「お、おいマスター!?」
急に抱え上げられ、モードレッドは藤丸にしがみ付いた。そうでもしなければ、そのまま海に落っこちてしまいそうだからだった。
モードレッドは藤丸に抱えられたとき思わず藤丸の腹のあたりに足を絡ませた。そのため、腕はちょうど藤丸の頭を抱きしめる形となる。当然藤丸の頭はモードレッドの腹あたりに当たっている。
「さっきの発言、撤回させてもらうよ」
そういうと、藤丸は自分の唇をモードレッドのその引き締まり、薄い脂肪の乗った腹部にキスをした。藤丸の唇にやわらかい感触と、遅れて堅い筋肉を感じた。
「ちょっ、マス、たーっ。どこにキスし、てんだよ」
モードレッドがくすぐったそうに呻く。それを無視して、藤丸はモードレッドの腹部にキスの雨を放った。
「くすぐったいってッ!あつ」
モードレッドの声に嬌声がだんだんと混じりはじめる。それを契機に藤丸は次なる攻撃に移った。
「うひゃぁ!」
モードレッドは腹をざらりなでる感触に悲鳴を上げる。
藤丸がモードレッドの腹を舐めたのだ。
「やめろっってぇ」
モードレッドの制止も聞かず、藤丸は縦横無尽にモードレッドの腹を舐めた。
「は、はずかしいっつーの!」
「モードレッドのおなかってしょっぱいな」
「なっ!?」
「これって海水かな。それともモードレッドの汗か。
汗だったら、こんなにしょっぱくなるまで動いてくれたんだね」
「~~~ッ!!!」
藤丸の言葉攻めに思わず、モードレッドの反応が鈍る。藤丸はこの隙を見逃さない。
「あ、そ、そこはあひゃぁ」
藤丸はモードレッドの隙をつき、モードレッドの臍に舌を突っ込んだ。そして、そのまま臍の穴に向けて舌でピストン運動を始めたのだ。
舌の蠕動運動の混ぜることで、モードレッドには内臓をなめられる、圧迫感のような快感なのような不思議な感覚に襲われる。それに加えて、マスターに抱っこされるようなこの姿勢がモードレッドに羞恥心を与え、放尿直前のような恍惚感と脱力感がモードレッドを襲った。
「あッ、もう、だめ。
ふぁぁあああぁぁぁ」
モードレッドは嘆息し、果てた。
藤丸は、自分の下半身に温かいモノを感じた。ふっと下を見るとモードレッドの水着から大量の液体がしたたり落ちている。
「王を継ぐものがおもらしか」
「だ、だって、しかたねーじゃん!
酒をいっぱい飲んだ後だし、マスターがお腹をおすし」
いまや顔を真っ赤にして怒るモードレッドを藤丸はたまらなく可愛く感じた。そして、同時に小学生が好きな子に対して持つようないたずら心も生まれていた。
「お腹を押すってこういうことかな」
「ちょ、まってマスター、いまイったとッあふぁぁぁ!」
藤丸はまたもやモードレッドの臍の穴を舐めほじった。
モードレッドから全身の力が抜け、少しずつ藤丸の体がずり落ちていく。
「まだまだ、これからだよ。モードレッド」
藤丸はモードレッドの背中に手を回すと、その赤い水着を剥ぎ取った。
「ひゃぁっ!」
衣擦れの感覚にモードレッドが短い悲鳴を上げる。ちょうど、藤丸の目線にはホワイトビーチのように白い素肌と、水を吸った砂の色のように灼けた肌、そして、桜貝のような綺麗な突起があった。
「な、なにすんだよ、マスタッぁ!」
モードレッドの抗議にも耳を貸さず、藤丸は今度はモードレッドの乳首を舐め始めた。すでに十分に充血したそれは、藤丸の舌の上を飴玉のように転がった。
「さっきのお返しだよ」
と、藤丸は自らの口での淫行の合間に、短く返した。
「おっと、こっちが寂しそうだ」
藤丸はモードレッドを抱きしめる左腕を伸ばし、モードレッドの左乳首を指先で転がした。
「ちょっ、あぁっ!」
両乳首の絶え間ない攻めにモードレッドはただただ嬌声を上げるしかない。そして、藤丸の攻めはそれだけに終わらない!
「こっちも、欲しがってるんじゃないか?」
そう言って、モードレッドの尻を抱える右手を少しずらし、モードレッドの秘所に藤丸は人差し指を伸ばした。
そこは、先ほどの失禁のせいか、じっとりと濡れていた。いや、藤丸の指に絡まるのは、尿のさらりとした質感だけではない。もっとどろりとした、それは果たしてモードレッドの愛液なのか、それとも自身の精液なのだろうか。指先の感覚だけではそれはわからないが、藤丸はとにかくモードレッドの陰唇に沿い、指を動かした。
「ひっ、んんっ!!」
性感帯を三方より攻められ、モードレッドはもはや言葉にならない声を上げるしかない。藤丸の口が、指が己の乳首の上で動くたびに、モードレッドの艶やかな肢体は小さく跳ね、そのたびに陰唇に絡まる指が、陰唇内の肉を嬲る。
「攻めるほうは得意でも、守りは弱いんだね」
そんなことはない、と藤丸の言葉に反論したいモードレッドであるが、実際に声が出ない以上、自分が攻めに弱い証左となってしまっている。そして、なにより藤丸の言葉攻めがモードレッドの心の弱いところ的確についているのだ。
「こ、こんなッ!気持ちよくねぇよ!」
ようやく言葉になったのは、単純極まる否定の言葉だった。それはモードレッド自身の感性を自分で否定しているのだが、それはもはやどうでもよかった。
自分の快楽よりも、王としての矜持。
どうにかして保った正気であるが、それは決壊寸前の理性である。それを藤丸が見逃すはずがない。
「そうか、気持ちよくないなら、止めようか」
そう言って、藤丸は口と手を止めた。
「えっ」
あまりにあっけない快楽の終焉にモードレッドは、戸惑いの声を上げた。
「お、おい、ちょっと待てよ。こんなところで止めちまうのか」
「だって、モードレッドが気持ちよくないんだろう?
