アニメが終わりに近づいているので、自分としてはオリジナル色出していきます。
君の夫、首なしだよ、顔のない男だよと言われて女は驚いた、そして昔のことを思い出そうとしたが、その思考を止めた。
もう終わったこと、昔のことなのだからと。
女の隣に立った男は、もし気に入らなければ、この顔を少しだが変えることもできると遠慮がちに呟いた。
「いいんじゃない、そのままでも」
「あの男に似ている」
それが誰のことなのか、一瞬考え込むような顔つきになったあと、女はエリアスの事と尋ねた。
「エインズワースは」
男の声、その呼び方に、女は首をわずかに上げて見上げた、そして怒っているのと尋ねた。
「いいや、とんでもない」
首を振る男の顔がわずかに歪んだが、すぐにそれは別の表情に変わった、少しばかりぎこちない笑顔で、思わず女は笑った。
「イングランドは悪くないが、ここよりもいいところはある」
顔が少しばかりにいると思ったが
「どこ、あなたの行きたい、生きたい場所は」
「変わったなあ」
窓から覗いていたアリスの言葉にぴくりとエリアスは肩を振るわせた。
「なあ、もう準備はできてるんだろう」
アリスの問いかけに頷いたのはチセだ。
「新居まで汽車で行くって大変じゃないか、時間も結構かかるだろう」
「二日ほどかな、途中で一晩、泊まって」
大変じゃないかとアリスは驚いたが、まあ、無理もないなと独り言のように呟いた、するとチセは不思議そうな表情になり、エリアスは何故と尋ねた。
「いや、わかるだろ、あの様子を見てれば」
こうして離れた場所から後ろ姿を見ているだけだが、思い出すのだ。
自分と師匠が出会った頃の事を。
「ドラゴンや魔法を使えば時間もあまりかからないんだけど」
「それじゃ、楽しくないんだよ」
アリスは楽しそうに笑った後、エリアスの骨頭をじっと見た。
「あれ、かなり頭にきてるな、怒ってるんだろうな」
「そう思う、よね」
チセの言葉にアリスは真顔になると、こくりと頷いた。
「なんか、一波乱ありそうな気がする気をつけた方がいいぞ」
自分の言葉に、ぎょっとした顔になった相手を見て、まずいとばかりにアリスは慌てて首を振り、冗談だよと言葉を続けたが、正直なところ、言い出した自分にも自信は持てなかった。
「あれっ、エリアスは」
いつもなら自分が起きると朝食のテーブルには着いているのに、姿のないことにチセは驚いてシルキーを見た。
すると、彼女はなんともいえない表情で自分を見た、出かけたのと聞くとこっくりと頷く、多分、いつ、帰ってくるかなんてことを伝えてはいないのだろう、明日には引っ越して、ここを出て行くというのに。
そのとき、ドアが開き、おはようと女の声がした。
「おはようございます」
「チセ、突然だけど、今日の夕方出発することになったから」
その言葉に驚いたのも無理はない。
「寄りたいところがあるというものだから、その」
彼女の背後に立っていた男が頷いた。
「あの、エリアスは、出かけていて」
「ええっ、もう」
仕方がないわねと女は呟くと手紙を書くわねと言いながら、窓の外を見た。