毎日の仕事は、沢山の患者さんの悩みや愚痴を聞いて、正直、疲れる。でも、心理カウンセラーの職についたのには、高校時代の友人達の一言で決心したのも、一つの要因だ。紫の髪を二つに束ね、歩く度に豊満な胸が揺れるその女性は、東條希。希は居酒屋で意気投合した一人の男性と談笑しながら、マンションのエントランスに入る。いつも一緒にお酒を飲み、仕事の愚痴や将来への不安を話し合う友人、絢瀬絵里は、今、希と一緒に歩いている男性の友人と絵里のマンションへ向かった。いわゆる、お持ち帰りである。
「希ちゃんは一人暮らし?」
希の横に並んで歩く男性がそう問う。希は首を横に振った。自宅の玄関の鍵を開け、男性を部屋の中に招き入れる。
「一応、実家。両親は海外赴任が多いから、いつもうち一人なんよ」
そう言って、男性の前にお茶を置く。男性が部屋の中を見渡す。歩いて少し酔いが覚めている希。男性も酔いは覚めているようだ。
「俺を家に上げて、良いの?」
「……そのつもりでついて来たんちゃうん?」
「はは!……参ったな」
男性は楽しそうに笑った。希も口元を隠し笑う。
「まぁ、男は皆狼だからな」
「それは否定せんよ」
お互い顔を見合わせ、笑い合う。希の横に座っている男性は、短い黒髪に大きなピアスをしている。少し中性的な顔立ちに、目は赤色のカラーコンタクトを入れていた。背は、希よりも大きく、180㎝はあるだろう。その男性が希の顔を覗き込む。
「希ちゃんって、仕事何してんの?」
「心理カウンセラー」
「へぇ、そうなんだ。それって、自分から進んで?」
「う~ん、そやな。最終的には自分で決めたけど、きっかけは友達かな」
お茶を啜りながら希が言う。男性も同じ様に啜った。
「趣味とかある?」
「うち、趣味が占いなんやけど、よう当たるんよ。なんなら、占ってあげようか?」
「占いかぁ。ちょっと興味あるな。占ってみてよ」
「ええよ」
希は小さな引き出しから、タロットカードを取り出し、シャッフルしていく。そして、その中から数枚のカードを取り出した。真剣な表情でカードが示す内容を紐解く。
「もしかして、職業は芸能関係やない?……しかも、恐らく……アイドル?」
「……すげぇ…、正解……他にも分かる?」
男性は驚きながらも質問する。希の表情が少し曇った。それは、男性に対してではなく、タロットの示す内容に。希は躊躇しながら口を開く。
「……過去にトラウマあるんちゃう?女性関係で」
その言葉に、男性の顔が強張った。希はその様子を見逃さない。男性の目を真っ直ぐ見つめる希。
「……相談にのろうか?もちろん、強制はせんよ。言いたくなければ、言わんでもええよ」
希の提案に、男性の目が大きく目開かれ、ゆっくりと視線を落とす。
「なるほどな。……お友達が薦める訳だ。天職だな」
一人納得する男性。希はずっと男性を見ている。
「……俺の話を聞かなくても、トラウマの原因、分かるんだろ?」
「そうやね。分かるんやけど、本人の口から聞く事に、意味があるんよ」
そう言って、希はお茶を啜った。男性は無言でお茶から出る湯気を見つめる。
「……なぁ」
「何?」
「希ちゃんを抱きたい」
「直球やなぁ」
希は微笑んだ。男性の手が希の頬に触れる。
「うち、初めてやから優しくしてな」
「っえ?マジで?」
希の言葉に驚く男性。
「マジ、今まで男の人と付き合った事もないんよ」
「……こんなに美人なのに、本当に誰とも付き合った事ないの?」
「……美人やなんてお世辞はええよ。周りは女の子ばっかりやったし。専門学校も、勉強ばっかりやったから、男の人と話す事もなかったんよ」
