世界にも自分にも絶望している短気な中年童貞「五味虫太郎」のもとに全長40cmの自称天使「ピーニャ」が現れ、精液をくれたら好きなアビリティをプレゼントしてくれると言ってきた。
初回限定無償キャンペーンがあるというピーニャに、虫太郎は半信半疑で「記憶だけ過去に飛ぶ」アビリティ、「ダイヴ」をお願いしてみる。すると、予想に反して本当に過去に飛べたため、さっそく次のアビリティをもらおうとする虫太郎。だが、そのためには誰かに中出ししてピーニャに精液を伝送しなければならない。そこで、童貞は大好きだった幼馴染に捧げたいし、レ×プはしたくないという虫太郎は、飛び降り自殺をした女性と性交しようとする。
だが、ダイヴを駆使して女性が飛び降りた直後の現場に辿り着くことに成功した虫太郎は、まさにその女性が大好きだった幼馴染「七実みさき」であることを知る。それでも虫太郎は、過去と決別するかのようにみさきを屍姦し、中出しをしたのだった。
「んぁ……んっ、んっ……ぁ……ンっ……ぃぃ……おち×ぽっ……サキの、おま×この、なか……ッ……っ……ぐちゃぐちゃに、してる、よっ……んっ……っ……」
そうだね、おれがバカみたいに高速で腰振ってるからね。
「んっんっんっんっん……、こ、こえ……っ……ァ……んっ……ンンっ……こえ、がまんできないのっ……っ……がまん、しようとしても……ゃ……んっ……おち×ぽが、きもちよすぎてっ……んぁ……んっ……ぁ、ァ、ぁ、ァ……こえ、かってにでちゃうっ……ッ……っ……ゃ……っ……」
いいよいいよー。もっとでちゃってー。
「……っ……ゃ……だめっ……んんっん、んっ、ン……ハァ、ハァ……サキ、へんたいなの……? こんなに、はげしく……ッ……ずぽずぽ、されちゃってるのにッ……もっともっとほしいっ……って、おもっちゃってる……ッ……ァ……」
おれももっともっと突きたいっ!
「サキのなか……っ……きもちいい……?」
もちろんきもちいいよー!
「よかった……ッ……サキ、うれしくって、きもちよくって……ん、ん……あたまが、とろとろに……っ……とけちゃうよぉ~……」
おれもそのオールシリコンボディに沈んでいくようだよ、サキ……。
「ひゃぁ……ぁぁ、ぁ、ぁぁ……誰かに見つかったらどうしようっ……」
大丈夫大丈夫、ここにはおれしかいない……それに、もうすぐで終わる……よ!
「ピーニャを忘れるな~!」
「いてっ――ぅっっっ!!」
「うわっ、こいつ殴られた衝撃でイったのか!?」
「違う! ちょうどイクところでピーニャがたまたま叩いたんだって!」
「ふ~ん……」
ピーニャは胡散臭い詐欺師でも見るような目つきで、自分の身長の3倍はあるピコピコハンマーをどこかにしまった……っていうかいま、一瞬で消えたんですけど。
「それにしても、会社も休んで一日ベッドのなかでうずくまってたかと思ったら、いきなりバーサーカーみたいな勢いでラブドールとセックス始めて……大丈夫? しかもいま午前3時だよ? 明日も休むの?」
「もうね、こうでもしないとこっちが死んじゃいますよ! 20年以上の時を経てやっと再会できたかと思ったみさきは自殺、そしてそんなみさきのあそこに猛り狂ったこのマシンガンおち×ぽをぶち込み中出し! もうね、どこでどう間違えたのかわからんよ!」
「すべてが間違ってるね」
