心地好い音楽が聴こえる。オルゴール風の曲。バラードっぽい。真姫はゆっくりと目蓋を開けた。見慣れない天井。窓からはレースカーテン越しに柔らかい光で部屋を明るく照らしている。
「……ここは?」
ゆっくりと身体を起こし、周囲を見渡す。白い壁に、木目調のタンスが一つ。床にベージュの絨毯が敷かれて、その上に丸いガラス製のテーブル。部屋にあるのはそれだけ。あとは真姫が寝ていたセミダブルベッド。キッチンは小さく、数歩で辿り着ける。そこに、腰にタオルを巻いただけの絆が、隣の部屋から出てきた。
「ああ、起きたんだ」
「……ここ、貴方の家?」
真姫は警戒心剥き出しで絆を睨み付ける。クスリと笑う絆。
「何もしてないよ。」
「本当に?」
布団を身体に巻き付け、距離を置く真姫。絆は小さく溜め息をついた。
「寝ている娘に無理やりシナイよ。それに、気持ち良さそうに寝てたし」
その言葉に、真姫は安堵した。
「それにしても、襲われそうになっていたのに、良く寝れたね?」
「……夜勤明けだったのよ。海未から電話が来ていたけど、急患が運ばれてきて忙しかったし」
「そういえば、医者だったね」
言いながら冷蔵庫からペットボトルを取り出し、真姫に近付く絆。真姫の横に座り、ペットボトルの水を飲み干す。
「さてと」
ペットボトルを床に置き、強引に布団を引き剥がし、
真姫を押し倒す絆。
「ちょっと!何するのよ!?何もしないんじゃなかったの」
「何もシナイよ?寝てる間限定だけど」
慌て逃げる真姫。絆は真姫の腕を掴み、真姫の上に覆い被さる。真姫の首筋に舌を這わせ、空いている片手を服の下に滑り込ませ、ブラのホックを外す。
「……やぁ」
身を捩る真姫。絆は真姫が逃げないように、跨がった。そして、上着をブラごと剥ぎ取る。上半身を隠す物が無くなり、真姫は狼狽えた。
「やめて!?」
「……想像以上に肌綺麗だね」
抵抗する真姫。力一杯殴る。絆の顔にもお構いなしに殴るが、その両手を塞がれ、唇を奪う。
「んん!……ぅん、やぁ…ん」
長いキス。唇を割り、舌が絡め取られる。部屋に響く荒い息遣い。
「……う…もう」
長いキスから解放され、涙目になっている真姫。絆は小さく震えた。
「その顔そそられる」
力が抜けた真姫に、絆はさらに追い討ちを掛ける。形の良い乳房。先端は薄いピンク色で、真姫の呼吸に合わせて上下している。絆は思い切りしゃぶりついた。
「…やめ……ぁあ」
全身を駆け巡る刺激に、真姫の身体が仰け反る。執拗に舌で吸い、指先で片方の尖端を摘まむ。
「…ぁあ……んん…ダメぇ…」
絆の髪をグシャグシャにし引っ張る真姫。その間に、下に向かう絆の腕。真姫が乳房に気を取られている間に、スカートとショーツを手早く引き抜き、下半身を滑り込ませた。
「嘘でしょ!?やめ」
真姫の抗議はキスで塞がれた。今まで誰にも触れさせた事のない場所に、絆の長い指が這う。急激に強張る真姫。足を閉じようとしても絆が間に入って、出来ない。
「止めて、お願い」
「残念。それは無理なお願いかな」
真姫の懇願は、不適な笑みの絆には聞いてもらえない。絆の長い指が、割れ目を往復。すると、少しずつ濡れ始めた。ある程度濡れた所で、長い指が真姫の中に入っていく。
「やぁ…ん」
「中、キツいね。やっぱり初めてなんだ」
「そうよ、悪い?お願いだから止めて」
指が中をかき混ぜる。出たり入ったりする度、濡れた音がし始めた。
「ほら、聴こえる?」
「止めて、恥ずかしいから」
「指一本増やすよ」
指が二本になり、真姫の中に入った。そして、今度は大きくかき混ぜる。真姫は溜まらず、動いている腕を掴んだ。
「もう止めて」
「だから、無理だって。俺、真姫ちゃん欲しくなっちゃったから」
そう言って、腰に巻き付けたタオルを外す。大きく反り上がった絆の分身。
「……そんなの入らない…」
青ざめながら真姫が後退りし、絆は真姫の腰を素早く掴んだ。
「最初は痛いから我慢して」
逃げる真姫の腰をしっかり掴み、絆は割れ目に分身を宛がった。息を呑む真姫。絆が腰に力を入れる。痛みが真姫を全身を支配した。
「…ぃた……うぅ」
苦痛に歪む真姫を見ながら、絆の腰は徐々に真姫の身体に近付く。そして、完全に肌が密着した。
「…はぁ……はぁ」
荒い呼吸を続ける真姫。目は涙で滲み、天井を見ている。息を吐く絆。
