―――戦闘が始まる。
挑戦者の両手剣使い対、槍使いモンジ。ルールはハーフラインルール。つまりはHPが半分のラインを超えた時点でHPの減少が停止し、勝敗が決するルールである。決闘が受理されると決闘専用のルールがプレイヤーの間に適応され、一定の距離を離れると逃亡した事として敗北扱いになる。道具や装備は自由であり、それ以外は普通の戦闘とほとんど変わらない。つまり戦闘範囲と逃亡に関すること以外は大体通常通りの戦闘なのだ、決闘システムは。当然ながら攻撃したとしてもオレンジ化する事はない。
戦闘範囲がやや狭い事を除けば、自由度が高いこの戦い、戦闘形式が通常の戦闘に近いので、遮蔽物を利用するタイプではない限りは、条件はほぼ一緒だ。どちらが強いのか、というのがダイレクトに伝わってくる形式でもある。死人が出ない分平和なやり方でもあるのだが。
ともあれ、そんな決闘モードに入った所で両手剣使いと槍使いの間に戦闘開始を告げるカウントダウンタイマーが出現する。それを前に両手剣使いは剣を両手で掴んで下向きに刃を向け、後ろに引く。下からカチ上げる様に構える。踏み込み、そのまま下から槍を払ってから追撃を加えるという魂胆が見える。実際、槍は取り回しが難しい武器であるのが事実だ。
初心者にお勧めする武器でもある槍は、相手のリーチの外から突いて攻撃を行える為、本当に戦い方を知らない者に対して一定の戦果を約束できる武器でもある。こうする事で極力被害を減らせるからだ。数をそろえて範囲外から槍で突き殺すのは戦国時代から存在する優秀な戦術だ。とはいえ、これは数で優っている時の戦術だ。1:1の時は、しかも熟練の戦士が相手になると難しい。
槍はリーチ外からの攻撃が得意な代わりに、その懐に入り込まれた時が非常に難しく、その対応をどこまで行えるか、というので技量が解ると言われている。故に人込みの中から観察する。
挑戦者とモンジの姿を。
半身を前に出す様に構える両手剣使いを前に、モンジはハルバードを大地に突き刺したまま、その場から動かない。対応する様子はそのままらしい。王者らしく、不動の姿勢は中々に悪くはない。問題は本当にそれで無様を晒さないか否かにある。興味深く見守る中、
カウントがゼロになった。その瞬間、前へと向かって両手剣つかいがソードスキルを発動させて飛び込んだ。そしてそれに合わせ、モンジが片手で体を支える様にハルバードを支えに、
「誘ったな」
相手にソードスキルの先制を与える為にモンジは動かなかったのだ。これは上位PvPの特徴だが、SAOにおいては大体ソードスキルは
鈍い金属音を響かせながら両手剣使いが吹き飛ばされる。
「入ったッ!」
「いや、浅い」
直前に両手剣使いのソードスキルが途切れていたこと、そして彼が反応していたことにもあるが―――恐らくはSTRよりもAGIにステータスを割り振っているのだろう。その影響か、攻撃が入りきれていない。とは言え、リアルであれば今の力加減でも胴体を真っ二つに出来た。それを考慮した筋力配分の様に思えた。だがそのおかげで相手は九死に一生を得た。それに吹き飛びながら短いステップで両手剣使いは整え、呼吸を切り替えながら今度はソードスキルを使わず、足を滑らせるように踏み込んでくる。
それがただの雑魚ではない両手剣使いに関する証明ではあったが、真っ向からの勝負に入った途端、戦闘は一瞬で様変わりした。
踏み込むその姿に合わせハルバードが突き出され、両手剣使いがそれをはじきながら前進しようとした所、ハルバードが軽く捻られた。ハルバードの溝に剣が引っ掛かり、両手剣が固定される。それを掴んでいた使い手の動きも一瞬だけ停止するが、その一瞬が致命的すぎた。ハルバードの矛先を上へと引き上げて両手剣を宙に舞い上げながら更に密着する様に接近、石突きで殴り上げながら押し出し、ハルバードを回転させながら突き、払い、切る。見事な基本の三動作だった。綺麗に、流れる様に入った動きは大陸系の武術の流れを汲んでいるのが良く見えた―――となると本来の獲物はあのハルバードではないな、と察知する。そこまで見た所でチャレンジャーのHPが半分になって停止したのが見えた。それによって戦闘は終了した。挑戦者は悪くはなかったが、根本的に強さの質が違う。これでは話にならない。挑戦料だけを取られ、試合が終了する。そこに歓声が響く。
面白い。
「あ、やっぱりやるんだ」
