコの拠点でのやつですね」

 

 

ーーー

 

ーー

 

ー

 

 

ニコニコ魂の故郷内

 

 

「ああああああああああ!!!」

 

 

「昌子!?」

 

 

「マサコちゃん、しっかりして!」

 

「うああああああああああああ!!!」

 

 

夜までなにも問題なかった。

 

夜までは。

 

教祖さまによる『ストレス解消法』は

姉のトラウマを蘇らせた。

 

 

「うう…」

 

「大丈夫、怖いものは全部

消えるから。私やお父様が居るから」

 

「なるへそなるへそ、こういうやり口ね」

 

「どういう意味ですか?」

 

「催眠療法で相手の過去を喋らせ

そのどさくさに弱味まで聴いちゃって

『頼よれるのはこの人しかいない』とか

思わせるやり方よね」

 

「違いますよ…そんな」

 

「んで、信者とかにお互いのトラウマや

後ろめたい事を告白し合わせ

罪悪感を共有させれば…アラ不思議」

 

「みんな〜同じ目的に進んで

行っちゃうのよね」

 

要するに某サリン事件をやった団体と

ナチスのファシズムを改変してやった

新手の『マインドコントロール』だと

レイヴンさんは言ってるのだろう多分。

 

気づかぬうちに私たちは

信者に囲まれていた。

 

 

「あらあら〜校舎の裏側にある

納屋を覗いたのバレちったか」

 

「なにやってるんだレイヴン」

 

「案の定…つーか銃火器が

大量に置いてありました」

 

 

「ぜんぜんニコニコしてないじゃんか」

 

 

バッ、バッ、バッ

 

 

信者たちは懐から牛方を取り出し

ジリジリと距離を詰めていた。

 

レイヴンさんは口元に笑みを浮かべて

 

 

「戦闘開始!!」

 

 

ヒュンッ

 

VOM!

 

 

ズドドドドドド!!

 

BABABABANG!

 

 

「貴子さんしゃがんで!」

 

 

掛け声と同時にマヤとシンジが銃を抜き放ち、

レイヴンさんは教祖さまに

コルトM1911の銃口を向けるが

 

 

「フン」ガンッ

 

シュルルルルルル

 

 

 

教祖さまは格闘技を噛んでいた。

だから、コルトM1911を蹴り飛ばすことが

可能だった。

 

臆することなくレイヴンさんはジャブで

視界を遮り、教祖の左脇にヒザ蹴りを食らわせた。

 

負けじと教祖も軽快で鋭い

左右ストレートを繰り出す。

 

それに余裕そうな感じで避け続ける

レイヴンさんもスゴかった。

 

さらに驚くのは

 

 

DANG、DADADADANG!!

 

 

センター・アクシス・リロック。

 

通称C.A.Rスタンス(構え)という

ヤツは超至近距離からの銃撃戦を

想定した戦闘スタイル。

 

両ひじを曲げて拳銃を横へ向ける

この構え、それでシンジは

次々と牛刀を突き刺してくる信者たちの

脳天に454カスール弾を撃ち込んでいた。

 

マヤはM9バヨネットナイフを先端に付けた

M4MOEをフルオートで自衛隊が使う小技

 

『指切り』など駆使して信者を殲滅していた。

 

オールラウンダーになんでも出来るシンジと

しなやかで無駄がなく冷静なマヤ。

 

全てにおいて『最強』なレイヴンさん。

 

そんなレイヴンさんと殴り合う

教祖さま。

 

3人と同じく、父は必死に

レイヴンさんから渡されていた

コルトM1991A1を引け腰気味に

片手撃ちしていた。

 

全く当たらなかったけど。

 

 

DANG!カチカチ

 

 

「弾が…」

 

BLAM!ガッガッゴッ!!

 

 

「そろそろお暇しましょっか」

 

 

馬乗りになり、顔が原型を

留めないぐらい腫れている

教祖さまを置き去りにして

血の海の中で倒れている

信者の屍を踏みつけながら

私たちは外に出た。

 

だが

 

 

ジャキッ

 

 

「動かないで下さい」

 

 

「母さん!」

 

「さくらさん…」

 

 

廊下で私たちの前に立ち塞がったのは

コルトディテクティヴスペシャルを

両手で構えた母さんだった。

 

弾倉が回転する音と撃鉄を起きる音で

母さんは本気で引き金をひく気だと感じた。

 

 

「やめましょうよ、さくらさん。

私たちは一応かぞくでしょ?」

 

「あなたは違います」チキッ

 

「確かに…私は一郎さんの浮気相手です

でも、貴子ちゃんや昌子ちゃんは

あなたがお腹を痛めて産んだ子供です。

その子も撃つ気なんですか?」

 

「いえ、撃つのはあなた一人です」

 

「あなたが我が家に来なければ…

忌まわしき渦巻きに囚われず

平穏に暮らしていたハズなのに」

 

DANG!

 

 

銃声と共に母さんが静かに崩れ落ちた。

 

両腕を曲げた二等辺三角形(モディファイド・アイソセレス)の構えしていたシンジが真っ直ぐ、倒れている

母さんを見つめていた。

 

一瞬、気まずい空気が流れる中で

 

 

TOTOTOTONK!

 

 

「あっ」

 

 

「早く撤収しましょう」

 

beep!beep!

 

 

 

「迎えが来たみたいだけど…」

 

「おまえは?」

 

「落し物を見つけたら合流する」

ガシャッン

 

 

レイヴンさんは納屋から拝借してきた

ブローニング・オートマチックライフル

(BAR)のチャージングハンドルを引いて

教室に戻った。

 

父は自分の中で素早い決断したのか

 

 

「私も残る」

 

「はぁ?なに言ってんだよ!」

 

RUN!

 

 

「ちょっ」

 

「気をつけて下さい。

校門前で待ってますから」

 

 

気持ちを汲んだシンジが信者の死体から

ノリンコ56を投げ渡す。

 

マヤも苦笑いしつつ、何故か持っていた

56の予備弾倉を手渡した。

 

 

父は額に汗をかきながら

教室に飛び込んでいった。




大したシーンじゃないのに何故か
感動できそうな場面が出来上がりました。
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