紡と付き合い出してから数ヶ月、二人の進展は然程無く、まるで中学生のお付き合いのようだった。休日はデートし、お互いの家に行き来する。良い雰囲気になりキスをするが、それ以上進もうとすると、海未がフリーズ。紡は滾る息子をなだめながら平静を保つ。そんな状態が続いていた。
一方、真姫と絆の関係も微妙な状況。付き合っている訳でもなく、何となく逢い、身体を重ねるそんな付き合いを続けている。まるでセフレだ。そして、そんな悩みを誰にも話せずにいる。海未も真姫も心のどこかで焦りを感じた。そんなある日。紡が海未を自宅のマンションに来るようメールを送って来た。
「今日は急にメールしてくるなんて、どうしたのですか?」
海未の問い掛けに、紡は反応しない。首を傾げながら紡に近付く海未。すると、無言で紡が海未をベッドに押し倒した。
「どうしたのですか?紡」
海未は驚きの表情で紡を見つめる。身動ぎしようとしても、紡に両腕を拘束され、足と足の間には紡の下半身が入り込み、逃げられない。
「…海未ちゃん、僕、もう限界だよ。海未ちゃんと一つになりたい」
荒い息遣いで見つめる紡。射抜くような視線。海未の鼓動が急速に高鳴る。
「……分かりました」
覚悟を決めた海未の言葉。今度は紡が驚く。でも、上着が少し擦れ、腹部が見えるその姿に、紡の下半身が少しずつ脈を打ち始める。そして、紡は海未の口を塞いだ。どうしていきなり紡が行動に移したのかというと、数時間前に遡る。
紡は最近変化をみせたラブウルフのメンバーが気になった。それは、時田慎と和久井聖の二人だ。二人は女性に対してそれぞれ、アレルギーと恐怖症を持っていた。しかし、最近の二人はある特定の女性達に強い好意を示し、アプローチしているらしい。その女性達が絢瀬絵里と東條希である。しかも、海未と真姫の友人だという事は、今は知る由もない。そんな事を考えていると、事務所の一室から声が聞こえてくる。声の主は慎と女性。紡は沸き上がる興味からつい、部屋の中を覗いてしまった。
「ああ、ありがとう絵里」
「もう、忘れ物しないで」
「……ごめん、これで許して」
そう言って、女性にキスをする慎。
「ん、そんなので許してもらえると思ったらダメよ」
絵里と呼ばれた女性は、それを受け入れながら抗議。しかし、慎は絵里の身体をイヤらしく触る。絵里の首筋に舌を這わせ、服の上から胸を撫でた。絵里が身動ぎする。
「や…もう、慎」
「絵里、ここでシても良いか?」
下半身を妖しく絵里に擦り付け、耳元で囁く慎。絵里の表情は、恥ずかしながらも与えられる刺激に高揚していた。紡は目の前で行われる淫らな行為に目が離せない。脳裏には海未の裸が浮かび、絵里が海未に見え始めた。下半身はすでにそそり立ち、ズボンが窮屈になる。荒い呼吸で二人の行為を食い入る様に見た。無意識に手が下半身に触れる。紡はその場を足早に去ると海未にメールを送ったのだった。
「……紡?」
海未の声に、我に帰る紡。海未は不安そうに紡を見ていた。
「本当に良いの?怖くない?」
「…正直、怖いです。でも私も紡と一緒になりたいです」
紡は胸が締め付けられた。恐る恐る海未の胸を服の上から撫でる。海未は抵抗しない。拘束していた手を放し、海未の首筋に舌を這わせた。海未の首筋がピクリと反応。紡は海未の様子を確認しながら、徐々に手を服の中に滑り込ませ、下着の上から胸を触った。
「……あ」
「ごめん、大丈夫?」
「大丈夫です。続けて下さい」
顔を真っ赤にそめながら海未が言う。紡はブラのホックを外し、直に胸を触った。海未が切ない声を上げる。しばらく胸を揉みしだき、時折尖端を摘まんだ。
「やん…あぁ……紡」
海未の甘い声に、紡の下半身が反応を示す。溜まらず、海未の上着を剥ぎ取った。色白の裸が、とても綺麗で恥じらう海未の表情が、そそられる。
「海未ちゃん、隠さないで」
恥ずかしさで隠していた腕を胸から退かし、紡は尖端に息を吹き掛けた。そして、しゃぶり付くように尖端を貪る。
「…ああ!」
声を上げると同時に、腰が浮く。紡はそれを見逃さず、海未のスカートとショーツを一緒に取った。海未の反応を見る余裕が、紡に無くなり始める。海未の秘所に息を吹き掛けると、舌を這わせた。急に刺激を与えられ、悶える海未。
「……やあ…紡、舐めないで」
しかし、雄の欲求に支配された今の紡に、海未の声は聞こえない。夢中で秘所を舐め、広げていく。
「…あ……あぁ…もう、やぁ」
急に紡の顔が海未の目の前に来た。その目はギラギラと光り、今にも海未を犯しそうだ。涙を滲ませる海未に、紡は優しいキスをする。舌と舌を絡め、貪り合う。その間に、紡の指が海未の秘所の中に入っていく。
「…んん」
紡はキスで海未の声を塞ぐ。秘所の中を何度も抜き差し、徐々に解していく。指が2本に増える。今度は、中を抉る様に大きくかき混ぜた。海未の腰がフルフルと震え、キスの合間から甘い声が出てくる。空いている片手は、胸を揉み、尖端を摘まんだ。コリコリと摘ままれ、海未の腰が揺らめき始める。
「……ん、あぁ…んん」
紡が秘所から指を抜く。海未の中が切なく蠢いた。次の瞬間、秘所に紡の雄の象徴を宛がう。
「海未ちゃん、本当に良いの?」
「……はい、私を大人の女性にして下さい」
グチュリと濡れた音。
「ゆっくりするから、力を抜いてね」
その言葉に頷く海未。紡はゆっくりと腰を進める。海未が苦痛で顔を歪ませた。背中には海未の爪が食い込む。
「……はぁ、全部入ったよ」
そう言って、海未の髪を撫でる紡。海未の中で、紡の分身が脈を打ち、存在を伝える。海未は溜まらず恥ずかしさで身悶えた。
「……恥ずかしい」
「っえ?今さら?」
「だって」
「……海未ちゃん、これからもっと恥ずかしい事するんだけど」
言って、腰をイヤらしく動かし始めた。溜まらず海未は紡の背中に爪を立てる。最初、ぎこちない動きだった紡の腰使いも、強弱をつけ海未を責め立てた。
「…んん、やぁ…あぁ」
海未の方も次第に甘く喘ぎ、紡の与えられる刺激を受け入れる。そして。
「…んん、紡……私、何か変です…あぁ」
「…良いよ海未ちゃん、イッて」
紡は腰を一度ギリギリまで引くと、思い切り奥まで打ち付け、グリグリと中をかき混ぜた。海未は声無く弓なりに身体をそらせ、絶頂する。その後を紡が続いて射精した。脱力感が二人を襲う。紡は海未を抱き締めた。海未も抱き締める。
「…紡、私とても嬉しいです」
「僕も今凄く嬉しい」
重なり合う唇。紡は慎と絵里と呼ばれた女性に感謝しながら、目蓋を閉じた。
なかなか進まなかった海未と紡。絵里本人は知らなかった所で、まさかの出逢いでした。しかし、二人の進展に、密かに後押ししていたとは。作者びっくりです。