アスナの腕を解いて人込みを抜けて前に出る。決闘を行う為に小さな開きに出て、インベントリを開く。そこから10万コルが入ったズタ袋を取り出して客引きをやっている少年の方へと投げ捨ててから決闘申請ウィンドウを表示、それをモンジへと送り込む。挑発する様に人差し指を向け、くいくい、とかかって来いとジェスチャーする。
「……」
その動作を見て、モンジがハルバードを投げ捨て、インベントリから別の槍を取り出した―――此方は木製の様に見える持ち手のもっとシンプルな槍だった。ただやはり、どこか大陸系の意図が見える。やはり元はそちらの方から来ているか、と把握しつつ、決闘状態がハーフラインに設定され、同意を残すのみとなった。
「お、おぉ? おぉぉおお! 何とも意気の良いチャレンジャー登場! ポンと10万コル投げて来やがったぞ今畜生―――! 馬鹿か、或いはよほどの腕自慢か!? どちらにしろ、兄貴も兄貴で本気で相手をするつもりの様だぁ―――!」
インベントリから剣を抜き、それを近くの地面に突き刺し、次の剣を抜き、それを地面に刺した。インベントリから出した武器を次々と地面に突き刺す作業を繰り返しつつ、了承のアイコンを押し、カウントダウン表示を見た。
10、9、8、
「名前は?」
「モンジ。貴様は」
「ベオウルフ」
7、6、5、
それ以上の言葉は必要なかった。インベントリから取り出した長めの武器を大地に突き刺して立てながら、一気に大量の武器をインベントリ内部で選択する。
4、3、2―――、
インベントリ内部で選択したアイテムを全部捨てる、というコマンドで選択した。その結果、選択されたアイテムが全て実体化されながら正面に出現し、実体を伴って宙に浮かび上がる。それが落下する前に、
決闘が開始された。直後、槍使いは何が来るのかを理解していたのか、槍を払う動きで既に入り込んでいた。その期待に応えるためにも落下する武器の尻を蹴り―――一気にショットガンの如く武器の数々を飛ばした。迎撃する様に放たれた薙ぎ払いが飛翔する武器の数々を一払いで広く弾き飛ばし、舞い上げながら広い範囲に武器を散らばせる。その対応の瞬間に姿勢を低く、指の骨を鳴らしながら引きちぎる為に一気に飛び込む。
槍がしなる。たわみながらも槍はまるで鞭の様に戻される動き払い返しに入る。その動きを獣の如く低い姿勢で駆け抜けながら下から足を引きちぎる動きを作ろうとし、それを阻止する様に鉄棒が邪魔するのが見えた。やはり、マインゴーシュや短刀の類が握れない代わりに代用している武器だな、と確信しながら横へと片手で体を引きずり、そのまま体を跳ね上げた。
追撃する槍は切っ先が短い円を描きながら一瞬で突き込んでくるのをブーツの踵部分で蹴り飛ばす様に空中で足場にし、
回避に入りながら突き刺す剣の切っ先に槍の切っ先を合わせられる。迷う事無くそれを放棄しながら袖の中に仕込んでいたナイフを投擲する。当然の様に、身を捻って回避されながら踏み込まれ、呼吸を抜いた刺突が一瞬で迫ってくる。それを手の平の動きを回転させるように矛先を抑え、そのまま動きをズラしながら踏み込み、鉤爪の様に構えた左手を一気に顔面を削ぎ落とす為に持って行く。
鋼鉄の感触に、それが鉄棒によって阻まれたのを察した。チッ、と舌打ちしつつ背後からたわんだ槍の衝撃が後頭部を殴る前に横に転がりながら払いを蹴って体を持ち上げ、攻撃を逆に利用して跳躍し、その合間に軽く距離を開けて槍の柄の上に着地し、高さというアドバンテージを取る。そうやってモンジとの間に距離を作りつつやれやれ、と言葉を置く。
「場所が悪いか」
基本的に大道芸とも呼べるアクロバットが最大の武器だと認識している。それを十全に利用する為には相手が凄まじく巨大である事か、或いはある程度足場のある空間ではない限り難しいのだ。高さというアドバンテージを三次元的な動きで常に奪いながら相手を圧殺するスタイルなのだが、これが地上のみの状態だと実に厳しい。それでも格下相手であれば大道芸の一つや二つであれば、何とかなる。とはいえ、
相手は明らかに鍛えられ、育て上げられ、そして今も鍛錬を積み上げている戦士だ。
こういうタイプが殺すのが一番面倒だ。
何せ、
後ろへと着地し、距離を開けながら着地する際に足元を勢いよく踏みつけ、震脚で大地を砕きながら石ころを生産する。それを蹴り上げながら掴む。
即ち投石。
投擲すれば避けられるだろう―――なら簡単な話、避けられないように投げればいい。一つ投擲した時間差でもう一つ投擲しつつ、その陰に一つ隠せばいい。一度に複数の石を投擲し、モンジの接近を封じる。それをいなした槍が衝撃に軽く震え、弾かれた石が近くの大地に刺さっている剣の腹に衝突し、剣が折れる。