それなら俺だって続ける気はない」
続ける気がない、という藤丸の言葉に嘘があることは、モードレッドにはわかっていた。なぜなら、今や指先ほどの近さにある藤丸の下半身の熱が、モードレッドの下半身にも届いていたからだ。
「モードレッドが嫌だって言うなら、俺はこれ以上やらないよ」
藤丸はつづけていった。その間にも夜の風がモードレッドの体温を奪っていく。先ほどまで肌を密着させ、互いに感じ合っていた熱は急速に冷めていく。そして、充血しきった乳首と陰核に潮風があたり、ちりちりとしたどうしようもない痒みと切なさをモードレッドに与えていた。
それゆえにモードレッドは藤丸の指と、ソレを求めていた。今、手を離せば、藤丸から離れて、思う存分自分を慰めることが出来る。しかし、今したいのはそれではない。目の前の男に無茶苦茶にされてしまいたい。
「い、いや、お前が続けたいんだったら、続けてもいいん、だぜ」
モードレッドの震えた声は、藤丸に勝ちを確信させた。
「さっきも言ったが、俺はモードレッドが嫌がるなら、しない」
そう言いながらも、藤丸は絶妙な力加減でモードレッドの尻部に、己のそれを近づけていった。モードレッドの冷えゆく陰唇に熱を持ったそれが当たるのを、彼女自身は我慢できない。
「っぅぅ、…てくれ」
モードレッドの掠れそうな言葉は海岸の音が消してしまう。
「ごめん、聞えなかった」
藤丸は意地悪そうにモードレッドにもう一度言うように促した。
「続けて、くれ!!もっと俺を気持ちよくさせてくれ、マスター!」
モードレッドは羞恥心を押し切って、叫んだ。その声は海岸へと消えていった。むろん、藤丸も海岸付近を利用しているサーヴァントがいないことを知ったうえで言わせている。
「あぁ、いいよ、モードレッド」
藤丸はそう言って、モードレッドの下の水着を大きくずらし、陰唇の左右の房に左手と右手の人差し指と中指をかけ、大きく開いた。そして、右腕の力を抜き、ゆっくりと自らの陰茎に、モードレッドの陰唇を着地させた。
「んんっ!!」
モードレッドは自らの胎内に侵入する、それを呻きながら受け止めた。己の意思でなく、厳密には藤丸の意思でもなく、重力という自然の力で入ってくるそれはなんだか異質に思えた。
「全部、入ったよ」
藤丸がそう言ったとき、モードレッドはまた、自分が果てたのではないか、という気持ちになった。
陰茎の挿入が終わった藤丸とモードレッドはちょうど、顔が向かいあう位置だった。
先制したのは藤丸である。陰唇にかけていた左手を抜くと、それをモードレッドの口内に刷り込ませた。
「うっ!」
突然の異物の挿入にモードレッドは驚き、藤丸の指を噛んでしまった。しかし、それは甘噛みと言えるほどやさしいものであった、にも関わらず血と、それとは別のしょっぱい味がした。
「モードレッド、お前、処女だったろ?」
驚いているモードレッドに藤丸は問いかけた。
血という液体の感触は、この1年で藤丸はずいぶんと覚えてしまっていた。ゆえにモードレッドの陰唇についていた液体と、その意味も藤丸は理解していたのだ。
「べ、別に処女で悪かったかよ!?」
「いや、悪くはないが、俺みたいなやつに捧げてよかったのか」
藤丸にとって、モードレッドは男友達みたいに親しい英霊である。そう、英霊である。いかに親しかろうと、異性として手に届くような存在ではない。そして、カルデアの任務がすべて終われば遠からず座に帰ってしまう存在だ。ゆえに、藤丸はモードレッドが何故己に処女をささげたのか、疑問であった。
「ば、ばかやろう!」
と、モードレッドはそんなことを自分の口から言わせるのかと言わんばかりの声で返した。
「マスターが、あの戦いのあと、ずいぶんふさぎ込んでいたし、慰めたかったんだ。それにな。
オレはマスターと、友達になりたいっていうか、親友、いや、それ以上に・・・!」
その後は続かなかった。
藤丸が、モードレッドのキスをしていたからだ。
「ありがとう。モードレッド。
お前の気持ち、嬉しい」
藤丸は短く返した。
モードレッドは突然のキスに驚き、目を丸くして藤丸を見た。
「はっ!騎士王の息子から寵愛を受けられるんだから、ありがたく思え!」
モードレッドは自らの唇を藤丸のそれに押し付けた。
そして、藤丸の口内に舌を伸ばした。藤丸はそれを受け入れ、藤丸の口内で二人の舌がゆっくりと絡み合った。