「真姫ちゃんの中気持ち良い」
「…信じ…られない」
「仕方ないじゃん。欲しくなっちゃったんだから」
「…上手く言って逃れようと…思っているの?犯罪よ。これ」
真姫が睨む。それなのに、嬉しそうな絆。真姫の唇にキスをする。
「良いよ。それで真姫ちゃんを抱けるなら」
その言葉に目を丸くする真姫。次の瞬間には、溜め息をついた。
「貴方、変な人だわ」
「良く言われる。それよりさ、動いても良いかな?そろそろ限界だし」
「っえ?…ぁあ」
真姫の返事を聞かずに、腰を動かし始める絆。真姫は痛みで顔が歪む。それでも絆は止まらない。
「…んん、い……たぃ…もぅや……だ」
何度も腰を動かし、深く貫く。真姫の中で何が変化を始めた。痛みに混じる別の感覚。
「……ぁん…やぁ……はぁ…んん」
甘い吐息。真姫の声が甘くなる。その声に絆の身体が反応した。下腹部が熱くなる。
「ヤベェ、その声。腰にクる」
乾いた音が部屋に響く。真姫の指が絆の腕に食い込む。絆の動きが変化し、小刻みに変わった。真姫に覆い被さり、唇を塞ぐ。真姫の舌を絡め、そして、欲望を吐き出した。真姫の身体が弓なりに仰け反り、痙攣する。
「…はぁはぁ」
「……本当…信じ……られない」
真姫は言う。絆の方は放心。荒い呼吸のまま二人は抱き締めた状態だった。
「そろそろ退いて」
「……」
真姫の言葉に絆は反応しない。真姫は絆の肩を押す。びくともしない絆の身体。何とか抜けようと、真姫は押す。絆の顔が、真姫の目の前に来る。
「退いて。今日の事は、誰にも言わないから」
「……」
「ちょっと、話聞いてるの?」
睨む真姫。一方、絆は反応しない。次の瞬間、真姫の唇を塞ぐ。
「んん!?」
真姫の中で、絆の分身は固さを増し、真姫の中を満たす。イヤらしく動き出す絆の腰。真姫は溜まらず抵抗した。
「…ちょっと……もぅ…何で?……ん」
「ヤバィ……もっと…」
真姫にキスをする絆。真姫の乳房を指で擦る。真姫の身体が跳ねた。すでに絆の形になり始めている真姫の中。真姫本人の意思とは関係なく、絆を包み込んでいる。一番奥まで貫くと軽く絞めてきた。
「真姫ちゃん」
耳元で囁く絆。その声に、真姫の身体が更に反応し、中が蠢く。
「…はぁ……ぁあ、もぅ」
真姫の中が痙攣する。絆がそれを追うように欲望吐き出した。荒く呼吸をする真姫。ぐったりとしている。絆はそれを見て、真姫のお尻を持ち上げた。真姫の中はグシャグシャに濡れている。
「……ちょっ…と、休ませ……」
四つん這いにした真姫を、後ろから貫く絆。
「やぁぁ…」
「止まんねぇ…、真姫ちゃん。壊したらごめんね」
そう言って、絆は真姫を何度も抱いた。
一週間後
夕方、桂木プロダクションの録音室に、真姫と海未の姿が。二人は相変わらず曲作りをしている。
「ようやく、一曲出来たわね」
「そうですね。こんなに時間が掛かるとは思いませんでした」
「…同感ね」
重たい溜め息をつく二人。ようやく曲が作れても、あとの問題もある。それは歌い手であるラブウルフの問題。二人は憂鬱だった。真姫はそれ以外に悩みがある。それは。
「…真姫ちゃん」
「……絆、ちょっとあっちに行ってくれない?」
真姫の後ろに背後霊のように立っている絆。あれから二人の関係は変化している。海未も二人の変化に気付いていた。ここ数日、絆が真姫の側にいるのだ。
『最近、小林さんが真姫の近くにいつもいるのですが』
『ちょっと色々あってね。何を考えているのか、私にも分からないの』
絆に見られいように、海未とそんなやり取りをする。
(私の初めてを無理やり取ったんだから、訴えてやりたいけど、なんか。放っておけないのよね)
心の中でそう感じる。溜め息をつく真姫。それから、海未と次の曲作りを少し話し合い、その日は解散した。海未が先に出て、二人きりになる。絆がゆっくりと真姫に近付く。
「ねぇ、真姫ちゃん」
「…何?そろそろ帰るから手短にしてよ?」
振り向く真姫。そして、固唾を飲んだ。絆の目はギラついている。服の上から真姫を触る絆、不適に笑う。ゾクリと身体が震えた。
「…真姫ちゃんが食べたいな」
そう言って、真姫を事務所内にある自室へと誘う絆だった。
次は、海未ちゃんで行く予定にしてます。急な変更の場合もありますので、ご了承下さい!