「ひぇっ……石で武器って壊せるもんなんだな」
「本当に人間かよあの二人……」
それでもモンジが直進してくる。
槍における基本的な動作、斬る、突く、払う。この三動作は突き詰めればどのような武器を使う上でも使う動きであり、これを極める事で様々な武器を自由に扱う力となる。その内、モンジの動きはその内払いと突きが異常発達している。突き出しつつ払い、そうやって発生する衝撃を槍のたわみで受け流しながらそれを他の石とぶつけて弾いている。
恐ろしい練度だ。相当鍛えられている。やはり、と思考する。
ダメージ覚悟で接近、そこから手札を切りつつ死ぬ前に殺す事で殺害できるタイプだ。強い、派手な動きはない。地味で、静かで、しかし同時に巧い戦い方をしている。余程師が優秀だったのが目に見えてくる。羨ましい話だ。
此方は大体我流だったのに。
いや、だからこそ殺せる悦びという物がある。
仕方がねぇ、と左半身を前に出す様に、左手を前に出し、右腕を肘を曲げてやや後ろへと引く。突き出す手の形はやや曲げており、殴るのではなく引きちぎる為の形で整える。接近し、掴んで、捻って、千切って殺す。拳並みのシンプルでありながら複雑な殺し方。しかし最も原初の―――獣の戦い方でもある。
殴る蹴るよりも千切るのは純粋にその方が後に引くからだ。一回で殺しきれないのであれば死ぬまで続く傷を残せばよい。そういう理屈から千切る様に敵を殴る様にしている。武器は目に見える脅威だ。
だけど拳は解り辛い脅威だ、それが受けても平気という慢心を生む。一発食らっても平気という認識を生む。故にそれを利用する。首筋辺りを千切れば致命傷になる。そこから失血死させればいい。SAOにもDoTによる死亡は存在する。
一発叩き込んで後は逃げ切る―――というのはこの狭さだと難しい。
やはり森か街中じゃないとやり辛い。道場だったら畳返しで常に奇襲に動けるのに、と思いながら、もう少しだけ自分の手札を広げる必要があるか、と構え、正面からモンジを睨む。
お互いに動きを完全に停止させ、数秒ほどにらみ合った状態で、
―――モンジが構えを解いた。
モンジから戦意が霧散して行くのを感じ、同時に此方も構えを解く。槍を肩に乗せる様に立てた所で、モンジが軽く、緊張を解く様に息を吐いた。
「強者との相対は臨む所だが―――いかんせん、本領を発揮出来ん状態で決着をつけてもお互いに不完全燃焼だろう」
「解るか」
「うむ。おそらくはもっと足場に使えるものが多い空間と……後は糸を使うだろうというのは見えるな」
「タングステンワイヤーが手元にあるのが理想だが、この環境だと得物の問題がな……」
「うむ、その苦労は解る。俺も槍に関しては妥協している所だ。大陸系の物がどうやら今のところ確認できないらしく、粗悪品をそれらしくしているのが今の限界だ」
「あー……」
となると槍の強度自体は高くなさそうだと感じつつ、完全に戦意が霧散した所で敬意をもって近づき、手を合わせた。そこに善悪の基準はない。強さに対しては常に敬意を払うのは武を学んだものとして当然の行いであり、同時にこの世界で一人の強者として、自分とは別方向に伸びた存在に対して向ける敬意でもある。
何時か、殺したいとお互いに考えながらも、ここは握手して引き分けという処理にシステムを任せる。それが終わった所で背を向けて歩き出す。もうここに残るだけの理由はなかった。直前まで戦っていた熱がまだ体の中に残っていた。
こんな形で戦闘を終えるのだから、当然ながら不完全燃焼だが、あのまま戦闘を続けて優劣をつけても酷かっただろう。そういう意味ではここで戦闘を切り上げて悪くはなかった。とはいえ、それでも胸の中に獣性が残っているのも事実だった。このまま、何もせずに帰る事は出来ない。とはいえ、今はグリーンだ。適当なプレイヤーを殺して発散する事も出来ない。
「お疲れさ―――んっ」
労う様に出て来たアスナを掴んで引き寄せ、その唇を割って舌を入れながら口内を軽く貪ってから解放し、軽く腰砕けになって倒れそうになるアスナを掴んで持ち上げた。それを片手で抱えて歩き出しつつ、
「休める所へ行くぞアスナ」
「……うん♡」
満足と言えば満足だ。まだ知らぬ場所に実力者が存在した、という事実に。だがそれはそれとして、最後まで戦い抜けない事は不満として胸の内に残る。攻撃的な衝動、暴力的な欲求。それが悪感情として胸の中で渦巻いているのを感じ取っていた。だとしたら何をすればいいのか?