「じゃあ、何で俺に?」
「ん~、特に理由はないんよ。ただ、君ならええかな?って。うちも三十路近い女やし。夢見る乙女じゃないやん?」
希は微笑んだまま、男性の手を取る。男性の方は、希の言動に、動揺を隠し切れない。希の目を真っ直ぐ見つめる。希も視線を反らさず見つめ、互いの真意を探った。しばらく見つめ合う二人。
「……はぁ、負けたよ」
「ふふっ」
両手を上げ降参のポーズをする男性。希は笑う。ゆっくりと身体を近付け、二人の唇が重なった。啄む様なキスが次第に濃厚なキスへと変わり、男性の手が希の胸を撫でる。
「……くすぐったい」
「希ちゃんの胸、やっぱり大きいな」
「大きいのも困るんよ。肩凝るし」
「女の人はそう言うよな」
そう言って、男性は希の服を脱がしていく。全身を下着姿になった希。恥ずかしさで頬を染め、両手で胸を隠す。その両手を男性は掴み、希の首筋に舌を這わせた。ピクリと希の身体は反応。男性が手を後ろに回し、ブラのホックを外す。勢いよく溢れ出る乳房。男性はその乳房を掴み、グニグニと潰す。
「すげぇ、柔けぇ」
「……んん」
乳房の刺激に、希の声が震える。男性が希を押し倒し、床に押さえ付けた。
「ごめん、ちょっと我慢出来そうにない。今ここでシテいい?」
「……好きにしたらええよ」
希の返答に、男性は性急に下着を脱がし、秘所に顔を埋める。男性の舌が秘所を舐め上げた。イヤらしい音を奏で、秘所から愛液が溢れ出る。希は声を抑え、男性の愛撫を受け入れていた。秘所に指を這わせ、中に入れる。ゆっくりと出し入れさせ、指の本数を増やしていく。天高くそそり立つ男性の分身。その存在感はズボン越しでも分かる程。希はその部分を撫でた。
「……本当に良いか?」
「うん」
希の返事に、男性はズボンを脱ぎ、秘所にソレを宛がう。愛液を擦り付け、ゆっくりした動きで、腰を進める。希の表情が苦痛に歪む。男性は何度も希の頬を撫で、キスをする。二人の身体が密着していく。そして、完全に触れ合った。希の呼吸は荒く、目は涙で滲む。
「全部入ったよ」
「……うん」
涙を拭う男性。秘所からは、処女を喪失した証、鮮血が流れた。しばらく抱き合い、呼吸を整える二人。じっとしている事で、男性の存在感がはっきり分かる。ドクドクと脈打ち、希の中で存在を誇示していた。
「……動いて…ええよ」
希が上目遣いでそう告げる。男性は無言で頷き、ゆっくりと腰を打ち付けた。苦痛に歪む希。何度も腰を打ち付ける事で、痛みが小さくなり、徐々に希の口から甘い吐息が溢れ始める。男性は希の身体を気遣いながら、速度を速め、やがて二人は果てた。男性はぐったりとしている希を抱え、寝室に運ぶと、そのまま眠りにつく。
朝、下腹部と脚の付け根の痛みで目を覚ます希。横には男性が寝ていた。
「うち、あのまま寝たんや」
ぼそりと呟く希。男性は安らかな眠りで、すぐに起きそうにない。物音を立てないようにベッドから降りると、近くに置いてあったタオルケットで身体を隠し、浴室に入る。身体には、男性に付けられた印が幾つもあり、昨日の出来事が嘘ではない事を示していた。突然、浴室のドアが開く。男性が心配そうに中に入ってきた。
「急にいなくなってたから、心配した。身体、大丈夫?」
「……うん、心配せんでええよ。」
希の様子に、少し安堵する男性。二人は互いの身体を洗い、服を着ると部屋を後にした。
最初からエロ全開で、申し訳無いです。お話を書くと、何故かそっちに行くんですよね(汗)
次回は、絵里視点の続きです。