「でもさ、中出ししたあとその日の朝目覚めたとこにダイヴしたから、このタイムラインではおれの身体はみさきの死に出会っていないし、屍姦もしてない! だからきょうもこのラブドールのサキちゃんとイノセントハッピー☆セックスをキメてすばらしい一日をスタートさせてるわけですよ! サキって名前のエロゲのヒロインのボイスだけ抽出して編集したこの『イクイクサキちゃんコンピレーション』もいいでしょ? すごいでしょ?」
「ヒロインAを救うとヒロインBが救えないという問題を解消するためのループものとかゲーム的リアリズムとか、それでも残ってしまう固有名にまつわる倫理的問題とか、そういう歴史をいっさい無視して20年くらい前のパラダイムに戻ってるけど、それでええのか? っていうか一周してそれがいまのトレンドなんか?」
「もうね、屍姦とかするとすべてが吹き飛ぶね。とにかく快楽を取り込まないと脳が死んでまう!」
「っていうかいま気づいたんだけど、『サキ』って名前は『みさき』から取ったんか。それにおっぱいがせいぜいBカップ? くらいしかないとことか、黒髪、ショートヘアに、着せてる服はスクール水着……39歳童貞の闇深すぎ……でも虫太郎くんが幸せならOKだよ!」
ピーニャは空中で親指をピッと立ててこちらにウインクしていた。
「童貞じゃなくて、元童貞ね」
「お、なんだなんだ、死体としかできないヘタレヤローのくせに童貞喪失したらその自信。男は本当バカだなー」
「うるせぃ!」
「ところで、素人童貞と玄人童貞って言葉があるじゃないですか」
「なんだ唐突に」
「いわゆる『プロ』との経験があるかないかで素人か玄人かが分かれるわけですが」
「迂遠な言い方をして、どうした急に」
「では、生きている人間とやったことがない人はなに童貞っていうのかなあ?」
「っ――!!」
「生身童貞? アライブ童貞?」
「こ、ここ、これからいいいいい、いくらでもできるんだよっ! 四十にして天命を惑わずって言うじゃん?」
「いろいろ間違えすぎてて突っ込むの大変だよぉ~」
おれはパンツとズボンを穿き、ベッドの上に横になった。ピーニャはそんなおれのおなかの上にちょこんとぺたんこ座りをする。いつ見てもかわいいやつだ。
「さて、ピーニャ」
「なんでしょうか、ご主人しゃま」
「この前ちょっと話した、人を惚れさせるアビリティだけど、もらっていいかな?」
「いいよー。でもその前に……虫太郎くんと初めて出会ったとき――っていってもつい3日前だけど、そのときにピーニャは適当に世界征服とかハーレムも夢じゃないよーって言っちゃったけど、本当にその方向でいいの? ほら、人によってはさ、世界平和とか差別をなくそうとかテロをなくそうとか、そういうことにアビリティを使う人もいるわけだよー」
「ピーニャくん、座りたまえ」
「かしこまりました、ご主人しゃま。しかしお言葉ですがご主人しゃま、ピーニャはすでに座っております」
「おれがやろうとしていることはたしかに、自分の欲求を満たすためのどうしようもない平和ボケのクソみたいなものかもしれない」
「自覚はあるんだね」
「けれど、自分の自分による自分のためのそんな行動がもし、世界を救うことにつながっているのだとしたらどうする?」
「思わせぶりなセリフ言ってごまかすパターンね」
だめかー、ごまかせないかー。でもそんなピーニャの賢いところも好きっ!