当然、吐き出せばいいのだ。
軽い口づけだけで腰砕けになったアスナは一緒にいる間にどうやらその気になっていたらしい。適当な宿を見繕って部屋の中へと連れ込んだときには既に受け入れる準備が出来ていた。とはいえ、そのまますぐに犯すようなことはしない。そのまま犯して発散するのも悪くはないが、このまま素直に餌を与えるのは躾として良くない。その為、部屋の中に連れ込み、ベッドの上に乗せた所でアスナを背後から抱きしめながらインベントリを開く指示に指示を出す。指示に従ってアスナはインベントリを開きながら、そこに格納されているアイテムを此方へと見せてくる。
普段、放置している間にアスナは前線攻略プレイヤーとして実力を重ねている。呼び出した時は情婦として、そして同時に人の殺し方、戦い方を直接体に叩き込んでいるが、その美貌から美しくも強い女プレイヤーとして人気がある。その為、インベントリの中には戦闘用のアイテムが多く入っている。だがそれ以外にも色々と詰め込まれているのが見える。
料理器具等の品は俺の要求に応える為の道具だし、それ以外にも色々とある。
例えば服とか。ただの下着や服の替えではなく、様々なバリエーションの服装だ。その中でも目を見張る物があった。それに着替える様に指示を出せば、アスナが素早く指で操作し、一瞬で服装が切り替わる。
それは和装だった。
洋風の意図が加えられた和装で、白、赤と桃色の服装だ。ミニスカートの様な袴に別パートとなった袖、レースのスカートにロングコートの様な長い裾を持った格好だった。武将と姫の恰好が融合したような、そんな恰好。アンバランスに思えるが、現段階におけるマスターピースらしく、しっかりとした作りであるのが解る。とはいえ、
「安くはなかっただろう、どれぐらいした?」
「お、オーダーメイドっ、だから……50万コルぐらい……かな?」
袖と胴体部分が別パーツである以上、胸元を守る着物部分は横から見れば、脇と隙間が見える。上から着る袖のない羽織を邪魔だと思って装備を解除させつつ、空いている肩口から横乳を掴む様に服の内側に手を忍ばせ、胸を掴む。この格好だとどうやらブラジャーは自動解除されるらしく、胸を揉む感触は下着の感触を覚えない。手に吸い付いてくるアスナの胸と肌の感触を味わいつつ、後ろから胸だけを愛撫する。
アスナの下腹部へと向ければ、既に愛液が股を濡らしているのがスカートの様子から窺える。とはいえ、今はまだ犯さず、ひたすらアスナを悶えさせるように優しく胸への愛撫を続ける。
「どうして頼んだ?」
「だって、何時もと同じ格好じゃ飽きるでしょう? ベオ君には常に楽しんで貰いたいから……♡」
「悪くない答えだな」
しっかりと俺の情婦であるという自覚を持っている辺りが。それに選択肢も悪くはない。普段とは違う服装はそれだけでそそる物がある。和服の女なんてリアルでは滅多に見かけないものだ。こんな状況でもなければ好き勝手犯す事も出来ないだろう。そう思うと余計、そのまま普通に犯すのが惜しく思えてくる。だからそのまま、胸への愛撫を続ければ、空いているアスナの手が自分の下腹部―――秘部へと伸びる。それを咎める事もなく、見過ごす。
「10層にもなれば色々と増えるものだな、文化も」
「流石に同じことを続けていると飽きるからね。そういう意味では攻略組とか色々とトレンドがあるのよ? 飽きない為の……んっ、ちゅっ」
口づけを交わしながらへぇ、と呟く。
「どんななのだ?」
「うーんとね、基本的には装備品の恰好とかで凄い気を使ってる、か、なっ……んっ。やっぱり最前線にいる以上、娯楽が少ないから戦闘の間でも楽しめる事となるとどういう姿をして、どういう風に他人に映っているか、とかだから必然的に装備は能力だけじゃなくて見た目にも気を使っているね」
「へぇ」
俺はそこらへんあんまり気にしてないからな、と胸の触り心地を確かめつつ答える。やはりアスナの胸は大きい。こういうサイズの胸は何時まで揉んでいても飽きないと思いつつ片手を服の中から引き抜いて、下半身へと持って行く。何をするのかを察したアスナが手を下半身から遠ざけ、腕を持ち上げて後ろにいる此方の首に手をかけるように身を寄せてくる。その間に下着のないスカートの下に手を差し込み、中指を根元までアスナの膣の中に沈めた。喘ぐようなアスナの声にはどこか、安心感と幸せそうな気配を感じた。