「脳内が小学生みたいになってるけど大丈夫かね虫太郎くん」
「大丈夫。できることなら身体も小学生に戻って第二次性徴前のラッキースケベパラダイスを謳歌したい」
「……いつか捕まるよ? まあできるけどね」
「えっ!? 記憶消すのは無理なのに、それはできるの!?」
「やりようはいくつかある。たとえば、恒久的に身体を小学生の状態にするのはさすがに無理だから、一時的に変化させる方法。あとは、虫太郎くんの小学生クローンを作って虫太郎くんの知覚機能をクローンとリンクさせたりとか、そんな感じだね」
「天使界はイカれてるな……まぁいーや、とりあえず惚れ薬的なアビリティをもらおう」
「どんなんがいい?」
「そうだな~……おれの呼びかけに返事をしたらっていうのはどうだろ。ホラー映画とかでたまにある、悪魔を呼び込んだのは実は自分だったっていう感じ? 返事をしたのはそっちだよね? っていういじわるな感じ」
「虫太郎くんのことだから一言も返事されずに無視されることも多そうだよねー」
「つらいことだけど否定はできない……ってなるとやっぱ一番カッコイイのでいくか。目を使うやつ。メデューサとか『コ×ド×ア×』とか、やっぱカッコイイじゃん? うん、それでいこう。でも目を合わせるのは返事をしてもらうのと一緒でつねに成功させるのは難しそうだから、おれが一方的にその人とセックスしてるところを妄想するだけでその人がおれに惚れてくれるってのがいいね」
「らじゃっ☆」
小さな左手が小さな額に添えられていた。
愛らしくて、敬礼は右手でするんだぞとは突っ込まなかった。
「それじゃあピーニャのおま×こ、なめてくれる?」
「待ってました!」
ピーニャがおなじみのロングスカートタイプのメイド服の裾をたくしあげ、ドロワーズとパンティも脱ぐ。
仰向けに寝ているおれの目の前に、毛一つない淫裂が浮いていた。
「それじゃあ、いただきま~す!」
大淫唇をなぞるように舌を這わせると、淫裂を割るように生暖かい聖水が漏れ出てきた。
「……ぁ……ぁ、ぁ、あ……でてる、よ……っ……んっ……ふぇぇ~……」
ピーニャたんの尿! 最高っ!
「虫太郎くんの、ばかぁ……」
「ピーニャ、おれ、きょうはもうちょっとなめたいし、飲みたい……」
「……う~ん……ぃ、ぃぃょ……虫太郎くんの、快気祝いに……ッ……んっ……ピーニャのおしっこ、いっぱいあげるっ……」
サキのなかに出したばかりだというのに、おれの肉棒はもう120%元気だった。
尿の温度も鼻をつくアンモニアの匂いも、ピーニャから漂ってくるナチュラルな印象の甘い匂いもかすかな汗の臭気も、そのすべてがおれの肉棒を挑発していた。
おれは全身が性感帯になったかのような心地よくも極めて淫らな肉悦に溺れそうになりながら、肉棒をしごき始めた。
「ピーニャたんっ……っ……っ……」
「へ、変態っ……だよ……虫太郎くんっ……ぃ……ぁぁ、ぁ、ぁ……」
「でも、そんな変態のおれに……おま×こ……ッ……なめられて、あえいでるのは誰……?」
「んんっ……だって、虫太郎くんに……元気になって、ほしいからっ……んんっ!」
チロチロと弱々しく垂れ流され続けるピーニャの聖水を一滴たりとも零さないように、おれは恥丘をまるごと食べるような勢いでなめ続けた。
食道を通り胃に到達したピーニャの尿の暖かさが身に染みた。それがそのまま肉棒の先端を目がけて身体のなかを貫通するような錯覚を覚える。
「ピーニャたんっ……ピーニャたんっ……」
絶頂の予兆を察知し、おれは肉棒をしごくスピードを上げた。
「んっ……ぁ、ぁ、ぁ……ん、ん……虫太郎くんっ……ピーニャのおしっこで、イっちゃうん?」
「うんっ……おれ……もう……」
「っ……ぁ、ぁ、ぁぁ……んっ、ん……」
「ピーニャたんっ――――っっっっ!! って、うわっ!」
肉棒から噴出された白濁液はピーニャの背中ではなくおれのあごを汚した。
「てへへ……接触可能モード解除しちゃった……」
「いいよ、いいんだ……これも天使のおま×こをなめる代償と思えば……」
おれは顔を洗うため洗面台へ向かった。
窓外の景色に薄い光の膜がかぶさってきている。
きょうは早めに家を出て、会社行く前にさっそくこのアビリティを使ってみるか。