「あぁ、やっぱりベオ君の一部が体の中にあると凄い安心する……♡」
「お前もお前で相当病んでいるな」
そうだね、とアスナは笑った。濁り切った瞳で浮かべる笑みは淫靡さに溢れ、笑っているというよりは誘惑に近い笑みだった。その中でアスナは息を吐いた。
「だってベオ君は私に現実なんてどうでもいい、って思わせた飼い主だもん。家族もエリートコースもどうでもいい。貴方の与えてくれる全てが欲しいって思えたんだもの。だったら常に感じたいのは当然の事でしょう? その為だったら私、なぁーんでもするもの」
くすり、と嗤う少女にはもはや正気は残されておらず、正気の皮を被った狂気がその下には満たされていた。彼女は完全に堕ちていた、奈落の底の悪意に。そして彼女自身が己を悪意で満たした。ただの従順な
その濁りがどこまでも愉快だった。
「あぁ、でもそうだね。他にも娯楽はあったかな」
「うん?」
「NPC」
アスナの膣の中に入れた指を動かさず、締め付けてくる感触を楽しみながら胸を愛撫し続ける。息が荒げているアスナはそれでも普通に話せるように声と息だけを整え、その体を火照らせている。こうやって犯されながら情報をしっかりと吐き出す事が出来る様になった辺り、本物の娼婦の様になってきている。
「NPCがどうした」
「NPCの中には明らかな人型がいるの、モンスターを示すマーカーで。つまりは攻撃しても殺しても犯罪扱いにならないの」
アスナの言葉にあぁ、と声を呟かせる。
「飼うのか」
「うーん、皆、ベオ君みたいに犯罪が上手って訳じゃないからそこまで行かないかな。犯して楽しんでそれで殺す・攻略で感じるストレスや恐怖を犯罪にはならないモンスター判定の相手にやって発散しているみたい。だから美少女型モンスターを探してエリアとかダンジョン攻略もしているって部分もあるよ」
中々面白い文化だった。
「この前もキズメル? ギズメル? そんな感じのエルフっぽい人が首輪をつけて前線で犯されてたね」
「助けなかったのか?」
その言葉にアスナは笑った。
「助けるよりもこの話をベオ君に届けたほうが楽しいでしょう?」
その言葉に違いない、と答えながら嗤った。だけどこれは面白い事を聞いた、という気分だった。ユウキやアスナがいる手前、NPCなんかにそこまで興味を示さなかったが、だけど確かにそういうNPCは存在したな、と思い出す。NPCに関しては娼婦ぐらいしか興味を持たなかったが、今の会話で考えさせられるものがあった。
設定としてこの世界に存在する姫君とかを犯すのも面白いかもしれない。
NPCに関する暴力で存在する制限は
つまりNPCをあーだこーだしたところで、
……ならば、攫って隠せば色々と実験などを行う事が出来るのではないだろうか? 折角、心意なんてふざけたシステムがあるのだ。それを使った人体実験に使うのも悪くはないだろう。
やはり愉しみ、悪徳を貪る為に、今この時だけは正道を歩むフリをしよう。
この先、出来る事が増えるのと、気付かされる新たな楽しみに先ほどまでのくすぶりが少しずつ消えて行くのを感じる。その褒美をアスナに与える為にも膣に沈めた指で膣壁をなぞる様に刺激し、声から甘い色が溢れ出すのを堪えきれなくなったところで唇を奪い、
欲望の全てを発散するまで情事に耽った。
《二刀流》《射撃》《神聖剣》《手裏剣術》《抜刀術》《暗黒剣》《無限槍》がリークされたSAO時代のユニークスキル+HF等で出たユニークなんだよね。
90層を突破してから二刀と神聖以外は出すとかカヤバーンが言ってるけど明らかに主人公補正が乗ってる状態なので、予定大幅繰り上げで登場って予定だよ。
それはそれとして、モンスター扱いの美女NPCとかレイプ待ったなしな訳で。デスゲームという環境とストレスを感じたら当然のはけ口って奴なのだ……。あ、アスナの和装はCRの和装ですぞ。